ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回は、ファーストライブの向けての話です。
至らない点もあるかと思いますが
よろしくお願いします。

それではどうぞ。


第11話 ファーストライブに向けての準備

転入初日から3日目・・・

ここで、ちょっとした問題が発生した。

それは・・・

 

「ちゃんと言ったじゃないですか!アイドルの事は伏せて、借りるだけ

借りておこうと!」

「ふぁんふぇ?」

 

ほのちゃんがパンをかぶりつきながら、

みーちゃんの方に振り向いた。

 

「・・・またパンですか」

「ほら、うち和菓子屋だからパンが珍しいの知ってるでしょ?」

「へぇ~。和菓子屋なんだ~(知ってるけどねぇ・・・)」

 

なんでも登校してすぐ生徒会室に行って講堂の使用許可を貰いに

行ったみたい。

それで絢瀬会長に色々言われるかもしれないので、アイドルの事

は伏せて許可を求めに行ったところ・・・

ほのちゃんが、あっさり暴露しちゃったらしい。

って、みーちゃんに聞いた。

 

「でもなんで講堂の許可を貰いに行ったの?」

 

使用目的の理由が分からなかったので

ほのちゃんに聞いてみると・・・

 

「ライブだよ!。新入生歓迎会の放課後にライブをするの!!」

 

・・・随分と急な話だね。

 

「いい提案だと思うよ。あ、でも・・・」

「悠里君どうかしました?」

 

みーちゃんが聞いてくる。

 

()()()()()()()()・・・」

 

僕が言うと、ほのちゃんは・・・

 

「・・・・。」

 

黙ってしまった。

あ、現実逃避気味にパン食べてる・・・

 

「でも衣装はことりちゃんがやってくれるし、作曲は当てがある

から大丈夫だよ!!」

 

まぁ、ことちゃんが衣装担当なのは分かる。

現に昔、僕も作って貰った事があるから・・・

 

「衣装のは分かったけど、作曲に当てがあるって・・・

誰かできる子いるの?」

 

すると、みーちゃんが

 

「はい。穂乃果曰く1年生にピアノが上手で、もしかすると

作曲できるのではないかということです。」

「なるほどね。今は、その子に頼んでみるしかないか・・・」

 

ーー教室ーー

 

「う~ん・・・こう・・・かな?」

 

ことちゃんが自分の席で何やら描いていた。

僕は気になったので・・・

 

「ことりちゃん、それ何?」

「これ?。ふふん、じゃ~ん!。ファーストライブの衣装を考えてみた

んだけど・・・。ど、どうかな?」

「す、凄い・・・」

 

ことちゃんは昔から、こういう衣装関連がかなり凄い。

僕なんて破れた服の直しくらいしかできないからなぁ・・・。

ほのちゃんは、ことちゃんが描いた衣装の絵を見て

食いついていた。

 

「ことりちゃん凄い!!。これ可愛いよ!!」

「ありがとう!。頑張って作るね!」

 

2人のやり取りを見ていると、僕の隣にいた

みーちゃんが浮かない顔をしていた。

・・・どうしたんだろ?

 

「こ、ことり?」

「なぁに~?」

 

みーちゃん、歯切れ悪いよ?

 

「こ、このスーッと伸びているものは?」

「足よ♪」

 

あ、この後の展開読めてきたかも・・・

 

「す、素足にこの短さですか?」

「だってアイドルだもん♪」

 

みーちゃんの疑問の声に当然と言わんばかりの

ことちゃん・・・

みーちゃんは自分の足を見てモジモジしていた。

・・・足の太さとか気にしてるのかな?

 

「3人共、足細いから似合うと思うんだけどなぁ・・・」

 

僕が呟くと

 

「「「っ!!!///。」」」

 

黙りこくってしまった・・・

と、とりあえず空気を変えなくちゃ。

 

「あ、そうだ。グループ名とか決めたの?」

「そ、それなら大丈夫!。募集してあるから」

「「募集?」」

 

僕と、みーちゃんが疑問の声をあげると

ほのちゃんは「こっち、こっち!」と

廊下の掲示板を指差す。

そこには・・・

 

『初ライブ!新歓迎会の後!講堂にて!』

 

と書かれていた。

その下に・・・

 

『そして!グループ名募集!』

と投票箱みたいなのが設置してあった。

 

「結局、丸投げなんだと思うのは僕だけ?」

「悠里君、私も同じ事思ってるので大丈夫ですよ」

「あはは・・・」

 

僕と、みーちゃんは溜息をつき

ことちゃんは苦笑いをしていた・・・。

 

 

ーー16時55分ーー

 

「そんな訳でライブをやる事になったんだ・・・」

 

現在僕は自宅で、ルーちゃんとティアちゃんと

連絡をしていた。

 

『ほえ~。』

『・・・なんか凄く急な流れね。ユーリ?』

「正直、僕も驚いてるよ・・・」

『ゆうくん、その割には落ち着いてるけど~?』

『ルナ、私も人の事言えないけどルナも落ち着いて

るじゃない・・・』

 

そう、僕達が急な展開にも関わらず落ち着いて

いられるのは、ほのちゃん以外にも同じ行動を

する人を知っているからだ・・・

 

『穂乃果ちゃんと同じような行動を考えそうな人って~』

『ルナ、私達が知ってる中では、あの子だけじゃない・・・』

花怜(カレン)ちゃんぐらいだもんねぇ・・・」

 

そう、僕達3人にはもう一人大切な友人がいる・・・

だけど、その子はもう・・・

 

「とにかく成功するか分からないけど頑張ってみるよ」

『うん~。頑張ってね~』

『応援してるわ。』

 

ーーピッ!!ーー

 

電話を終え、さて何しようか考えてると

また電話が来た・・・

 

「・・・ほのちゃんから?」

 

とちあえず電話でなきゃ・・・

 

「はい。もしもし」

『あ!。ゆうちゃん。やっとでたんだよ~』

「ごめん。それでどうしたの?」

 

僕がそう聞くと・・・

 

『えっとね。これから作戦会議をするから

穂乃果の家に来て!!』

 

・・・マジですか?

平静を装って僕は聞く。

 

「ほのかちゃんの家って?(本当は知っているけど・・・)」

「えっとね?。『穂むら』っていう和菓子屋さんなんだけど・・・」

「えっと・・・。あ、この辺か

分かった。今からすぐ行くよ。」

 

僕がそう言うと・・・

 

『分かった。お母さんには伝えておくから、3人で待ってるね!!』

「・・・ん。了解です。」

 

電話を切り、ほのちゃんの家に向かう事にした。

・・・何年ぶりになるかな?

 

「どうしよう・・・。入りにくい」

 

現在、ほのちゃんの家に立ちすくんでいます。

ここに来るのが初めてだからという訳ではない。

 

(どんな顔して入ればいいんだろう・・・)

 

考えても仕方ないので、店ののれんをくぐる・・・

 

「いらっしゃいませ~」

 

入ってすぐに出迎えてくれたのは、ほのちゃんママだった。

昔と全然変わってないよ・・・

それを言ったら、南先生もだけど・・・。

 

「あら!?。もしかして悠里くん!?」

「・・・どうもです。(覚えててくれたんだ)」

「まぁ、しばらく見ない内にカッコよくなって!!」

 

ほのちゃんママは嬉しそうに僕を歓迎してくれた。

 

「さ、上がって。穂乃果の部屋は昔と変わってないから」

「お、お邪魔します・・・」

 

上がる途中、厨房を見たら

ほのちゃんパパがいたので手を振ってみたら

笑いながら振り返してくれた・・・

 

(僕の事、覚えてくれたみたい)

 

「・・・お邪魔します」

「ゆうちゃん、いらっしゃい~。」

「こんばんは。悠里君」

「こんばんは~。ゆーくん」

 

部屋に入ったら、3人共揃っていた・・・

 

「それでは悠里君も来た事ですし、作戦会議を始めます。」

 

こうして作戦会議が始まった・・・

 

「と、いう感じでいいんじゃないかな?」

「そうだね。・・・後は歌詞、作曲かぁ。こんなんで大丈夫!?」

「あはは・・・」

 

僕が不安をよせながら聞くと、

ことちゃんは苦笑い・・・

 

「大丈夫だよ!。明日ゆうちゃんと一緒に作曲の件頼みに行くから!」

「あ、僕もなの?」

「ダメ・・・かな?」

 

え?。なんで涙目になってるの?

・・・まぁ答えは決まってるけど。

 

「僕なんかで良ければ・・・」

「本当!?。ゆうちゃん、ありがとう!!」

 

ほのちゃんは嬉しそうに声を上げた。

 

「悠里君いいのですか?」

「手伝うって決めてたから大丈夫だよ・・・」

 

とりあえず作曲の件は何とかするとして・・・

 

「後は作詞なんだけど・・・」

 

すると、ことちゃんが

 

「ゆーくん、それについては解決済みだよ?

ね~穂乃果ちゃん♪」

「ねー♪」

「「?」」

 

僕と、みーちゃんが首を傾げると

ほのちゃんとことちゃんは、みーちゃんに近づき・・・

 

「な、なんですか・・・?」

「海未ちゃんさ~、中学の時ポエム書いてた時あったよね~?」

「見せて貰った事もあったよねぇ~」

「えっ!?」

 

そういえば中学の時、ティアちゃんから聞いたのだが

みーちゃんがポエムを書いてたって言ってたっけ・・・

ティアちゃん曰く『素敵な詞だったわよ?』と絶賛していた

くらいだし・・・

 

「・・・っ!!///。」

「あ!。海未ちゃん逃げたよ!?」

「いや、逃げるでしょ・・・。普通は」

 

みーちゃんが逃走してから数分後・・・

 

「お断りします。」

「えぇ!?。なんでなんで!」

「えぇ~。海未ちゃ~ん」

 

普通は拒否るのが当たり前だと思うけど

まぁ理由は・・・

 

「絶対嫌です!。中学の時のだって思い出したくない

くらい恥ずかしいのですよ!」

「まぁまぁ。アイドルの恥はかき捨てっていうじゃない」

 

ほのちゃん。それ言わないよ?

 

「言いません!」

「でも・・・私衣装を作るので精一杯だし・・・」

「ほのかちゃんが作詞するとかは?」

 

僕がそう言うと3人は苦笑いをした。

 

「いや穂乃果は・・・」

「穂乃果ちゃんの小学生の時のポエムとかないの?」

「あるよ!!。確かこの辺に・・・」

 

ことちゃんの質問に、ほのちゃんは押し入れから段ボールを

取り出し1枚のプリントを出してきた。

そこには・・・

 

『おまんじゅう うぐいすだんご もうあきた!』

 

と書かれていた・・・

 

忘れてた。ほのちゃんはポエムとか

凄くダメだったの思いだした・・・

それにこれを聞いた時、僕とルーちゃんが

ボーゼンとしてたっけ・・・

・・・花怜ちゃんだけは絶賛してたっけ。

 

「無理だと・・・思わない?」

「た、確かに・・・」

 

みーちゃんとことちゃんは肩をがっくりと落とし

ほのちゃんは「ははは・・・」と笑っていた。

 

「・・・えっと結局どうする?」

 

僕が聞くと、ついに痺れをきらしたのか

ことちゃんが・・・

 

「海未ちゃん・・・。おねがぁい♡」

 

・・・久しぶりに見るなぁ。

となると、みーちゃんは当然・・・

 

「もぅ・・・。ズルイですよことり・・・」

 

・・・あちゃー。

みーちゃん折れちゃったよ

ことちゃんのお願いは大抵の人は陥落するしなぁ。

僕の場合は別だけどね・・・

 

「よかったぁ!」

「海未ちゃんならそう言ってくれると思ってたよ!」

 

みーちゃんが作詞をしてくれる事を喜ぶ2人。

だがしかし・・・

 

「ただし!!。ライブまでの練習メニューは私が作ります!!」

「練習メニュー?」

 

ほのちゃんが問う。

あぁ、みーちゃんが言いたい事が分かった・・・

僕は、ほのちゃんとことちゃんに分かりやすく説明する。

 

「うみちゃんが、言いたいのはダンスに欠かせない体力作りの事だよ。

基本、アイドルは笑顔のまま踊ってるからね・・・」

「ゆーくん、それと何の関係があるの?」

 

ことちゃんが分からないようなので・・・

 

「ほのかちゃん」

「なあに?。ゆうちゃん」

「ちょっと腕立て伏せしてみて?」

「う、うん・・・」

 

そう言い、ほのちゃんは腕立て伏せを始めた。

 

「それをやりながら笑ってみて?」

「え、うん・・・」

 

しかし、ほのちゃんの表情は・・・

 

「む、難しい・・・」

「・・・まぁ。こう言う事だよ。」

「アイドルって・・・大変なんだね。」

 

ことちゃんが納得したように頷く。

僕は、みーちゃんに・・・

 

「うみちゃん、朝練のメニューって作れる?

・・・急で申し訳ないんだけど。」

 

すると、みーちゃんは笑顔で

 

「はい!!。任せてください!!」

「お願いね。

2人共、明日から朝練やるからね?」

「「えええぇぇぇ!?」」

 

・・・驚く必要性ある?

 

「ゆうちゃんは!?」

「・・・ん?。何が?」

「ゆーくんは朝練やらないの!?」

「・・・いや、僕もやるけど。」

 

普通に考えて言い出した僕もやるよ?

 

「あ、でも場所どこでやるかなぁ・・・?」

 

悩んでいると、みーちゃんが

 

「悠里君、それなら神田明神がありますよ?」

「あぁ、確かに練習場所にいいかもね。」

 

・・・それに、その場所は

 

「・・・じゃあ明日の朝、神田明神に集合ね。」

「分かりました。穂乃果、寝坊しないでくださいね?」

「なんで穂乃果だけー!?」

「まぁまぁ穂乃果ちゃん・・・」

 

 

 

 

・・・()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 




えぇと何とか纏められました・・・
最後に悠里が呟いた人物は、
過去の真相編で明らかにするつもりです。
これからもよろしくお願いします。

それではまた次回。

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