蒼明記 ~廻り巡る運命の輪~   作:雷電p

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第18話


自分を変えることができるのは自分のみ

 

 

 

 

 

<前回までのあらすじ>

 

 

 

「そういえばですね、他にも紙が入っていたんですよ」

「なに?!」

「はい、もう4枚くらいですかねぇ・・・・こちらになります」

 

 

洋子から4枚の紙を手渡され、その中身を見てみた。そこに書かれてあったのは・・・

 

 

 

『音ノ木坂ノネット』『Livestar!』『Little Diamond』『音ノ木坂アイドル部』

 

 

 

「この4つか?」

「はい、どれもなかなかいいと思っているのですが、穂乃果ちゃんたちはどうも『μ’s』という名前が気に入ったようで・・・・」

「むぅ、仕方ないな、最後はこっちで決めなきゃいけなかったんだ、それでいくしかないだろ?」

「そのようですね。わかりました!グループの名前はこれでいいんですね?」

「ああ、これが俺たちのグループの名前だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「μ’s!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――

――― 

―――― 

 

 

 

『μ’s』

 

 

 

この名前が決まってから幾日かが過ぎた。みんな、最初のライブに向けて歌と踊りの練習に一層力を入れているようにしている。グループの名前が決まったことや披露する曲ができたことが大きな力となったと言えるだろう。

 

 

 

「1、2、3、4!1、2、3、4!はい、そこでターン!・・・・・タイミングが遅いぞ!!何やってんの!!!」

 

 

 

明弘も指導に精が出ているようでいつも以上に張り切っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、俺はと言うと・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁー・・・・・どうしたもんだろ・・・・」

 

 

 

悩んでいた。

 

その内容というのは、この前の真姫から曲をもらった時、その後に不快にさせてしまう事を言ってしまったため、それ以降、気まずくって会いに行っていないのだ。

 

さすがに、間が空いたから大丈夫だろうとは自分の中では思うのだが、実際はどうなのかが分からない。それ故、どうしたらいいのだろうかと絶賛悩んでいるところなのだ。

 

 

 

 

何か、きっかけが欲しいなぁ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――い。・・・・――――おい・・・・・・おい!!!!!!」

 

 

 

「うおああ?!!!な、何だよ!びっくりさせんじゃねぇよ!!!」

「何だよじゃねぇよ!さっきから、隣で呼んでいたんだぜ?何故に気付かんのだ?」

「えっ、あっ、わりぃ・・・考え事をしていたところだ・・・・」

 

 

明弘が俺の正面で仁王立ちしながら呼んでいたらしいのだが・・・・だめだ、何も耳に入ってこなかったな・・・・むぅ・・・どうしてもアイツのことを考えちまう・・・・

 

 

「お~~い、ま~た上の空かい?」

「んにゃ、今はちゃんと聞いてるさ。それで、何の用なんだ?」

「実はよぉ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なに?!曲のアレンジを行いたい!?」

「そうよ、兄弟。もう少しかっこよくして、ノリのいい曲に仕上げてぇんだ。どうよ?」

「それは・・・・」

 

 

なんとまぁ唐突なことをこんな時に言い出すなんてな。

 

明弘の言い分はこうだ。

真姫から曲の音源をもらったのはいいものの、メロディーがピアノ伴奏のままではどうもしっくりこないし、迫力に欠ける。それに観客がノッてくれるのかが心配になるため、ファーストライブに相応しくないかたちではないか、と言っている。

 

 

 

むぅ・・・わからんでもないのだがな・・・・

 

俺自身もピアノ伴奏のままライブを行うべきなのかは悩みどころでもあった。歌詞やメロディー自体には問題とするところは無いのだが、どうもインパクトに欠けてしまうのは少々痛いとも感じていた。だが、安易に編曲すれば元の状態から逸脱してしまうのではないかというリスクもあった。

 

 

やろうと思えばやれることだ。だが、そう簡単にやってしまってもいいのだろうか?

 

アイツとの事もあるから、俺らがそんなことをしてしまったら火に油を注いでしまうような結果となってしまうのだろうか?俺はそれについても心配していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがそれ以前に、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「兄弟!コイツァ早めに手を打っておかねぇと取り返しがつかなくなっちまうぜ?俺たちだったならば、この状態でお披露目したって何の問題にもならねぇ、いつでも修正することはできちまうからな。けど、やるのは俺たちじゃあねぇ、穂乃果たちだ!素人同然のアイツらが活躍するためにゃぁやれることはやっておかねぇといけねぇだろう?」

 

「・・・・・」

 

 

 

確かに、アイツらが大きく羽ばたいていくにはどうしても弱い。グループの第一印象だとする曲が盛り上がらなければ、今後は無い。

 

 

 

 

「蒼一が()()()()以来、歌うことや編曲することから距離を置いているのはよくわかっているつもりだ!だが、お前はアイツらを支えてやるって言った時に、お前自身も変わるって言ったじゃねぇか!!今、この瞬間に変わることができないでいつ変われるって言うんだ!!!」

 

 

「!!!」

 

 

 

「時は一刻を争うんだ!早く決断してくれ!!」

 

 

 

「・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

俺は逃げていた・・・・いや、怖かったんだ。

歌うことにも音楽に関わることにも・・・・また、誰かを傷つけてしまうのではないかと考えてしまうのだ。だが・・・・

 

 

 

 

 

だが、今の俺は違う。

 

 

 

 

あの時の俺とは違う。

 

 

 

 

もう逃げたりはしない。

 

 

 

 

諦めたりはしない。

 

 

 

 

やってみせるさ、その先に何があろうとしても!

 

 

 

 

 

 

 

俺は・・・・・俺は・・・・!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「蒼一!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・やるぞ」

 

 

 

〈ジ・・・・・ジジ・・・・〉

 

 

 

俺は・・・・

 

 

 

 

〈ジジ・・・・・ジジジ・・・・・〉

 

 

 

 

 

 

・・・・その運命を・・・・・

 

 

 

 

 

 

〈ジジジジジジ・・・・・ジジジジジ・・・〉

 

 

 

 

 

 

・・・・変えるのだ!

 

 

 

 

 

〈ジーーー・・・・ザッザ!!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・明弘。この後、俺の家に来いよ?」

「へへっ、その言葉を待っていたぜ、兄弟。問題ねぇ、直行させてもらうぜ!!」

「編曲については家についてからだ。おけぃ?」

「おーけー、おーけー。ノープロブレムだぜ」

「それじゃあ、いっちょやるとしますか」

「腕が鳴るぜぇ!!!」

 

 

 

ファーストライブまで、あともう少し。この編曲さえうまく行けば準備が整ったも同然。さあ、やってみるさ。

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 

 

 

 

 

 

「蒼君たち何やってんだろう・・・このままじゃ、穂乃果たちは本編に出ないままだよ!」

「距離がそんなに離れていないのに、このアウェー感は何でしょう・・・・複雑です」

「まあ、いいんじゃないかなぁ。うp主さんも久々に執筆したのに物語の設定を忘れずに書けたんだから、また今度にしようよ」

「う~・・・・穂乃果も混ざりたいよぉ~」

「また、次回がありますからそれに期待しましょう」

「穂乃果ちゃん次回だよ、次回!」

「うん・・・・そうだね・・・次回があるもんね!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ 次回は穂乃果たちはでません ]

 

 

 

 

 

「「「・・・・・・・・」」」

 

 

[ ・・・・・・・ ]

 

 

 

 

「「「おい!うp主!!!!!!」」」

 

 

 

 

[ に、逃げるんだよぉ~!!!! ]

 

 

 

 

 

 

 

(次回へ続く)

 






どうも、お久しぶりです。

仕事上の問題によって時間を空けてしまいました;;;



やべぇよ、やべぇよ・・・・


死ぬかと思った・・・特に、精神が!!!



あぁ~、書いている時が幸せなんじゃあ~~~



そんな今を過ごしている自分。。。




今回の曲は、
絶望的に近かったこの一週間を支えてくれたこの曲を!!


TOKIO/『宙船』


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