ラブライブ!~忘れられた月の彼方~   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の予告通り、
今回は穂乃果ちゃん視点になります。

それではどうぞ。


第97話 穂乃果、お見舞いに行く

高坂穂乃果だよー。

今日は、ゆうちゃんの

お見舞いに病院に来てるの。

 

「ゆうちゃん元気かな・・・」

 

昨日、海未ちゃんから

電話があった。

海未ちゃん曰く、

ゆうちゃんは体調は変わりなく、

落ち着いていたとの事。

 

「あ、ここかな・・・」

 

病室に着いたので

どうやって入るか考える。

それ以前に、どんな顔をして

ゆうちゃんに会えばいいか・・・

 

(よし・・・!)

 

いつも通りに入ろうと

決めた私はドアの取っ手を掴み・・・

 

「ゆうちゃーん!、お見舞いに来たよー!」

 

ノックもせずに入ってしまった。

 

「あ、あれ・・・?」

 

病室に入ると、

ゆうちゃんがいなかった。

何処に行っちゃったんだろ・・・

穂乃果が考えてた矢先・・・

 

「あれ?、ほのちゃん・・・?」

「ひゃあ!?」

 

突然、後ろから

ゆうちゃんが現れた。

び、びっくりした・・・

 

「もう!、ゆうちゃん驚かさないでよ!」

「病室が空いてたから気になって・・・」

「うっ!?、そ、それは・・・」

 

い、言えない。

驚かせようと思って

ノックもせずに入った事なんて

言えないよ・・・

 

「入る?、ここで立ってるもなんだし・・・」

「う、うん・・・」

 

病室に入ると、

ゆうちゃんは備え付けの

冷蔵庫からジュースを取り出し

穂乃果に渡してきた。

 

「はい、ほのちゃん。」

「あ、ありがと・・・」

 

静かな空気が

続いたので穂乃果は

ゆうちゃんに・・・

 

「ねぇ。退院できそうなの・・・?」

「・・・」

 

ゆうちゃんは一瞬だけ

黙ってしまったが、すぐに

口を開き・・・

 

「あと2日経ったら退院していいって・・・」

「本当!?」

「えっ、うん・・・」

「よ、良かった・・・」

「・・・ほのちゃん?」

 

ゆうちゃんが学校を休んでいた日も

穂乃果達3人は心配だった・・・

お昼ご飯を食べる時も私達は、

誰1人喋らなかった・・・

練習が終わってからもそうだった・・・

ゆうちゃんが無茶してるんじゃないのかって・・・

 

「今年も終わりに近いんだね・・・」

「えっ?」

「いや、何でもないよ・・・」

 

穂乃果には、

ちゃんと聞こえた。

今は12月の中旬ちょっとで

もう少しすれば1月になる・・・

 

(ゆうちゃんと過ごせるのは・・・)

 

花怜ちゃんが言っていた。

ゆうちゃんは音ノ木坂を卒業したら

自分の存在意義を知りたいって・・・

 

「・・・冬休み、もうすぐなんだっけ?」

「あっ、そういえば・・・」

 

ゆうちゃんの一言で

思い出したけど音ノ木坂は

もうすぐ冬休みに入る・・・

ちょうど、ゆうちゃんが退院する日から

冬休みだった・・・

 

「ね、ねぇ。ゆうちゃん・・・」

「・・・?」

「た、退院したらさ。4人で出かけない・・・?」

 

穂乃果、何言ってるんだろう・・・

ゆうちゃんが退院する日に

海未ちゃん、ことりちゃんと4人で

出かけたいなんて・・・

 

「ほのちゃんが良いなら、僕は構わないけど・・・」

「本当!?、じゃあ約束ね!」

「わ、分かったから、落ち着いて・・・」

「あっ///、ごめんね・・・///」

 

この後も、

ゆうちゃんと他愛もない話を

したあと面会時間の終わりが近づいてしまった。

 

「じゃあ穂乃果、今日は帰るね?」

 

穂乃果が病室のドアに

手をかけた時・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほのちゃん、励ましてくれてありがと・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆうちゃんは、

優しい声で穂乃果に

言ってくれた・・・

 

 

 

 




穂乃果が悠里の
お見舞いに来た回でした。
あと2話くらい続きます。
次回もよろしくお願いします。

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