今回は久しぶりに
悠里の視点になります。
それではどうぞ。
今日は退院前日。
先生から安静にしてなさいと
言われたけど・・・
「暇だなぁ・・・」
そうなんです。
やる事が無くて暇なんです。
学校の課題、もとい宿題とかは
頑張って終わらせました。
入院してたのに何で知ってるのか
っていうとね?
みーちゃんが、お見舞いに来てくれた時に
学校での出来事とかを教えてくれたからなんだ。
「・・・はぁ」
僕が溜息を吐くのは、
ちょっとした悩みがあるから。
それは・・・
ーーコンコン・・・ーー
すると、
病室のドアを軽く叩く音が
聞こえた・・・
「ユーリ、入って大丈夫?」
声の主はティアちゃんだった。
あぁ、月ノ丘は今日から冬休みだったのを
思い出した・・・
「あ、どうぞ・・・」
ティアちゃんが1人で
お見舞いに来てくれるのは
珍しいなぁと思いながらも
病室のドアが開いた。
そして入って来たのは・・・
「ゆうりお兄ちゃん!!」
「ル、ルビィちゃん!?」
入ってきたのは
ルビィちゃんだった。
・・・えっ?
待って待って!?
「ユーリ驚いた?」
そう言いながら入ってきた
ティアちゃん。
僕が何を言おうとしたのか
分かったのか・・・
「実はルビィだけじゃないのよ?」
「って言うと・・・」
そして僕の予想が当たり・・・
「悠里兄様!!」
「ダ、ダイヤちゃん!?」
ダイヤちゃんが泣きながら
僕に抱きついてきた。
僕はティアちゃんに、これは一体
どういう事なのという視線を送ると・・・
「一昨日の夕方に、
ダイヤから電話があったの。
ユーリが元気にしてるかってね?
それで色々あって、この状況って
ところよ。簡単に説明すると」
つまりティアちゃんが、
言いたいのは僕が入院している事を
最初は2人に心配かけまいと黙っていよう
と考えていたらしいが、
ダイヤちゃんとルビィちゃんが
近い内に遊びに来ると言ってたらしい。
だったらこの際、話してしまおうと決断して
今に至るとの事・・・
「ちなみに
「なんでそうなるの!?」
「立て続けに連絡がきたんだもの」
「・・・そんな偶然ある?」
「
「えっ?。海外から・・・?」
「そういう事になるわ」
参ったなぁ・・・
ティアちゃんの言い方から察するに
千歌ちゃん達、内浦に住んでいる5人や
更には梨子ちゃんにも話したんだ・・・
って事は、
「ダイヤなんか、ここに着くまで慌ててたのよ?」
「ティ、ティア姉様!?、それは・・・///」
ダイヤちゃんが慌てながら
ティアちゃんに弁解していた。
この光景を見るのも何年振りだか・・・
って、そうだ・・・
「ダイヤちゃん」
「は、はい?」
「はい。これ・・・」
僕がダイヤちゃんに
小さい箱を渡すと・・・
「ゆ、悠里兄様。これは・・・?」
ダイヤちゃんがキョトンとした表情を
しながら僕に聞いてきた。
そりゃいきなり渡されたら
そうなるよね・・・
「少し早いけどダイヤちゃんへの誕生日プレゼント」
「わ、私に・・・?」
するとティアちゃんが・・・
「ダイヤ。あなた誕生日が1月1日でしょう?
私達もなかなか時間が取れないから
ユーリが早い内に用意してたの。
本当だったら当日に祝ってあげたかったけど・・・」
そう。
ダイヤちゃんの誕生日は
元日である1月1日なんだ。
普通の人は、お正月の準備やら何やらで
色々と忙しいから
僕達5人が12月の後半あたりに毎年
ダイヤちゃんの誕生日を祝ってたりする。
「開けてもいいですか?」
「どうぞー・・・」
喜んでくれるといいけど・・・
「髪、留め・・・?」
「ユーリ相変わらず器用ね・・・」
「悩んだ末がこれだけどね・・・」
「手作りでここまでは中々できないわよ・・・」
「悠里兄様が作ったのですか!?」
「・・・安っぽくてゴメンね?」
僕が苦笑いしながら言うと
ダイヤちゃんは・・・
「悠里兄様、ありがとう///」
喜んでくれて
良かった・・・
僕はダイヤちゃんの笑顔を
見て、そう思った・・・
えっと・・・
しばらくぶりの投稿で
内容が短くなってしまい
申し訳ありません。
次回もよろしくお願いします。