蒼明記 ~廻り巡る運命の輪~   作:雷電p

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第37話




調子に乗った分のしっぺ返しはものすごく大きい

【前回までのあらすじ!!】

 

 

 

「蒼一ぃ~、にこっちの家に上がり込むなんてやるやん♪」

「ダニィ!?の、希!何故そのことを・・・・?」

「ウチな、昨日、にこっちの家に行こうと思ったんやけど~、にこっちの妹ちゃんと~~~蒼一が~~~仲よ~~~く、話しながらにこっちの家に上がり込むのを見たんよ~~~。なんでやろ~~な~~~~???」

「明らかに俺を脅しているよね?脅迫だよね??

 

 

・・・・・・・何が所望だ???」

 

「特にないよ~~♪」

「無いんかーーーーい!!!」

「けど、いいネタになると思うんよ~~~」

「やっぱ、脅迫して何かをしようとしているんじゃん・・・」

「ん~~・・・・んじゃ、貸しと言うことで☆」

「お、おう・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「(希の貸しってろくなことが無いな・・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――

――― 

―――― 

 

 

[ 神田明神・男坂門 ]

 

 

 

朝の練習は今日もにぎやかだ。

 

 

花陽、凛、真姫の加入によって、最近は男坂を駆け上がる足音が大きく響くようになってきている。明神さんや周辺の家々には、迷惑がかからない程度には抑えて入るつもりだが実際のところは大丈夫なのだろうか?そのうち、藤子漫画や赤塚漫画に出てきそうなおっさんが窓を開けて、怒鳴ってきそうな・・・?

 

 

 

 

 

今のところ、そんなことは無いから安心はしている。

 

 

 

 

 

 

「は~~~い!往復御苦労さん!!あとは、軽いストレッチをして終了な~~」

 

 

「「「「はい!!」」」」

「「は、は~~~い・・・・」」

 

 

 

穂乃果たち2年生組と凛ちゃんは楽々と往復50をやりきったが、一方で、花陽ちゃんと真姫は、まだまだ、持久力が足りていない。一応、あと1週間程度したら次の曲をやりたいと思っているのだが・・・今回も穂乃果たち2年生組がメインとなりそうだな・・・・

 

 

明弘と要相談だ。

 

 

 

 

 

「よぉほ――――!!!!兄弟ぃぃぃ!!!ビッグニュースだぜぇぇぇあッ!!!」

「どこぞのストリートファイターみたいな掛け声は今の流行りなのか??・・・んで、その新情報ってのは何ぞ?」

「ふっふっふ・・・聞いて驚け、見て笑え!!昨日の夜見つけたばかりのこの動画を見よ!!」

 

 

そうやって、明弘はスマホを取り出してとあるサイトにある動画を見せつけた。

 

 

 

そこに映っていたのは・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「これって、講堂でやったあのライブじゃないか!!どうしてこれが・・・?」

「俺にもさっぱりわからねぇ・・・だが、一つだけ言えることがある。あの時、観客として見ていたヤツらの内の誰かが、これを撮影したんだッ!!」

「な、何だってぇ―――!!!」

「しかも、コイツを見てみろッ!!!」

 

 

 

明弘は動画の下にあった解説欄を指さしていた。

なになに・・・動画再生数・・・アイドルランキング・・・・?

 

 

 

 

 

 

・・・・こっ、これはッ!!?

 

 

 

「こんなに再生されているし・・・しかも、ランキングもかなり上の方にいるじゃんか!!」

 

 

 

「え?なになに~・・・って、おー!!!」

「どうしたの、穂乃果ちゃん?」

「見て見て!!私たちのライブの映像だよー!!しかも、いろんな人が見てくれているよ!!」

 

 

どれどれと、他のメンバーたちも集まって来て、その映像を見る。

互いに、歓声を上げてその時のことを思い返しているようだ。そういえば、ここにいる全員があの時に見てくれていたんだもんな、これもまた、何か運命を感じるな・・・

 

 

 

 

 

 

・・・って、明弘・・・何故、そんなにむずがゆい顔をしているのだ・・・?

 

 

 

「くぅぅぅ・・・・俺としたことがぁぁぁ・・・・何故、ビデオカメラを用意しなかったのだぁぁぁ・・・・・無念なり・・・・嗚呼、無念なりぃぃぃ・・・」

「そんなに悲しむようなことかよ・・・」

「兄弟ぃぃぃ・・・・俺は悲しいぞ・・・・この正面撮影された映像が俺たちの最初のアップロード動画になるとは・・・・ぐぉぉぉ!!!我が力を持ってすれば、あらゆる角度、あらゆるモーションを付け、尚且つ、さらなる演出も加えてもっといいモノにできたものの・・・・!くそっ!!今なら間に合うはずだ、この階段を大ジャンプで飛び下りれば、あの日に戻れるはずだぁぁぁ!!!」

「やめぇぇぇいいい!!!そんなことをしても時を駆けていくことは出来ないから!!全身打撲、もしくは骨折で病院に緊急搬送されるから!!時を無駄にするだけだからぁぁぁ!!!」

 

 

 

コイツのやることは、本気なのか冗談なのかよく分からない時がよくある。特に、今のように唐突に何かを仕出かそうとする時がそうだ。これは・・・え~っと・・・・・・そう、あれだ!一時のテンションに身を任せたら自分を滅ぼしちゃった的なヤツ。

 

つまり、コイツ自身も制御しきれていないのではないかと言う事実が・・・・

 

 

 

 

 

――

――― 

―――― 

 

 

[ 音ノ木坂学院 ]

 

 

 

「少しは自重しやがれ、このバカタレがッ!!」

「くっ!・・・だが、後悔はしない。前進するのみよ・・・!」

「どこぞの聖帝様や拳王様みたいに言うんじゃねぇ!!!」

 

 

 

朝の明弘の暴走は何とか食い止めることができた。

 

偶然か、または意識的だったのか、あの穂乃果が機転を利かせて、「じゃあ、次回の撮影からお願いするね」と言ったのだ。おいおい、よく考えろ?あの穂乃果だぞ?ドジで、おっちょこちょいで、強引にmy way!な穂乃果が機転を利かせたんだぜ?ありえねぇだろ。

だが、この現実を受け入れるしかない・・・・この世界はざn・・・

 

 

「ちょっと、今、とてつもなく失礼なことを考えていたよね?」

 

 

 

ギクゥ!!な、何故バレたのだッ!!ま、まさか・・・穂乃果はエスパーなのか・・・?

 

 

 

「・・・イエ、ソノヨウナコトハゴザイマセン」

「そ~う~く~ん~・・・どうして、カタコトなのかな?」

「・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

・・・・・さて、次回の曲についてだが・・・」

「あっ、逃げた」

 

 

勘の鋭い子は嫌いだよ。ここは本来の話に(強制的に)戻してやる!

 

 

「これからは歌ったもの、ライブを行ったものなどを次々にネットにアップロードしていくことにしようかと考えている。・・・・そこでだ、一つ提案がある」

「「「「「「提案?」」」」」」」

「それは一体何なのですか?」

「それはだな・・・・

 

 

 

 

・・・この際だから、この学校に存在するだろうアイドルに関する部活動と統合しようかと思う」

 

 

「「「「「「ええーーーーーー!!!!!!」」」」」」

 

「はは~ん、なるほど、そういうことか」

 

 

 

μ’sの面々は驚きを隠さずに表に出している一方で、明弘は俺の言葉を冷静に受け止めていた。しかも、俺が考えていることもお見通しだと言わんがばかりの表情をこちらに見せている。

 

 

 

「蒼君、それは一体どういうことなの!?」

「今、俺たちの活動と言うのは同好会レベルのものであるということは分かっているよな?」

「う、うん・・・」

「いずm・・・・理事長曰く、同好会レベルでは講堂やグラウンドなどの場所の使用は申請をちゃんと行えば利用は可能であるが、それ以上のこと・・・例えば、学校全体を舞台に色々なところを飾り付けたり、そのための予算を受け取ることができないということだ」

「つまりは、理事長は私たちの活動を認めてはいるけど、学校自体が全面的にバックアップしてはくれないということなのね」

「そゆこと。今後の活動には、学校の全面的な協力がなければどうすることもできないことが多々出てきてしまう。廃校を阻止しようと立ち上がっているのに、当の学校はしらんぷりというのは納得がいかないのだよ」

「確かに、スクールアイドルでありながら、非公認扱いというのは良くないですもんね」

「ああ、それじゃあ、まずは生徒会室に行って、その部活が今でもちゃんと活動を行っているのか確認してみるか」

「そうだね、穂乃果もその部活がどこで活動しているのか分からないし、善は急げだね!」

 

 

 

穂乃果がことわざを!?・・・・どこかで頭を打ったんじゃないのか、お前?

 

 

そんな衝撃を受けつつ、ここにいる全員で生徒会室に向かう・・・

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 

 

[ 生徒会室内 ]

 

 

 

 

「認めないわよ」

 

 

「・・・まだ何も言ってないじゃないか、絢瀬ェ・・・・」

 

 

 

入室早々、俺の言わんとしていることを察したかのように言ってきたのだが、お前なぁ・・・ちと、それはフライングすぎないか?それに俺をすごく睨んできているし、目付き怖ッ!

 

 

 

「・・・あ、あの~私たちの他にアイドル関係の部活動はどこにあるんですか?」

「・・・・・」

 

 

 

穂乃果からのこの質問に対して、絢瀬は何一つ語らず、ただ無言で睨みつけていた。穂乃果はその絢瀬からの威圧に圧倒されたようで、早くこの場から立ち去りたいという気持ちが現れてきたのか、一歩退いてしまっていた。それは穂乃果に限らず、俺と明弘を除く他のメンバーも同じであった。

 

 

 

「・・・それはやね、この階にあるんよ。ここを少し真っ直ぐ行ったところにその部室があるから行ってみるとええよ」

 

 

 

絢瀬の隣に立っていた希は、このままでは話にならないと察して、代わりにどこにあるのか教えてくれた。希の表情を見ていて、そっちもお隣さんのことで悩んでいることがよくわかる。事実上、絢瀬の相談役は希しかいないからな、その分、大きな負担になっているんじゃなかろうか?

 

 

 

「わ、分かりました!では、早速行ってきます!!」

 

 

 

穂乃果たちは逃げるようにこの場を立ち去った。やはり、この部屋中に漂うプレッシャーに耐えきれなかったのだろうな。そのかわりだが、明弘はここに残っていた。どうやらどうと言うことは無いらしい。平然と涼しげな顔をして俺の横に立っていた。

 

 

 

「およ?蒼一たちはまだ何か用があるんか?」

「ああ、一応聞かせてもらいたいんだが、俺たちの活動とその部活が一つになれば、予算とか、学校設備の使用とか可能なんだよな?」

「せやな~、学校設備やったら色々と使えるかもなぁ~。例えば・・・・ビデオカメラの使用とか?」

「おっ!いいじゃん、いいじゃん!!そういうのを待ってたんだぜ!!」

「けど、予算についてはあまり期待せんほうがええよ。ウチらの学校は廃校寸前やし、そもそも、その部活自体が廃部みたいな扱いになっとるし・・・・」

「そうか・・・資金面は自費で何とかするしかなさそうだな・・・」

 

 

 

学校からの援助、つまりは部費のみで今後の活動が滞り無く行えるだろうと考えてはいたのだが、こうも悪い条件が揃ってしまうと何とも言えなくなってしまう。俺はことりが自分で働き、そのお金で素材を買って衣装を作ると言うかたちを何とか変え、できるだけ、ことりの負担を減らしたいと考えてはいたが・・・・どうやら、難しくなってきた・・・・俺も働いてわずかではあるが、援助して行かなくてはな・・・・

 

 

 

 

 

 

 

「馬鹿げているわね」

 

 

「「「!!!」」」

 

 

 

俺がこれからのことについて考え耽っている最中に、絢瀬はその口を開いてこう言い放ったのだ。

俺も含めて、明弘、希もその発言に驚いていた。何故、こんなタイミングで・・・・

いや、このタイミングを見計らって言い放ったのだろう。

 

 

 

「そんな下らないことに、学校の予算を使うことなんてしたくないわ。大体、こんな非常時にこういった意味もない活動ばかりしているところがあるなんて考えられないわ。みんなどうにかしているんじゃないの?」

 

 

 

「「「ッ!!」」」

 

 

 

さすがに、この発言だけは聞き逃すことができなかった。絢瀬は俺たちだけじゃなく、他の部活動の人たちも含んで非難したのだ。外に転がっている石ころの如く、意味の無い者として切り捨てたのだ。

 

 

そんな絢瀬の言葉に素早く反応を示したのは明弘だった。

 

 

 

「おい、アンタ!言っていいことと悪いことがあるだろうよ!!!」

 

 

 

 

明弘は今すぐにでも絢瀬に飛びかかろうとしていた。

明弘と絢瀬との距離は4,5メートルほどあるが、コイツの身体能力を持ってすれば一っ飛びで、絢瀬の胸ぐらを掴むことができるだろう。

 

 

俺は、明弘の怒りを抑えるべくその体を掴み抑えた。

 

 

 

「落ち着け、明弘」

「放してくれ、兄弟!!コイツは我慢ができねぇ……生徒会長として……いや、人として有るまじき発言をしやがったんだ!!女だからって容赦はしねぇ、全力でブッ飛ばしてやらあぁ!!」

 

 

 

明弘の怒りは頂点に達していた。それは以前、花陽ちゃんと凛ちゃんが襲われていた時と同等レベルでキレているのだ。怒りに身を任せているコイツならば、例えそれが明弘の好みの女性であってもブッ飛ばすのだろう。

 

 

正直、明弘からのお灸を入れてやりたいと考えてはいるが、ここで事を荒立てると後々厄介になる。悪いが今はまだ、その怒りをぶつけないでくれ……

 

 

 

 

「兄弟ィ!!行かせてくれ!!!」

 

 

「明弘………

 

 

 

 

 

 

 

 

………俺に二度言わせるつもりか?」

 

 

「ッ!!(ビクッ!)」

 

 

 

どうやら、明弘は俺の殺気にようやく気が付いたようだな……

 

 

そうだよ………

 

 

今の俺はお前よりもかなり怒っているんだよ………!!!

 

 

 

 

「……明弘」

「あ、ああ…なんだ?」

「穂乃果たちと一緒にその部活の部長に会いに行ってくれ…俺もあとで追い付く…」

「お、おう……分かった…」

 

 

 

 

明弘もこの場を立ち去り、俺を含めて、絢瀬と希だけとなった。

 

 

 

俺は顔を正面に向かせ、その視線は絢瀬に向かっていた。

 

 

そして、その足も絢瀬に向かって進んでいく。

 

 

だが、当の本人は眉ひとつ動かさなかった。

 

 

 

 

「何ですか、先輩?脅しですか?」

「おい、絢瀬……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………それ以上、しゃべるな。さもなくば、容赦しないぞ(ドス声)」

 

 

「「ッ!!??(ビグッ!)」」

 

 

 

さすがの雪女もこれには衝撃を隠せずにいた。身震いし、目を見開き、汗がどこからともなく流れ出てきている。絢瀬は今、戦慄しているのだ。俺が見せた表情とその声によって、心の底から震えあがっているようだ。

 

 

 

 

 

俺が見せた表情と言うのは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人を殺る時の表情だったのだから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、行かせてもらうぞ」

 

 

 

俺は明弘たちを追いかけるようにその場を立ち去ろうとした。ここに居ても、希の邪魔になるだけだろうしな……

 

 

 

 

 

 

「……ちょっと待ってな、蒼一!伝えなあかんことがあるんよ!」

 

 

 

そう言って、希は俺を引きとめようとした。

 

 

だが、この場の空気を考えても、ここで話すのはよろしくない。

 

 

 

「それじゃあ、部屋の外で待っているぞ」

「…う、うん、わかったわ」

 

 

 

俺の意図を察した希は、そのまま了承してくれた。そのおかげで、俺は早くこの場から立ち去ることができたのである。

 

 

まあ、自分で作っといてそのまんまにしておくのもどうかと思うのだがな・・・・

 

 

 

 

 

 

 

――

――― 

―――― 

 

 

 

 

ふぅ…めっちゃ怖かったなぁ……

 

 

 

蒼一があんな顔をするなんて……ウチは初めて見たかもしれへん……

 

えりちに対するあの態度、あれは本気やったんやろうな……もし、行動に移しとったら、いくらウチでも止めることは出来んかったかも……

 

 

 

それに、あのえりちが震えとる……いつも冷静やったえりちがすごく動揺しとる。

こっちも今まで見たことが無い顔をしとる。

 

 

ただ、怖かっただけやろか?

 

 

 

 

いや、何か違う気がする………

 

 

 

確か、蒼一とえりちは小学校の時から4年くらい一緒におったって言うとったな………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、えりちに限ってそんなことは……けど、そうやとしたら今の状態を説明することができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えりち……えりちは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――やったんやな……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えりち……」

「(ビクッ!!)」

 

 

 

えりちはウチの言葉に反応して肩を震わせた。こっちを見いひんかったけど、その焦っとる様子は変わらずやった。

ウチはえりちの肩にそっと手を置いて、落ち着かせようとした。

 

 

 

「えりち、もう怖がらんでもええんよ。蒼一もここにはおらんよ、少しはその重荷をとったらええよ?」

「希……」

「それに……えりちはもう少し素直になった方がええよ。今のままじゃ、ちゃんと気持ちを伝えられんよ?」

「!?」

「いつまで続けるん?それじゃあ、何も生まれんよ?」

「・・・・・・・」

 

 

 

えりちは黙ったままやった……

 

いつもやったら何かしらの反応を示してくれるんやけど、今回ばかりは何の返事もない…えりちにとっては相当なショックやったんやろうな……

 

 

 

「それじゃあ、えりち。ウチは行くで?」

「・・・・・・・」

 

 

 

えりちは最後までウチに何も言わんかった。

 

 

ウチもこれ以上、えりちに言うことは出来んかった。言えばまた、傷付くんやろうと思う。

 

 

 

ウチはそのまま、蒼一を追いかけるようにこの部屋から出ていった・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

「・・・・希、無理よ・・・・・無理なことなのよ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・私はもう・・・・・取り返せないの・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

(次回へ続く)





どうも、うp主です。


にこ編、第3話なんだよね・・・・これ?(困惑)



最近、仕事や夏バテで思うように執筆できない日々を送っております。
さらに、今日の0時頃に投稿しようと思ったら寝落ちをしていたというこの体たらく・・・・・・いかんいかん。
危うく、この小説が全部書き直しになるところだった・・・・・・
自動保存をして置いて本当によかった・・・・・



それと・・・・
気休めかも知れないのですが、にこ生誕祭に遅刻勢として、活動報告に短編小説を投稿しております。この本編が本来の軌道に乗っていたら投稿したであろう内容なのですが、現段階では、難しいだろう内容となっておりました。
時間がある方はどうぞ、ご覧になって下せぇ。





今回の曲は、

PCゲーム『永遠のアセリア』より


川村ゆみ/『永遠のアセリア』


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