ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
さて今回は当日の話になります。
どんな風に書くか悩みましたが
このような形になりました。
短いかもしれませんが読んでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。



特別編 3人の少女のバレンタイン 当日

水無月悠里です。

ほのちゃん、みーちゃん、ことちゃんの様子が何だかおかしい。

朝、いつも通り学校に登校した時かな?

 

「…おはよー」

「「「お、おおおおはよ……///」」」

 

教室に入った瞬間、

ほのちゃん達が顔を真っ赤にしながら挨拶をしてきた。

しかも声が変だった……

 

「ねぇ、ゆ、ゆうちゃん……」

「…どしたの?」

 

自分の席に着いた時、ほのちゃんが話しかけてきた。

なんか言いたい事でもあるのかな?

 

「き、今日は2月14日だよね?」

「そうだね……それがどうかしたの?」

「だ、だからその……///」

 

ほのちゃん大丈夫かな?

みーちゃん、ことちゃんもなんか後ろで穂乃果、頑張って!とか言ってるけど……

2月14日ってなんかあったかな……?

考えていたら、ある事を思い出した。

 

(そっか。今日はバレンタインデーだった……)

 

…すっかり忘れてたよ。

そう思った僕は鞄から()()()を取り出す。

 

「…はい。ほのちゃん、チョコレートだよ。」

「ふえっ!?///、あ、ありがと……///」

 

さてと。この調子で……

 

「…はい。みーちゃん、ことちゃんにも」

「ひゃい!?///、あ、ありがとうございます……///」

「ちゅん!?///、あ、ありがとう……///」

 

 

ーーキーンコーンカーンコーンーー

 

 

 

あ、予鈴が鳴った……

1時限目は何だっけ?

時間割表を確認したら1時限目は体育だった。

朝から運動とかやる気が起きないんだけど……

よく見たら2時限目も体育だった……

 

「…あ、じゃあ僕は着替えてくるから。1時限目は体育だしね?」

 

ほのちゃん達にそう言うと

僕は教室を後にした。

朝のHR(ホームルーム)までには着替え終わらせないとね?

 

 

 

 

side穂乃果

 

 

 

 

どうしよう……///

昨日、未柚ちゃんの喫茶店で作ったバレンタインチョコを

今日の朝に海未ちゃんとことりちゃんで、ゆうちゃんに渡そうと思ったら

逆にチョコレートを貰っちゃったよ……///

 

「わ、渡しそびれちゃった……」

「私もです……」

「ことりも……」

 

あれ?

でも、ゆうちゃんがくれたチョコレートって……

何チョコなのかな?

すると穂乃果が言いたい事が顔に出ていたのか海未ちゃんが……

 

「穂乃果、それを言ったら余計に渡しずらくなりますよ?」

 

あ、危ない危ない……

確かにそんな事を言っちゃったら渡しずらくなっちゃうよ!

この後、私達3人は自分達が渡したい時に渡す事にした。

ちゃんと渡せるかな……?

 

 

 

 

ーー昼休みーー

 

 

 

 

 

午前中の授業が終わり、

穂乃果は、ゆうちゃんを誘って

購買に行く事になりました。

 

「…シナモンロール、大量大量」

「ゆうちゃん本当に好きなんだね……」

「…100円セールだよ?、買わないと損するからね」

 

だからって10個は買いすぎなんじゃないかな……

穂乃果も人の事言えないけどね。

限定のパンが売ってたから3つも買っちゃったよ……

海未ちゃんに怒られちゃうかな……?

 

「ねぇ、ゆうちゃん」

「ん?」

 

ファイトだよ!、私!

 

「これ、ゆうちゃんにあげる。穂乃果が作ったの」

「…貰っていいの?」

「うん♪、ゆうちゃんの為に作ったんだよ?」

「ありがと……」

 

やったー♪

ゆうちゃんに上手く渡せたよー♪

この後、予想通り海未ちゃんに買い過ぎですって怒られた……

なんでか穂乃果だけ……

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

side海未

 

 

 

 

 

 

 

園田海未です。

悠里君にチョコレートを渡そうと

思ったのですが……

 

(まさか悠里君から貰えるなんて……///)

 

最初は穂乃果が渡した後に

私とことりが渡そうと思っていたのですが、

悠里君は今日がバレンタインデーという事を思い出したのか

手作りのチョコを私達3人にくれたんです///

いきなり渡されたので私達が作ったのは渡しそびれてしまいましたが……

 

「みーちゃん、どうしたの?」

「い、いえ///。何でもないですよ!?」

 

それで今は午後の授業が終わって、

ちょうど私が日直の当番だったので悠里君に

プリントを教室まで持って行くのを手伝ってもらっています。

最初は私1人でも大丈夫だと言ったのですが……

 

「あの、手伝ってもらってすみません……」

「…僕が勝手にやってるだけだから気にしなくていいよ」

 

わ、渡すなら今がチャンスな気がします……

これを逃したら……

 

「ゆ、悠里君!」

「ど、どしたの?」

 

いつまでも恥ずかしがっては渡せないです!

根性を見せるのです!、園田海未!

 

「悠里君にチョコを作ったので受け取ってください///」

「あ、ありがと……」

「はぃ……///」

 

ど、どうしましょう……///

無事に渡せましたが恥ずかしくて悠里君の顔が見れません……

私の顔、絶対に真っ赤です……///

 

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

 

sideことり

 

 

 

 

 

 

南ことりです。

放課後になり練習に行こうと思ったんだけど

その前に、ゆーくんに渡そうかなと思い近づくと……

 

「…僕、ちょっと理事長室に行ってから部室に行くね?」

「あ、ことりも一緒に行ってもいい?」

「構わないけど……」

 

えへっ♪、作戦成功♪

2人きりとかにならないと渡せないよね?

穂乃果ちゃんと海未ちゃんは渡せたみたいだし、

あとは私だけだね。

 

「ゆーくん、お母さんに何か用でもあるの?」

「…急にどうしたの?」

 

だって放課後にわざわざ理事長である

お母さんに会いにいくんだよ?

しかも今日はバレンタインデーだから余計に気になっちゃう……

 

「…お世話になってるからチョコを渡そうかなと」

「むー……」

「ことちゃんどうしたの?。顔が凄い事になってるけど……」

「知りません!」

「えぇ……!?」

 

ゆーくんってバレンタインデーがどういう日なのか本当に分かってるのかな?

試しに聞いてみたいけど私が思ってたのと違ってたら嫌だなぁ……

あ♪、そうだ♪

 

「ゆーくん」

「…なに?」

「ことりが作ったチョコクッキー欲しい?」

 

ちょっと意地悪な質問をしてみる。

少し考え込む、ゆーくん。

なんて言ってくれるんだろ?

 

「…むしろ、ことちゃんが欲しいなんて言ってみたり」

「ちゅん!?」

「…こーとちゃーん?」

 

ゆ、ゆゆゆーくん!?

そそそ、それって……///

 

「…あちゃ、からかい過ぎたか……」

「ゆ、ゆゆゆーくん///、これあげるね!」

「えっ?、いや、でも……」

「いいの!!///。これはことりが、ゆーくんの為に作ったものだから!!///」

「あ、ありがと……?」

「じゃ、じゃあ私、部室に行って待ってるから~///」

「こ、ことちゃん!?」

 

ゆーくんに言われた言葉が頭が離れなくなった私は

その場から逃げるように部室に走りました……

 

 

 

 

 

 

 

(ちゅーん///、ことりが欲しいなんて~///、ゆーくんのバカ~!!///)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもちゃんと渡せたから結果オーライだよね?

ちゅんちゅん♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただいてありがとうございます。
なんとか間に合いました……
これからもよろしくお願いします。

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