なんやかんやで赤龍帝   作:黒鬼

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あー、ダラっと行きましょ。



『なんやかんやで幼馴染』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫藤 イリナ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女、同い年、同級生、ご近所さん、そして幼馴染。

ヒロイン希望コメントでかなりの票数を獲得した原作キャラでもある。

 

 

彼女とは幼少期からホントによくツルんでいた。

家族ぐるみの付き合いなのだ。

一緒に遊んだ、一緒に悪戯もした、一緒に不良共を半殺しにもした。

 

いつもボーイッシュな格好をしており、出会った当初は野郎だと思っていた。

だが、たまに見せる女の子らしい部分はなかなか可愛らしいものだ。

 

 

気の合う悪友、といった間柄。

 

 

たまに俺が言うことに顔を赤く染め、俯いてモジモジとしたり、

いつも手を繋ぎたがって、こちらをチラチラと様子を伺ってみたり、

その意味はよく分からないが、見ているこちらとしては面白かった。

 

しかし、面白いのは彼女だけではない。

その家族もだ。

 

 

紫藤家はキリシタンである。

イリナパパは事有るごとに武勇伝を語ってくるのだが、

これがまた酷い。

 

 

「協会に攻め込んできた汚らわしい悪魔共をこのエクスカリバーで真っ二つにしてやった」

 

 

悪魔の存在を本気で信じているだけに飽き足らず、

その空想の悪魔を自分で斬り殺したと言う重度な妄想癖。

 

かなりキマってしまっているオヤジである。

ファンキーを通り越してファンシーな頭脳をされていらっしゃる。

しかもその古ぼけた大剣がかのエクスカリバーなら、

ウチの台所の包丁は草薙の剣か何かか?

 

 

伝説とは案外身近にあるものである。

 

 

『相棒、一応アレは本物のエクスカリバーだぞ?』

 

 

アーサー王が持っていたとされる伝説の聖剣が、

変な薬でもやってんじゃないかと疑いたくなる痛いオヤジ(しかも日本人)が持っていたら、

世も末である。

 

ケルト神話はどうした?

 

 

『いや、三大勢力の戦争で折れてしまったから、七本に分けたんだ』

 

 

う○い棒感覚か。

 

 

こんな可哀想なイリナパパだが、我が父とはかなりの仲良し。

 

古ぼけた大剣をブンブン振り回す陽気で呑気なオッサン、

ニコチン不足で機嫌が悪くなり、日本刀とチャカ両手に息子にお使い(パシリ)を強いる父。

 

同じ刃物を愛用する者同士、通ずる所がある様だ。

 

何故俺の周りにはまともな奴がいないんだ。

馬鹿か変態か中二病かヤクザしかいないぞ。

 

 

そんなんだから

「ここまでカオスな感想欄は初めて見た」

と言われるんだ。

作品ではなく、作品のコメントに対するコメントって何だ?

作者もてんやわんやだぞコラ。

後書きの方が楽しみって、おい待て。

本編書くの止めてやろうかアアン?

 

 

「ここまでカオスな感想欄始めて見た。

 母親にその事言ったら、可哀想な目で見られた、どうしてくれる」

 

 

などという輩に言いたい。

どうもしない、そして何故言った?

こんな頭の悪いモン読んでたら親は心配にもなります。

ご両親のお気持ちも、もうちょっと考慮してあげて。

あなたの健康と成長、一人前の大人にする為、時には苦汁を飲んでまで育てた我が子が、

こんなクルクルパーなモノ見てたら泣きたくもなります。

なのでこれからもこの作品をよろしくね。

 

という様にロクな奴がいない、ここはこの世界唯一の良心である俺の踏ん張りどころだ。

 

 

『必死に自らを奮い立たせている所に悪いが、相棒の自業自得だぞ?

 類は友を呼ぶ、とはよく言ったものだ、相棒によく似た変人奇人が集まっているじゃないか』

 

 

このトカゲ、よほど地獄を見たい様である。

いいだろう、未だかつて誰も体験したことのない苦痛のフルコースを召し上がってもらおう。

今なら特別サービスで、デザートに〝覇龍〟を超越した〝覇龍〟をプレゼントだ。

泣いて喜べ、そして死ね。

 

 

『ま、待て、待ってくれ相棒! あ、アレだ!

 言ったのは奴だ! ビーガスだ!』

 

 

ま   た   ア   イ   ツ   か。

 

 

よろしい、ならば戦争だ。

 

 

『き、貴様ドライグ! それでも二天龍、赤龍帝か!?』

 

『うるさい! お前は相棒の本当の怖さを知らないから言えるんだ!

 その身をもって体感して来い!』

 

 

喧嘩両成敗。

判決としては、両方死刑確定である。

 

俺の精神世界が、真っ赤に染まったかろうじて人型の物体と、

赤い鱗に赤黒い液体(したた)るトカゲの様なモノで、

レッドに染められた辺りで話を戻そう。

 

 

人生出会いもあれば、当然別れもある。

 

何故いきなりイリナの話をしたかと言うと、そう、お別れだからだ。

紫藤家が海外へとお引越し。

 

 

「嫌だ! イッセーくんとお別れしたくない!」

 

 

イリナ大号泣である。

ご両親、オロオロしている。

 

ただ泣くだけならいいのだが、俺にしがみついて離さない。

ヘタを打てば、俺まで海外デビューしてしまいそうだ。

 

現に父は俺に、

「お土産は何でもいいぞ。 イリナちゃんとの結婚式はやっぱり向こう側(引越し先)のチャペルか?」

とおっしゃっている。

 

なんとありがたいお言葉か。

思わず父愛用の日本刀(抜き身)で是非とも肩叩きをして差し上げたい。

こちらとしては親孝行のつもりなのだ、間違って斬り殺してもご愛嬌である。

 

 

だが、皆の衆。

こんな時こそ、兵藤家における裏の支配者、我が母様の出番である。

母は強し、という言葉があるが、実際はそんな生温いものでは断じてない。

最強?

いいえ、無敵なのです。

 

ニコチン枯渇で狂戦士(バーサーカー)と化した父と、

〝覇龍〟を超越した〝覇龍〟を十全に操った俺との殺し合いを

一瞬で鎮圧したその実力は計り知れない。

 

脳髄に直接叩き込まれた圧倒的な重圧、そして悪寒。

アレが本物の殺気なのだと分かるまで時間は掛からない、いや掛けられない。

本能が急かせるのだ、コレはもうアカン、と。

 

父は伸身ムーンサルトからの土下座、俺はトリプルアクセルからの土下座。

両者共に、もはや条件反射を超えた反応速度だ。

父など、一切のフォームの乱れもない完璧な、既に芸術の域だった。

昔から(こうべ)を垂れまくっていたのだろう、熟練の業を垣間見た。

我らの脳ミソが、本能が、魂が語りかけてくるのだ。

〝この御方こそ絶対である、逆らえば『死』あるのみ〟と。

 

 

彼女は口も達者だ。

その辛辣過ぎる毒舌により何度父が心を病んだことか。

そんな彼女、我が母殿が、この惨状に動きを見せた。

 

 

「イリナちゃん、お別れじゃないわ。 あなたは花嫁修行に行くの」

 

「……ふぇ?」

 

「イッセーはちょっと変わってるけど、将来はなかなかイイ男になるわ。

 イイ男には女が群がってくるのは当然、いえ、もはや必然。

 でもあなたには幼馴染というアドバンテージがある。

 外国でも一途に一心に想いを募らせる様な献身的かつ健気な女の子に男は弱いの。

 だからこれはチャンスよ、イリナちゃん。 これを機に海外の文化に触れて、自身を磨くの。

 そしていつか帰ってきて、ウチのイッセーを虜にしちゃいなさい。

 私はイリナちゃんにならイッセーを任せられるわ、みんな応援してるから頑張って。

 イッセーも綺麗になったイリナちゃんとまた会える日を楽しみに待ってるわよ」

 

 

マシンガンの如く飛び出した、衝撃を受ける言葉の数々。

思わず頭痛と目眩で失神しそうである。

 

イリナを見てみると、顔が真っ赤に染まり恥ずかしそうにモジモジしている。

が、その眼に、その瞳には、確固たる決意の炎を宿していた。

 

親公認で未来の花婿に仕立て上げられた俺。

 

イリナは素直に親について行った。

眼が異様に据わっているのは気のせいだと思いたい。

尋常ならざる濃密な気迫が漏れ出ているのはきっと錯覚だ。

 

 

「私は教会の剛戦士なのだ!」といつも高らかに叫んでいたイリナパパが、

イリナをチラチラ見てガクガクと震えているのは、

まだ見ぬ異国の地へと想いを馳せ、武者震いしているからに違いない。

顔が真っ青で冷や汗脂汗が滴っているのは、恐らく行きの飛行機が怖いんだろう。

 

 

『現実から眼を背けるな相棒。しかしあの気迫、歴代の赤龍帝達にも引けを取らんぞ』

 

 

言うなドライグ。

世の中触れてはならないモノもある。

アレはその類だ。

 

 

だが、少し物寂しいのは確かだ。

また会いたいと思うこの気持ちは本物。

 

俺みたいな奴と結婚してくれる酔狂な女はそういないだろう。

自堕落、無気力、娯楽主義。

三拍子揃ってしまったダメ人間のエキスパートである。

だが、一人で寂しく死ぬのは流石に気が引けるというものだ。

なら、別にイリナでもいいかもしれない。

 

そう気楽に考えている俺であった。

約十年後、女に囲まれた生活になるとは露ほども思わずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




えー、皆さんに一言言いたい。


いい加減になさい。
ギャーくんのガチムチって誰に需要があるのか、誰かご教授願いたい。
この後書きに載せられたいが為にブッ飛んだコメントを書くのはお止めなさい。
本編より後書きを考える方が疲れるの。

プルート ゼウス ポセイドン ハーデス ロキ 初代孫悟空 天帝 デュリオ などといったキャラも
TSにはしません。
よくして欲しいと思ったなこの野郎。
原作キャラが女しかいなくなるぞ馬鹿。
作者は野郎共のバカバカしい笑い話とかも書きたいの。

服溶かすスライムも擬人化しねぇぞ。
お前度し難いよ。
どんだけ気合の入った変態なのか、作者はあなたの頭が心配で昼も夜も熟睡である。
ドライグもアルビオンもタンニーンも擬人化はしない。
フリではない。

フリといえばフリードくん。
殺し愛なんていう難易度高過ぎるものは無理。
そんな境地の変態まで、作者はまだ至っていない。
至る予定もない。

アザゼルもTSしたくない。
基本あのままが好きなのです。

かといってTSしないと言えば、じゃあ男でいいからヒロインに入れて?
という猛者がいらっしゃったのには仰天。
イカレテヤガル。

画面の向こう側に脅威と狂気を感じる今日この頃。
グレイフィアの姉妹を出して、ソレをヒロイン化することに決定。
異論など知らぬ。
てか、ヒロイン希望という肩書きに笠を着て変なものを送りつけないで下さい。
本気か冗談か、よく分かんなくなってきたのだぜベイベ。


という訳で、もうちょっとマトモな感想を勝手に期待しています。
ヒロインはもうなんやかんやでいいじゃん。
下手な事言われてもこのスタンスは変えないので悪しからず。


次回は黒歌辺り行ってみようか?


あー、オーフィス回何も考えてないやー。
どうしよう。

じゃ、サヨウナラ。



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