俺ガイル短編SS集in炊飯器   作:EX=ZERO

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ぶっちゃけ原作でも海老名さんコレ期待してたんじゃないですかね?


戸部「ずっと前から好きでした…!?」

 

戸部「あの…さ、海老名さん、俺っ、俺さ…!」

 

姫菜「………」

 

八幡(この告白を阻止する手段はある、俺がこの場で割り込んで海老名さんに告白する

   本当は使いたくなかったがもうこれしか手段は残されていない)

 

―はずだった。

 

八幡(本当にそれでいいのだろうか?彼女が期待していたものはこんな物なのだろうか?)

 

 

―美味しいの、期待しているからね

 

八幡(っ!?)

 

八幡(…そうかよ、そういうことかよハハハ…)

 

八幡(でも、それはそれでしたくはない

   だが、俺のぼっちスキルを駆使して見ていたリア充グループの性質からすれば

   この方法ならうやむやにする事ができる、ならば行動を起こすまで

   黒歴史が一つ増えたくらい、俺にはなんのことはない

   だから俺はこちらの選択肢を取らせてもらう)

 

八幡(本来実行しようとしたものを成し遂げた時、不意に雪ノ下と由比ヶ浜…

   二人が悲しそうにする未来が見えたんだ。)

 

 

―スタスタ

 

戸部(あれ?ヒキタニ君…?)

 

姫菜(……。)

 

 

八幡「戸部…いや翔、ずっと前から好きでした、俺と付き合ってください。」

 

 

「「「!!?」」」

 

 

 

戸部「え?はっ?何?」

 

姫菜「」

 

八幡「あなたのことが好きでした、翔、俺とこいび」

 

姫菜「ま、ままままままさかのはちとべっ!!!!?

   嘘っ、そんな事がっ!それも今、妄想じゃないリアルで!?

   私の目の前でっ!?ああそんなヒキタニくんが熱い視線で戸部っちを…!!

   ああ本当に!?このまま二人で夜の街を駆けちゃうの?駆け抜けちゃうのっ…!?

   誘い受けね?そうでしょ、そうなんでしょ!?

   ヒキタニくんはやっぱり受けじゃなきゃダメなの!とべはちがジャスティスなのっ!!

   さあ早く、二人でこの場で今愛を誓って!手を取り合ってそれで…それで…!!」

 

 

姫菜「きいいいいいまあああしいいいいたあああわあああああああアッー!!!?」ブハァッ!

 

 

―バタッ

 

結衣「姫菜っ!?」

 

 

・・・・・。

 

 

八幡「……ふぅ」

 

葉山「比企谷…今のはなんだ!?どういう事か説明してくれ!」ガシッ!

 

戸部「」

 

八幡「…すまん、こういう方法でしか止める手段がなかったんだ」

 

八幡(彼女の腐女子ぶりからして、鼻血だして倒れるのに賭けてやらかしたが

   マジで予想以上の反応でぶっ倒れてくれた、今絶賛惨殺死体並に流血まみれである。

   俺の選択に間違いはない…はずだ、絶対、そうたぶん…)

 

葉山「君は…そんなやり方で……!」

 

八幡「もう一つ手段はあったんだ」

 

葉山「ならそれをすれば…!」

 

八幡「告白する相手が海老名さんに変わるだけだ」

 

葉山「………。」

 

八幡「俺には、これが限界だったんだよ 悪いな」

 

葉山「あ、いや…じゃあ、嘘だったのか今の告白は」

 

八幡「いや当たり前だろ、なんで本気だと思ったんだ?」

 

葉山「そ、そうか…」ホッ

 

八幡(……?)

 

八幡「戸部」

 

戸部「うひぃ」ビクッ!

 

八幡「いや待て、さっきのは冗談だ

   たぶんあのまま海老名さんに告白してたらお前振られてたぞ?

   海老名さん誰とも付き合う気がないらしいからよ」アセアセ

 

八幡(こう言えば、今だけはとりあえず納得してくれるはずだ

   海老名さんが他に好きな人が居るかもしれなければ単に戸部が嫌いな可能性がある

   特に後者だった時グループに亀裂が入る、それを阻止するのが今回の仕事だ。)

 

戸部「…そうなん?そっか、海老名さん誰とも……

   いやでもマジびびったわ、いきなりヒキタニくんが俺に告白してくるとかさ

   正直引いたわ、やっぱないわー…

   いきなり下の名前とかぶっちゃけ鳥肌っべーわ…」ブルッ

 

 

八幡「いや、なんかスマン…」

 

八幡(ヤバイ、今ものすごい死にたい。

   考えてみたらなんで俺はこいつに告白するなんて選択肢を選んじまったんだ!

   俺の心には既に戸塚という天使がいるにもかかわらず…!!!)

 

大岡「ぷっ…てか戸部に告白って…ぷぷぷ」

 

大和「おいそんな、笑う…な…ぷっ」

 

八幡「」

 

葉山「おい、今はそういう…ぷくっ……くくく」

 

戸部「あんさ、この話俺もダメージうけんだけど…

   『翔、俺とこいび』…うううっ」ブルルッ

 

八幡(やめろ、やめてくれ!それ以上傷口をえぐらないでくれ)

 

葉山「すまん比企谷っ…今はちょっとその…また後で説明してもらうから…くくっ」

 

八幡「あ、ああ…」

 

八幡(俺がやらかしたのがそんなに面白いのか、ナニ谷君以上に大爆笑してんじゃねえかよ)

 

大岡「でーもヒキタニ君結構面白い奴だったんだな

   今度カラオケでも行こうぜ」

 

大和「ああ、以外だったな今度ゲーセンでも行こう」

 

戸部「つーわけで、あーヒキタニくん、また後で…な」

 

―スタスタ

 

 

八幡(これで、よかったのだろうか?俺は)

 

結衣「ヒッキー…」ジトッ..

 

雪乃「ホモ谷君…」ジトッ..

 

八幡(あ、これダメだわ俺死んだわ)

 

八幡「お、おいお前ら待て、話せばわかる」

 

結衣「どうもこうもないよ!なにアレっ!ヒッキーキモすぎっ!最低!!」

 

雪乃「あの、ちょっと近寄らないでもらえないかしら

   今知り得た事実からあなたが私たちに邪な感情を向けないのはわかったけれど

   ごめんなさい、人間としてその…生理的に受け付けないの」

 

八幡「二人共ちょっと言いすぎじゃありませんかね…」

 

八幡(ひどくない?ねえちょっと酷すぎじゃない?ちょっと雪ノ下さん?

   あなたその両腕抱くポーズ久しぶりですね、初対面以来ですわ)

 

 

―でも、嘘でも告白した相手が姫菜じゃなくてよかった

 

 

八幡「ん…?なんか言ったか?スマンちょっと風が強くて聞き取れなかった」

 

八幡(今なら難聴系の主人公の気持ちがわかる気がする

   こんな野外でボソッと言われたらわかんねーよ)

 

結衣「なっ!なんでもないよ!さっさとどっかいっちゃえヒッキーのホモっ!」

 

雪ノ下「私たちはこのまま海老名さんが目を覚ますまでここにいるから

    後は私たちに任せて、男好き谷君?」ニコッ

 

八幡「…わーったよ」ガシガシ

 

八幡(もうあれかな、ここまで女子に嫌われるのならいっそホモにでもなっちまおうか

   それなら戸塚と合法的にゴールインできるし、材木座?知らん)キリッ

 

 

 

こうして修学旅行が終わり、総武高校で俺がホモというレッテルを貼られ

俺の周りはまた一層と寒空に包まれるのであった

 

八幡(うんやっぱホモになろう、待ってろ戸塚今会いにいくぞ)

 

 

END






ちなみにホモの噂をばら撒いた犯人は海老名さんです
悪意ではなく、リアルはちとべを見たと連呼した結果こうなりました。

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