梨子ちゃん、誕生日おめでとう。
今回の内容ですが、
梨子ちゃんの視点で執筆してみました。
至らない点もあるかもしれませんが
よろしくお願いします。
それではどうぞ。
こんにちは。
今日は私の1日をお話ししたいと思います…
って私、誰に向かって話してるんだろう……
「持ち物はこれで大丈夫かな……」
実は今日……
正確には去年からなんだけど
この時期になると私は、
悠里お兄ちゃんの家に遊びに行ってるの…
「お母さん、行ってきま~す」
「気をつけてね~」
「はあ~い」
玄関のドアを開け外に出ると
雪が降っていた。
(傘、持って行こうかな…)
そう思い私は家の中に置いてある
自分の傘を手に取り、傘を差しながら
悠里お兄ちゃんの家に向かう事にした……
「そういえばこの時期って…」
悠里お兄ちゃんの家に向かってる途中、
私は不意にある事を思い出した。
クリスマスや何やらで忙しいって
未柚お姉ちゃんが言ってたっけ…
そういえば悠里お兄ちゃんは今年も
未柚お姉ちゃんの喫茶店にお手伝いに行くのかな…?
そんな事を考えている内に目的地に着いてしまった。
「やっぱり緊張するなぁ…」
実は私は何回か悠里お兄ちゃんの家に
遊びに来た事がある。
と言っても宿題とか教えてもらったりする程度だけど…
私は玄関のチャイムのボタンを押す。
ーーピーンポーンーー
すると中から
ニャ~♪という鳴き声が……
悠里お兄ちゃんって猫なんて飼ってたっけ?
疑問に思ってるとドアが開き…
「…あ。いらっしゃい梨子ちゃん」
「こんにちは、悠里お兄ちゃん」
「寒かったでしょ?、中に入って」
「うん、お邪魔します」
リビングに着くと何処からか
鈴の音がしたので……
「ねぇ、悠里お兄ちゃん」
「…どしたの?」
「今、鈴の音がしたんだけど…」
「あぁ、それはね……」
悠里お兄ちゃんが私に理由を
説明しようとした途端……
「ニャ~♪」
「まぁ、さっきの質問の答えがこの子…」
キッチンの奥から
一匹の猫が出てきた。
よく見ると尻尾に鈴付きのリボンを付けている。
「
「み~♪」
悠里お兄ちゃんと私を見た途端こっちに来た。
人見知りしないのかな?
「悠里お兄ちゃん、いつ猫を飼ったの?」
「飼ったっていうより
「誰から?」
「未柚ちゃんから」
えっ?
未柚お姉ちゃんから?
でも未柚お姉ちゃんって喫茶店が実家の筈だから
猫を飼ってるって話を私は聞いた事がない……
私の言いたい事が表情に出ていたのか、
悠里お兄ちゃんは……
「未柚ちゃんがいつもいるカウンターの後ろに猫の置物を覚えてる?」
「えっと、本物なのかって見間違うアレだよね?」
「…うん。実はあれ
「えええぇぇぇ!?」
じゃ、じゃあ未柚お姉ちゃんの後ろに置いてあった
猫の置物って、作り物じゃなくて本物だったの!?
そういえば前々から未柚お姉ちゃんの背後から
何かに見守られてる感覚があったけど……
悠里お兄ちゃんの話が本当なら納得かも……
「あれ?、でも何でスズちゃんがいるの……?」
「未柚ちゃん曰く、ストレス発散させる為だってさ」
「なんとなく分かるかも……」
「それでクリスマスまでの間、僕の家で預かってるって訳」
「へぇ~」
そんなこんなで
私と悠里お兄ちゃんは
これから何するか話した。
結果、2人で絵を描く事にした……
「う~ん……」
「梨子ちゃん、どうしたの?」
「どうやったら悠里お兄ちゃんみたいな絵を描けるの?」
「僕の……?」
「うん……」
悠里お兄ちゃんの描く絵は
人物とか物とかも多いけど
どちらかと言えば風景とかが多い。
「僕の場合は、頭に浮かんだイメージして描いてるだけだしなぁ…」
「それだけでも凄いと思うけど……」
「…あはは、これくらいしか楽しみが無いからねぇ」
悠里お兄ちゃんは
苦笑いしながら答えていた。
ピアノを弾く時も同じ事を言ってたけど…
「梨子ちゃんは高校どこに行くの?」
「えっ、えっと……」
急に聞かれたから驚いちゃった……
高校かぁ……
「私は音ノ木坂学院かな……」
「……そっか」
あれ……?
悠里お兄ちゃん、なんだか嬉しそう……
私にはそう見えた。
「悠里お兄ちゃん?」
「……なに?」
「何か嬉しそうだけど、どうしたの?」
「…内緒♪」
「ええ!?、そんな事言われたら余計気になるから教えてよ~」
「…だぁめ♪」
たまに悠里お兄ちゃんは
私が分からない事を敢えて
教えてくれない事があるけど私にとっては……
たった1人の優しい
自慢のお兄ちゃんです♪
梨子ちゃんだけの視点を初めて
執筆しましたが難しいですね…
『サンシャイン!!』の小説を連載する時が
きた時に上手く表現できるか不安です…(まだ先の話)
次回の投稿ですが、ルビィちゃんの誕生日に
投稿する予定です。
次回もよろしくお願いします。