ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
ことりちゃん、誕生日おめでとう。
今回の内容ですが、前回の続きの
話になっています。
内容が少し短いかもしれませんが
よろしくお願いします。

それではどうぞ。


特別編 白の少女の誕生日

気づけば時刻は、

18時過ぎになっていた。

 

「読んでいる内に寝ちゃったのかな……」

 

ことりは下に

降りる事にした…

 

「お母さん……?」

 

声をかけても返事がない。

テーブルを見ると手紙が置いてあった。

 

「今日は私、1人か……」

 

手紙の内容は、

お母さんは今日は

帰りが遅くなるから

私1人という内容だった。

 

「部屋に戻ろうかな……」

 

私は自分の部屋に

戻る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーことりの部屋ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に戻って

何をしようかなと悩んで

いたら机に置いてある

ネックレスに目がいく……

 

「そういえば、あの時もだよね……」

 

私はネックレスを

持ちながら思い出す。

実は、このネックレスは

ゆーくんが私の誕生日にくれた大切な物。

この日も私1人だったなぁ……

でも穂乃果ちゃん達が一緒だったから

寂しくはなかった……

 

「急に電話したら迷惑だよね……」

 

携帯電話の電話帳の欄を開き

電話を掛けようか悩む。

 

 

 

 

 

ーーピンポーンーー

 

 

 

 

 

 

玄関のチャイムが鳴った。

こんな時間に誰なんだろう?

宅配便か何かかな……?

疑問に思いながらも

ことりは玄関に向かい

ドアを開けると……

 

「…こんばんは?」

「ゆ、ゆーくん……?」

 

どうして、ゆーくんが

私の家に来たんだろう?

遊ぶ約束とかしてなかったよね……?

 

「あれ?。南先生から聞いてない?」

「お母さんから?」

「南先生曰く、ことちゃんに手紙を書いて

伝えてあるって僕は聞いたんだけど……」

「ちょ、ちょっと待ってて?」

 

慌てながらリビングに戻り

お母さんが置いて行った手紙の

内容を読み返す。

すると、こんな事が書いてあった……

 

 

 

 

 

『追伸、あなたが元気なさそうだったから

 

私が悠里くんに連絡して家に来てくれるように

 

お願いしてあるからね?。

 

今夜は、悠里くんと2人きりだから

 

存分にイチャイチャしてもいいわよ?

 

頑張ってね?』

 

 

 

 

(お、お母さん~!?)

 

急に、こんな事

言われても困るよ!?

いや、ことりが最後まで

読まなかったのが悪いんだけど……

あっ、ゆーくんを待たせちゃダメだよね……

 

「ゆ、ゆーくん。入っていいよ?」

「お邪魔します……」

 

ことりが声をかけると、

ゆーくんがリビングに入ってきた。

 

「あ。荷物ここに置いてもいいかな…?」

「う、うん……」

 

ゆーくんは少し大きめのバックを

テーブルの近くに置いた。

あのバック、何が入ってるんだろう……?

聞いてみようかな……

 

「ゆーくん、バックの中って何が入ってるの?」

「非常に言いにくいんだけどさ……」

 

ゆーくんは困った表情を

していました。

どうしたんだろう……?

 

「簡単に言うと、()()()()()()だよ」

「ご、ゴメンね?。も、もう1回言ってくれる?」

()()()()()()

「そ、それってもしかして……///」

「多分、ことちゃんが考えてる事で合ってるよ」

「もしかして、お母さんが?」

「なんか南先生に頼まれたの……」

 

う、嬉しいけど心の準備が……///

あれ?

ちょっと待って?

今の状況は……

 

Q.お母さんは? 

A.いない。というか主犯格。

 

Q.ゆーくんが持ってきたバックの中身は?

A.お泊りセット。つまるところ泊まる。

 

Q.これは夢かな?

A.いいえ。紛れもない現実です。

 

 

「ちゅ、ちゅーん……///」

「こ、ことちゃん!?」

 

ゆーくんが声をかけて

くれるのを最後に視界が暗くなった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?

何だろう……

この感じ……

 

「ことちゃん、大丈夫?」

「ゆーくん……?」

「頭痛いとかはない……?」

「大丈夫……」

 

あ、そうか……

ことり、ゆーくんに

膝枕されてるんだ。

えへへ……///

 

「ゆーくん、今何時?」

「19時だよ」

「えっ。もうそんな時間!?」

 

ど、どうしよう……

晩ご飯とか……

材料あったかな……?

 

「僕が何か作る?」

「あ、あのね……」

 

い、言わなきゃ……

 

「ゆ、ゆーくんと2人で作りたい……」

「…僕と?」

「ダメ、かな……?」

 

なんでか分からないけど

ゆーくんと一緒に作りたかった。

 

「じゃあ2人で作ろうか」

「うん///」

 

 

 

ーーキッチンにてーー

 

 

 

 

 

「……そういえば2人で作るのは、

小さい時以来だね。」

 

ゆーくんが不意に

そう呟いてきた。

あれは確か、ゆーくんと出会って

2週間くらいした後に

穂乃果ちゃん、海未ちゃん、

花怜ちゃん、瑠菜ちゃん、ティアちゃん、

ゆーくんの6人が私の家に遊びに来た時だったなぁ。

 

「夏休みの宿題だったよね。確か……」

「ふふ♪、そうだったね♪」

 

あの時は賑やかだったなぁ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー回想ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの時は確か

小学校の夏休みの宿題で

グループ課題で何かを作るって

なって、穂乃果ちゃんと花怜ちゃんが

何か美味しい物を作って、それを提出しようって

なったのが発端だったなぁ……

 

「みんなまだかなぁ~」

 

この時の私は

楽しみで仕方なく

いつもより早めに起きたり

玄関の周りをウロウロしてたっけ……

 

 

ーーピンポーンーー

 

 

玄関のチャイムが鳴り

ドアを開けると……

 

「「「「「こんにちは~」」」」」

「みんな、いらっしゃい~」

 

ここで私は

ある事に気づいた。

それは……

 

「ゆーくんは?」

「ゆうくんなら5分くらい遅れてくるって言ってたよ~?」

 

ゆーくんだけいなかったので

聞いてみたら瑠菜ちゃんが遅れて来るって言ってたなぁ。

そんな事を考えていたら……

 

「お、おくれてゴメン~」

「あ。ゆーくん!」

 

ゆーくんが息を切らしながら

走ってきた。

 

「ゆうちゃん遅いよ!!」

「穂乃果、悠里君は急いできてくれたんですよ。

そんな事言ったらダメですよ」

「まあまあ……」

 

そんなこんなで

家に上がってもらいました。

 

「「「「「「お邪魔しま~す」」」」」」

「あら。いらっしゃい♪」

 

リビングに着くと

お母さんが出迎えてくれました。

 

「これ、母さんからです」

「あら。藍里から?」

 

ゆーくんが、

お母さんに何か渡してたけど

何だったんだろう?

 

「それで何を作るの~?」

「カレン、ホノカ。決めてあるの?」

「「えっ?」」

 

瑠菜ちゃんとティアちゃんの一言に

キョトンとする穂乃果ちゃんと花怜ちゃん。

 

「決めてないのですか?」

「「うん」」

 

で結局、みんなで

意見を出し合って作る事に

なったのがホットケーキだった。

ゆーくんは手慣れた手つきで黙々と

作っていたのは今でも覚えてる。

また、穂乃果ちゃんがホットケーキを

作るのに何故かパン粉を使ってたり、

海未ちゃんが包丁を使う時が

危なっかしくてティアちゃんが止めてたりと

気づけば私は笑っていた。

 

「えへへ……///」

「ことちゃん、どうしたのー?」

「ううん。なんでもない♪」

 

他のみんなもキョトンとした顔で

私を見てたけどね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで学校に提出したら金賞を貰ったよね。」

「……あれは僕も驚いたよ」

 

ゆーくんが苦笑いするのは

理由があるの。

実は、その完成したホットケーキの色が

何故か青かったの……

味は美味しかったから良かったけどね。

 

「ことちゃん、味付けこんなんでいい?」

 

ゆーくんが作っているのは、

ポトフだった。

最初はシチューか何か作ろうと

思ったんだけど、シチューに必要な

牛乳が無かったから、

じゃあ代わりの物を作ろうってなったの。

 

「お、美味しい……」

「じゃあ、後は煮込むだけでいいか……」

 

味見をさせてもらったけど

正直、自信が無くなるくらい

美味しかった。

その内、料理の腕を上げて

ゆーくんを驚かせるんだから!!

 

「そういえばさ……」

「えっ?」

「ことちゃん達は高校卒業したらどうするの?」

 

ゆーくんが意外な事を

聞いてきたから驚いた。

なので私は……

 

「急にどうしたの?」

 

と言うしかなかった。

すると、ゆーくんは……

 

「別に深い意味はないよ。

……単純に気になっただけだから。

3()()で大学でも行くのか、

それとも別々なのかさ……」

 

なんでだろう……

その言葉の内容には、

何故か、ゆーくんが含まれてない。

 

「……ゆーくんは?」

 

質問を質問で返すとか

意地悪な事をするなぁ……

ことりも……

 

「……()()()になったら、かな」

 

()()()というのは

多分、私達が卒業する日が近くなったら

という意味だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

ーーピピピッーー

 

 

 

 

 

タイマーが鳴ると

ゆーくんはタイマーを止める。

料理が完成した合図だ。

 

「ゆーくん、いなくなったりしないよね……?」

 

ことりが言うと

ゆーくんは微笑みながら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「高校を卒業するまでは一緒にいるよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言った。

ゆーくんと過ごせるのは、

あと1年……

だから私は、

その時までに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(私自身の答えを出せたらいいな……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんとか間に合いました。
自分なりに
ことりちゃんを可愛く表現して
みました。
次回もよろしくお願いします。

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