ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回はゴールデンウイーク編になります。
要は5月編です、はい。
今回は少し短いです……
それと、ちょっと後半が重たい内容になってますが、
最後まで楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。


5月編 ゴールデンウイーク?な日常
第134話 揺れる想い


「ゆうくん~、旅行楽しみだね~♪」

「そうだね……」

 

5月3日。

世間ではゴールデンウイークと言われている……

昨日の放課後、真姫ちゃんからみんなで別荘に来ませんかと

誘いを受けました。

ちなみに発案者は凛ちゃんだと聞いた。

特に予定もなかったので僕はルーちゃんともう1人誘う事に。

それは……

 

「お兄ちゃん……まだ眠いよぉ……」

「駅に着いたら起こしてあげるから寝てていいよ?」

「ふぁぃ……ぅみゅ……」

 

妹の涼香です。

昨日の帰りに美柚樹さんから電話があり、

涼香が泣き止まないって慌てた様子で言われ会いに行ったところ……

 

『やだー!!、1人でお留守番はヤダー!!』

 

ざっくりと説明すると、

美柚樹さんが1日いないから1人でお留守番できると聞いた涼香が泣き出してしまったとの事……

しかも外せない用事だったそうなのでだったら涼香も旅行に一緒に連れていこうと僕が判断したんだ。その後すぐにルーちゃんと真姫ちゃんに事情を説明したら快くOKしてくれた……

で、当の涼香は早起きしたせいで僕に抱っこされながら寝てるけどね。

 

「ルーちゃん、昨日は急に誘ってゴメンね?」

「ん~?、わたしも暇だったから気にしてないよ~♪」

 

ここだけの話だが、

ルーちゃんはゴールデンウイーク中は大抵は昼寝三昧だったりする。

本人曰く確か2日くらいは寝てたって言ってたけ……

懐かしいやと思い出していると待ち合わせ場所の駅に着いた。

案の定、みんな揃っていた……

ちなみにメンバーは、ほのちゃん、みーちゃん、ことちゃん、凛ちゃん、花陽ちゃん、真姫ちゃん、僕、ルーちゃん、そして涼香の9人である。

 

「悠里さん、その子誰にゃ?」

 

凛ちゃんが涼香の事に気づいたのか僕に聞いてきた。

すると涼香が目を覚ました。

 

「ぅにゅ……?」

「ほら涼香、駅に着いたから降りて?」

「ぅん……」

 

少し寝ぼけながらも器用に降りる涼香。

すると初めて会う凛ちゃんと花陽ちゃんに向かい……

 

「ぅにゅ……初めまして……水無月涼香です……8歳です……」

「星空凛ですにゃ……」

「ど、どうも…こ、小泉花陽です……」

 

あのさ2人共……

畏まる必要ある?

 

「あ!、まきおねえちゃんー!」

 

真姫ちゃんの姿を見つけるなり飛びつく涼香。

まぁ会うのはしばらくぶりだもんね……

 

「ほら涼香。真姫ちゃんが困ってるでしょ?」

「ぅみゅ……はぁい」

「私は大丈夫ですよ?」

「あ、じゃあ面倒みてもらってもいい?」

「はい。じゃ涼香ちゃん、一緒に行きましょ?」

「はーい」

 

さて問題は……

 

「「「か、可愛い……///」」」

 

鼻血をダクダクと流しながら、

ぶっ倒れているほのちゃん、みーちゃん、ことちゃんを

どうやって電車まで運ぼうかなと悩んだ……

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに電車の中で旅行に来てたカップルを見て涼香が、

「あの人達リア充だー!」と言っていたのは余談である……

 

 

 

 

 

 

 

ーー別荘の中ーー

 

 

 

 

 

無事に別荘に着いた僕達は各部屋に荷物を置きに行く事になった。

今回の真姫ちゃん家の別荘は去年、夏合宿をやった海が近い場所である……

部屋割は各自1人という事らしい。

みーちゃんが涼香の部屋はどうするのかと真姫ちゃんに聞いたところ……

 

「専用の部屋を元々作ってあるから大丈夫よ」

 

って言ってたなぁ。

というか真姫ちゃんママ…きっと母さんに頼まれたんだなというのが予想できた。

こうなってくると……

 

(()()()()()()……知られているって事だよね)

 

用意周到な母さんの事だ。

この旅行の事だって想像してたんだろう……

新入生の入学式の帰りに遭遇した()()1()()()()()()()()だってそうだ。

こうなる事を想定して僕に近づいてきたんだと思う……

 

(そんなの分かってるよ…けど、どうすればいいんだよ……)

 

これから自分に起きる非現実的な事を話しても助けてくれるヤツなんていない……

涼香の事だってそうだよ。

あの子には普通の女の子として生きて欲しい……

涼香を……巻き込みたくない。

 

「釣り合わないよ……落ちこぼれで犯罪者の僕なんか」

 

ほのちゃん、みーちゃん、ことちゃんが不意に浮かぶ。

考え過ぎかもしれないが3人はひょっとしたら僕の事……

仮にそうだったとしても、落ちこぼれの自分なんか釣り合う訳がない。

まして犯罪者の僕なんかと……

実際今だって3人に対して作り笑いをしているんだから……

だったら自分は卒業したら思い出の場所で死んだ方がマシだ。

こんな生きる価値もない人間なんか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もし7月に倒れてしまったら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時の流れに任せよう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それで例え僕が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死んでしまうとしても……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きっと誰も自分なんか助けてはくれないと思うから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
次回は重たい話を抜きにして甘い話を執筆したいと思います。
それ以前に甘い話を上手く書けるかな?
あと誰とやらせるかな……(黒い笑み)
頑張って執筆しますので次回もよろしくお願いします。

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