「あ、あ、、、明日香、。ごめん、私が、喰種じゃなかった、ら、」
「こんなことには、ならなかった!」
「もう、死にたい...よ...」
コツン―、コツン―
「誰?」
それは、喰種の最大の敵
───白鳩────
だけど、私には、
敵じゃなく、私を助けにきたヒトに見えた。
「あのっ」
《はい、何ですか?どうしました?》
喰種でこんなこと言うの、私ただ1人だろう。
正気じゃない、狂ってる。
自分でも分かってる。でも、こうでもしないと、
私は
ただの
...喰種だ。
《えーっと...、》
「私、喰種なんです。さっき、親友を殺してしまいました!!!だから、私を殺して下さい!!!!!!」
《...えっ?予想外だな、喰種から申し出てくるなんて》
「誰かが苦しんで、傷ついて、死んでいくのは、...もう、もう、耐えられないんです!!!!」
《...君みたいな喰種が、増えていったら、良いのにな》
「え?」
ゾゾ、ゾ ゾ ゾ
「なん、っ、捜査官が、喰種...?!」
《僕、色々あってね、捜査官になったんだ。》
《君、捜査官にならない?》
「....は.......?!」
《でもその前に、》
ドオオオオッ
「(鱗赫..!速い!!!)」
ドスッ
「っくあ!!!!」
ゴプッ
《君の事、駆逐しなくちゃいけない。》
「...それで良いんです。」
目の前が真っ白になって、どこか懐かしい香りがした
《少し、休んで下さい。》
優しい言葉が聞こえた。
―黒い、死神から――
─────────────────────────
………………ゴオオォォォオ
ゴウン….ゴウン….
「(何だろう、この音………)」
「(あったかいな…)」
【明莉…】
「(明日香?)」
【自分を、責めないで】
「(……明日香、私のせいで)」
【私は】
【私は明日香と出会えて、良かったよ。】
「(そんな、明日香、嘘つかないで)」
【ありがとう、明莉。】
【あなたとの日々は、忘れない。】
「(....明日香、私も)」
───忘れないよ───
─この身体が、砕けようとも─
…明日香、大好き…
――ああ、白と黒が混ざりあって、 どろどろになってく………
………
夢?
白い鳩、と、黒い悪魔…
今、まーぶる………
喰種が、ヒトの世界に溶け込むんじゃない、
喰種がヒトに全てを打ち明けられるような
環境を作らなきゃ。
誰が作る?
まーぶるじゃ、いけない。
白でも、黒でも、だめ。
正さなくちゃ、
この世界を。
─君みたいな喰種が増えていったら良いのにな──
…私みたいな喰種が?どうして?
─…...─
…?よく聞こえないなぁ、
[早く起きれば良いんだよ]
あなたは一体誰なの?
[自分自身。]
[本気で正そうと思ってんの?]
[死ぬ気でやれ。]
[じゃなきゃ、自分で自分を殺すよ。]
─────────────────────────