陰の王と閃光   作:アルスDQ

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どうもアルスDQです!
今回は現実sideの陽乃と小町です!
今回はどうなるのか?ではどうぞー!


現実side 彼女は魔王に教えを請う

----陽乃side----

 

 

小町「陽乃さんお願いします!どうか小町に…私に勉強を教えてください!」土下座

 

 

どうしてこうなった…。

 

・・・・・・・・・・

 

数時間前、私の携帯に電話があった。どうせくだらない男からお誘いの電話だろうと思いつつ相手を見ると比企谷君の妹の小町ちゃんだった。なんだろうと思いつつ出てみた。

 

陽乃「ひゃっはろー小町ちゃん!どうしたの?」

 

小町「あ、陽乃さん。ちょっとお願いというか相談がありまして今日うちに来てくれますか?」

 

特に用事もない私は承諾し、昼ぐらいに向かうといい電話を切った。そのときは思わなかった。こんなことになるなんて…。

 

そして今に戻る。

 

小町「お願いします陽乃さん!」土下座

 

陽乃「いやいや、待って小町ちゃん!?いきなり土下座されてお願いされても困るから!」

 

小町「でも…。」

 

陽乃「土下座やめないと話聞かないよ!」

 

小町「…わかりました。」

 

私がそこまでいうと小町ちゃんはしぶしぶ土下座をやめて普通にに座った。さすがの私も年下の女の子に土下座されたら驚いた。これ外でなくてよかった〜。

 

その後少し落ち着いてから話を始めた。

 

陽乃「で、私に勉強を教えて欲しいって?」

 

小町「はい。」

 

陽乃「でも私じゃなくてガハマちゃんは…無理か…。雪乃ちゃんに教えてもらえばいいんじゃない?」

 

そう、私ではなくて雪乃ちゃんに教えてもらえばいい。私なんかよりも仲良しだし。けれども小町ちゃんから返ってきたのは意外な言葉だった。

 

小町「…無理です。あの2人に教えてもらうのはできません。」

 

え?どういうこと?

 

陽乃「雪乃ちゃんたちと何かあったの?」

 

小町「それは…」

 

陽乃「言わないと私も引き受ける気はないな〜。」

 

小町「…わかりました。」

 

その後小町ちゃんは一呼吸おいて話してくれた。最初私は2人と喧嘩でもしたのかもと思っていたがそれは違った。

 

だんだんと聞いているうちにこれは比企谷君と雪乃ちゃんたちの話だと分かった。今度は比企谷君と雪乃ちゃんたちが喧嘩をしたのかと思った。けれどもそれも違った。いくつか話をして修学旅行の話になった。そこで私は知った。真相はもっとひどかった。

 

彼のとった行動は否定されたのだ

何もしなかったものたちに

 

今までの彼の、奉仕部のやってきたことはいくつか知っているが大体彼が解決していたと思う。小町ちゃんから聞いた話でもそれが本当のことだと分かった。

 

そして今回はできないやつらの後処理をしてそのやり方を否定されたのだ。

 

彼は信じていたものに裏切られたのだ。

 

おそらく奉仕部を、彼女たちが困らないよう、あとで彼女たちが攻められたりしないようになのかも知れないがその代償に彼は己を差し出したのだそれを否定された 。

 

嘘告白をするとは思わなかったが比企谷君がただその戸部君?の依頼1つのためにするわけがない。小町ちゃんが言う通り理由が何かあったんだろう。それに隼人が奉仕部に依頼したのが気になる…。

 

陽乃「そう…。」

 

小町「で、小町もお兄ちゃんのことわかってあげてなかったんです…。修学旅行から帰ってきてから様子が変だったので無理にでも聞き出そうと思ったんですが、それが原因で喧嘩しちゃって…」ポロポロ

 

陽乃「………。」

 

小町「そして後から雪乃さんたちに聞いてわかりました。あの2人に裏切られたのだと。拒絶されたのだと…。そう思うと今、お兄ちゃんを傷つけた人には会いたくありません…。」ポロポロ

 

陽乃「…それでなんで勉強を教えて欲しいの?」

 

小町「…今の小町だと総武に受かるのも怪しいです。それにもしお兄ちゃんが無事帰ってきても小町が総武に落ちたら自分のせいと言うのかもしれません…。そしたら小町のせいでお兄ちゃんは自分を責めるかもしれません。小町は…私はお兄ちゃんが帰ってきて安心してくれるように…がん…ばって…受から…ない…と。」ポロポロ

 

そう言い終わるといっきに小町ちゃんは泣き出してしまった。つらかったのだろう。悲しかったのだろう。自分の兄が傷ついていたを知って。それを気付けなかった自分が悔しいのだろう。

 

比企谷君と小町ちゃんの兄妹愛は並大抵のものではないのだろう。私と雪乃ちゃんとは違い本当に支えあって…。

 

それに私は答えよう。

 

陽乃「わかったわ小町ちゃん。ごめんね、つらい話をさせて。」

 

小町「…いえ。」

 

陽乃「それで小町ちゃんの勉強は私が責任もって見るわ。」

 

小町「本当です…か?」

 

陽乃「ええ。」

 

小町「あ…ありがとうござい…ます。」

 

こうして私は小町ちゃんに勉強を教えることになった。

 

あ、ところで1つ思ったことが…

 

陽乃「あと小町ちゃん1ついい?」

 

小町「なんでしょう?」

 

陽乃「私も気になって比企谷君の病院を調べたんだけどなんで結城グループの病院にいるの?」

 

小町ちゃんは誰にも言わないで下さいねと、お願いしてから言う。

 

 

 

小町「それは結城グループの御令嬢の結城明日奈さんとお兄ちゃんが知り合いだからです。」

 

 

 

 

陽乃「….」

 

陽乃「……」

 

陽乃「………」

 

陽乃「………は」

 

陽乃「はぁ〜〜〜〜!?」

 

私は今日で1番驚いたと思う。

 


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