ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
もうすぐ9月も終わりですね…
今回の話は穂乃果ちゃん視点になります。

それではどうぞ。



第105話 穂乃果の疑問

う~、今日も寒いよ~……

あ、高坂穂乃果だよー。

最初は外に出ようかなって思ったんだ。

けど外は雪が降ってて……

だから今日は部屋で過ごそうと思って

自分の部屋にいるの。

 

「でも何しようかな…?」

 

あちゃー……

部屋で過ごすって決めたのは

いいけど何して過ごすか決めてなかったよ…

ふと自分の机に置いたままの『オレンジの本』に

目がいく……

 

「続き読んでみようかな……」

 

最後に読んだのは、

最終予選の曲を作るのに参考に読んだ程度…

その日以来は読んでいない…

穂乃果は本を手に取り読む事にした……

 

「なんでだろう、やっぱり凄く読みやすいな……」

 

私は小説とかはあまり読んだ事ない…

漫画なら本棚にたくさんある。

時々、雪穂に巻数がバラバラだよって

怒られる事もあるけどね?

 

(でも……)

 

ゆうちゃんが書いた恋愛小説を

読んでみて疑問に思った事がいくつかあった。

それは……

 

「『始まりのアイドル』って……」

 

そう。()()()()()()()()という単語…

にこちゃんの誕生日の時に、花陽ちゃんが言ってた言葉。

ゆうちゃんは、その()()()()()()()()の幼馴染みだって…

これが1つめ。

 

「『2人だけの夏休みの思い出』って何だろう…?」

 

これが2つめ。

その内容が幼馴染みが忙しくて

休みがもらえなくて嘆いてた時に

ライブが終わった後に2人だけでデートをした

という……

 

「やっぱり全然分かんないよぉ……」

 

気になる単語がいくつかあったけど

考えれば考えるほど分からなくなってきた。

海未ちゃん、ことりちゃんに聞けば何か分かるかなぁ…?

 

「少し休もう……」

 

普段あまり読まない本を読んでしまったのか

少し眠くなってきちゃった……

自分のベットに向かおうと足を運ぼうとしたが

瞼が閉じる感覚に襲われた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは公園、なのかな…?

穂乃果が目覚めた場所は、

花畑がたくさん咲いている公園だった……

夢の割には随分…

 

(綺麗……)

 

周り一面が花畑。

中央には噴水があった。

辺りを散策していると子供の声が聞こえた。

 

(誰かいるのかな…?)

 

私は声がする方に

向かう事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(確かこの辺で……)

 

声を頼りに着いた場所は

小さな広場だった。

 

「あははは♪」

 

さっきの子供の声がしたので

振り向くと1人の女の子が楽しそうに

走っていた。

その女の子は首に()()()()()()()()()()()()

付けていた……

 

(あの子が付けてる物、穂乃果どこかで……)

 

穂乃果が考えてると

女の子は……

 

()()()~♪、早く早く~♪」

 

女の子が発した言葉に度肝を抜いた…

 

(嘘、今この子…)

 

「璃夢ちゃん~、早いよぉ~……」

 

更に聞き覚えのある男の子が

息を切らしながらやって来た。

その男の子を見て驚いた。

 

(ゆ、うちゃん……!?)

 

紛れもない、ゆうちゃん本人だった。

穂乃果が花怜ちゃん、ゆうちゃんに

初めて出会った時より小さかった……

 

「えへへ♪、だって悠里君と2人きりなんだもん♪」

「それは僕も嬉しいけど……///」

 

ゆうちゃんは照れた顔で

璃夢ちゃんと呼ばれた女の子に言った。

 

(ひょっとして……)

 

そう思った瞬間、

視界が暗くなった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん、お姉ちゃん!」

 

目が覚めると雪穂が

穂乃果の肩を揺さぶっていた。

 

「あ、あれぇ…?」

「もうー、そんな態勢で寝たら風邪ひくよ?」

「あ、あはは…、ゴメンゴメン……」

「ご飯ができたから降りてきてってお母さんが言ってたよ?」

「えっ!?、う、うん。」

 

雪穂はそう言い残すと

下へ降りて行った……

穂乃果も行かなきゃ……

 

「…あ。そういえば明日は……」

 

カレンダーを見て思い出す。

明日は12月12日。

ゆうちゃんの誕生日だ。

 

(ゆうちゃん、明日どうする気なんだろう……)

 

花怜ちゃんが言っていた。

ゆうちゃんは去年、墓場で過ごしていたって……

 

「海未ちゃんとことりちゃんに聞いてみようかな……」

 

それから今日見た夢の事も

2人に話してみようかな……

 

(穂乃果にできる事は……)

 

そう考えながら

下に降りて行った……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




内容が少し短くなってしまい
申し訳ありません……
次回は少し暗い展開になりそうですが
よろしくお願いします。

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