陰の王と閃光   作:アルスDQ

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どうもアルスDQです!
今回はキリトsideです!どうなっていくのか?
ではどうぞー!


彼と黒猫に危機が訪れる

----キリトside----

 

 

俺たちが《月夜の黒猫団》を鍛え始めてから数週間が経とうとしていた。 ハチマンもイヤだイヤだといいながらしっかり教えている。相変わらず捻くれているな…。みんな前よりかは断然強くなっている。

 

アスナはもうハチマンにデレデレだし、ユウキはデレデレというか…ハチマンのことをお兄ちゃんみたいに思っているからブラコン?気味になってるし。まあいつも通りだ。てか、なんでハチマンとアスナって付き合ってないんだろ?不思議でならない。というより結婚しててもおかしくないだろ…。

 

そしてそんなある日のこと。ケイタからメッセージが入った。

 

ケイタ『サチが出て行ったきり帰ってこないんだ。 僕らは迷宮区に行ってみる キリトもなにかわかったら 知らせてほしい。』

 

サチが…どうしたんだ? 俺は《追跡》スキルを発動し、サチの痕跡を探す。 すぐに見つかったので、そのまま俺はサチの痕跡を辿ると下水道の中でサチを見つけた。

 

キリト「サチ、どうしたんだ?みんな心配してるよ?」

 

サチは顔を少し上げてこう呟く。

 

サチ「ねぇ、キリト一緒に逃げよ?」

 

キリト「逃げるって何から?」

 

俺が聞き返すとサチは、

 

サチ「このモンスターから、黒猫団のみんなから、この《ソードアート・オンライン》から」

 

キリト「まさか、死ぬつもりなのか…。」

 

サチ「それもいいかもね…。」

 

キリト「え?」

 

サチ「ううん、嘘だよ。死ぬ勇気なんて私にはないもの…。」

 

キリト「そうか…。」

 

サチは続ける、

 

サチ「なんでゲームなのに出られないの?なんでゲームなのに死ななきゃならないの。」

 

キリト「それは俺にも分からない。意味なんかないのかもしれない…」

 

俺がそう呟くと、サチはこう続けた 。

 

サチ「私、死ぬのが怖いの」

 

サチ「この頃怖くて眠れないの…。いつ死ぬかなんかわからないもの…。」

 

サチはそう呟いた。たしかに死ぬのは怖い。俺も1人だったらどうなっていたかわからない。けどハチマンたちがいてくれた。ハチマンたちがいてくれたからこそ俺は大丈夫だった。次は俺が…

 

キリト「君は死なないよ」

 

サチ「どうして、そんなことが言えるの?」

 

震えた声で聞いてくるがその言葉に俺は答える、

 

キリト「だって俺が守ってあげるから、君は俺が死なせないよ。」

 

サチ「本当に?キリトが私を現実に返してくれるの?」

 

キリト「約束はできないができる限りのことはする。現実に戻るために。」

 

俺がそう言うとサチはついに泣き出した。 俺はその頭を撫でる。するとサチは眠ってしまった。疲れていたのだろう。俺はサチをおぶるとギルドの方に歩き出す。

 

サチには生きていてほしい、笑っていて欲しい。そして一緒にいたいと思った。 無理なことはやらない。でもできるだけのことをしよう…。現実に戻るためにために。俺はそう決めた。

 

・・・・・・・・・・

 

それから数日がたった。ケイタは黒猫団のギルドのホームを買いに行った。あ、ちなみにハチマンとアスナとユウキは3人で買い物というかショッピングするらしく先ほど行った。

 

ケイタ「じゃあ、行ってくる。」

 

テツオ「いや~、マイホームか〜、こんなに感動するもんなんだな。」

 

ササマル「おっさんくさいんだよっ!」

 

2人「「ハハハ」」

 

と、そこでテツオが

 

テツオ「ケイタが家を買いに行っている間に少し稼ぎに行こうよ。」

 

ダッカー「じゃあ、少し上の迷宮行こうぜ!」

 

そう提案したが少し上は危ないだろうと思い俺は

 

キリト「いつもの狩場でよくないか?」

 

と提案するが…

 

テツオ「上のほうが短時間で稼げるし!」

 

ササマル「それに今の俺達なら楽勝だって!」

 

そう言うと2人は転移しようとする。

仕方なく俺はついて行く。けど嫌な予感がしてならない…。

 

・・・・・・・・・

 

ー第27層 迷宮区ー

 

俺たちはいつもよりも2,3層高い27層に来ていた。 27層はトラップが多く、けっこう危ない。

 

隠し扉を見つけた。扉を開けると部屋の中心には宝箱が置かれていた。

 

テツオ「お!お宝発見!」

 

ダッカー「やったぜ!」

 

あの宝箱ものすごく嫌な感じがする。

 

キリト「お、おい!もっと慎重に…!」

 

そして宝箱を開けた瞬間…

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

いきなり扉が閉まり始めた。マズイ、トラップだ!しかも大量のモンスターがpopする… 、くそっ!モンスターハウスかよ!

 

キリト「みんな!早く転移するんだ!」

 

サチ「ダメ!転移できない!」

 

クソ!《結晶無効化エリア》かよ!

 

キリト「みんな!隅へ一箇所に集まるんだ!」

 

4人は俺の指示通りに動いてくれた。

 

キリト「俺がこいつらを倒す、みんなは防御に専念してくれ!」

 

テツオ「わ、わかった!」

 

…………

 

 

俺はモンスターにソードスキルをどんどんを放つ。だが一撃では倒せない。俺が苦戦している間にもみんなの元へモンスターの大群はどんどん押し寄せる。そしてみんなのゲージがどんどんと無くなっていく。

 

くそっ!こんなところで死ぬのか?ハチマン、アスナ、ユウキ…悪い、俺は…

 

すると、後ろの方から聞こえていた音が消えた。まさか!

 

俺が後ろを振り返るとそこに倒れている4人。けれどただ気絶しているだけだった。何が起こったんだ?

そしてその前には《陰》というべきなのか黒くてぼやぼやして認識できない何かが立っていた。

 


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