はじまるよ!!!
<前回までのあらすじ!!!>
私、高坂 穂乃果は悩んでいます。
始業式が始まったと同時に、私が通う音ノ木坂学院が廃校になるっていう話を聞かされて、
びっくり!!んも~!どうしてそうなっちゃうのー!
この学校がなくなるなんて考えられない!どうにかしないと・・・・
でも、何も思いつかないよ~!!!
それで蒼君に頼んでみようってことになったわけで、電話をかけたんだけど・・・
あれ? 海未ちゃん? ことりちゃん?
どうして、そんな顔をしているの・・・?
―
――
―――
――――
― 俺は悩んでいた。
― 穂乃果から言われた言葉に、音ノ木坂がなくなるという話に。
― 音ノ木坂と言えば、あの歴史ある女子高しかも国立校であり地元では名の通った学校である。
― その学校が、何故なくなるというのだ?
・・・・まぁ、これが普通なんだろうが、まず俺が考えていたのは・・・・
「電話でそんな大きい声を出すなぁぁぁぁぁ!!!!!」
そりゃそうだ。
鼓膜が破れそうな声を耳元で聞かされたらたまったものじゃない!
こちらも対抗するように大きい声で返してやった。
そしたら・・・
『~っ・・・! いったーい!! なにするの、蒼君!!!』
「お前がさっきやった、O・KA・E・SHI・DA!!」
『う~・・・耳がバカになっちゃうよ~』
安心しろ、お前はすでにバカだ・・・
と、ケンシロウ風に言ってみたいのだが、それは置いておこう。
まず先に、本題に入らないと・・・
「んで、音ノ木坂がなくなると言うのは、どうしてなんだ?」
『っ! そうだよ! なんかね、来年度の新入生の数が足りなくなるらしくって、新入生の募集をやめちゃうらしいんだよ。 それで、今の一年生が卒業したら学校を無くすんだって!』
「! 穂乃果。 ちなみに、今年の一年生のクラスの数は?」
『・・・うん、一クラスだよ・・・』
思っていた以上に少ないな・・・だが、なるほど・・・そういうことか。
穂乃果の時にすでにクラスが二つしかないということを知っていたことや、また、秋葉原駅近くにUTXという新しい学校が出来たということで生徒が持ってかれているということも俺が高校にいた頃から聞かされていたからなんとなく想像はついた。
だが、そうなるのが今年からというのは考えていなかった。
「なんとなくわかった。 んで、俺にどうしろと?」
『えっ?』
「お前が必死になって、俺に連絡をよこすときはいつも助けてくれっていうことなんだろ? だったら、何か手伝うぜ」
『蒼君!!!!!』
「~っ! うるせぇ!! だから、声を小さくしろよ!!」
『・・・うん・・・(ズズッ!)』
「お前、泣いてんのか?」
『そうだよ~・・・だって・・・蒼君が協力してくれるっていうんだも~ん・・・』
「はいはい、わかったわかった・・・でだ。何をすれば入学希望者が増えるのか、考えているのか?」
『・・・・・(ズズッ)』
「・・・考えていないんだろ・・・」
『・・・うん』
「まぁ、そうだろうと思ったさ。 だが、これだけは俺が考えることじゃないな」
『えっ?』
「だってそうだろ。 学校が無くなってほしくないと思っているのは、穂乃果なんだろ? そうだとしたら、まずは自分がどういうことがしたいのか、どういうことをすれば、みんなの注目を得られるようになるのか、そうしたことを自分なりに考えないといけないよな。」
『うん・・・』
「そこから穂乃果がこれだ!って思ったことを俺が全力でバックアップしてやるから、今はどうするかを考えな」
『うん!』
「よし、それじゃあ、何か考えついたらまた連絡してくれ」
『うん! わかったよ! 蒼君、ありがとね!』
「おう!」
〈ザー・・・ザッ!〉
(ピッ)[通話を切る音]
・・・・ふぅ、さて、どうしたものか・・・・
協力するって、軽く言ってしまったが、アイツの考えと言うのはいつも想像もつかないことばかりだから、今回もそう言ったことが飛び出てくるんじゃないだろうか・・・・
ある意味で少し後悔している俺がいる・・・。
「・・・はぁ・・・どうしたもんだろ・・・・」
「ん? 何がだ?」
「うぉ! びっくりした!」
いつの間にか俺の隣に明弘が立っていた。
バカな・・・気配を一切感じなかったぞ・・・!
「何俺を背後霊のように見ているんだよ」
「急に横にいて話しかけられたら誰だってビビるわ!」
「そうかいそうかい・・・んで、誰からの電話だったんだ?」
「聞いていたのか?」
「ちょっとな。 だが、内容までは理解できなかったわ」
「そうか。 穂乃果からだ」
「アイツが? 何故に今連絡してきたんだ?」
「アイツの通っている学校がなくなりそうだってさ。 それで俺にどうすればいいのか聞いてきたってわけさ」
「音ノ木坂が!?・・・そうか・・・」
明弘が珍しく難しい顔をしている・・・何かあるのか?
いや、いつものことだ。 どうせ、女子のことでも考えているのだろう。
・・・・だが、もしかしたら、コイツもコイツなりに何か考えを模索しているのか?
・・・・一応、聞いてみるか・・・
「何か考えでもあるのか?」
「あぁ・・・とても重要なことだ・・・・」
「何!?」
おぉ! まさかの後者の方か!? だとしたら、こっちもこっちで穂乃果とは違った案を提示することができる! 願ったり叶ったりじゃないか!
「もしかして、何か思いついたのか!?」
「あぁ・・・!」
「おぉ! なんだ!?」
「それは・・・」
「それは・・・?」
「それは・・・・!」
「それは・・・・・!?」
「・・・・・厳選されつくされた美女たちを拝めなくなるじゃないかぁぁぁぁ!!!」
「・・・・・・・はい・・・・・???」
「分かるか、蒼一! 音ノ木坂には毎年毎年、全国レベルでトップクラスに入る美女が必ず一人入学するんだ! しかも、あまり注目されない学校だからその存在自体が怪しまれている中で、他の男に邪魔されずにそうした子を誘うことができるんだ! まさに、俺にとっての幻想郷(アガルタ)! そんな女神を3年後にはもう見ることもできない・・・・絶望だぁぁぁぁぁ!!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
コイツに聞いた俺がバカだったよ・・・・
その後、明弘は俺に何かを猛烈に語っていたが、俺はコイツのアホっぷりに愕然としており、何一つ耳に残ることは無かった・・・・。
―
――
―――
(ピッ)[電話を切る音]
・・・ふぅ・・・
蒼君とお話しして少し気持ちが楽になったかな?
電話する前と比べて何か希望を見出せそうな気がしてきたよ。
「どうだった、穂乃果ちゃん?」
「どうでした、穂乃果?」
「うん。 まずは自分で考えてみろって。 私がやりたいこと・・・どうすれば、廃校にならずに済むのか・・・それをまずは私自身が考えないといけないよね!」
「穂乃果ちゃん・・・」
「そうですね、蒼一の力を借りる前にまずは私たちが考えないといけませんよね」
「うん! だから、海未ちゃん、ことりちゃん。 一緒に考えようね!」
「うん!」
「はい!」
ありがとう、蒼君。 私、この学校のために何ができるのか、精一杯考えるからね!
だから、それまで待っててね!
―
――
―――
(夕方・・・・)
「・・・んで、あるからして、この美女がすんげぇかわいいし、スタイルはいいし、なんと言っても金髪ポニーテールなんだぜ!!! これが萌られずにいられるかってんだぁ!!! それにその子と一緒にいる・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
明弘・・・・・まだ・・・・話すのか・・・・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その後、明弘の話は夕方6時頃まで続いた・・・・・
つまり、こいつは6時間以上も語り続けたというわけさ・・・・・
それは、どういうことだって・・・・?
そんなの簡単さ・・・・・
倒れますた。_(:3」∠)_
「腹が・・・・減った・・・・・。」
(次回へ続く)
どもです。
なんとか3話を投稿することができました。
今週は色々と忙しかったので、書く暇がなかったのですが、金曜の数時間でようやく書き終えたって感じですかね。(焦)
ああ、プロットを先に考えておいてよかった・・・
話は変わりますが、先日、熊本を震源とする地震が起こりました。死傷者もたくさん出ました。
早く復興することを祈っております。
微力ですが、募金と被災地向けに物資を届けさせていただきました。
現地で役立つものかわかりませんが、どうか、それで命を繋いでください。
被災なされた方々の無事を祈らせていただきます。
その方々のことを思いこの一曲を紹介します。
ZARD/『負けないで』
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