第70話
【プロローグ】
[ 大学内・部室前 ]
「なあ、ここが槇島さんの言っていた場所なのか?」
「そのようだなぁ………なんだろ、いやぁ~な感じがするのは俺だけだろうか?」
「安心しろ、俺も感じている………」
3年生の槇島さんからのお願いで、とあるサークルの手伝いをすることとなった俺たちは、早速、そのサークルがある部室に向かったのだった。
それで、今、そのサークルのある部屋まで来たわけなのだが………
「『充電機関』って………ある意味、縁起が悪いな…………」
「受験生に聞かせたら殴られるのは必至かもしれねぇよ?」
「だがしかし…………この扉、すごいな…………」
「ああ……なんてったって、あずにゃんだぜ………これ?」
「………いかん、ジャイアンの声真似をしていたあのMADを思い出しちまった………」
「声優を変えてみたシリーズが出てきたのは俺だけか……!!」
部室前の扉に描かれていたのは、あの『けいおん!』の中野 梓なのである。
これは手書きですか? はい、手書きです。
いや、決してあずにゃんの事が嫌いなわけではない。 ただ……ここがどういうサークルなのかは、もうわかった………察しなくてもいい………ただ、無言でうなずくだけで結構だ。
「兄弟………グレートですよ、コイツァ………!!」
「これは帰った方がいいのでは………?」
サークルのネーミングセンスとあずにゃんの存在にすでに心が躍る一方で、何をするのかわからないマッド臭が悪い(?)意味で不安にさせている。 まずは、時間をあらためて来ることにしようと、その場を立ち去ろうとしたのだが…………
「おや!? もしや、宗方くんと滝くんかい?」
急に扉が開いたと思ったら、中から見るからに同い年のような男性が俺たちの名前を呼んで尋ねてきた。
「は、はい……そうですが………」
「そうか~!! 部長から聞いているよ。 さあ、中に入って!!」
俺たちは言われるまま、されるがまま、部室中に入ることとなったのだった。
―
――
―――
――――
[ 充電機関・室内 ]
「さあ、どこでもいいから座ってくれ~」
「「は、はぁ…………」」
無理やりな感じで中に入らされた俺たちは、この人の言う通りに長机に仕舞われていたパイプイスを引き出して座ることにした。
座って少し気分が落ち着いたところで、部室内を見回せてみた。 自分たちが使っている部室と同等かもしれない広さの中には、俺を驚かせるものが数多く飾られていた。
まず、目に飛び込んできたのは、2mもあるのではないかと思われる7段ものラックの金属棚に、漫画、アイドル雑誌、CD、ゲームソフト、同人誌………そして、フィギュアまでもが、隙間という隙間に入れられ、まったく余裕が無かった。 壁を見れば、旬のものから懐かしいアニメポスターが飾られている。 もう一方を見れば、哲学、科学、歴史、プログラミングの教本がどっさりと積もられていた。
これをカオス空間と言わずして何と言う?
2次元と3次元のものが交差する空間、俺たちは2.5次元の世界に紛れ込んでしまったのではないかと考えてしまうほどに、異常な部屋なのだ。
だが、俺はそんなことに臆するようなやわな人間ではない。 俺自身もアニメやゲームが大好きな男であるため、ある程度の耐性は完成されているのだ。 この空間を見て引いてしまう? いいや、大歓迎だね……!! ここには、俺の知らない作品が数多く点在している。 目に入ったものでもすでに、10以上もの作品が俺の好奇心を焚きつけてくる!!
悪くない………悪くないぞ………この部屋…………!!!
今すぐにでも棚に近づいて、読み漁りたい……聴き漁りたい………見漁りたいとする気持ちがこれでもかというほど、湧きあがっている。 もう体中がウズウズして抑えられないでいるのだ!!
「おっ! その顔を見ると、2人とも気に入ってくれたようだね♪」
この部屋の奥にある扉から出てきたのは、さっきの男性がコップとボトルに入った飲み物を持ってきた。 すぐに、用意したコップに飲み物を注いで俺たちに手渡して来た。 俺たちはお礼をしてその飲み物を飲んで、また心を落ち着かせた。
「自己紹介がまだだったね、俺は『柴田 秀光』、3年生だ。 沙織の友人であり、ここ充電機関の副部長をやっている者です。 以後、お見知りおきを♪」
「ご丁寧に、ありがとうございます。 俺たちは……」
「ああ、名前の方は大丈夫だ。 キミが宗方 蒼一くんで、キミが滝 明弘くんだよね?」
「「はい、そうです」」
「いやぁ~、キミたちが手伝ってくれるとほんっっっっっっっとうに助かるッ!! まるで、空から降ってきた飛行石を持った少女の如くッ!!!」
「それって、新たな冒険の始まりってことですかぁ!?」
「ビンゴ!!………かもしれないね。 そこら辺はキミたち次第かもね?」
「俺たちがこのサークルに入るかどうかってことですか?」
「そゆこと~♪ で、どうする? 冒険する? お兄さんと冒険しちゃう???」
「なんでそう言う話になるんですか………」
何ですかそれ? ナイフとランプを詰め込んで、どこぞの女空賊団の船で空に向かわなければいけないパターンなんですか、それは?
すると、明弘が立ちあがってこんなことを言い出し始めた。
「柴田せんぱ~い! 俺はかわいいor美人なお姉さんと一緒にしたいっス!!」
「正直でよろしい!! 俺もそんなお姉さんといろいろ冒険したいッ!! あんなこと(意味深)やこんなこと(自主規制)をしてみたいッ!!!」
「アウトォォォ!!!! それ以上は言ってはいけない気がするッ!!」
「何を言うか、宗方くん!! 男の欲望とは、満たし! 吐き出し! そして、満たされるものなのだ!! 恥じてはいけない! 誇りに思わなければならないことなのだッ!!!」
「まるで、男が欲望のためにしか生きていないような発言をしないでください!! というか、明らかに自主規制までかかったものに対して落ち着いていられるわけがないでしょぉぉぉ!!!」
「そのとぉぉぉぉぉぉり!!!!!!」
「明弘!!?」
「男は………男として生まれてきたからには………自らの欲望を解放し、満足するまで求めなくてはいけない!!」
「そうだ、滝くん!! それでこそ男だぞ!!! ならば、滝くん。 キミはどこまでの男であるかを試させてもらうぞ!!!」
「はい!! 喜んでェェェ!!!!」
「よろしい!! では、滝くん!!!!
…………………目の前に自分よりも圧倒的に身長の低く、まるで、人形のようにとても愛らしい、かわいいかわいい美少女がいたらどうする?」
「声小さッ!!!!??」
「もちろん、愛でます。…… 無論、ノータッチで」
………NO,タッチ YES,ロリコンの理念じゃないか、それ………
「同志よ……歓迎する」
「ありがとうございます、先輩」
2人は固い握手を交わしましたとさ、めでたしめでたし。
「………んな訳あるかい!!! お互いの欲望の晒し合いじゃないかこれは!!」
「生の感情で語り合う………それこそ、この部屋でのみ行えること……」
「そして、真の同志に出会えることができる特別な空間……先輩、感服します!」
「おめでとう、キミも俺と共に萌えを広めよう……」
「はい! どこまでもついていきますよ!!」
「よくぞ言った!!!」
「ちなみに、先輩。 扉のあずにゃんはもしかして………」
「ふっ……僕の趣味さ」
「さすがです……!!」
さらに、強い握手を交わす、明弘と柴田先輩………
「「あずにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!誕生日おめでとぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」
「何叫んでいるのぉぉぉ!?」
「いや……なんか、叫ばないといけない気がしたから………」
「あずにゃんへの愛を示しているのだよ、宗方くん!!」
「だから、意味がわからんのですよぉぉぉ!!!」
はぁ………もう、自分でも何がしたかったのかすら覚えていないくらいの疾走感に圧倒され過ぎて、何も言えない状況になってしまっていた。
もういいよ、お前ら………勝手にしろよ…………………
「いやぁ~、素晴らしき男の友情! いいですね~、拙者の心にググッ!っとキタでござるよ!」
「うおっ!? びっくりした!!」
突然、俺の横からぬっと現れたのは、おさげでぐるぐるメガネとバンダナを付け、チェックの入ったシャツとジーンズ、つまり、典型的なオタクファッションスタイルを着こなしている女性だった。 この人もここのサークルの人なのだろうか?
「あ、部長! やっと来たか!」
「も~、ミツヒデ殿は何をやっているでござるかぁ~ その様子では、まだ何も説明をしてはいないでござらんか?」
「あっ!! しまった……つい話しに熱が入ってしまったようだ……すまん!!」
「致し方ないでござるなぁ~……拙者がこの後を引き継ぐでござるよ。 ミツヒデ殿は、シャル殿のところに行き、支援をお願いするでござるよ」
「了解♪ 任せとけって!」
そう言って、柴田先輩は部屋から出て行ってしまった。 そして、ここに残ったのは、俺と明弘と部長と呼ばれる奇妙な女性の3人だけだった。
「ではでは~、御二方にこれからの流れについて説明していくでござるよ~♪」
「いやいや、ちょっと待ってくださいよ。 その前に、あなたは一体誰なんですか?」
「おや? 拙者はすでに自己紹介の方はしているでござるよ?」
「「え??」」
俺と明弘は声をそろえて驚きの声を出していた。 首をかしげながら今にも、?マークを頭の上に出してきそうな雰囲気を出しているこの女性は少し困った顔をしていた。
そんな顔をされても、分からないのに分かれという方が難しいことだ。 はて? 俺たちはこの人とどこで会ったのだろうか?
「あ! そうでござったぁ~……いやぁ~面目ない面目ない。 拙者は飛んだ勘違いを起こしていたでござるよ~」
「勘違い? それはどういうことですか?」
「あはは………確かに、拙者は御二方にはちゃんと自己紹介はしていたのでござるが……ちょいとばかし、違った格好をしていたでござるよ」
「違った格好って………?」
「しかし~、てっきり分かっているものかと思ったでござるよ。 宗方殿は耳がよろしいから拙者の声だけで誰かと判別できると思ったのでござるよ~」
「いや~……そこまで耳がいいとは言えませんけど……」
「滝殿であれば、拙者の淑女っぷりで感じると思ったでござるよ~」
「まずは、自分の恰好を鏡で見てからその発言をした方がよいかと………」
「滝殿ぉ……そこは突っ込まないお約束ですぞ………」
「あ、すんません……」
「それで、あなたは一体誰なんですか?!」
「ふっふっふ………それはですな…………」
不気味な笑いを部屋中に響かせると、この人はメガネに手を掛けて外したのだった。 それに、髪止めとバンダナも外して、長い髪をおろしたのだった。
「「あっ!!!!!」」
髪をなびかせ、透き通った瞳がこちらに向いた時、その姿を見て仰天してしまった。 なんせ、地味なオタクっ娘が一変して清涼感が漂う美しい女性へと変貌したのだ! いや、そうじゃない………もっと驚いたのは、この人のことを確かに知っているからだ!ついさっき挨拶したばかりのあの女性………
「あらためて言わせていただきますよ? 私は、槇島 沙織です♪」
俺たちはその真実に、ただ呆然とするだけだった…………
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――――
「いやぁ~まさか、本当に分からないとは思ってもみなかったでござるよ~♪」
あっはっは、と口を大きくして大笑いしているこの人こそ、このサークルの部長・槇島 沙織先輩であるのだという。 俺たちに、本当の姿を晒すと、すぐに元のオタクモードにへと戻ってしまっていた。 今こうして見比べても、さっきの姿と現在の姿と同一人物であるというのは考えられなかった。 なぜなら、まったくの別人にしか俺の目には映っていないからだ。 ましてや、あの明弘すら全く気付かなかったのだ。 分かるはずもないのだ。
「けど、何故そのような恰好をしているんですかい? 素のままでも十分なのに勿体ないっス!」
「いやぁ~、そう言っていただけると、なんとも嬉しい限りでござるよ~♪ ………しかし、拙者にとってはこっちの方がしっくりくるものでしてな、自分の趣味をやる時はどうしてもこの恰好でないと俄然とやる気が出ないわけなのでござるよ~」
「そうなんですか~、てっきり、キャラづくりみたいなものかと思ってましたよ」
「確かに、それはあながち間違ってはいないでござるよ。 拙者は元々、自信が持てない人見知りな性格なものでして、仲間と呼べるものを作ることができなかったのでござるよ。 こうした違った自分を演じて周りに溶け込もうとしたのでござるよ」
「へぇ~、そんなことがあったんですか。 それで、今があると?」
「その通りでござる。 今では、こうして拙者自身に自信が持てるようになり、自らの手で仲間との交流の場を作るまでになったのでござるよ♪」
なるほど、この人にも過去にいろいろとあったんだろうな。 その過程を見ていると、まるで希と通ずるものがあるように感じられる。 希も転校ばかりを繰り返していて友達を作ることができなかった。 それで、希は自らの口調を関西弁寄りの言葉にして話していくようになってからは、次第に周りの人と打ち解けられるようになり、エリチカという親友も得ることができ、現在に至っているのだ。
槇島さんもそんな感じだったのだろうか………?
「まあ、その話しはともかくとしまして、本題に入ろうではないではござらんか!!」
槇島さんはポケットから折りたたまれた紙きれを取り出し、それを広げて俺たちに見せてきた。
「これは………セットリストですか?」
「御名答でござる! そう、これは当日に拙者たちが行うダンスと順番、そして、割り当てられた踊り手たちの一覧表でござるよ」
「へぇ~……こりゃまた結構な数のダンスを行うんですなぁ……! コイツァ楽しみじゃねぇか!」
「ふっふっふ、演目はアンコール分もあわせて、12曲は用意しているでござるよ。 もちろん、ダンスの合間には、トークを挿んだりはするでござるよ」
「曲のジャンルも様々だな……アニメ、ゲーム、ボカロ、東方ボーカル………まるで、2次元の集合体だな」
「どちらかというと、ニコニコよりでござるよ。 拙者たちはあれの踊ってみたを見て感銘し、拙者たちでもやってみようと思ってこのような事をしているのでござるよ!」
「ということは、動画を撮ったりすることになると?」
「そうでござるな………しかし、ただ記録用として撮るだけでござるし、ネット上には公開することは微塵も無いでござるよ」
「な~るほど、まあ、その方が安心して踊れるってわけでさぁ。 そんで、俺らが担当する曲って言うのはどんなもんなんですかねぇ?」
「それはですな………えぇ~っと……………これらでござるよ! この中から1曲選んでもらいたいでござるよ!」
槇島さんが指し示したのは……ボカロからは『番凩』、東方ボーカルからは『Bad Apple!!』の2曲だった。 『番凩』は、扇を用いた、とてもしなやかで繊細な動きが求められる曲、『Bad Apple!!』は、機械的なものから激しく躍動することが求められる曲だ。 どちらも、互いの息が合わせられなければ完成することが不可能であることや、曲調が違うものを両方行うことができるということから推測されるのは、頭と体の切り替えが瞬時に行えることができる人であるということだ。
ここのサークルの人たちの平均がどのくらいの位置にあるのかは分からないが、このセットリストの曲目を見ている限りでは、この2つの曲を踊ることになっていたメンバーは、サークル内でもズバ抜けていたのだと考えられる。 そこの穴埋めに初対面の俺たちを入るというのは、かなりの度胸があるわけなのだが………この人はそれを分かっているのだろうか?
「どうでござるか? できそうでござるか?」
まるで、心配しているような言葉を俺たちにかけてきてくれているようなのだが、顔を見てもそのような感じがまったくしない。 むしろ、もうすでに俺たちのことを分かった上で話しかけてきているかのようだった。 何か、釈然としない気持ちに駆られてしまっているが、答えはすでに決まっていたのだった。
「まったく、問題ないですね。 というか、2曲とも踊ったこともありますし、歌ったこともある曲です。 やってみせますよ」
「おお~! それは頼もしい言葉ですなぁ~♪ ではでは、どちらを選ぶでござるか?」
「明弘、どう思う?」
「ん~~……3日ってとこかな?」
「それで完成できるか?」
「モチのロンよ。 というか、物足りないとも思っちまうくらいだぜ」
「それじゃあ、槇島さん。 この2曲を踊るというのはありですか?」
「なんと……! いいでござるよ。 その方が、かえって盛り上がるというものでござるよ♪」
その声には、あまり驚きの感情を感じ取ることができなかった。 むしろ、待ってました、と言わんがばかりの姿勢で俺たちの言葉を待ち望んでいたかのようにも捉えられてしまう。 今だって、“
侮れない相手かもしれないな…………
―
――
―――
――――
「それでは、御二人方!! 当日はよろしくお願いいたしましたぞー!!」
「「任せといて下さい!!」」
セットリストに俺たちの名前が書かれ、これから本格的にサークルでの活動を行い始めようとする俺たち。 俺の中では、未だに不安な部分が抜け切れていなかったりする。 だが、これは自分が決めた道なのだ。 この道から反れるわけにはいかなかった。 俺を変えるために与えられた機会………これを無駄にするわけにはいかなかった………
「それじゃあ、これから行かなければいけないところがありますので、これで失礼させていただきます」
「お~! そうでござったな! では、様々なことはまた明日ということで!」
「「はい、よろしくお願いします!」」
俺たちは、その場で一礼してから部屋を出てゆき、正門に向かって走り出した。
「さて、今日から忙しくなるぞ~~♪」
「そうだな、穂乃果たちに言っておかなくちゃいけないことだな」
「だぜ♪ まあ、十中八九、見に行きたいって騒ぎ出すかもな!」
「なんか、嫌な感じしかしないな………」
「まあ、いいじゃんかよ。 それよりも、練習する場所や衣装、小道具とかもそろえておかなくちゃいけねえよな?」
「そうだな………屋根裏を散策して、過去のモノを引きずり出すとするか」
「確かに、その方が手っとり早いし、無駄にならねぇな! 仕舞い置き過ぎて、カビが生えていないかが問題なんだけどな………」
「俺のところは、ちゃんと除湿や虫食い防止の薬剤を入れているから問題は無いはずだな」
「うらやま!! 音ノ木坂に行く前に家に寄って行きたくなって来たぜ……!!」
「ダメだ。 ただでさえ遅れているんだから、そんな時間はねえよ」
「そ、そんなー………」
走り抜けていく最中、俺の心は確かに不安が残っていた。
だが、こうして本番に向けて準備を整えていくことを考えていると、奥の方からフツフツと湧きあがるものがあった。 それは次第に、俺の心をじわじわと熱くさせていった。
この感じは…………期待だ!
必ず、楽しくなるだろうとする期待が高まりつつあるのだ!
この気持ちを忘れてはいけない………これこそ、今の俺に必要とされるもの。 俺が変わるのに大切なもの。 行かねば………! やらねば………!! 俺は、俺自身に言い聞かせるように気持ちを高まらせていた。
俺が進むこの道には何があるのだろうか………?
考えるよりも早く、俺は体を動かしていた。
進むことを躊躇ってはいけなかった。
なぜなら、そこに未来があると信じているからだ。
そして、見つけるんだ…………新しい自分を……………!!!
強い日差しが照りつける中、俺はその光を掴み取ろうとするかのように手を伸ばし握り締めた。
「未来は…………この手の中に………!!」
(次回へ続く)
どうも、うp主です。
11月11日の今日はポッキーの日であると同時に、けいおん!の中野 梓の誕生日でもあるだなんて、俺はまったく知りませんでしたよ 笑
ちなみに、これを書いたのは2日前なのですが、その時から、扉にあずにゃん貼り付けようぜ!!のテンションで書いていました。 いやぁ~偶然だわ~。その割には、あずにゃんを活かしきれていないんだけどな 笑
だがしかし、この『充電機関』というサークルは今後も出てきますので、またあずにゃんに出会えるだろうと思いますよ。………多分。
さて、前回と今回の2回に渡り『沙織』が登場しました。
ではでは、ここで『槇島 沙織』という人物像を確認することにしましょう。
『槇島 沙織』
原作:『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(ラノベ、TVアニメ)
原作では、ヒロインの裏友達というかたちで登場してきます。
彼女は根っ子からのオタクっ娘で、様々なジャンルに精通している人物です。
また、SNSのコミュニティの管理人だったり、親族のつてによる豊富な人脈を持っている。
服装は、常に今回の話でも同じオタクファッションを身に付けていて、この時は、典型的なオタク語を標準語のように会話に取り入れている。
ちなみに、原作では中学3年生(初登場時)であったが、この物語では、それからおよそ6年が経った世界で大学3年生として登場させています。今後、蒼一たちとどのような絡みをしてくれるかは、俺次第です。 笑
とまあ、大体のプロフィールはこんな感じでしょう。
彼女の性格とか、設定とかは、原作を読んで確かめてください。
こちらの方でも、できるだけそこに突っ込まないようにするつもりなので、安心できるだろうと思います。(?)
そんな、『大学乱舞!!』第2話でした。
さて、次回は蒼一たちの練習が始まります。
練習描写にはちょいとばかし、力を入れて行きたい次第ですが、ちゃんと書けるかなぁ………?
そして、『充電機関』の主なメンバーも紹介!
さらに、うまくまとめることができれば………もう1作品からの訪問者を登場させるつもりです。
できなくとも、次々回までには登場することになっています。
さぁ~て、がんばろ…………
次回もよろしくお願いします!!
今回の曲は、
TVアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』から
沙織・バジーナ(生天目仁美)/『カメレオンドーター』
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