蒼明記 ~廻り巡る運命の輪~   作:雷電p

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第107話


海はあまい罪の味

 

 合宿3日目―――――

 

 

 身体の節々からにじみ出る痛みを堪えつつも早朝に起床し、今日一日の準備を整える。 いくら昨晩にアイツらと深く入り交じるようなことがからと言って、寝坊をするわけにもいかなかった。 第一、俺がだらしない姿をしては、μ’s1の怠け者に示しが付かなくなる。 そんなわけで、今日も一日張り切るわけだ。

 

 

「………うぅ……やはり、少々お遊びが過ぎたようだな………」

 

 

 貧血というわけではなさそうだが、思わず千鳥足となって床をひょいひょいと軽くステップを踏んでしまう。 火遊びはほどほどに、ってか……肝に銘じておきたいものだな………

 

 最初からこちらが仕掛ける訳ではない、向こう側から仕掛けてくるんだ。 仕方ないじゃないか! 言い訳のように聞こえるかもだが、実際そうなので反論だけは勘弁な。 もし夜を穏やかに過ごすと言うのなら………地下に潜って、窓もない、扉は1つで厳重ロックが可能なヤツであって欲しい。 ウチにくる侵入者共は、窓から易々と入ってくるわ、扉の鍵を抉じ開けてくるわでレベルが違い過ぎるのだから………

 

 俺に与えられる安寧はまだ遠い彼方に置かれているようだな………

 

 

 

「そーくぅーん!! おっはよー!!」

「うごぉぉぉぉ?! ほ、穂乃果かぁ?!! この背中から来る痛みは何なのさ!?」

「えへへ♪ 蒼君がいるのを感じちゃったら思わず飛び込んじゃったよぉ! それにしても……すんすん……ん~♪ やっぱり、蒼君はいい匂いがするよぉ~。 気持ち良すぎてついつい眠気が………くぅ……」

「おい待てぇ! 俺を背中から抱きしめながら寝始めるのは止めろ!!……って、寝るの早っ?! のび太くん並の早さだな、おい!!」

 

 

 朝早々からまったくなんてことをしてくれるのだろうか。 身体の痛みが絶賛増加中とか、まったく洒落にならん! というか、さっさと離れてくれないか? 動き辛い……!!

 これはそろそろコイツら用の対策を取らなくちゃならない状態になってきたな……とは言うモノのどうしたらいいのやら………はぁ……溜息ばかりしか口から出てこないや………

 

 

 

……にこちゃんと花陽ちゃんの匂いがする………だめだよ、穂乃果の匂いにしなくっちゃ………蒼君は穂乃果の………

 

 

 なんか、身の毛がよだつような言葉がボソッと聞こえてきたような………き、気のせい……だよな………?

 

 

 

 

 

 

 

――

――― 

―――― 

 

 

 

 その後、朝食を済ませると、すぐに練習が始まった。

 基本的には、明日のPV撮影用の楽曲を中心にして、残りは各ユニットの調整を行うようにさせた。 PVの方は機材も含めて問題はない様子。 あとは、鞠莉ちゃんのところで不都合なことが起こらない限り、と言ったところかな?

 

 そうそう、各ユニットには、すでに2曲の持ち歌がある。 これは今度の地方ライブに向けて行った準備だ。 μ’sの人気を拡大するためには現状のままでは心許ない。 いくら現状で上位50以内に入っているからと言っても油断ならない。 多くのライバルたちは、この夏休みという最大限活動できる期間を使って更なる躍進をして来ることだろう。 そしたら、パッと出の俺たちはすぐに圏外に突き落とされるだろうよ。

 そうならないためにも、こうやって草の根に支持層を固めさせていくようにしているのだ。 穂乃果たちにはかなりの負担を強いらせるようになるかもだが、踏み止まってもらいたい。 それがみんなのため、学校のためになるのだから………

 

 そう言うことだし、俺がウダウダやっていたらダメだよな。 ちゃんと、御手本というモノを見せてやらねばならないかもな。

 

 

 

 

 一応、()()として……な………?

 

 

 

 

 

―― 

――― 

―――― 

 

 

「それじゃあ、みなさんんんっ!! 張り切って遊ぶぞォォォ!!!!」

 

『お――――っ!!!!!!!!』

 

 

 元気一杯に声を上げて、全力疾走並みに海へのダイブを決めようとするみんな。 ホント、遊ぶ元気だけは人一倍なんだな………

 

 すべての準備が整い終えた午後の時間。

 これからしばらくの間は、こうやって羽目を外せる機会が無くなってしまうので、この際だからまた遊んじゃえということでこうなった。 午前中でかなりグッタリとしたと思いきや、遊ぶぞと言った瞬間に弾けるように騒ぎ出しやがった……

 まあ、それでいいんだけどね………

 

 

 

「ねえ、蒼一。 海に来たのだから、一緒に遊びましょ♪」

「あら、奇遇ですね、真姫。 私も蒼一と遊びたいと思っていたところなのですよ?」

 

 

 そう言いながら、俺の右腕に真姫、左腕に海未が抱きついてきたのだ! ムスッと頬を膨らませて、お互いをにらめっこしていると言う初っ端から修羅場が完成されてしまった。 けれどその反面、腕の方にふっくらとしたやわらかな感触が当たってて……その気持ちがいいです………

 真姫の胸の大きさというモノは、あの同棲生活でイヤというほどに味わった。 違う、決して嫌いというわけではない。 ただ…こう、触ったりしなくても、大体こんな感じなのだろうと想像が出来るほどまで身体に沁み込まれていた……とでも言っておくべきか……けど、やはり実触することの意義は揺るがない。 少し触れただけで感じる心地良さが日毎に変化しているので不要とは言えないのだ。

 それは海未も同じだ。 真姫と比べて少し小振りなふくらみを寄せてくるのだが、同様に心地良きものを感じるのだ。 海未との触れ合いはまだ短いモノの、その分濃厚な一時を過ごすことが多い。 欲情度合いもかなり高いのではないかと思ってしまうほどにだ。 けど、それを含めて俺は海未のことを好きなのだから否定することなどしない。 ましてや、メンバーの中でも精神的な負担を抱えがちな方なのだから、俺とこうしていくことで適度にガス抜きが出来ると言うのであれば御の字である。

 

 

「まあまあ、2人ともそんなにしかめ合うなよ。 だったら、2人一緒に遊ぼうじゃないか。 それならいいだろ?」

「まあ…それでも別に構わないけど………」

「蒼一が言うのでしたら………」

 

 

 促しを加えると、2人は少々不満気を装いつつも照れくさそうに顔を逸らしだした。 ポッと頬を紅くしながらそのような仕草をして見せるので、ちょっと朗らかな気分になる。

 

 故に、いたずらもしたくなるものだ――――

 

 

「そんなら、また別荘の裏にでも行くか?」

「「ふえっ―――?!!」」

 

 

 ボソッと耳元に囁いてみると、揃って顔から火が出てきそうなくらいに真っ赤になってしまう。 よっぽど恥ずかしかったのか、真姫ですらもそのような反応を示してしまうのだ。

 

 

「も、もう! 蒼一ったら!!」

「そんな破廉恥なことをよく言えますね!?」

「おや、俺はただ行くのかって誘っただけなのに、どうして破廉恥なのかな? いったい何を想像したのかな?」

「「………!! そ、それは………」」

 

 

 2人はさっきよりも顔を紅くして、かなり動揺した様子で反応し出した。

 やっぱり、思った通りの反応を示してくれると面白いな。 まさか、真姫まであんなになるなんて思ってもみなかったな。 一応、一般的な恥じらいだけは残っていてくれたんだな。

 

 そして、最後に追い打ちをかけるように耳打ちする。

 

 

 

「ふっ……とってもエッチなんだな、お前たちは……♪」

「「うぅぅ………/////////」」

 

 

 追い打ちをかけ終えると、2人は頭から蒸気を発してオーバーヒートしてしまった。 まさか、これだけでダウンしたのかよ……あんなに激しい行為をしていた時は、活き活きとしていたのに、こんなピュアな感じには勝てなかったってか? 性欲に強いのやら弱いのやら……なんとも、摩訶不思議なことだ………

 

 

 沸点を越えてしまった2人は、木陰に寝かせて様子を見ることにした。 まあ、軽い熱中症だと思えば心配ないだろう………多分だがな………

 

 

 

 

 海の方を見てみると、みんなこっちのことに気を止めることなく楽しそうにはしゃいでいた。 こうしてみんなが肌を露出させて海水浴を楽しんでいるのを見るのは2回目だ。 けど、安心してくれ、みんな水着を着ている。 いくらプライベートビーチだからと言って、素っ裸で闊歩するようなことだけは自重して欲しい。

 

 特に、アイツとか…アイツとか…………

 

 

 

「ウフフ、にこちゃぁ~ん! それ♪」

「きゃっ! 冷たいわねぇ……やったわねぇ~!!」

「きゃぁ! ふぇ~ん、つめたぁ~い……」

 

 

 噂をすれば何とやら………

 

 強い水音を立てて水の掛け合いっこをしているのは、ことりとにこだ。 お互い身体のいろいろな部分に向かって水をかけては、かわいらしい声を上げあっていた。 海水浴の定番とも言えるその光景にちょっとだけ微笑ましい気持ちで見守っていた。

 

 ことりの水着は、濃い緑の生地を基調としたビキニ。 胸から首周りにかけて広がる白のフリルと胸元で結ばれたリボンが視線を釘付けさせる。 ただでさえ、その布からはみ出そうな大きな胸に気が散ってしまうのに、さらに注目して下さいとアピールするかのようにそのリボンが誘惑してくる。 ここまで大胆な選択をすると、さすがことりだと称賛したくなってしまう。 ただ少しでも気を許してしまえば、曝け出された魅惑のボディで俺のことを誘惑してくるやもしれない。 気を付けなければ………

 一方、上下ともに数段も重なったピンクのフリルを纏わせ、まさに女の子らしいかわいい水着を身に付けるにこ。 全体的にも小さめな彼女だが、それを逆手に取ったような感じの水着で勝負にでるのはさすがとも言える。 美しさよりもかわいさ、それを十分に理解しているにこの選択は、的確とも言える。 そんな彼女にどことなく引き寄せられる魅力すらも抱いてしまうのだ。

 

 

 

「かーよちーん! 一緒に泳ご!」

「り、凛ちゃん……! ちょ、ちょっと……ちょっと待っててェェェェェ!!!!」

 

 

 あはは……アレは大変そうだ………

 浮き輪に乗ってのんびりしていた花陽を無理矢理泳がせようとする凛。 かなりはしゃぎ過ぎてて周りがよく見えてないのか、強引にその手を引っ張っていた。

 

 そんな花陽の水着は、泳ぐことを前提としていなさそうな格好だ。 白の生地に青縞の入ったショルダーベルトで上布を止めたような水着で、下も青のホットパンツを履いている。 一見、夏の普段着とも見えるのだが、逆にそれが海辺で見られることの善さに気を引いてしまう。 また、彼女の控えめな性格がその前を隠す服装に現れているところにかわいさを見出してしまう。 それに、大胆にも開かれた可憐な背中にも注目してしまうのだ。

 ただ、それで泳げるのかが心配だな………

 

 凛が着ているのは、上は胸の露出が少ないモノで、逆に下がビキニのように肌の露出度の高い水着だ。 元気一杯な凛のことを考えると、動き回っている最中に誤って取れてしまうことが無いためにしっかりと固定できるブラにしたのだろう。 それに、海の中でも早く泳げる仕様であるために、遊びつくそうとする無邪気さが垣間見えるのだ。

 水着のチョイスを見ている限りでも、この2人の性格の真逆性が見てとれるのは、中々興味深かったりもする。

 

 

「えりち、いくよー!」

「任せて、よいしょっと!」

「絵里ちゃん、ナイストスです!」

「そんじゃあ、最後は俺が……うごごご……?!! 脚が砂にハマって……おぶふっ!!」

 

 

 あっちはいろんな意味で、楽しそうにビーチバレーを行っているようだ。 途中で明弘が海に足をすくわれて転げていたようだが、大丈夫だろうか?

 

 ちなみに、明弘の水着というのは至ってシンプルに黒のブーメランパンツだ。 動きをかなり機敏にさせるほかに、ぴっしっと引き締まった肉体がイヤというほどに見せつけられる。 服を着たままでは、ひょろっとした身体のように見えても、しっかりと鍛え上げられているので誰が見ても問題はないようだ。

 

 洋子の水着というのは、凛と同じように動きやすそうなスポブラのような水着だ。 下もホットパンツを着こなしており、激しい動きでも取れる心配はなさそうだ。 その一方で、普段はあまり見ていなかったが、洋子もかなりスタイルを維持しているようだ。 引き締まった腕と脚、くびれるほどに細いお腹周り、そして小ぶりながらも形がある胸など女性としては、かなり高得点な姿だと言える。 いっそのこと、本当にμ’sに入れて踊らせてみたら面白いかもしれない………

 

 

 エリチカの水着は白生地の横長状のパットで胸を隠す大人びた水着だ。 それが何とも目のやり場に困るモノで、μ’sの中でもかなり大きめの胸が大胆にも生地から溢れんばかりにはみ出ており、どの体制になっても絶景なる胸の谷間を拝謁出来てしまうモノとなっている。 それに一流モデルとも引けを取らない完璧なプロポーションが、俺の男心を大いにかき回してくるのだ。 犯罪的な肉体とはまさにこのことなのかもしれない。

 それとある意味双璧となっているのが希の水着。 空のような透き通った水色が輝いて見える一方で、ドンッと見せつけてくるその大きな胸。 希の最大の特徴とも言えるその胸が、覆い隠している布からはち切れんばかりに顔を出し、胸の谷間はおろか横からもそのボリューム感あふれる肉厚を見せつけてくる。 まさに戦艦級、爆発的な代物とは裏腹に反則的なほっそりとした身体がさらに強調させるのだ。 ずるい……だが、これが現実です。 そして、それが希という女性の姿なのだと改めて実感させられたのだった。

 

 それ故に、この2人がちょっとしたモーションを起こすことで、胸が上下に激しく揺れ動きだす。 たっぷんたっぷんという漫画でよく見るようなゴム毬が弾むような擬音語が、よもやこのような場所で聞くこととなるとはな……世界とは何とも小さいのだろう………

 

 しかも、初日の夜にあの胸の肉壁に挟まっていたとか、思い返すだけで顔が熱くなってしまう! それに、割と奥手で大胆に行動する2人だからこの先も同じようなことがあるかもしれない……嬉しいようで…何故か、素直に喜べないでいる自分がいる………

 

 

 

「明弘、大丈夫なん!?」

「お……」

「え?」

「おっぱい……ぷるん…ぷるん………ごぼぼぼぼぼ……」

「「「明弘(さん)!!!??」」」

 

 

 な―にやってるだアイツは……どこぞの総統閣下のような空耳迷言を吐いたと思ったら、溶解炉の中に沈んでいくターミネーターみたいに親指を立てているとか………

 感動なんて一ミリも感じないぞ……そして、そこは子供でも溺れないくらいの浅瀬なんだけど……むしろ、そこでどうやって溺れるのか見てみたいものだわ………

 

 

 こうして見ていると、ホントみんないい身体付きをしているものだ。 いくら日々の練習を積み重ねていたと言っても、ここまで魅力的なスタイルを見せつけてくる学生というのは草々にいるものではない。 現在絶賛休憩中の真姫や海未もそうだが、全員、基の肢体が綺麗だからこそなのかもしれない。 それに加えて、女性としての魅力を増々に乗せつつある彼女たちだ。 いずれ、誰もが羨むような女性となってくれるだろうと信じている。

 

 

………と言っても、それ以前に俺の彼女であることが、ファンにとってはかなりのハードルとなりそうだな。 あの8人は梃子でも他の男に寄って行こうとしないし………

 

 あっ、でも無理矢理にでも連れて行こうとするのなら全力で阻止させてもらうけどな。 彼氏として、1人の男としては見過ごせないことだからな………

 

 

 

 腰をおろしてジッと彼女たちのことを眺めていると、背後から不穏な気配を感じた。 ハッと振り向こうとしたその時、俺の顔に目掛けて2つのふくらみが………!! そして、何もできないまま胸のふくらみに埋もれながら抱きしめられる。

 

 

「そ~くん♪ えへへ、捕まえちゃった♪」

「ほ、穂乃果か!?」

「そうだよ! 蒼君がずぅ~っとみんなのことばかり見ていたから、驚かそうかなぁって思って!」

「驚かそうにも程があるだろ!? そ、それに、俺の顔に胸が……ふぐっ……!!」

「きゃっ! そ、蒼君ってばぁ~くすぐったいよぉ~♪ そんなに穂乃果の胸がいいの? だったら、遠慮なくもっと触ってもいいんだよ♪」

「めっちゃ遠慮させてもらうから……! それに、抜け出せないでいるのは穂乃果が掴んでいるからだろ……!」

 

 

……人の話を聞いていないし。 穂乃果は鼻歌交じりに俺を抱きしめて放そうとしない。 とても嬉しそうに、まあよかったことですこと………

 

 って、なるかぁー!! おかげで絶賛胸の中で窒息してしまいそうだわ! お前が喜びを感じようとも俺は生命の危機しか感じられねェよ! 明弘とかだったら、このまま喜んで窒息するだろうけど、俺はゴメンだ!! まだこんなところで死にたくないし、穂乃果の胸で死にましたなんて不名誉過ぎて社会的な意味も合わせて2度死んでしまうわ!!

 

 とは言うモノの、この息苦しさからどう逃れればよいか……言っても聞かないと言うのであれば、実力行使あるのみだ……!

 

 

 自分の息と穂乃果の体温とで熱くなる頭で、1つの考えを思い浮かばせる。 ちょっと引け目になってしまいがちになるが仕方あるまい……ええい、ままよ!!

 

 

 熱の籠った口を大きく開きだす。 口の中に溜まった唾液がゴクリと音を立てて喉の奥に吸いこまれていく。 潤いを付けた唇で穂乃果の肌に触れて、口で直接熱を感じ始める。 そして、そのまま舌を出してふくよかな実りに―――――

 

 

 

 

 

 

 ペロリ―――――

 

 

 

「ひゃんっ――――!!!」

 

 

 ビクンッ! と身体を大きく震わせて、甘い鳴き声を上げる。 唐突に起こしたことに困惑したのだろうか、抱きしめていた腕の力が抜けると、辛くも俺はそこから抜け出すことが出来た。

 

 

「はぁ……はぁ………あ、危なかったぁ………」

「あ、あぶなかったじゃないよぉー!! な、なにをしたのぉー!!?」

 

 

 乱れる呼吸を整えていると、穂乃果は胸の辺りを腕で隠しながらこっちをジッと睨みつけては叫んだ。 ありゃりゃ、少し涙目になりながらむくれていやがるわ。 それもそうだ、何せ、俺はさっき―――――

 

 

 

「何って……舐めさせてもらったんだよ、穂乃果の胸を………」

「~~~~~ッ!!! な、なななななんてことをするのぉー!! そ、そそそそんな…は、恥ずかしいことを………も、もう………///////」

 

 

 顔を真っ赤にさせながらあたふたと戸惑う穂乃果。 今まで感じたことが無かったことなのだろう、自分を抑えることが難しくなっている様子だ。

 まあ、あれだ……言ってもダメなら、今までやらなかった行為をするしかないと思って、咄嗟に舐めてしまったんだ。 も、もちろんこれは事故判定として加算させてもらいたいものだ。 現に、穂乃果だってわざと俺を胸の中に埋めさせようとしたんだから当然だろ!?

 

 

 

「ハッ……そ、蒼君……もしかして、匂いとか嗅いでないよね? 穂乃果の汗とかそう言った匂いとか嗅いでないよね???」

「んな無茶なこと言うなよ! 大体、あんなに密着させて匂いを嗅ぐなとか無理難題だろ?! というか、もう嗅いじゃったし………」

「うわああぁぁぁぁ!! ばかばかばかばかぁー!! わ、忘れちゃってよー!!」

「や、やめろ! 叩くなってば!! それに、穂乃果の匂いを嗅いだからって何か問題があるのか!?」

「あるよ、大アリだよっ!! 女の子は匂いに敏感なんだから! 特に自分の匂いにはあんまり自信が無いんだよ!! 臭いよ! 絶対穂乃果から変な匂いとかしたよね?!」

「遠まわしにお前俺に感想を聞いてくるのかよ?!……と、というかさ……あ、あまり気にしなくてもいいぞ……そ、その…なんだ………いい匂いだったし…さ……うん、とってもいい匂いだったぜ………」

「ふえっ……ふえぇぇぇぇぇぇぇ!!!?? そ、そう聞くと何だかとっても恥ずかしいよぉ………////////」

「自分で聞いといてそれかよ………」

 

 

 自爆なのか、誤爆なのか、穂乃果はその場にしゃがみ込んでは頭から白い湯気を立ち逆上せていた。 もうなんだろ、ここまで来ると恥ずかしいを通り越して笑ってしまうなコレ。

 

……そういえば、穂乃果の胸を舐めた時、なんだかとっても………

 

 

 

 

「……甘かったな、汗の味………」

「えっ…………/////////」

「えっ……?……あっ………」

 

 

 やべっ、思わず口に出していたわ……………

 

 

 

 

 

 

「………そ、そ~くん………」

「へっ………?」

 

 

 穂乃果は腰を上げると、ゆらりゆらりと身体を揺らして接近してきた。 あれ? おかしいな、穂乃果の顔が何だか暗いぞぉ………あははは……それに、何だか怖いような………

 

 

 

「蒼君♪」

「は、はいっ!!」

「ちょぉ~っと、こっちに来てくれないかなぁ~? 穂乃果ね、さっき面白いものを見つけちゃったんだぁ~♪」

「へ、へぇ……そ、それは楽しみだなぁ………」

 

 

 妙に満面の笑みを浮かばせて俺に近付くと、そのまま腕を引っ張ってどこかへ連れて行こうと歩き始め出した。 その時見えた表情が、いつぞやの暴走していた時のあの表情に近かったような………いやぁ…そんなことは……ないよね……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――くすっ―――――♪」

 

 

 

 その時、誰かがその様子を見て笑っていた――――

 

 

 

 

 

 

―― 

――― 

―――― 

 

 

 

 穂乃果に連れられてしまった俺は、何もすることが出来ないまま岩陰に引き込まれてしまう。 みんなの姿が見えない死角となったこの小さな入り江には、俺と穂乃果の2人しかいない………

 

 この状況……何だかイヤな予感しかしないのは俺だけなのだろうか………?

 

 

 

「蒼君―――!」

 

 

 力の籠った声で俺の名を呼ぶと、そのまま反転して向かい合わせになる。 目元が暗い。 やはり、機嫌を損ねてしまったようだ……こうなってしまった穂乃果はそう簡単には止められそうもない……!

 

 腹をくくり、今から行われることを何とかしようと努めだそうとしたその時だった――――

 

 

 

 

 

 

 

『んっ―――――!』

 

 

「?!」

 

 

 穂乃果は真っ直ぐ俺の唇を奪ったのだ!

 

 

 

『んちゅっ――――ちゅぶっ――――ちゅっ――――んはっ―――――!』

 

 

 燃えるような唇が口の中を燃やし出す。

 あつい。 芯から溶かし尽くしてしまいそうなあついモノがドロッと口から侵入する。 それが内側に入り込むと、腰が抜けたかのように身体が下がり出す。 膝をつき、体制は穂乃果が上をとる。 顔を抱えるように持ち上げ、吸い上げるように唇が奪われていく。 力任せに動けば体制は逆転できる……だが、それを許さないかのように俺から骨を抜こうと舌を絡めだす。

 

 

 

『ちゅる――――ん、ちゅるるる――――ちゅ――――んんっ――――!』

 

 

 舌が蛇のように口の中を蠢き、俺の舌を見つけると尽かさず絡み出す。 締めつけ、吸い上げ、絞り取る。 それらすべての動きをとって見てもまさに蛇としか言いようが無かった。 そして、トドメを指すように鋭く尖った毒牙が俺の肉体に突き刺さるかのようだ。

 

 俺のすべてが、今だけ穂乃果に支配された―――!!

 

 

「んはっ―――!! はぁ…はぁ……どうかなぁ、蒼君……? 穂乃果のあまぁ~いキスの味は? とってもおいしかったよね? そうだよね? だって、穂乃果の愛情がたっぷりと詰まった蕩けちゃいそうなキスなんだから当然だよね?? だよね???」

 

 

 ゾクッ―――――

 

 

 

 嫌な感覚が脳裏を過った――――イヤ、すでにその気はあったんだ。 しかしそれを違うと一蹴りしてしまっただけだ。

 真っ直ぐに見つめる虚ろな瞳、畳み掛けるような言葉の数々、常軌を逸した大胆な行動………

 

 この穂乃果は………間違い無く、あの時の穂乃果だ……! 

 彼女の身体からおびただしいほどの狂気がにじみ出始めていた。 もはや、それを止めることなど出来なかった……!!

 

 

 

 

 

 ヤバイ、喰われる………!!

 

 俺の第六感が非常警報を鳴らし始め出していた!

 

 

「蒼君、何か言ってくれないの? 穂乃果が蒼君のためにこんなにもたくさんのことをしてあげているのに、何も言ってくれないのかなぁ……? あっ、わかった! 蒼君もしかして、キスだけじゃ物足りなかったんだね! そうだよね、蒼君にはもっとすごいのを見せないとね♪」

 

 

 そう言うと、おもむろに着ている水着に手をかけ始める。

 白地に青の横縞が入った丸型ビキニ、それが穂乃果の水着だ。 シンプルなモノをチョイスするところは実に穂乃果らしい。 そしてそこにアクセントとして、濃いピンクのタオルを腰に巻き付けてかわいさをアピールさせているところも性格に合わせたモノとなっている。

 

 そして、今手をかけようとしている胸を包む布。 発展途上にある穂乃果のふくらみがここからでもよく分かる大きさで俺の気を惹かせる。 そこから一気に誘惑へと持ち込むため、薄く覆われた布がはがされる………

 

 すると、そこに見えるのはいつぞやに見せつけられたあの美しき2つの果実。 魔性と罪とで膨らんだ胸が俺の理性に突き付けてくるのだ! それをこの太陽が空を仰ぐこの炎天下で見せられるとは思いもよらなかった。 これは夢なのだろうか――――? いや、この浴びせられる熱と身体に当たる穂乃果の肌が現実のモノだとコールをかけるのだ。

 

 

「ねえ、見てよ……穂乃果のおっぱいはね、こんなに大きくなってきたんだよ? 前見せた時よりも少し大きくなったと思わない? コレはね、全部蒼君のために試してみたんだ。 こうやって、毎日両手で丁寧に揉みほぐしているんだけど、こうやって触るとねいろんなところがねジンジンとアツくなっていくの。 でも、それが気持ち良くって、癖になりそうなくらいにやってるの。 いつか、蒼君が喜ぶようなおっぱいになって、ずっとずぅーっと喜ばせてア・ゲ・ル♡」

 

 

 両手で自分の胸を鷲掴みすると、御手本を示すかのように揉み始める。 そのまま右に回転させたり、左に回転させるなど揉み回している中で、理性を直接刺激してくるような嬌声が漏れ出る。 それを俺のすぐ目の前で繰り広げさせているのだ!

 俺はそのまま穂乃果に圧し掛かられたまま身動きが取れずで、まさに穂乃果の独壇場となるばかりだった。 どうすることもできないのだろうか………諦めかけていたその時だった―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこで何をしているのかな……穂乃果ちゃん………?」

 

「「!!!?」」

 

 

 急に声が聞こえ出すと2人して、聞こえた方向に顔を向け出すと、そこにはことりが立っていたのだ!

 

 

「こ、ことり……!!」

 

 

 安堵が交じった声でことりの名を叫んだ。 助かったと、その時の俺は安心しきっていた。

 

 

 しかし、状況は一変するどころではなく、悪化の一途を辿り出していたのだ―――――

 

 

 

 

「だめだよ、穂乃果ちゃん。 ことりに内緒で抜け駆けなんて………」

「ゴメン、ことりちゃん。 蒼君があまりにも刺激的なことを穂乃果にしてきちゃったから、もうガマンできなくって………」

「それはわかるけどぉ……それでも、食べる時は一緒にねって決めたよね?」

「ゴメン! 本当にゴメンね、ことりちゃん! 今度からはちゃんと気を付けるよぉ~!」

「わわわっ! もぉ~わかったからぁ、そんなに抱きつかなくてもいいんだよぉ~♪」

 

 

 穂乃果はことりに何かを悟らされると、そのままことりの身体に抱きつきに行った。 そのおかげで、解放されることが出来た俺は、静かにこの場を去ろうと抜き足しだす――――――が

 

 

 

 

「……もぉ~蒼君ってばぁ~……どこに行こうとしているのかなぁ……?」

「ダメですよぉ~……そっちに行っても行き止まりなんですからね……?」

 

「………ッ?!!」

 

 

 びくりと身体を震わせつつ穂乃果たちからの宣告が耳を通り抜けた。

 や、やられた………俺は、この場に連れて来られたその時からすでに逃げ場を失っていたのだ……悲しいかな…身体は未だに骨抜きにされたままだ。 思うように力が入らない……! そんな中で、俺はどうやって逃げることが出来るだろうか?

 

 否、不可能なのだ………

 

 

 絶望とが脳裏を過ぎ去っていく中、恐る恐る後ろを振り返ると………

 

 

 

 そこには、満面の笑みで俺を見る穂乃果とことりの姿が………

 

 

 

「それじゃあ、ことりちゃんも一緒に……シよ♪」

「うん! 今日は思いっきり楽しませていくよ♪」

 

 

 弾んだ声を発していく中、ことりも同じく胸を覆う布を脱ぎ棄てて、あられもない姿を曝け出す。 たゆんと胸を大きく揺らしながら見せつけるように俺に迫り出していた……!

 

 

 

「「蒼君(くん)……一緒にアソビましょ……♡」」

 

 

 いつぞやの風呂場での出来事の再来が始まろうとしていた―――――!!

 

 

 

 

 

「それじゃあ、まずはことりからだね♪」

 

 

 ことりは俺の身体を引き寄せると、そのまま迷うことなく唇を交わし出す。

 

 

 

『んちゅっ――――ちゅぱっ、んっ――――んあっ――――んんんっ―――――』

 

 

 抑え付けるように、圧迫をかけるように口付けを交わす。 アツい。 それに、とろりと滑らかな甘い味が口いっぱいに広がり出していた。 砂糖のような…蜜のような味。 不純の無い天然の甘みが俺の理性を溺れさせに来る。

 これまで、何度もことりとは口付けを交わしたが、これほどまでに情熱的なモノは初めてだった。 俺の身体をその罪な身体で抑えつけながらやっているからか? 多分それもそうだろうが、違う。 もっと違う何かが俺を支配させようとしているのだ!

 

 

『んんっ、ちゅる――――んはっ、あむっ、んっ――――ちゅっ―――――』

 

 

 吸いつけば吸い付いてくるほど、身体が熱していく……彼女たちの情熱が乗り移ってきたかのようにも感じられるが、力は抜けていく………ただ身体が熱くなるだけのコト、それが俺の理性を麻痺させようとしてくるのだ!

 

 

 

「ちゅるるる―――――ちゅぱっ、んふふふっ……蒼くん、ごちそうさまでした♪ 蒼くんのアツぅ―いモノをたっくさん吸い取っちゃった♪ 今、私のお腹の中で蒼くんのが動きまわってるんだよ? ほら、とってもあったかいでしょ……?」

 

 

 ペロリと上唇を舐めだし、ゾクッとするほど艶かしい顔で俺のことを見つめると、俺の顔を窪んだお腹に埋ずめてくる! お腹の生温かい感触と、内臓が働きまわる音が気味が悪いほど生々しかった。 それをいいでしょ? と平然とした顔――――にやけが止まらない歪んだ表情――――で俺に言ってくるのだ。

 

 

 首筋から冷汗が流れ出してきていた――――

 

 

 

「あ、蒼君ってば汗かいてるよぉ~? 穂乃果が舐めてとってあげるね♡」

 

 

 

 な、舐めてだと………!?

 驚きを隠せないまま、背中に這い寄ってくる穂乃果に何もすることないでいた。 そして、荒れた鼻息が首筋を駆けあがると―――――

 

 

 

 ペロリ―――――

 

 

 

 垂れる汗を舐めあげたのだ!

 背筋が凍り尽くしていくとはこう言うことかもしれない。 ざらっとした肌触りが何だか心地悪く、ヒヤッと心臓を縮ませる。 しかも、それを鼻歌交じりに楽しく舐めあげるのが何とも言えないほどに辛かった……

 

 

「あっ……うぅっ……! や、やめ……やめてくれ……! そんなっ…汚いところを舐めるんじゃ………!」

「大丈夫だよ、蒼君。 蒼君の身体はとっても綺麗だよ。 硬くって、丈夫で、たくましい……そんな身体から出てくるモノが汚いなんてありえないよ♪ それに、蒼君の汗ね、とぉ―――ってもおいしいよ! なんて言うか、男らしいと言うか、蒼君のいいところが汗となって滲み出たような感じ………それが堪らないんだよ♡」

 

 

 首筋を舐める行為は止まることが無い。

 隙さえあれば、何度も何度も同じところを舐め回し、首筋から流れているのが俺の汗か、それとも穂乃果の唾液なのかすらわからないほどに………

 こんなにも、身体をビクつかせてしまうようなことになるとは思いもしなかった。 さっきから、身体が過剰に熱くなっては痺れるような感覚が身体を走る。 これが何なのかは分からない。 けど、決して痛くもない。 ただ薄らに快感を抱きつつあることは確かだった。

 

 こ、このままじゃ……身体がおかしくなってしまう……!!

 

 しかし、そんなことお構いなしに、今度はことりが迫り出す。

 

 

 

「うわぁ~! 蒼くんの前のところも汗でびっしょりだよぉ~♪ たいへーん、早く取ってあげないと風邪を引いちゃうよね♪」

「んなっ……!? ま、まさか………」

「んふふふっ………いただきます♪」

 

 

 

 ペロリ―――――

 

 

「――――ッ!!!」

 

 

 

 今度はことりが前から俺の身体を舐め始め出した!

 穂乃果と同じく首辺りから舐め出すと、どんどん下に下がっていくと胸の辺りも舐め出す。 そこがたくさん汗をかいているところだと言うことは俺にも分かる。 故に、ことりはそれを知りつつ必死になって舐め回しだす。

 

 

 こ、こんなことをされ続けていたら……お、おれは………!

 

 さっきから神経がビクビクと痙攣を起こしたみたいに震えだしている。 理性も後もう少しというところまで来てしまっているんだ! ガマンも限界になってきているのだ……!

 

 

「まだ終わらないよ……今日は、蒼君のすべてを食べ尽くすまで終わらないからね…♪」

「ここが舐め終わったらぁ……この、とっても立派なところも舐めてあげるからね♡」

 

 

 ぐっ……! そ、それだけは………それだけは勘弁してくれ………!!

 そこまでの領域に踏み出せば後戻りが出来なくなる。 だから、そこには決して触れちゃいけないんだ……!

 

 心の中で強く叫んでも彼女たちは止まることが無かった。 そして、ことりが俺のアレに手をかけ出したその瞬間――――――

 

 

 

 

 

 

 

 理性がブッ飛んだ

 

 

 

 

 

 

 

「……ぐぅぅ……うおおおぉぉぉぉ!!!」

 

「「きゃあっ?!!」」

 

 

 火事場の馬鹿力と言うやつだろうか、急に力が入り出すと、そのまままとわりついていた2人を引きはがして地面に押し倒した。

 

 

 

 

「そ、そう………くん………?」

「あ、あはは……あははは………」

 

 

 2人は自分たちが置かれてしまった立場に気が付くと、苦笑いをして俺を見上げていた。 これを俺が赦すのか、それが問題となるかもしれない………

 

 

 

「覚悟は………出来ているよな………?」

 

 

 だが、俺はそれを許すことはしなかった。

 

 

「「ひぃっ……!!」」

 

 

 形勢逆転。 つい先程まで優位に立っていた2人は、すべてを曝け出した身体をビクビクと小刻みに震わせていた。 それを見つつニヤリと悪人面みたいな笑みを浮かばせて2人に迫った。

 

 

「さぁ~て……お前たちはどこまで鳴き続けていられるのかなぁ………?」

「だ、だめだよ……そ、蒼君がそんな怖い顔をしちゃだめだって……ね?」

 

「怖い顔……? いいや、違うさ。 これが怖い顔な訳無いじゃないか。 今からとっても愉しいことをしようと言うのに怖い顔なんかできないよね? むしろ、愉しいハッピーな表情になったつもりなんだけどなぁ……おかしいなぁ……これでいいと思ったんだけどね………でもまあいいや。 どんな表情になろうが、お前たちが俺の手でどんなかわいい姿を見せてくれるのかが愉しみで仕方ないんだよ……アイシテイルンダカラ………」

 

「あはっ……あははは………ちょ、ちょっと用事を思い出しちゃったなぁ……穂乃果、みんなのところに戻るね……」

「こ、ことりも用事を思い出しちゃったよぉ……だ、だから、先に戻ってるね………」

 

「ふふっ……お前たち………逃げられるとでも思ったのかな……? そっちは行き止まりなんだろ……?」

 

「「あっ……!!!」」

 

「それじゃあ、腹も括ったようだし………さっきのお返しをしてあげないとな………」

 

「「あ、ああぁぁ……あわわわわ…………」」

 

 

 

 そして、俺は………2人の胸を………強く握り締め出したのだ…………

 

 

 

 

「「んあっ、あああぁぁぁぁぁぁ!!!!♡♡♡」」

 

 

 

 

 蒼天が空高く彩る中、2つの淫らな嬌声が木霊のように絶え間なく出続けていったと言う――――――

 

 

 

 

(次回へ続く)

 




ドウモ、うp主です。

最近、エロイことしか書いていないような気がするけど、それは気のせいだよぉ~()

むしろ健全だろ……?


……うん、ごめんなさい。まともな話もちゃんと書くので、赦して下せぇ……


次回は、多分まともです。


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