ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回は、キャラ視点を
多くしてみました。

それではどうぞ。


第10話 それぞれの想い

あの後、変わった事はなかった。

強いて言うなら、授業中や昼休みに

ほのちゃん達がチラチラと僕を見てきたくらいかな?

 

ーー放課後ーー

 

「僕、ちょっと日誌を職員室に置いてくるね?」

 

実は今日、日直だったのだ・・・・

転入2日目で日直になるってどういう事なの?

そんな事を考えながら職員室に向かった。

 

 

 

side穂乃果

 

 

「やっぱりアイドルはダメなのかな~。」

 

放課後、私は屋上で肩を落とす。

海未ちゃんとことりちゃんに一緒にアイドルを

やろうって言ってみたけど・・・

でも何より・・・

 

『3人共、可愛いんだしさ。

似合うと思うよ。アイドル』

 

ゆうちゃんが言ってくれたのが頭から

離れなかった・・・///

 

「なんか嬉しかったな///。」

 

そんな事を考えていたら

 

「~~♪~~~♪」

「ん?」

 

音楽室からピアノの音が聴こえる。

穂乃果は気になったので階段を下りて音楽室に

向かった。

 

sideout

 

一方、その頃・・・

 

 

sideことり

 

 

こんにちは、南ことりです。

私は今、先生に頼まれた物を職員室に運んでいます。

途中、ことりは今朝の事を考えていました。

 

『スクールアイドルの件、考えてみてもいいんじゃ

ないかな?。今はさ焦っても仕方ないと思うから・・・』

 

ゆーくんが私達の事を考えて『今日の放課後まで』という

考える時間をくれました。

 

「私は、どうしたいのかな?」

 

そんなことを考えていたら職員室に着いてしまいました。

 

ーーガラッーー

 

「失礼します。2年2組の南です。」

「おー。南、丁度良かった。

ちょっと来てくれ!!」

 

先生の隣には、ゆーくんもいました。

 

「今、水無月にも話たんだが、この荷物を

弓道部に運んでもらいたいんだ。」

「でも僕、場所分からなくて・・・」

 

ゆーくんはまだ転入して来て、まだ2日目だから

部活動をやる場所が分からないんだなと

ことりは思いました。

 

「じゃあ、一緒に行こっ♪」

「・・・え?。いいの?」

「よし、じゃあお前ら二人で行ってこい。」

 

私と、ゆーくんは弓道部へ向かいました。

 

「なんかゴメンね。ことりちゃんも急がしかった

のに・・・」

「うぅん。ことりも海未ちゃんに用があったから

大丈夫だよ♪」

 

すると、ゆーくんが

 

「うみちゃんって弓道部なの?」

「そうだよ~」

 

そう言うと、ゆーくんは「確かに似合いそうだね」と

笑っていました。

 

「ねぇ。ゆーくん」

「・・・何?」

「ゆーくんは、その、えぇと・・・///」

 

『3人共可愛いんだしさ』と言ってくれた

意味を聞こうとしましたが、上手く言えません・・・。

すると、私が言いたい事が分かったのか

 

「ん。本当だよ。正直に思った事だし・・・」

「っ///。」

「ことりちゃん?」

 

うぅ~///。余計タチが悪いよ・・・

こうしてる間に弓道部に着きました。

 

sideout

 

 

side海未

 

 

 

私は弓道場に来ているのですが集中できません・・・

原因は穂乃果がスクールアイドルを一緒にしようと

言ってきた事。

・・・それともう一つ。

 

『3人共、可愛いんだしさ。

似合うと思うよ。アイドル』

 

悠里君に言われた事が頭から離れません///。

 

「い、いけません。集中しなくては・・・」

 

『みんなのハート打ち抜くぞぉ~♡ばぁ~ん♡』

 

「わ、私は今何を・・・///。」

 

集中です。園田海未!!

 

『ラブアロ~シュ~ト♡』

 

結局、一度もできなかった・・・

すると・・・

 

「海未ちゃ~ん、海未ちゃ~ん!。」

 

誰かが呼んでます。

 

「ことり?。それに悠里君?」

 

すると悠里君が・・・

 

「部活中なのに邪魔してゴメンね?

これ、先生に頼まれて持ってきたんだ・・・」

 

そう言うと悠里君は箱のような物を渡してきました。

 

「・・・これは?」

「分からないけど・・・多分、箱の大きさからして

弓道で使う『矢』が入ってるんだと思う・・・。」

 

悠里君は『確証はないけどね?』と微笑んでいました。

 

「とりあえず開けてみましょうか?」

 

箱を開けてみると、そこには・・・

 

「わ~。ゆーくんの言ってた通り本当に

矢が入ってるよ~。」

「しかし何故こんなに・・・?」

 

私が疑問に思っていると

 

「多分、ここの弓道部の矢のストックが無くなりそう

だから、その補充なんじゃないかな・・・」

 

そういえば、矢のストックが少なくなってるという

話を聞きました。

 

「わざわざ届けてくれて、ありがとうございます。」

「気にしないで。・・・ところでうみちゃん?」

「なんですか?」

「その、ダメなら構わないんだけど一回だけ弓・・・

貸してもらってもいいかな?」

 

びっくりしましたが興味があるのかなと思い

悠里君に弓を渡しました。

 

「・・・・。」

「あ、あの悠里君?」

「ゆーくん?」

 

私とことりが声をかけても返事がないので

どうしたのかと思った。

すると悠里君は的前に立ち・・・

 

「・・・一回だけやらせてもらうね。」

 

私に、そう言い弓を構え始めました。

他の部員も気になり始めたのか、

悠里君を見ていました・・・。

 

「・・・・。」

 

悠里君は目を閉じながら弓を構えていました。

そして目を開いた瞬間・・・

 

「・・・シュート。」

 

ーードシュッ!!ーー

 

「「・・・えっ。」」

 

私とことりだけではありません。

周りの部員達も驚いていました・・・。

それもそのはず、悠里君が放った矢は

完全に的の()()()()()()

的中させていたのだから・・・。

 

「あ、うみちゃん。」

「・・・」

「うみちゃん!。」

「は、はい///。」

「・・・気分でも悪いの?」

「い、いえ大丈夫です///。」

 

悠里君が心配してくれますが言えません・・・

 

(悠里君が弓を構えてる姿に見惚れてたなんて///)

 

「あ、そうだ。ほのかちゃんの様子を見に行かないと。」

 

そう言って悠里君は私に弓を返し、部室から出て行きました。

 

「海未ちゃん、私・・・スクールアイドルやってみようかな」

「ことり?」

「海未ちゃん、あれ見て。」

 

ことりの視線の先には穂乃果がダンスの練習をしていました。

穂乃果が転ぶと悠里君が『初めてなんだから最初はそんなものだよ』

と穂乃果をフォローしていました。

 

(・・・悠里君。私も決めました。)

 

 

sideout

 

 

ほのちゃんがダンスの練習をしていると

みーちゃんとことちゃんがやって来た。

 

「全く。1人で練習しても意味ありませんよ?

やるなら・・・、3人でやらないと」

「海未ちゃん・・・。うん!!」

 

「うみちゃん。本当によかったの?」

「はい。悠里君に言われて考えてだした

私自身の答えですから。」

 

みーちゃんは微笑みながら言った。

 

「ことりも、やってみたいなぁと思って・・・。

ゆーくん、ありがとね。」

 

・・・そっか。じゃあ

 

「4人で申請書を提出しに、生徒会室に行こっか。」

 

僕が言うと、ほのちゃん達は笑顔で頷いた。

 

 

ーー生徒会室ーー

 

 

「これは?」

「アイドル部設立の申請書です。」

 

生徒会長の第一声。

 

「それは見れば分かります。」

「では認めていただけますね?」

「いいえ。部活は最低でも5人以上の部員が必要です」

「えぇ!そうなんですか?」

「待ってください。部活動は5人以下でも活動しているところ

もあります。」

 

みーちゃんが疑問の意見を言う。

すかさず僕は、みーちゃんに・・・

 

「うみちゃんの言ってる事は、部活を立ち上げた後のほうだよ。」

「悠里君、そうなんですか?。」

「うん。だから今回は生徒会長の言ってる事が正しいよ。」

「ゆーくん物知り~♪」

 

・・・いや、ことちゃん。そう言う事じゃなくてね?

 

「後1人・・・。分かりました。みんな行こ?」

 

ほのちゃんがそう言って退出しようとすると・・・

 

「待ちなさい。どうしてこの時期にアイドル部を始めるの?

あなた達2年生でしょ?」

「廃校をなんとか阻止したくて!スクールアイドルって今すごく人気があるんですよ?だからーー」

「だったら尚の事、部員が5人以上集まって認める訳にはいかないわね。」

「「「えぇっ!!!。」」」

 

(・・・やっぱりこの人)

 

「・・・どうしてですか?」

 

今の言葉、自分の感情で言ってる気がしたので

確認の意味も込めて僕が問う。

 

「部活は生徒を集めるためにやるものじゃないの。思いつきで行動したところで状況が変わるとは思わないわ」

 

そして申請書を、ほのちゃんに突き返す。

 

「こんな事を考えてないで残りの2年、自分の為に何をするべきかちゃんと

考えるべきよ。」

 

「失礼します。」

 

そう言って、ほのちゃん達は退出する・・・。

 

「・・・悠里君?」

「・・・先に行ってて。」

「・・・分かりました。穂乃果、ことり」

 

みーちゃんに任せ、僕は生徒会長と向き合う。

 

「あなたは確か共学化する為の試験生で来た生徒よね?」

「・・・昨日は挨拶に行けず申し訳ありませんでした。

2年2組の水無月悠里です。」

 

僕は一礼して挨拶をする。

 

「生徒会長の絢瀬絵里です。」

「ウチは副会長の東條希。」

 

・・・やっぱり生徒会の人苦手だなぁ。

 

「・・・あの質問いいですか?」

「何かしら?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()

 

「さっき自分の感情でアイドル部設立の事

否定しませんでした?」

「っ!!」

 

・・・やっぱりね。

 

「それで?」

 

ルーちゃん、ティアちゃん決めたよ。

僕自身がやりたい事・・・

 

「あなた自身の身勝手な判断で、ほのかちゃん達を

否定するなら、僕はあなたを認めません。

・・・失礼しました。」

 

そう言い残して僕は生徒会室を後にした・・・。

 

しばらくして、ほのちゃん達が・・・

 

「ゆうちゃん・・・」

「悠里君・・・」

「ゆーくん・・・」

 

僕のやりたい事それは・・・

 

「「「ありがとう!!」」」

 

3()()()()()()()()()()()()()()()()かな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




やり取りがやっぱり難しいですね。
まだまだ至らない点もありますが
頑張って執筆しますので
よろしくお願いします。

それではまた次回。

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