ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回は朝練を開始する回です。
運動部の朝練って早いですよね・・・
自分は中学はテニス部で、高校の時は
バトミントン部でした・・・。

それではどうぞ。


第12話 朝練開始!!。そして・・・

現在、神田明神・・・

僕達は朝の練習メニューを確認していた。

 

(ほのちゃんが寝坊しないのが意外だった・・・)

 

そう。朝早く起きるのが苦手な、ほのちゃんが

時間通りに起きて来た事には、みーちゃんですら

驚いてた。

余談はさておき・・・

 

「ほ、本格的だね・・・」

「えー!?。こんなにやるの!?」

 

ほのちゃん、ことちゃんが驚くのも無理はない

みーちゃんの考えてくれたメニューが本格的だからだ

・・・流石みーちゃん。

 

「これに、もう1個追加するよ。」

「悠里君それは?」

「・・・階段ダッシュしようかなと。」

 

僕がそう言うと、みーちゃん以外驚いてた・・・

 

「うみちゃんと僕はともかく、ほのかちゃん達2人は体力が足りないから。

最初は自分のペースでいいから、朝と夕方を使って練習するから。

・・・時間もないしね?」

 

そう説明すると、ことちゃんが

 

「ゆーくんって何か部活でもやってたの?」

「・・・まぁ、昔ね。」

 

流石にこれ以上は言えないしなぁ・・・

 

「さて、とにかく練習始めるよ。」

 

こうして初めての朝練が始まった・・・

 

「も、もうだめ~・・・。」

「海未ちゃん~、もう足が動かないよ~。」

 

まぁ、この神社の階段はとにかくキツイ。

どのくらいキツイのかと言うと、ルーちゃんが

『疲れたよ~。ゆうくん、おんぶ~』って駄々をこねるくらいかな。

 

「はい!2人共、もう1セットです。」

「は、はひ!。行こうことりちゃん!」

「うん!」

 

2人は、みーちゃんに任せてある。

すると・・・

 

「君たち」

 

振り向くと、巫女がいた。

おっと間違い・・・。東條副会長がいた。

 

「・・・えっと、何か用ですか?」

 

僕が聞くと副会長は・・・

 

「神社はいろんな気が集まるスピリチュアルな場所やからね。

ここの階段を使わせてもらってるんやから、お参りくらいしとき?」

 

あぁ・・・。一理あるかも

すると、みーちゃんが

 

「そうですね。みんなでお参りして行きましょう」

「うんっ!」

 

3人は神殿のほうに向かう。僕も行こうかなと思ったが

 

「ちょっとええかな?」

「・・・何でしょう?」

「あの子達、順調?」

 

副会長が聞いてきたので

 

「・・・順調なんじゃないですかね?」

「がんばりや~。ウチは応援しとるで?。

あの子達にも、君にも・・・」

 

この先輩、一体何を企んで・・・

 

「「「初ライブが成功しますようにっ!!」」」

 

そんな事を考えていると、ほのちゃん達の声が

聞こえた・・・

 

「じゃあ、練習がんばりや~」

「し、失礼します・・・」

 

ほのちゃん達のところに向かうと・・・

 

「ゆうちゃん遅いよ!。穂乃果達はもうお参り終わったからね!」

 

そう言いながら、腰に手を当てプンプンと怒る

ほのちゃん・・・

 

「ごめん、今から僕もするよ。」

 

僕は、10円を取り出し賽銭箱に入れる

 

(はにゅ~ん♪。・・・なんてね。)

 

最近、漫画や小説の影響受けすぎかなと考えながら

お願いをする・・・

 

「・・・・よし。」

「ゆーくん、何をお願いしたの?」

 

ことちゃんが気になったのか僕に聞いてくる

 

「3人の初ライブ成功と・・・、後はヒミツ」

「えぇー!?。ゆうちゃん教えてよー」

「・・・だぁめ。」

 

・・・3人の前では言えないしね。

 

「そろそろ登校時間が近いから、3人共着替えてきなよ」

 

僕が言うと・・・

 

「そうですね。学校に遅れてしまっては元も子もありません

穂乃果、ことり行きますよ?」

 

みーちゃん引率のもと、3人は裏に行った・・・

 

「ふぅ・・・」

 

誰もいない事を確認し、僕は問う・・・

 

「・・・そこに居るんでしょ。花怜ちゃん」

『いつから気づいていたの?』

「ここに着いた時からかな」

 

現れたのは、身長159cmの少女・・・

この子が僕、ルーちゃん、ティアちゃんの大切な

もう1人の友人。

 

 

三日月花怜(みかづきカレン)ちゃんだった。

 

『あの3人、変わってないね』

「やっぱりそう思う?」

『・・・うん』

 

花怜ちゃんは微笑みながら言った。

 

「当分は、ここの神社にお世話になるかも。」

『じゃあ、ゆうり君と会える時間も増えるんだ♪』

「そうだね。」

 

こんなやりとりをしていると足音が聞こえたので・・・

 

『じゃあまた後でね。ゆうり君♪』

「・・・ん。後でね。」

 

そう言い残し、花怜ちゃんは消えた。

 

(・・・元気そうで良かった。)

 

そう考えてると、ほのちゃん達が来たので

 

「・・・じゃあ、学校に行こうか」

 

 

ーー昼休みーー

 

「作曲・・・。してくれないかな?」

「オコトワリシマス!!」

 

・・・えぇ。今僕達は屋上にいるのですが、結果はご覧の通り。

 

(ほのちゃんが言ってた作曲の当てって、真姫ちゃんだったの!?)

 

いやいや、びっくりだよ。

確かにピアノの音が綺麗だったのは分かるけど・・・

そんな事を考えてると・・・

 

「興味ないんです!。失礼します!。」

 

そう言って屋上を後にした・・・

 

「お断りしますって・・・、海未ちゃんみたい」

「それが普通の人の反応だと僕は思うけど・・・」

 

・・・さて、どうしようかな?

僕は、みーちゃんから預かった物を広げる。

 

「ゆうちゃん、それなに?」

「うみちゃんから預かった歌詞だよ。」

 

ほのちゃんに説明しながら歌詞を見つめる・・・

 

『START:DASH!!』

 

・・・彼女達、3人の始まりの曲である。

 

 

ーー教室ーー

 

「あったよ!!。1枚!!」

「「「嘘っ!?」」」

 

休み時間、ほのちゃんがグループ名の投票箱を見たら

1枚だけ入ってたみたい。

信じられず僕と、みーちゃんことちゃんの3人で驚いてしまった。

 

「どんな名前でしょう?」

 

みーちゃんが不安になりながら聞いてくる。

 

「・・・とりあえず開けるよ?」

 

代表して僕が紙を開ける。そこに書かれていたのは・・・

 

 

 

 

"μ's"

 

 

 

 

 

 

「・・・・石鹸?」

「ほのかちゃん、違う。」

 

ほのちゃんの天然に僕がつっこむと・・・

 

「多分、神話に出てくる女神だったかと・・・」

「確か・・・、芸術の9人の女神だったような気が・・・」

 

僕と、みーちゃんが話していると

ことちゃんが。

 

「いい名前なんじゃないかな?」

「私も思います。穂乃果は?」

「穂乃果も賛成!!。今日から穂乃果達は・・・μ'sだ!!」

 

こんな感じで音ノ木坂にスクールアイドルが誕生しました。

・・・でも後6人って誰なんだろう?

 

ーー放課後ーー

 

「音楽室ってどこだっけ?」

 

ただ今絶賛迷子中・・・

 

(ほのちゃん達に場所、聞いておけばよかった・・・)

 

「あ、あの・・・」

「は、はい?」

 

振り返ったら眼鏡をかけた女の子がいた。

リボンの色からして1年生かな?

 

「あの、西木野真姫ちゃんって子はどこにいるか分かる?」

「彼女なら音楽室に行ったにゃー!!」

「にゃー?」

 

眼鏡をかけた女の子の隣に現れた猫語の後輩ちゃんが教えてくれた。

 

「西木野さん、クラスであまり話さないんです。いつも昼休みは図書室で、放課後は音楽室によくいます。」

 

なるほどね・・・

 

「あ。じゃあ音楽室の行き方って分かる?。僕まだここに来て日が浅くて・・・」

「それならここを真っ直ぐ行ったところにあるにゃー。」

 

あれー?。意外と場所近いんだな・・・

 

「教えてくれてありがとね。あ、水無月悠里です・・・。」

「こ、小泉花陽です。」

「凛は星空凛だにゃ!よろしくにゃ!」

 

えっと、眼鏡をかけた女の子が花陽ちゃんで、語尾にニャーって

言ってるのが凛ちゃんか・・・

 

 

 

ーー音楽室ーー

 

「・・・あれ?。誰もいない」

 

そう、音楽室に誰もいないのだ。

入れ違いになっちゃったかな・・・

 

「せっかく来たんだしピアノ触らせて貰おうかな・・・」

 

僕は、何を引くか悩んだ・・・

 

「あ、あのアニメソングでも弾こう・・・。」

 

 

 

side真姫

 

 

全く、日直になったせいで遅くなってしまったじゃない・・・

今日も少しだけ弾いて帰ろうかしら・・・

私はいつも通り、音楽室に向かう。

 

「誰かいるのかしら?」

 

そう思い近くまで行って聴いてみると・・・

 

「聞こえた~気がした~♪、感じた気がしたんだ~♪」

 

聴いたことが無い曲なので、興味本位で一体誰が引いて

るのかなと覗いてみると・・・

 

「・・・水無月先輩?」

 

そこには、共学化の試験生として転入してきた

水無月悠里先輩がいた・・・

 

(・・・楽しそう)

 

曲が終わったみたいなので私は音楽室に入る事にした・・・

 

 

sideout

 

 

 

「・・・なんか久しぶりに弾いたかも」

 

僕がそんな事を思っていると・・・

 

 

ーーガラッーー

 

「あの・・・」

「・・・えっ!?」

 

入って来たのは真姫ちゃんだった

も、もしかして・・・

 

「え、えと。さっきの曲聴いてた?」

「・・・はい。素敵な曲でした。」

 

どうしよう、僕泣きそうです・・・

 

「あの、さっきの曲って?」

「あぁ、僕が好きなアニメの曲なんだ。」

「そうなんですか?」

「・・・うん。たまに引きたくなる曲なんだ。」

 

僕がそう言うと真姫ちゃんは・・・

 

「あの。水無月先輩は、高坂先輩達のお手伝いなんですか?」

「一応そうなるね。3人共かなり本気だったし」

「・・・・。」

 

僕が答えると黙ってしまった。

 

「これ。」

「?」

「よかったら曲作りの参考にして欲しいな?」

 

僕はμ'sと書かれた紙、みーちゃんが作った歌詞を

真姫ちゃんに渡した。

 

「心が変わるとは思えませんけど?」

「最終的には真姫ちゃんが決める事だし、僕は何も言わないよ?」

 

そう言い残して僕は音楽室を後にした・・・

 

 

ーー次の日ーー

 

 

 

僕達は神田明神で練習をしていた・・・

すると、ほのちゃんが遅れてやってきた。

 

「みんなー。」

「おはよう。ほのかちゃん。」

「ゆうちゃん、これ見て!!」

「・・・封筒?」

 

ほのちゃんが持ってきた封筒には『高坂穂乃果とμ's』って

書いてあった・・・

早速、中を開けてみると・・・

 

「もしかして・・・」

「CDですか?」

「もしかして、ライブの!!」

 

ことちゃんが嬉しそうに言う。

ミュージックプレーヤーを使い再生させる。

そこには・・・

 

ピアノの前奏から始まり、真姫ちゃんの歌声が奏でる。

 

「すごい!!。曲になってる」

 

ほのちゃん達が歓喜の声を上げた・・・

 

 

 

 

『穂乃果ちゃん達、嬉しそうだね♪』

「そう言う、花怜ちゃんも嬉しそうだけど?」

『ゆうり君だって♪』

 

僕の隣で花怜ちゃんが笑っていた・・・




真姫ちゃん視点を
初めて入れてみましたが
主人公の性格も考えてやり取りが
難しかったです・・・。

それではまた次回。

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