ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回はオリジナルが入ってます。
内容は2期が終わった後の今後の
ネタバレ要素があるので
詳しくは言えないのですが内容が少し暗いです。
視点も自分の口から言えませんね……(目を逸らす)
読んでいただいてる内に
口調で分かってしまうかもしれませんが……

そ、それではどうぞ。


第113話 孤独な少女

12月31日……

今年も終わってしまった。

 

「寒いなぁ……」

 

思わず()の口調で喋ってしまった。

認めたくないけど事実なんだから仕方ない……

 

「初詣かぁ……」

 

前の自分だったら

はしゃいだりして、お願い事とかを

してたと思う……

でも今は、それはしない。

というより()()()()()が正しい。

 

(また、会いたいなぁ……)

 

ふと浮かんだのは私の意中の相手。

彼は優しくて自分の事よりも他人を優先する。

友達の為だったら平気で無茶をする……

最近分かったのは自己犠牲が酷い事。

だから私は毎回思う……

 

「どうして気づくのが遅いのかな……」

 

()()()だってそう……

少しでも違和感に気づいてあげれたら……

彼は助かったのかもしれないのに……

 

「嫌な子だよね、私……」

 

ダメだ。

どうしても()の口調になってしまう……

私はある時を境に自分を捨てた。

何もできない無力な自分に嫌気がしたから……

 

「…傘、持ってくるの忘れちゃった……」

 

雨が降っているのにも関わらず

今更な事を言う私。

でもレインコートを着てるから

気にする事でもないんだよね……

そう思っていたら目的地に着いていた。

 

(こんなところに来る人なんて私だけだもんね……)

 

私が足を運んだのは墓地。

雨が降っているせいもあってか

余計に暗さが漂わせてる。

 

(いつもそうだよ……)

 

ここに来る度、

毎回、土砂降りの雨になる。

何かの本で読んだ事がある。

きっと誰かが泣いてるんじゃないかって……

あながち間違ってないかもしれない。

時々そう聞こえる感じがするから……

 

(やっぱり辛いよ……)

 

目的の場所が近づくにつれ

そう思ってしまう。

私、やっぱり精神面が弱ってるのかな……

そして目的の墓前に辿り着く……

 

()()()()()()()()()()()……」

 

もう何年前になるんだろう……

私の大切な友達が()()()しまってから……

…それなのに私はのうのうと生きている。

 

「…あのね、()()()()に逢えたんだよ?

音ノ木坂の制服を着て転入して来て、私達3人と同じクラスになって……

そ、それでね?。そこでは廃校になるって、お母さんが言って…

そしたら穂乃果ちゃんがスクールアイドルをやろうって言いだして……」

 

雨が降り続く中、

気づけば私は今年あった事を2人に

語りかけていた……

 

「穂乃果ちゃんらしいよね?。海未ちゃんも誘ったんだけど

そんな事をしても生徒は集まらないって言うんだよ?

でね?。ゆーくん何て言ったと思う?

『3人共、可愛いんだし似合うと思うよ。アイドル』って言ってくれたの。

それで衣装は私は作ったんだよ?

作詞は海未ちゃんで……」

 

2人が今ここにいたら

どんな顔をするだろう……

…うぅん。2人だけじゃない……

 

「そ、それで…ね?。私達、ゆーくんの事すら忘れていたんだ……

酷いよね?。あれだけ遊んだのに……

わ、私なんてね?、知らない間に治療代とかを全部、ゆーくんが払ってくれて…

その事を今年知った……。

…ひっく!!。あ、あとね……、ゆーくん声が出ないんだって……

ゆーくん、高校を卒業したら自分の存在価値について考えたいって言いだして…

…このままじゃ、ゆーくんが死んじゃうよぉ……」

 

時間が無いのも事実だった。

今まで強がってたけど限界だった……

一番辛いのは彼の筈なのに涙が止まらない……

 

 

 

 

 

「もぅ…1人はイヤだよぉ……」

 

 

 

 

 

 

お母さんもいない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親友の瑠菜ちゃんも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果ちゃん、海未ちゃんも失い……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして私が大好きだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆーくんでさえも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界で私は1人ぼっちだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただいてありがとうございます。
それと内容が短くて申し訳ありません……
次回は本編に入りたいと思います。
あ、こ、今回の話もそうですよ!?(焦り)
皆さん、体調には気をつけてください。
次回もよろしくお願いします。

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