蒼明記 ~廻り巡る運命の輪~   作:雷電p

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第23話


華麗なる日常へいざなって!!

 

【前回までのあらすじ】

 

 

 

真姫の一件が解決し、本格的にμ’sの練習に打ち込むようになった蒼一。

 

明弘も編集し終えた楽曲から新たに踊りを加えて精度を高めていく。

 

穂乃果、海未、ことりも蒼一らの努力に応えるかのように奮闘する。

 

 

 

そして、遂に・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

――

―――

―――― 

 

 

 

 

 

 

 

「「「・・・・・Hey,hey,hey,START:DASH!!」」」

 

 

 

 

 

(~~~~♪~~~♪・・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

「よし!!おーけぇいいい!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「やったぁーーーー!!!!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よく頑張ったな、お前たち!これで完成だ!!」

「わーい!!やった!やったよ、海未ちゃん!ことりちゃん!!」

「はい!ようやくここまで来れたのですね!」

「うん!私もうれしいよ~!!」

 

 

 

 

 

最初の練習を始めてから早2週間、ようやくライブを迎えられるような状態にまで仕上がった!!素人同然の彼女たちがここまで出来るようになったのは正直驚いているところもあるが、そうでなくては困るというのが今の心境だ。だが、こうして完成品を作り上げることができたのだから素直に喜ばないといけないな。

 

 

 

 

「お疲れさん」

「おうよ!お互い様だな、兄弟!!」

 

 

 

 

拳と拳をぶつけ合い互いの奮闘に称賛し合う俺と明弘。ここまで来れたのもコイツの力があってこそなのだから称えてやるのが礼儀というものだろう。

 

 

 

 

 

「お前から見てどうだ、コイツらの仕上がりは?」

「う~ん・・・そうだな・・・・ほとんど付け焼刃のような練習メニューでやったから今一な点がちらほらと見えるもののなかなかなもんだと思うぜ」

「100点中何点か?」

「サービスで65点だな。これ以上は、時間的にも経験値も足りねぇ。今後の課題さ」

「意外と手厳しいんだな」

「こう見えても俺は完璧主義者なんだぜ?甘いところ甘いと言わないなんてことは絶対ぇ言わねえのさ」

「ふふん、流石だなダンスマスター」

「よせやい、昔の肩書はとっくに捨ててらぁ。そんで兄弟、そっちからはどう見るよ?」

「俺も同じだ。即興で作り上げた歌みたいにしっかりしていねぇところがあり過ぎるな。張りが無いな。力がまだまだ足りないといった感じかな?点数的には、60点」

「俺より低いんだな・・・。まあ、今後に期待するしかねぇなぁ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

たった2週間程度で完璧に成れと言う方が無理な話さ。それでできたらスクールアイドル界はとっくに戦国時代となっているわ。ともかく、一旦はこれで完成ということにして、次に向けてどうするか構想していかなくてはいけないようだ。だが、その前に・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「ことり、衣装の方はどんな感じだ?」

「大丈夫だよ!もう完成して、何時でも着られるようにできているよ!!」

「流石だな・・・それじゃあ、海未。会場の設定の方はどんな感じだ?」

「はい、生徒会からは行動の使用許可は出ていますので、あとは蒼一たちが確認してもらえれば大丈夫かと」

「わかった、今度確認しよう。次に・・・・」

「はい!はいはいはーい!!」

「・・・・穂乃果・・・そっちの方は・・・・」

「うん!協力してくれる友達がいたから問題ないよ!」

「そうか、今度その友達を紹介してくれ。いろいろとお願いしたいこともあるしな」

「うん!わかったよ!」

「・・・とまあ、こんな感じかな?」

「おうよ!そんじゃあ、今後の予定を伝える!本番は3日後の金曜日だ、それまでに衣装チェックや協力者との連絡を頼むぞ!これ以上、練習を行っても意味はねぇ、逆に負担になることも考慮して、明日明後日の練習は無しだ!」

「「「ええーーーっ!!」」」

「常に万全な状態を保つことこそ、エンターテイナーの基本だと思えよ」

「エンターテイナー?・・・・って、なんだっけ?」

「・・・穂乃果はこの後、補習な」

「え~!!そんなぁ~!!」

「ともかくだ、本番までじっくり休んで最高の状態で本番に臨むように!以上!!」

 

 

 

 

 

 

「「「はいっ!!!」」」

 

 

 

 

 

 

こうしてライブ前の最後の練習を終え、解散となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明日明後日を休みにしたのはいいとして、さて・・・・どう過ごそうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「兄弟~明日暇か?」

「ああ、今のところはな。何かあるのか?」

「へっへっへ・・・それがよぉ~・・・」

 

 

 

へらへらとした顔を見せながら近づいてくる明弘を見ると、何かいいものを見つけたと言ったような表情をしていた。さて・・・・今回は一体どんなものを見つけたのやら・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「メイドカフェなのに、極上のカレーが食えるんだってよ!!」

 

 

「なん・・・・だとぉ・・・!!?」

 

 

 

 

カレー・・・・何というすばらしき言葉。それの極上級のモノが食べられると言うのか!?しかも、それがメイドカフェで?!ありえん・・・ありえんぞ・・・・!!

 

 

 

 

 

 

 

「どうせ、メイドさんからの萌え萌えキュンなる魔法の言葉が入っているだけのレトルトなんだろ?」

「ところがどっこい、その店で一から作られているんだぜ。しかも、その名は・・・・チャンピオンカツカレー!!」

「チャンカレだとぉ!?まさか、あの御当地限定カレーが東京で食えるとでも言うのか!?」

「ああ、そのウマさは数々の食通たちの折り紙つきだとよ」

「でも、お高いんでしょう?」

「それがなんと・・・・880円+税!!」

「ワン野口プライスだとぉ!!?」

「さらに、メイドさんからの魔法のお言葉も貰えます」

「買ったぁぁ!!」

「明日も講義があるから流石に昼飯としては行けねぇ。晩飯扱いで行こうじゃんか。17時くらいがいいんじゃね?」

「よし、いいだろう。待っているぞ・・・・」

「ああ・・・カメラも用意して行こうじゃんか・・・・」

 

 

 

 

 

「「ふっふっふっふっふっふっふ・・・・・・・・・」」

 

 

 

 

こうして俺の明日の予定は決定した。

 

 

待ってろよ、チャンカレェェェ!!!食べに行ってやるぞぉぉぉ!!!

 

 

 

 

 

 

食に対する欲望を垂れ流しながら俺は明日の晩飯を待ち続けることにした。

 

 

 

 

 

 

 

(次回へ続く)

 

 

 

 





どうも、うp主です。


執筆していたらお腹が減ってしまった・・・・・


チャンカレと聞いて、ピンッ!とくる人がいるかもしれません。石川県で生まれたそのカレーは私が食べた中でも最上位に匹敵するおいしさを誇ります。しかも、それをアキバのメイド喫茶で食べることができるとは思ってもみませんでした。これについてはまた後日お話しましょう。


さて、ようやく物語が軌道に入ってきましたな。自分でもこうなるとは思わなんだ・・・
さて、まともに書きましょう。


今回の曲は、
料理の話を書いていたらあの作品のことを思い出したなぁ。

TVアニメ『美味しんぼ』より

結城めぐみ/『YOU』

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