なんやかんやで赤龍帝   作:黒鬼

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はい、どうも、作者です。
10月13日……、作者のバースデイです、いろんな人にプレゼントもらって気付きました。
有名人で同じ誕生日の方は森昌子さん、生瀬勝久さん、松嶋菜々子さん、益若つばささんなどなどだそうですね、なにげに大御所が多い…。
さてこれでまた一つ大人に近づいたのかな?これからも頑張っていきたいと思います。

まぁそんな事は空の彼方へ放っておいて…、これからもダラっと行きましょう。




『なんやかんやで聖剣計画』

 

 

 

 

 

 

 

――聖剣計画――。

 

 

かの聖剣エクスカリバーの様に高名かつ強力な聖剣は使い手を選ぶという。まさに才能、適正、相性という先天的な素質がモノをいうらしい。大抵の聖剣はやはり教会が丁重に保持、保管、管理しており、扱える者がその武器を手に魔の者を葬ってきた。

 

しかし聖剣への適正を持ち、尚且つ敬虔な信仰心を持つ者という縛りをクリア出来る者はやはり限られてしまう。人外は人間より身体能力が遥かに高く、魔力を扱うことにも長けている。故にそのハンデをカバーする為には聖剣のように強大な力を秘める武器を有効に活用せざるを得なかった。そこで教会が考えたのが〝聖剣計画〟である。聖なる武器の中でも最も有名と言えるエクスカリバー。その聖剣を扱える者を一から育て上げよう、ざっくり言えばこんな内容らしい。

 

だが幼い子供達に様々な人体実験や過酷な試練を施し、それでも聖剣に適応できなかった被験者は処分されたというではないか。つまりは体を好きなだけ弄られて、思う結果にならなければ殺されたらしい。なんとも重たい話である。

 

 

そして木場ちゃんはその被験者、聖剣計画の生き残りだというではないか。木場ちゃんは処分寸前、仲間達の協力によってなんとか教会の魔の手から逃げ延び、死にそうなところをリアスちゃんが拾って眷属にしたらしい。

 

 

「私があの子を転生させた時、弱った生命力で瀕死ながらも復讐を固く決意していたわ」

 

 

当時の事でも思い出したのか、顔を伏せ悲しそうな声色でリアスちゃんは言う。

 

木場ちゃんが出て行った部室にて、事情が分からない俺とアーシアちゃんの為に密かな説明会が行われていた。聖剣計画とやらの存在を知り、元信者であるアーシアちゃんはかなりのショックを受けた様だ。目元を潤ませ、拳を握りしめている。慈愛に溢れた優しい彼女のことだ、その心中は穏やかではないだろう。

 

一時期とはいえ〝聖女〟として崇められたアーシアちゃんですら知り得なかった、この聖剣計画とやら。聖女は誰でもなれるような立場ではないであろう、ならばそこそこの権限を持っていたと推測できる。その聖女ですら情報を与えられなかったのなら、聖剣計画はより教会の上層部が秘密裏に行ったモノ、又は何処かの地方の支部で有権者が独断で行ったモノ、もしくは上層部の黙認の下で狂信者の思惑の礎にでもされたというところだろうか。どれにせよこれは根の深い問題である。

 

 

ていうか、聖剣への適性のない人が聖剣持つとどうなんの?

 

 

『そうだな…、聖剣本来の性能を発揮出来ないだろうな。聖剣にも特性がある……。

 その特性を発揮出来なければ高い身体能力や魔力を持ち、

 特殊な能力を備えている者もいる人外に人間の身で対抗するのは難しいからな』

 

 

なるほどね。そりゃ教会側としては使い手は喉から手が出るほど欲しい人材なわけだ。うーん、神やら天使やらを信仰してる組織にしてはブラックもいいとこじゃあないか。所詮人間みたいに知性ある生物が関わったらそうなってくるよね。みんなどうしても自分の利益を考えてしまうモノだ、仕方ないといえば仕方ないのかもしれない。我らが兵藤家なんてブラック過ぎて逆にブラックって何色?ってなるくらいだから。極黒なんてウチに比べりゃまだ白い。漆黒なんてのもまだ甘い。色で表現できるようならその程度だって以前父が酒瓶片手に言っていた。無駄に言う事が引き締まっているダメ親父である。

 

 

『あの男はもはや知性も理性も関係ないだろう』

 

 

母曰く、「本能と反射神経で生きている人間」らしい。取り敢えず頭がパッパラパーなのはよく理解出来た。流石は気に食わなければぶっ壊すという単純思考の持ち主の父である。奴は会話というコミュニケーションすら持たない、お気に召さなければ暴れる一択なのだ。故に理屈や交渉では曲げられない、言葉という人類のアドバンテージをまるで活用出来ていない単細胞生物なのだ。分からせるには力でねじ伏せるしかないのである。それ母以外は無理じゃん。

 

さて、木場ちゃんについてだが。俺からすれば言えることは一つしかないのである。

 

 

「好きにさせてあげれば?」

 

 

だって俺達部外者だもの。

 

 

もし俺なら無関係の奴に横槍を入れられようものならソイツから始末するであろう。目的遂行の為なら手段なんて選んでいられない、結果こそが全てなのである。話数が進むごとにドンドンと腐った本性が暴かれていくイッセーくん。悪役オファーの日も近いかもしれない。

 

 

いやまぁ、結局木場ちゃんだって自分でケリつけなきゃ満足しないでしょ。だから文字通り余計な手出しは無用なんじゃないかなぁ。だがしかし、指を咥えたまま見てるというのはリアスちゃんの性に合わないだろう。そこんところは昔からよーく身に染みて分かってるよ。リアスちゃんや、キミはもうちょっと慎みとか見守るとかそういうことを覚えてだな。え、俺が言っていいセリフじゃない?……分かったからその「お前が言うなよ」的な視線はやめて欲しんだけどリアスちゃん。

 

 

妹メイドさんの淹れてくれた温かい紅茶を飲みながらリアスちゃんと少し口論。

 

 

「私の可愛い眷属の事なのよ、放置なんて出来ないわ」

 

「でも介入したらしっちゃかめっちゃかになりそうだけど? 特に俺がしそう」

 

「……私達は今回遠ざかるべきかしら?」

 

「おいその反応について詳しく聞こうか。

 返答によってはご期待に応えてこの場をしっちゃかめっちゃかにしてくれる」

 

 

腕まくりをしだした俺にその場にいた全員が取り押さえにかかる。木場ちゃんの件を話していた時よりマジな表情に見えるのは気のせいだろう。自分で言ったことだけど、反復して人に言われるのは癪に触る。我が儘なのは仕方ない、だって我が儘一人っ子だもの。

 

 

 

 

 

 

 

 




えー、いろんな感想が相変わらず来ています。
まず言いたいのは、ただただ作者を巻き込んだ直接的な下ネタは不愉快です、やめなさい。それは変態でもなんでもなく常識的に考えて気持ち悪いです。下ネタ言っとけば変態みたいな安直な考え方なら他所でしてください、この小説の感想欄に送りつけてくるな。限度と分別、常識を身につけて出直してこい。

それと木場ちゃんに関しての感想がちらほらと。
原作との違いなんて性別ぐらいだからねぇ、アプローチ変えて書いてるだけだけど原作の木場くんと本作の木場ちゃんの思ってる事なんて一緒だと思います。家族友達なんていう大切な人達がみんな死んで自分だけ彼らによって生かされたんです、多分平和な環境で生まれ育った我々では想像のつかない激情でしょう。原作と同じ文章にならないようにしてるだけで二人の木場の感情は同一、ウチの木場ちゃんは女の子だから原作よりちょっと表に出さないようには心掛けてる程度です。違いを出せなんて野暮なことは言わないでください。

この章はすごいシリアスだからね、いろいろ難しいよね。17歳っていったらまだそんなに自分の感情なんて制御できないよ、よく耐えてる方だと思います。八つ当たりというより激情が爆発しないようガス抜きくらいじゃないかな、作者はそう感じました。
本というのは読み手によって抱く感想が違います。そういうのを他者と共有、交換できたらより本に対する理解が深まるような気がします、だから面白いんだね。

さぁーて、今回の後書きは真面目に書いたぞ。作者頑張った。

感想欄見てると上記の不愉快なモノもあったり、スタンガン使用講座だったり、すっごい真面目な感想だったり、木場ちゃんに対する考察だったり、この作品褒めてくれてたり、信者暴走だったり、マニアック変態だったり、新規読者ドン引きだったり、いつの間にやら変態が対作者用エ○ァンゲリオンになってたりした。

うん、何の問題もないな(白目)。

ではまた次回、さようならー。

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