「喰種も、ヒトも傷つけられない世界」
そんな世界を造ろうと、立ち上がった。
だが、目を覚ましたその世界は。
真っ白なままだった。
何とか昔の事を思い出そうとするが...
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訂正
第2話が手違いで無題になっていました(;゜゜)
正しくは 第2話 迷宮 です!!
第3話 世界
「う、っ...」
〔....起き、..た〕
「だっ、誰っ?!」ガバッ
〔わっ!!ビックリした...〕
「ああ、Qsの...」
〔お!その事は覚えてるのかね?!私は瓜江Qs班 副班長の米林 才子 2等捜査官でござる。最近の趣味は女みが..〕
《もういい、米林。》
「っと、...誰ですか?」
《俺は瓜江Qs班の、瓜江久生という。よろしく、
天空 緋色“かみたか ひいろ”》
「...緋色...」
《(元の名前覚えてないのかよ)》
《ヒイロ3等、今はしっかりと体調を整えてくれ。では、そろそろ。》
〔もう帰るのかい、瓜ぼう〕
《ここに来てからもう2時間経ったんだ。》
〔んむーーー、バイバイ!ヒッちゃんこ〕
「さ、さようなら...(ヒッちゃんこ?)」
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《(緋色3等、か。)》
〔あれ、瓜BOY何だか顔が赤ku〕
《(部下を先にシャトーに帰らせておいて良かった)》
《米林米林米林米林.....》
〔メンゴメンゴ、ギブ!苦しい..〕
《ハァ..。(仕事、仕事)》
(政め...。余計なことを)
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「ふぅ、」ボスッ
(久生、さん、かぁ)
(三白眼でほくろがクールなイケメn)
「いや、最後のいらないな。」
「にしても、何にも覚えてないなぁ。」
今はとりあえず体調良くしないと...
瓜江班長も言ってたし。
ガラッ
「!」
[こんにちは、天空 緋色さん。]ニコッ
ゾッ
「(何、この、嫌気が差す感じ)」
「こ、っ、こんにちは。えっと...。琲世さん?でしたっけ。」
[はい、佐々木 琲世 准特等捜査官です。この本、良かったら暇潰しにどうぞ。]
「ありがとうございます。(何だか暗い人だな...。)」
[今日はあなたに用があって来たんですけど、この女性のこと、何か覚えてませんか?]
「...?」
ズキッ!!
「っつ!!!!」
[大丈夫ですか?]
「...はい、」
(何この、頭痛..。)
(何故かは分からないけど、悲しい気持ちになる..)
「すみません、大事なヒトだったっていうのは覚えてるんですけど...、それ以外は一切。」
[そうですか、また思い出したら教えて下さい。]
「わかりました。で、その人がどうかしたんですか?」
[この女性には喰種という疑いがかけられています。名前さえ分かれば、色々情報がつかめたのですが...]
「すみません」
[いえ、大丈夫です。]
「えっと、あの、」
[はい、何ですか?]
「緋色..って、私の本当の名前なんですか?
ヒイロ3等って呼ばれる度に、何故か違和感を感じて。」
[実は、違うんです。]
「えっ?(どういう事?!)」
[あなたの本当の名前は...]
「...。」
[分からないんです。]
「...へっ...?」
思わず変な声を出してしまった。恥ずかしい..
[先日、あなたは、“殺してくれ”と僕に頼んできました。“大事な親友を殺してしまったから”と]
「...。親友...」
[駆逐する前に、あなたの名前を聞いておけば良かった。]
「何で、天空 緋色 なんですか?」
[...、あなたを駆逐したときに、空を見上げたままだったので、天空(かみたか)にして、赫眼が非常に赤かったので、緋色にしました。...嫌ですか?]
「気に入ってます。ありがとうございます!」
[良かった。あ、そういえば、明日時間ありますか?]
「はい、空いてます。」
[行きたいところがあるんだ。退院はもう少し先だけど、外出許可はおりてるから。]
「是非!」
[それでは、また明日。]
「さようならー...」
[ヒラヒラ(手を振る)]
ガラッ
パタン
「明日か、」
高槻 泉 の「吊るしビトのマクガフィン」を読んでいたが、
知らぬ間に眠ってしまっていた。
「 」...天空 緋色(かみたか ひいろ)
〔 〕...米林 才子(よねばやし さいこ)
《 》...瓜江 久生(うりえ くき)
[ ]...佐々木 琲世(ささき はいせ)
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作者は激しく琲世推しです(*^^*)
他のキャラ、なんかおかしくなってますので、ご了承ください(^o^)/