ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
本編の内容になります。
少し短いかもしれません。

それではどうぞ。


第114話 キャッチフレーズ

初詣に行き終わった

その日の昼。

今日は午後から練習があるので

僕は玄関で靴を履いて準備をしていた。

ここで僕はある事を思い出す……

 

『あと3ヶ月もないんだよね3年生……』

 

初詣の時に花陽ちゃんが言ってた言葉だ。

絵里さん、希さん、にこさんの3年生は残り3ヶ月も

しない内に卒業してしまう事だった。

この話はラブライブが終わるまでしないと僕達2年生と

1年生で決めたのだ。

 

(ほのちゃん、どうするんだろ……)

 

ほのちゃんは3年生の分まで頑張ろうと

言ってたけど本当は……

そう考えた僕は学校に向かう事にした。

 

 

 

 

 

 

ーー屋上ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「…自由って事は選曲も?」

「はい。それに歌だけじゃありません。衣装も踊りも曲の長さも基本的には自由です」

 

僕達は準備運動していると

みーちゃんと花陽ちゃんが本戦のルール説明を

してくれた。

 

「全代表が1曲ずつ歌い、会場とネット投票で優勝者を決めるという、実にシンプルな方法です」

「…分かりやすいね。色々と」

「それで出場グループの間では、大会までにいかに印象づけておけるかが重要だと言われてて……」

 

花陽ちゃん曰く、

本戦までに各出場グループがどのような印象づけるかで

勝率が変わるとの事。

 

「それどころかネットの視聴者はお目当てのグループだけを見るってことも多いわ」

「確かに…全部見るのは辛いかも」

 

にこさんの言い分に、ことちゃんが答える。

まぁこのご時世ネットでも投票できるようになってるし……

すると今度は、みーちゃんが……

 

「私達μ'sはA-RISEに勝って、現時点では他のグループより目立ってはいますが…」

「それが3月の本大会の時には、どうなってるかってことやね…」

「でも事前に印象づけておく方法なんてあるの?」

 

ほのちゃんの問いかけに花陽ちゃんは……

 

「はい、それで一番大切だと言われているのが………」

 

この時点で僕は花陽ちゃんが

何を言おうとするのか理解した。

それは……

 

 

 

 

ーー部室ーー

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「「キャッチフレーズ?」」」」」」」」

「はい!出場グループはこのチーム紹介のページに自分たちのキャッチフレーズを付けることが出来るんです」

「…花陽ちゃん、なんかお手本になるグループのキャッチフレーズってない?」

「あ、はい。ちょっと待っててください、ええと……」

 

なんで僕がこう言ったかというと

μ'sの場合は一言で表す言葉が見当たらないからだ。

 

「悠里さん、コレなんてどうでしょう?」

「…あ、これならいいかもね。」

「ゆうちゃん、どんなの?」

 

ほのちゃんが聞いてきたので

僕は近くにいた、みーちゃん、ことちゃんの

3人にパソコンに表示されているグループ名のキャッチフレーズ

を見せる。

 

「『恋の小悪魔』?」

「『はんなりアイドル』……」

「『with 優♡』…」

 

僕も見た時に思ったけど、

個性を体現したキャッチフレーズだなぁと思った。

よくこんなの思いつくよね……

 

「当然、うちらも付けておいた方がいいやね」

「はい。私達μ'sを一言で言い表すような……」

「μ'sを一言で表すかぁ~……」

 

まぁこの難題は、

ほのちゃん達が考えなきゃいけないから

僕は深く言えないんだよね……

 

 

 

 

 

 

 

 

「μ's、μ's……、う~ん…」

 

あの後、練習が終わり

僕、ほのちゃん、みーちゃん、ことちゃんの4人で

帰ろうとしているのだが……

 

「あっ!、石鹸じゃない!」

「当たり前です」

「9人?」

「それも当たり前です!」

 

ほのちゃんがμ'sのキャッチフレーズの案を

言えば、みーちゃんが当たり前過ぎる事に呆れる。

この繰り返しを何度見たか……

 

「もう!!、海未ちゃんも何か考えてよー!!」

「分かってます!、ですが……」

「なかなか難しいよね。みんな性格も違うし1度に集まった訳でもないし…」

 

ことちゃんの言う事も尤もだ。

μ'sの9人は性格も違うし、そもそも最初は

ほのちゃん、みーちゃん、ことちゃんの3人でスクールアイドルを

始めたのだから……

 

「でも優勝したいって気持ちは一緒だよ!」

「となるとキャッチフレーズは……」

「みーちゃん、まさか『ラブライブ優勝』とか考えてないよね?」

「悠里君、ごめんない。少し考えてしまいました……」

「…何様だって思われるよね」

「そうですよね……」

 

というかμ'sのキャッチフレーズが

『ラブライブ優勝』ってなんなのさ……

絶対、他のスクールアイドルの人達に喧嘩を売ってるような

感じになっちゃうよ……

そんな事を考えてたら信号が赤から青に変わった時、

誰かがこっちに歩いて来た。

その人物は……

 

「ツバサさん?」

 

A-RISEのリーダーの綺羅ツバサさんだった。

実は初詣の時に会った以来だったりする。

ツバサさんは、ほのちゃんを見るなり……

 

「話があるの」

「えっ?」

 

ほのちゃんは心当たりがないようだ。

僕は何故ツバサさんが()()に来たかは

理由が分かったので……

 

「ほのちゃん、行ってきなよ」

「ゆうちゃん?」

()()()()()()で話してきたら?」

「う、うん……」

「流石は幻のアイドルね…、じゃあ少し高坂さんを借りていくわね?」

 

そう言うとツバサさんと

ほのちゃんは歩き出して行った。

 

「…みーちゃん、ことちゃん。僕らも帰ろ?」

「は、はい……」

「うん……」

 

μ'sのキャッチフレーズかぁ……

この時、みーちゃん、ことちゃんが何かを

話していた事に僕は気づかなかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただいてありがとうございます。
次回は穂乃果とツバサが話してる間に
海未とことりは何していたのか気になったので
それについての内容を執筆したいと思います。
次回もよろしくお願いします。

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