二人のリボンは姉妹の印~騙されてアイドル活動~   作:霞身

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偉大なる先駆者様のとある噺をパク……オマージュさせていただきました。
やはり二次創作というのは、面白ければ自分なりに他の人の作品をパク……リスペクトして書いていけば、自然と腕が上がるのではないでしょうかと、私は愚考しました。
そういうことで今回は、偉大なる見稽古様のお話の掲示板方式をパク……真似した物が後半となっています。
という訳で、丸パクリですが、楽しんでいただけたらと思います。


小話1:なんてことない日常。

 1.春香と美希の、天海夏美改造計画。

 

 土曜日の朝五時、いつものようにアラームで目を覚ます。

 もう最近はすっかり染み付いた生活習慣だ、早すぎると思うかもしれないが、飯食ったりしてからの出勤だと、これくらいでちょうど八時頃に事務所に着けるんだ。

 しかし、今日は久しぶりに一日オフ日、ライブも終わったばかりだからと休みをもらったんだ。

 とは言え、趣味はないし、久しぶりに二度寝でも……

 

「夏美、起きてる?」

「起きてるけど、どうした?」

「じゃあ一緒に買い物いこ!」

 

 そう言えば姉さんも今日は午前だけオフだったっけか。

 最近あまり一緒に出掛けたりしてなかったし、たまにはいいか。

 

「いいぜ、何買いに行くんだ?」

「服を買いにいこうかなぁって」

「服かぁ」

 

 どうせ見に行っても俺は買わないしなぁ、精々がズボンとシャツくらいだろうからぱっぱと選んで終わる、何とも男性的な買い物になる。

 逆に、姉さんは結構おしゃれ好きだから、あれこれと悩むことが多い。

 我ながら似てない姉妹だと思う。

 

「うん、夏美の服も一緒にね」

「え?別に着られなくなった服とかないけど」

「もうっ、夏美ももっとおしゃれしないとダメだよ!夏美ももうアイドルなんだから!」

 

 おしゃれか……正直、アイドルになるということには覚悟できたが、それとこれとは別問題だと思うわけだ。

 俺はたぶん男っぽいさっぱりした感じが売りな訳で、ファン達からしたらそういう女っぽさは求められてないんじゃないかと思う。

 

「そういうわけなんだが」

「ダ・メ!」

 

 現実はそんなに甘くないみたいだ。

 

 

 

 

 仕事がある日に比べて、些かのんびりしてから家を出て10時頃、先日ライブをした某大型ショッピングモールに着いた。

 今でもあの日の感動は胸に刻みついていて、このホールを見るだけで心が震えてくる。

 万雷の拍手、観客の笑顔、同級生達のはしゃぐ姿……最後はいつも通りか、マー君はいつも以上だった気もするが。

 とにかく、またこんなライブがしたい、素直にそう思える程、俺はアイドルという仕事に夢中になっていた。

 

「夏美?どうしたの?」

「いや……またあんなライブがしたいって思ってさ」

「うん、わかるよ、私もまたステージに上がって、たくさんのお客さん前で歌いたい」

 

 俺以上にアイドルに憧れていた姉さんなら、その思いの強さも、当然俺以上だろう。

 

「いつか、同じステージに立ってみたいな」

「うん、今度律子さんに相談してみよっか」

 

 姉さんや千早さん、美希、亜美真美に、765プロのみんなと大きな、それこそアリーナやドーム、武道館みたいなでっかいステージでライブをする、それが俺のこの前のライブから抱いているひそかな夢だ。

 まあ、そんな規模のライブをするにはまだまだ全員経験値が足りないが、ド○クエでいうところのまだ最初の町とか村に辿り着いたくらいで、ラスボスにはほど遠いが、いつかそこまでいければいいな。

 

「さ、服を見にいこっか!」

「やっぱり買わなきゃだめか……?」

 

 将来を夢見るという現実逃避しても、無情にも現実は厳しいものだった。

 いや、俺だって必要に駆られればスカートくらい穿く(はく)さ、でも日常でまであんなの穿かなくてもいいんじゃないかと思う、俺が元男だからなのか、スカートというのがどうしても無防備に思えてしまい、早い話が恥ずかしいのだ、そういう大人向け写真集とか動画があるくらいだから。

 

「うーん、何もミニスカートとかじゃなくてもロングスカートとかさ、ほら、夏美って意外と大人っぽいとか、おとなしい時とかあるし、ロングスカートでおしとやかに纏めてみるのとかいいんじゃない?」

「意外とのところが釈然としないけど、ロングか……」

 

 足首あたりまであるロングスカートなら確かに、学校指定のものみたいにすーすーしないし、盗撮とかのしようも無いし、確かにそれならありか……?

 まあ、確かにアイドルになったわけだし、これからスカートをはく機会も増えてくるか、少しずつ慣らしていくためにも、ひとまずロングスカートから試していこう。

 

「じゃあ、ロングなら試しに買ってみようかな」

「よし!コーディネートはこのお姉ちゃんに任せなさい!」

 

 姉さんに腕をとられて服売り場に連れて行かれる、こうなると「ああ、そういえば姉さんのほうが肉体年齢年上なんだっけ」と思い出す。

 一応姉さんと呼んではいるけれど、前世の記憶も相まって、あまり『姉』として認識したことがないんだよなぁ……

 いや、別に頼りにならないとかじゃなく、何もないところで転んだり、とにかくおっちょこちょいだから、精神年齢も相まって、手のかかる姪っ子みたいな気分だったが、やっぱり姉さんは『姉さん』なんだな。

 まあそれは置いておいて、久々に姉妹らしく、一緒にショッピングを満喫するとしましょうか。

 

 

 

 

 うーん、これから冬になってくるし、それにやっぱりロングスカートに合わせるなら長袖のセーターとか似合うかなぁ……

 夏美は身長高いし、体格もいいからあんまりサイズ合うのがないけど、やっぱりお姉ちゃんとして、夏美がもっと女の子らしくなるために最初は手伝ってあげなきゃね!

 でも身長は高いとはいえ、手足はすらっと長いし、上は少し大きめのセーターにして、足はロングスカートで筋肉が隠れると、夏美って本当にファッションショーのモデルさんみたいに映えると思うんだよね、顔もきりっとしてるし、胸は少し小さいけど、モデルさんも胸が小さいほうがいろんな服を着れるからいいって言ってたし、やっぱりちゃんとおしゃれすれば夏美はすっごくきれいになれると思う。

 いいなぁ、私はどこも平均的だから、ある意味どんな服も着られるんだけど、これ!っていう服がなかなかないんだよね……

 夏美も、最初は巻き込んじゃって申し訳なかったけど、今はアイドルに興味を持って、やる気も出てきて、なんだかんだ自分でも服を見て回って、自分に似合いそうなものを選んでる……いや、まあ結局ボーイッシュなのにまとまっていくんだけど……

 とにかく!今日は私の服より夏美の服を考えよう、やっぱりさっき考えたみたいにロングのスカートとセーターにするとして、色はスカートを暖色系……やっぱり夏美らしいオレンジにして、セーターはどうしようかな……オレンジに合う色だとやっぱり白かな?あとは茶色のベルトで色を繋いで……うん、とりあえず小物は置いておいて、こんな感じかな!

 

「はい夏美、これ試着してみて!」

「お、わかった」

 

 私から受け取った服を持って試着室に入っていく夏美、うーん……個人的には結構気に入ったんだけど、夏美はどうかな、気に入ってくれるかな?

 

「どうだ、似合ってるか?」

「着替えるのはや!」

 

 まだ試着室入ってほとんど経ってないんだけど……でも出てきた夏美は、やっぱり私の見立て通り、素肌を出さないようにして大人っぽい服にすれば、いつもと違って、というかいつも以上に大人に見える、身長も相まってまるで夏美がお姉ちゃんになったみたい。

 

「うん、よく似合ってるよ!やっぱり夏美もちゃんとおしゃれすればこうやって綺麗になれるんだから、これから一緒におしゃれしようよ」

「うん、まあ、ちょっとずつな」

 

 今までは、頑として普段スカートを穿こうとしなかったことを思えば、これってもしかしてすごい進歩?

 よーし、これからちょっとずつ、夏美にもおしゃれを覚えさせるぞー!おー!

 

「でもやっぱりこっちのが馴染むな、よし、じゃあ次は姉さんの服見に行こうぜ」

「戻るのも早い?!」

 

 

 

「うわ、本当になっちーがスカート穿いてる?!」

「こりゃ明日は大雪ですな」

「らしくないのは百も承知だよ!」

 

 姉さんと買い物を済ませた後、姉さんの出勤に合わせて765プロに出社したのだが、何故か俺は直ぐに買ったものを着ることになった。

 いや、せっかく買ったものだし、俺の学校以外ではまず見られない―そもそも学校では夏以外スカートの下にジャージ装備してる―スカート姿という、超レアな事は認めるが、そんなに見たかったか、俺のスカート姿。

 

「春香、グッジョブなの!超グッジョブなの!」

「いやー、最初は断られるかと思ったけど、着てくれてよかったよ」

 

 美希もずっとおしゃれした方がいいって言ってたし、俺にスカートを穿かせた姉さんをやたらと誉めちぎってる。

 まあ俺も、これくらいなら羞恥心もほとんどなく過ごせるから、いくらか他のコーディネートを見繕ってみてもいいかもしれない。

 

「しかし、なっちーも色を知る年頃ですかな?」

「すっかりせくちーになりおって、コレですかな?」

「小指をたてるな、おのれ等は幾つだ、というかできるように見えるか?」

「「いやぜんぜん」」

「よし、ちょっと表出ようか」

「なっちーがキレたぞー!」

「しかし、機動力はいつも以下!我らにも勝機有り!」

「そう簡単に逃がすと思うか!」

 

 まったくこいつらは、色を知るだとか、コレだとか、俺が言えた事じゃないが、お前ら年齢と性別偽ってんじゃねえか。

 

「……服が変わっても夏美ちゃんは夏美ちゃんだったの……」

「うん、まあ、そんな簡単には変わらないよ、あはは……」

 

 

 

 

 今日は765プロ、というかミキにとって、偉大なる一歩ってやつを踏み出した日なの。

 だって夏美ちゃんがスカート穿いてるんだよ!?

 危なく本気で惚れちゃいそうだったけど、これで夏美ちゃんをちゃんと女の子として認識できるの!

 今までは男の子みたいにいつもジーパンにシャツと上着を着てて、似合ってはいたけどやっぱり女の子っぽくなかったんだけど、今日は春香がなんと夏美ちゃんにちゃんと女の子らしい格好をさせてきてくれたお陰で、今日の夏美ちゃんは、いつも以上に『綺麗な女の人』になってるの。

 やっぱり、夏美ちゃんはこうやっておしゃれすればいっぱいキラキラできるんだね、いつもの格好だとキラキラって言うよりギラギラしてて、時々本気で夏美ちゃんって男の子なんじゃないかと思っちゃうの。

 でも春香の見立ても間違ってないし、この格好も似合ってるけど、夏美ちゃんはやっぱり大人しい系より元気ハツラツ!って感じの方が似合うと思うんだよね。

 

「ねぇねぇ夏美ちゃん」

「美希か、どうした?もしかして似合ってないか?」

「ううん、そんなことないしよく似合ってるの」

 

 やっぱり着なれないからなのかな、動きにくそうだし、ちょっと恥ずかしそうなの。

 そしてやっぱり、夏美ちゃんがスカートを穿きたがらないのは、自分に似合わないと思ってるんじゃなくて、本当は恥ずかしがってるだけなの!

 それならいくらでもやりようがあるから、夏美ちゃんをもっとキラキラさせて、せめて真くんくらいには女の子になってもらうの!

 ……まあ真くんみたいにお姫様に憧れる王子様にはならない程度に。

 

「ミキね、明日お休みだから、明日はミキとデートしよっ♪」

「デートって買い物だろ……まあいいよ、レッスンは明後日からだしな」

「うん、約束だからね♪」

 

 夏美ちゃん!明日を楽しみにしてるといいの!

 

 

 

 

 今日は夏美ちゃんとデートだから目一杯おしゃれしてみちゃった。

 なんか本当に男の子とデートするみたいでドキドキしてきた、おかしいところとかないかな?

 夏美ちゃんをどうコーディネートしようか楽しみすぎて、ミキとしては珍しい事に今日はばっちり早起きして目も冴えてるの、なんと約束の20分前に集合場所に来ちゃった。

 うーん、早く来すぎて流石に夏美ちゃんもまだ来てないかぁ。

 

「お、お姉さん一人?」

「よかったら俺らと遊ばない?楽しいとこ知ってんだ」

 

 まーたナンパさんなの。

 ナンパなんてしてるから顔に自信あるんだと思うけど、これなら真くんとか夏美ちゃんの方がかっこいいの、服もダサいし、普段着の夏美ちゃんの方がこの人たちよりも何倍もかっこいいって思うな。

 

「ミキ、人と待ち合わせしてるから、別の人探しにいった方がいいって思うな」

「待ち合わせしてるのって男?ならいいじゃん、ぜってー俺らの方がいいって」

「そうそう、第一こんなかわいいこ待たせるなんてサイテーな奴より俺らに乗り換えない?」

 

 そもそも夏美ちゃんは女の子だし、こんなダサい人はノーサンキューなの。

 それに、今日はミキが早く来ちゃっただけだし、夏美ちゃんはなにも悪くないの。

 というか、この人たち夏美ちゃんのこと悪く言ってて流石にカチンと来たの。

 

「興味ないから、早くどっかいてくれないかな、それにファッションセンスめちゃくちゃだね、もっとおしゃれの勉強してからナンパしたらいいんじゃない?」

「んだとこのアマ!」

「ちょっと、手離して!痛いの!」

「人がちょっと下手に出てたからって調子乗りやがって……」

「人の連れに何か用か?」

「夏美ちゃん!」

 

 まるで王子様みたいにばっちりなタイミングで来てくれたの!

 でも相変わらず男の子みたいな格好……似合ってるけど、似合ってるから色々困っちゃうの。

 

「悪いな、まさか美希が約束の時間より早く来るとは思ってなくてな、待たせたか?」

「ううん、全然待ってないから平気なの、でもミキだって早起きすることくらいあるよ?」

「年に数回程度だろ、それ」

「何?君の待ってた人って女の子?ならちょうどいいじゃん、二対二で」

「なんなら俺達の友達呼ぶからさ」

 

 夏美ちゃんも来たのにこの人たち全然諦めてくれないの……

 しかもせっかく本当のデートみたいなお話も出来たのに、センスない上に空気も読めないとか最悪なの、なんでナンパなんてしてるんだろうこの人たち。

 

「結構、俺達はこの後用事あるから、その友達と遊んできたらどうだ」

「んだと?」

「あんまりしつこいと警察呼ぶぞ」

 

 夏美ちゃんがそう言うとナンパさん達は諦めてどっか行ったの、よくあることだけど、今日のは特にしつこかったの。

 

「まったく、中学生をナンパって何考えてるんだか」

「でもミキ達周りから中学生には見られてないって思うな」

 

 ミキもよく高校生と間違えられるし、もし夏美ちゃんを一発で中学生だって見抜いたら、その人は超能力者なんじゃないかな?

 

「んー、そりゃそうか、ひとまず次の面倒事がやってこないうちに行くとするか」

「うんっ、それじゃあ行こっ」

「引っ張るなって、転ぶと危ないだろ」

 

 むぅ、腕を組んでも夏美ちゃん全然慌ててないの、普通の男の子なら……あ、夏美ちゃんって女の子だったの。

 

 

 

 

 夏美ちゃんと合流してからちょっと歩いて、駅から少し移動した所にある、ミキのお気に入りの服屋さんに来たの。

 ここって小さいけど、意外といいものが置いてあって、お店の大きさの割に侮れないって感じ。

 

「服を買いに来たのか?」

「うん、ここって結構品揃え良くて、それに安いからミキのお気に入りなの」

「へぇ、意外だな、美希ってもっと自由に買い物してるかと思った」

 

 む、流石にミキのお父さんとお母さんがホーニン主義でも、お小遣いは決まってるからそんなにいっぱいは買えないの、お姉ちゃんがお財布管理してるし。

 まあ最近はアイドルのお仕事のお金で自由に使えるお金は増えたけど。

 

「別に高いものがいいものとは限らないって思うな、その人に似合うかどうかの方がずっと大事なの」

「確かにそうだな」

 

 まあミキのお金についてはどうでもいいの、今日の目標は、夏美ちゃんをもっと女の子らしくすること!

 えっと、とりあえずこのミニスカートと、これと……

 

「決めるの早いな、姉さんは結構ふらふら見て回ってたけど」

「そりゃそうなの、昨日から考えてた今日の最初にしてメインイベントなの……という訳で夏美ちゃん、これ試着してみて」

「ちょっと待て、それ俺が着るのか?!」

 

 当然なの、その為に昨日お昼寝しないで色々考えてたんだから!

 夏美ちゃんらしさを出すために、下はミニスカート、上はTシャツとオレンジのジャンパーにして、元気な感じにしてみちゃった。

 

「いくら見せるのが美希だけとは言え、こんな……太ももの半ばまでもないようなミニスカートは、流石に恥ずかしいぞ?!」

「大丈夫、それスカートに見えるかもしれないけど、実際はショートパンツなの!」

 

 本当にミニスカートを渡しても、穿いてはくれないと思ったから、ここは流石に妥協なの。

 それでもパッと見はスカートだし、でもショートパンツだから普段ホットパンツ穿いてる夏美ちゃんなら、何ら恥ずかしいはずないの!

 

「うーん……成る程、でも冬場に穿くにはちょっと寒いんじゃないか?」

「その点も抜かりないの、寒いならストッキングを穿くことで(無いよりはまし程度に)寒くないの」

「というか俺、昨日も服を買ってお金が……」

「往生際が悪いの、無趣味でミキよりお仕事頑張ってる夏美ちゃんが、ミキよりお金持ってないなんて無いって思うな」

「ぐぬぬ……」

「というか、夏場ホットパンツ穿いてる夏美ちゃんが今更恥ずかしがる物じゃないって思うな」

「そう……か、うん、そうだな、これもいつかのため……予行演習と思えば……」

 

 独り言をぶつぶつ言いながら試着室に入っていく夏美ちゃんを見て、ついガッツポーズ取っちゃったけど、コレは許されるよね?

 遂に夏美ちゃんにミニスカート(っぽく見えるショートパンツ)を穿かせる事が出来たの!

 まだミキの前だけって言ってたけど、少しずつ慣らしていけば、いつかきっと普段着にしてくれるの!

 これで我が人生一片の悔い無しってやつなの!

 ミキがコーディネートして、夏美ちゃんが着るんだから、間違いなくキラキラしててかわいいに決まってるの!

 

「ど、どうだ美希……いや、やっぱりショートパンツでも恥ずかしいものは……」

 

 試着室から出てきた夏美ちゃんは、やっぱりミキが思った通り似合っててキラキラで可愛くて、ちょっと恥ずかしそうに顔を赤らめてるのもとっても可愛いの!

 惜しむらくは、スマホのカメラを起動してなかったことと、取り出したら確実に隠れられちゃう事なの。

 

「やっぱりすっごい似合ってるの!」

「そ、そうか?」

「うん!やっぱり夏美ちゃんはきちんとおしゃれすればとってもキラキラできるの、だからもっとおしゃれするべきだって思うな」

 

 でも、コレはこれでまずいの。

 こんなに可愛いとなると、もっといろんな服を着せて見たくなってきちゃった。

 次はどうしようかな……あ、あれなんか夏美ちゃんにすっごく似合いそうなの!

 うーん、でもコレは本当にミニスカートだし、穿いてくれるかな……ううん、ここはごり押してでも穿かせるの!

 

「夏美ちゃん!次、次はこれ穿いてみて!上はこれね!」

「ま、待て美希!少し落ち着こう!」

「これが落ち着いて居られないの!さあ、さあなの!」

 

 その後何着か夏美ちゃんにお洋服を着させられて、ミキもお金を半分出して夏美ちゃんは今日試着したいくつかを買って、ミキも大満足なの!

 それにしても、今日の夏美ちゃん、すっごく可愛かったなぁ……いつもの感じとのギャップが凄くてきゅんきゅんしちゃったの!

 あれ、もしかして『男の子っぽい夏美ちゃん』を好きになるより、今日の『女の子っぽい夏美ちゃん』を好きになる方が問題……?

 

「こ、これじゃあ本末転倒なのーーーー!」

 

 

 

 

 

 

 2.某掲示板アイドル板にて

 

【アイドル戦国時代】新人アイドル発掘スレPart132【東京国】

 

1:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 本スレは東京都でデビューしたEランク以下のアイドルについて語るスレです。

 発掘したオススメアイドルや、なかなか芽がでないけど応援したいアイドルなどを存分にダイレクトマーケティングしてください。

 

 前スレhttp://……

 前々スレhttp://……

 

 >>850を踏んだ人が次のスレを立てて下さい、無理な場合は誰かに頼むようお願いします。

 

 以下ルールなどを……………

 

 

 

 

573:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 だからあずささんのB91こそ最強だとあれほど……

 

574:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 貴様こそわかっていないな、貴音さんの尻に顔を埋めるのこそ至高

 

575:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 何を言っているか、お前達は千早のあの腰からお尻、足にかけてのラインの素晴らしさがわかっていない

 

576:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 お前バカ野郎、雪歩ちゃんのあの守ってあげたくなる優しいオーラが感じられないのか

 

577:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 お前らにここまで最初にデビューしたことを報告された以来話にも上がらない春香さんの悲しみの何がわかるってんだよ

 

578:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 >>577

 いや、なんと言うか……ごめん

 

579:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 >>577

 かわいいけど、うん……

 

580:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 なんと言ったらいいか……あの765プロのメンバーの中だと埋もれちゃうよね……

 

581:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 もう一押し何か個性が欲しい

 

582:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 ムードメイカーとか、リーダーには向いてそうだし、ユニット活動始めたら化けそう

 

583:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 しかし、最近の765プロはすごいな、ほぼ同時に12人デビューって、採算とれるのかね

 

584:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 普通に考えたら事務所内でファンの取り合いになるだろうけど、ほとんど属性かぶりしてないからワンチャン?

 

585:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 12人じゃないぞい、つい先日さっき話題に上がった春香の妹がライブデビューしたから13人だ

 

586:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 春香の妹……

 

587:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 やっぱり姉に負けず劣らず無個性?

 

588:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 は、春香さんは無個性じゃなくて特徴が無いのが特徴だから……(震え声)

 

589:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 いや、これがなかなかどうしてあのメンバーに埋もれないくらい個性的

 

590:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 mjk、詳細はよ

 

591:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 とりあえず、ここ765プロのプロフィールな

【URL】

 

592:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 身長170cm近くって嘘だろ……俺より高いやん……

 なおバストは80に届かないもよう

 

593:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 趣味:食べること、運動

 結構普通やな

 

594:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 て、思うやろ?

【夏美のグラビア画像】

 

595:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 えぇ……(ドン引き)

 

596:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 プロボクサーかな?

 

597:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 これで中学一年生(四月から二年生)という現実

 

598:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 ファッ?!

 

599:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 うーん、この筋肉、勝てる気せーへん()

 

600:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 でもこりゃダンス期待出来そうやん

 

601:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 実際とんでもないぞ、見間違いじゃなけりゃ、この前のウルザードのライブでバックダンサーしてたけど、同じ765プロの真王子と響ちゃんと一緒にバック宙してたし

 

602:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 マジか、誰かデビューライブ行ってないのか?歌についても詳細plz

 

603:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 歌もデビューしたての初ライブとしては目茶苦茶上手かったと思う、と言ってもやっぱりまだEランクくらいだな、ダンスはDランクありそうなくらいキレッキレ

 

604:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 しかも接客態度が聖人君子

 俺(30代童貞クソデブニート)が握手求めても笑顔で答えてくれた、俺達希望の星

 

605:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 お前はまず職安池

 

606:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 ちなみに一人称は多分「俺」で、無理に作ってる感じもなかったから素だと思う。

 性格もさっぱりしてて結構好み

 

607:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 はえぇ……確かにこりゃ個性的だわ

 お姉ちゃんが母親のお腹の中に残してきた個性を全部持ってきたんやろなぁ

 

608:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 哀れ、お姉ちゃん……

 

609:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 ちなみにこの夏美ちゃんのデビュー曲の試聴版は765プロのサイトにあるから、聞いてどうぞ

 

610:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 結構いい曲やん、声もパワフルな感じ出てていいんじゃないか?

 

611:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 しかし、真王子と並んで圧倒的女性人気が高そうだな

 

612:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 いや、ユリスキー票も獲得できるから以外と半々くらいじゃないか?

 

613:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 王子:真

 お姫様:雪歩or美希

 近衛武士:夏美

 これでどうだ

 

614:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 近衛騎士じゃねえのかよwwwww

 

615:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 確かにイメージは騎士って言うより武士だなw

 

616:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 な、なっ……夏美だぁ~っ!

 

617:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 >>616

 アイドルだらけの三國志で遭遇したら負け不可避やんけ!

 

618:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 実際あの身長、筋肉で武器使われたら死ねるわwww

 

619:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 武将系アイドル、これは流行る!

 

620:以下名無しに代わりましてPがお送りします。

 

 流行らなくて、いいから(良心)

 でも歴史&アイドル好きのワイ、是非夏美ちゃんの呂布姿を見てみたい。

 

 

 

 以下カップリングや何故か三國志の話でスレが進行する。


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