俺ガイル短編SS集in炊飯器   作:EX=ZERO

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俺ガイル二期の不満点の一つとして
ゆきのんのリボンが目立たないという変な着眼点を持っている作者です。


雪乃「へべれけゆいゆい」

 

 

【奉仕部】

 

―ガラッ

 

結衣「……。」

 

雪乃「こんにちわ由比ヶ浜さん、今日もあの男は来ないわよ

   個人的に依頼が来てるそうだから」

 

雪乃(そう、今回もきっとまた彼一人で解決できちゃう依頼…)

 

結衣「……。」

 

雪乃「…由比ヶ浜さん?」

 

結衣「………。」フラフラ

 

雪乃「ちょっと由比ヶ浜さん大丈夫なの?

   辛いなら保健室行きましょう、ね…?」

 

―ギュッ!

 

雪乃「!」

 

結衣「えへへ~ゆーきのんっ♪」ニコニコ

 

雪乃「あ、あああのっちょっと由比ヶ浜さんっ…!?」

 

結衣「ゆきのんだーいすきっ」チュッ

 

雪乃「っ!?」

 

結衣「わーい、ゆきのんにチューしちゃった♪」ニコニコ

 

雪乃「由比ヶ浜さんどうしたというの!?こんな…はっ!

   この匂い…まさかあなたお酒を…」

 

結衣「えっとねー大岡君がチョコをくれたのーなんか食べたらぽわぽわーっとして

   ふわふわーっとして…なんかくすぐったい感じがするの」

 

雪乃(その大岡という男はいったい彼女に何を食べさせたのかしら

   この学校にいる変態は目の腐った不審者1人で十分だというのに…!)ギリッ..!

 

―ギュ!

 

結衣「ゆきのーんゆーきのんっえへへへー」ニコニコ

 

雪乃(っ…さらに強くっ…!)

 

結衣「ゆきのんなんかひんやりしてて気持ちいい…」スリスリ

 

結衣「それにやわらかーい」エヘヘー

 

結衣「ゆーきのんっ、えへへっ、ゆきのーん」チュー

 

雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん離れ…てっ…!」

 

結衣「え…?」ピタッ

 

雪乃「由比ヶ浜さん、少し…落ち着きましょう…ね?」

 

結衣「……ゆき…のんっ……私と一緒にいるの…嫌…?」ウルッ..

 

雪乃「あ、いえ違うのっ…別に一緒にいる事自体は嫌でなくてその…少し近いというか…」

 

結衣「本当に…嫌じゃない?」ウルウル

 

雪乃「………。」

 

雪乃「……ええ、嫌じゃ、ない…わ」

 

結衣「嫌じゃないなら…ゆきのんからちゅーして!」

 

雪乃「」

 

結衣「ちゅーしてよ…ゆきのんっ……」グスッ..

 

雪乃(私が?彼女にせ、接吻をしろ…と?)

 

雪乃(ファーストキスを女性である彼女に捧げろというの?

   …いやよ、いくら由比ヶ浜さんとはいえそればかりはいやよっ…!)

 

雪乃「キスは、唇だけはごめんなさい

   私は…それだけは本当に好きな人に捧げたいの…!」

 

雪乃(将来政略結婚で相手が決まる可能性が高い私は…

   それが叶わない出来事事なのはわかっているのだけれど

   せめて、それまでは私は夢を持っていたいのよ…)

 

結衣「へっ……?」ピタッ

 

雪乃(私だって………初めてくらいは……)ジワッ..

 

―ギュッ

 

雪乃「っ……!」ビクッ

 

―ポタッ

 

雪乃「……?」

 

結衣「…ご、ごめんっ…ゆきのんっ……」グスッ..

 

雪乃「……。」

 

結衣「ごめん…ごめんねっ……」ポロポロ

 

雪乃「由比ヶ浜さんは…悪く…ないのよっ……」

 

結衣「それでもごめんっ……ホントにあたし……最低だよねっ……」

 

雪乃(彼女の様子が…?)

 

結衣「ぐすっ…なんであたしってこういつもいつも…っ…ふええっ、えぐっ、ひっく…」

 

雪乃(下戸…?)

 

―ギュウウウウウウ..

 

雪乃「う゛っ…ゆ、由比ヶ浜さんっ…苦しいわっ……」

 

結衣「ゆきのん嫌いにならないでぇ……寂しいよっ……」

 

雪乃「………。」

 

結衣「びえぇぇぇぇぇぇぇん!!」

 

雪乃(不安…なのね彼女も)

 

雪乃「由比ヶ浜さん、落ち着いて…そんな事で嫌いにならないから」

 

結衣「だって…ゆきのんっ泣いてっ…うぇええっ……」グスッ

 

雪乃「これはっ、違うの…!その…」

 

雪乃(どう言えば彼女は納得してくれるかしら…

   こういう時に由比ヶ浜さんが好意を持っているあの男がここにいれば……)

 

結衣「ぐすっ…ひっく、ゆ…きのんっ…」

 

雪乃「大丈夫だから…ね?私はここにいるから」

 

結衣「ゆきのんっ…ゆきのんっ……」

 

雪乃「由比ヶ浜…さん?」

 

結衣「はぁ…はぁ…ゆきのんっ…!」

 

雪乃「!」

 

結衣「好きっ…ゆきのんすきぃ……はぁ…はぁ……」

 

雪乃「!?」

 

雪乃(今度は一体何だというの…!)

 

結衣「好きぃ…すきぃ……!」スリスリ

 

雪乃「くっ、ゆ、由比ヶ浜さん正気に戻って…!」

 

 

―ガラッ

 

 

八幡「ういー…っす…あぁ……今、終わったとこ…ろ…だ…」ボロッ

 

雪乃「っ!」

 

雪乃(このタイミングでこの男が…!

   いえちょうどいいわ、彼なら由比ヶ浜さんをなんとかできるはず…

   遺憾だけれど彼に助けを…!)

 

八幡「……お邪魔しました」

 

―ピシャッ

 

雪乃「っ!!待ちなさい比企谷くっ……」

 

雪乃「……。」

 

結衣「ゆきのん大好きだよぉ…えへへぇ……」ギュゥウ..

 

雪乃「ぐふっ………」▼体力切れ

 

 

 

―・・・少し前・・・―

 

 

大岡(結衣ちゃんにこの媚薬入り酒チョコを食べさせてむふふな体験を…)

 

大岡「結衣ちゃーん、これよかったら食べてみなよ結構うまいんだぜ」スッ

 

由比ヶ浜「へーチョコ?美味しそうだね、もらっちゃっていいの?なんか高そうだよ?」

 

大岡「い、いいのいいのもらいもんだから、むしろ余りすぎて困ってんだわー!」アセアセ

 

由比ヶ浜「そっか、じゃあもらうねー」パクッ

 

大岡(よっしゃ食べた!)

 

由比ヶ浜「うー…あんまし美味しくないかも、ちょっと苦いよー」

 

大岡「へ?俺は結構美味しいと思ったんだけどな…」

 

大岡(まあ、その後息子が翔みたいにっべーことになりましたけどねーははは)

 

由比ヶ浜「ん、う?あれっ…?なんか…」フラッ

 

大岡(キタキタっ!このまま保健室へ…!)

 

大岡「結衣ちゃんどうしたの?大丈夫よかったら保健し」

 

 

―ガシッ

 

 

大岡「え?」

 

三浦「大岡…あんた結衣になに食べさせてんの」ゴゴゴゴ…!

 

大岡「へ?えっ…優美子ちゃん…??」

 

三浦「面 貸 し な」ギロッ

 

大岡「」

 

 

 

 

<ぎゃああああああああ

 

由比ヶ浜「あれぇ…なんかぁぽわぽわするぅ~

     部活行かなきゃ…ゆーきのーん………」フラフラ

 

 

 

 

―・・・さらに少し前・・・―

 

 

 

 

―ドガッ!

 

八幡「ぐほっ…!?」バタッ

 

大和「悪いヒキタニ、クラスで戸塚がお前がテニスうまいとか

   マラソンの時隼人ととサシで勝負したとか言ってたから

   もしかしたらラグビーも上手いんじゃないかと思ったんだが…」

 

八幡(その…理屈は、おかしいだろっ……!)グフッ

 

END

 

 

 


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