陰の王と閃光   作:アルスDQ

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どうもアルスDQです!
新作です。
今回はSAOとのクロスです。
修学旅行が終わってからのお話で、
八幡とアスナが小学生のときにあっていたら…、という設定です。
感想よろしくです!

pixivでも連載中なのでよろしくです


アインクラッド編
プロローグ


2022年11月6日

『ソードアート・オンライン』

通称SAOの正式サービス開始の日で

サービス開始は13:00。

 

俺こと比企谷八幡は待ちきれないでいた。早くあの世界に戻りたい。

 

なぜ早く「始めたい」ではなく「戻りたい」といっているのかというと俺はβテスターだからだ。βテスターというのは、オンラインゲームで実際にみんなにプレイしてもらう前にテストとして期間や人数を制限して実際にプレイしてもらい、その中で問題が起きないか調べる人たちのことである。

 

『ソードアート・オンライン』

これ以降SAOは制限人数が1000で見事に俺は当選し、一足早く始めてプレイしたことがあるからだ。その時にハマった俺は、普段は専業主夫になりたいといっているくせにバイトをした。俺がバイトをすると知った両親は2人とも泣き出したものだ。そんなに嬉しいことなの?まあ、働きたくはないけどさ…。

 

小町もやりたがっていたが、受験もあるので小町に甘い両親も今回ばかりはやめさせた。

 

まあ、今は小町とも修学旅行のことで絶賛喧嘩中なのでどっちにしろできなかったと思うが…。そのおかげであれから小町とは必要最低限の会話しかしていない。

 

あの修学旅行の一件から奉仕部の空気は一変した。

 

修学旅行で戸部の依頼から始まり、俺はそれとは別に海老名さんの依頼を受けた。戸部の依頼は海老名さんへの告白のサポート、海老名さんの依頼は戸部の告白の阻止。相反する2つの依頼。

 

そんな中で俺がとった行動は海老名さんへの『嘘告白』。あれによって戸部は振られることもなく、なおかつグループが崩壊を阻止し海老名さんとの仲も深まるはずだ。そして、海老名さんも戸部に告白されずに済んだ。

 

けれども奉仕部の2人は、

雪ノ下と由比ヶ浜は俺を拒絶した。

 

 

雪乃『あなたのやり方嫌いだわ。』

 

結衣『人の気持ち もっと考えてよ!』

 

 

雪ノ下、お前は俺に任せると言ったよな。ならなんで俺のやり方を否定する。だったら始めから俺に任せず自分でやればよかっただろ。

 

由比ヶ浜、人の気持ち?考えたさ。考えて考え抜いてあれしか方法がなかったからやったんだ。それに勝手に余計な依頼を受けておいて自分のグループを意図的にではないにしろ壊そうとした。俺はグループの崩壊を阻止したのに感謝されることはあっても文句を言われる筋合いはない。

 

小町は人の事情に突っ込みすぎだ。たしかに言い過ぎだったかもしれないがもう少し察してくれてもよかったのに。けど、小町はただ心配してくれただけだし今日SAOを終えたら謝ろう。そろそろ仲直りしないとやばい。特に俺が…。

 

そんなこんなで考えながら暇を潰していたら時刻は13:00になっていた。

 

よし、これはあとにして今はSAOを楽しもう。これほど完璧な現実逃避もないだろう。それにあっちには確実に"アイツ"もいるだろう。βテストの時にできた唯一の友達になったやつ。俺と同じでぼっちでシスコンで…、会うのが楽しみだ。

 

ふと、ナーヴギアをかぶってから思い出したことがある。それは俺が小学生のとき、唯一俺を小町以外に理解してくれたやつがいる。

 

名前は『結城明日奈』

中学生に上がる頃に東京都の世田谷区に住んでいるらしい。親同士が仲が良く、すぐに俺と明日奈も仲良くなった。昔は2人とも大きくなったら結婚すると言ったもんだ。

 

…今思い出すと恥ずかしい!

 

そんなことを思い出しながら俺は呟いた。2年近くも現実世界に戻れなくなるとは思わず、デスゲームへと…。

 

 

八幡「リンクスタート」

 


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