東京喰種 ~夢幻~ 0   作:蜂蜜

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第2話

「あ、あ、、、明日香、。ごめん、私が、喰種じゃなかった、ら、」

「こんなことには、ならなかった!」

 

「もう、死にたい...よ...」

 

コツン―、コツン―

 

「誰?」

 

それは、喰種の最大の敵

 

───白鳩────

 

だけど、私には、

敵じゃなく、私を助けにきたヒトに見えた。

 

「あのっ」

《はい、何ですか?どうしました?》

 

喰種でこんなこと言うの、私ただ1人だろう。

正気じゃない、狂ってる。

自分でも分かってる。でも、こうでもしないと、

私は

ただの

...喰種だ。

 

《えーっと...、》

「私、喰種なんです。さっき、親友を殺してしまいました!!!だから、私を殺して下さい!!!!!!」

《...えっ?予想外だな、喰種から申し出てくるなんて》

「誰かが苦しんで、傷ついて、死んでいくのは、...もう、もう、耐えられないんです!!!!」

《...君みたいな喰種が、増えていったら、良いのにな》

 

「え?」

 

ゾゾ、ゾ ゾ ゾ

 

「なん、っ、捜査官が、喰種...?!」

 

《僕、色々あってね、捜査官になったんだ。》

《君、捜査官にならない?》

 

「....は.......?!」

 

《でもその前に、》

 

ドオオオオッ

 

「(鱗赫..!速い!!!)」

 

ドスッ

 

「っくあ!!!!」

ゴプッ

 

《君の事、駆逐しなくちゃいけない。》

 

「...それで良いんです。」

 

目の前が真っ白になって、どこか懐かしい香りがした

 

《少し、休んで下さい。》

 

優しい言葉が聞こえた。

―黒い、死神から――

 

─────────────────────────

 

………………ゴオオォォォオ

 

ゴウン….ゴウン….

 

「(何だろう、この音………)」

「(あったかいな…)」

 

【明莉…】

「(明日香?)」

 

【自分を、責めないで】

「(……明日香、私のせいで)」

【私は】

【私は明日香と出会えて、良かったよ。】

「(そんな、明日香、嘘つかないで)」

【ありがとう、明莉。】

【あなたとの日々は、忘れない。】

 

「(....明日香、私も)」

 

───忘れないよ───

 

─この身体が、砕けようとも─

…明日香、大好き…

 

――ああ、白と黒が混ざりあって、 どろどろになってく………

 

………

 

夢?

 

白い鳩、と、黒い悪魔…

 

今、まーぶる………

 

喰種が、ヒトの世界に溶け込むんじゃない、

喰種がヒトに全てを打ち明けられるような

環境を作らなきゃ。

誰が作る?

まーぶるじゃ、いけない。

白でも、黒でも、だめ。

正さなくちゃ、

 

この世界を。

 

 

 

─君みたいな喰種が増えていったら良いのにな──

 

…私みたいな喰種が?どうして?

 

─…...─

 

…?よく聞こえないなぁ、

 

[早く起きれば良いんだよ]

あなたは一体誰なの?

[自分自身。]

[本気で正そうと思ってんの?]

[死ぬ気でやれ。]

[じゃなきゃ、自分で自分を殺すよ。]

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