なんやかんやで赤龍帝   作:黒鬼

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お久しぶりです、黒鬼です。
最近お久しぶりしか言ってない気がするけど、まぁスルーな感じで。

では短いですが、ダラっと行ってしまった…。


『なんやかんやで球技大会』

 

 

 

 

 

 

 

「死ねや兵藤ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

「くたばりやがれイッセェェェェェェェェェェ!」

 

「テメェだけなんでそんな良い思いしてんだよクソが! ブッ殺してやらァ!」

 

 

学園に蔓延る男子共の放つ憎悪(ボール)を一心に向けられている俺。

どうやら匙のクソ野郎に先手を打たれた様である。

 

 

今日は球技大会当日、部活対抗戦。

当日発表だった競技内容はドッジボールだった。初戦の相手は野球部、見事にガッツリ運動系で男子だけの部活でもある。私立の進学校であるこの駒王学園、学力だけでなく部活動にも力を入れており、全部活動に配金される部費は潤沢の一言。部員達もやる気十分な者が多いので各部活が大会においても優秀な成績を納めていることでも有名なのだ。

 

だが、そんな強豪の一つとして数えられているウチの野球部の狙いは開始早々俺に一点集中である。

 

そう、これこそ奴の、匙元士郎の作戦なのだ。

そもそもリアスちゃんと姫島先輩は二大お姉さまと呼ばれるほどの人気を持ち、男女共憧れの的にして高嶺の花である彼女達に当てられるはずもない。木場ちゃんとアーシアちゃんも清楚で可憐な癒し系金髪美少女として有名らしいもで、上二人と同じ。塔城後輩に至っては、マスコット的な存在であり、あんな小さい子に当てたら可哀想という認識。本人が聞けばと思うと悩ましい扱いではあるが、そこは敢えてスルーが賢い選択。さて残る部員はあと一人。

 

そう、なら兵藤一誠()は?

 

男子の単純な頭の中では考えるまでもなく「殺っちゃいなよYOU」ということになる。だがここで初めて奴、匙元士郎の手が加わるのだ。このままでも十分に悪意の対象になってしまっている可哀想な俺なのではあるが、あの性根の腐った男がこの程度で手を緩めるはずもなかった。そう、ただ単純に、嫉妬に駆られた男子共に向けてたった一言を発信すればいいのである。

 

 

「オカ研が勝ったら兵藤一誠はオカ研女子部員全員から甘いご褒美を貰えるらしい」

 

 

…ご褒美である、しかも甘いご褒美なのである。思春期真っ盛り、下手をすれば発情期真っ盛りである男子高校生にそんな言葉を聞かせれば、どうなるかは馬鹿でも分かる。思考回路が下半身に搭載されていると言っても過言ではない男子共の嫉妬心にそれはそれは熱い火が灯った。

 

 

「アーシアちゃんブルマ最高だぜぇぇぇぇ! 死ねやイッセェェェェェ!」

 

「グレモリー先輩を返せ兵藤ォォォォォォォォ!」

 

「姫島先輩を寄越しやがれぇぇぇぇぇ!」

 

 

などなど、他にも木場ちゃんと塔城後輩に関する叫びも多数、ボールと共に飛んでくる。彼らの眼にはもはや粛清対象である俺の姿しか映っていない。そして我らが先輩の被虐心にも火が灯った。

 

 

『来いよォォォ! 殺してくれよォォォォ!』

 

『俺を虐げたいならそうしろよ! ああ、俺にはご褒美にしか思えないがな!』

 

『ぶひっ、ぼぼぼ僕をイジメておくれよぉ、もっと刺激をおくれよォォォォォォォ!』

 

 

変態道の極致を最前線で常に全力疾走している彼らにとてつもない量と濃度の悪感情を向ければどうなるか。燃え盛る業火に可燃性化学燃料をブチ込むかの如く、彼らの変態心内で爆発的な勢いで化学反応が起こり、感情と欲望が暴走開始。社会的に完全なアウト判定の笑みをさらけ出し、俺の視界を通して感じる悪意を糧にしている。どうすればこのゴミクズ共を処理することが出来るだろうか……。

 

さて、相手は野球部なだけあり、感情が爆発していてもコントロールは憎いほど正確である。だがしかし、正確というのであればこちらとしても取りやすいということだ。いつまでも責められるのは好きではない。そろそろ反撃するべきだ。

 

大きく振りかぶり、眼に殺意と嫉妬と下心を灯した野球部のエースが真正面から放ってきたボールを両手で掴み、すぐさま敵の下腹部へと全力で投げ返す。投げた直後により体勢が崩れていた野球部のエースは俺の放った純粋な悪意満々の凶弾を避けることが出来ず――。

 

 

――ズドン!――

 

 

股間部へと直撃。

 

どうやら俺、投げた際にジャイロ回転が掛かってしまったらしく、かなり深くまで決まってしまった様だ。白目で口から泡を吹いてピクピクと痙攣し、成す術も無く膝から崩れ落ちるエースくん。そんな彼をチームメイトは怯えた表情で立ち尽くして見つめている。俺は目の前で時折痙攣している倒れたエースくんを酷く冷めた眼で見下ろして、跳ね返って転がってきたボールを拾う。

 

 

そして目を据わらせてにやりと笑い、舌舐めずりをしながらボソッと一言。

 

 

「……まず一人…」

 

『………………………』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野球部が棄権を表明したのは、俺がボールを振りかぶった直後のことであった。

 

 

 

 

 

 






はいどうも、黒鬼さんですよー。父親が真顔で「スタンガンとかいる?」と聞いてきた黒鬼さんです。変態さんはビリビリしちゃうぞっ。

初見の読者方がここの感想欄を見て混乱している模様。いやいや、無理に変態しなくていいからね。ウチの変態達はなるべくしてなった様な生粋の方達だからノーマルでもお気になさらず。どんどん普通の感想を送ってきてください。

最近はにわかが増えましたね、変態のにわか。もう作者慣れすぎて本物かにわかか判別つくようになっちゃったよ、どうしてくれる。にわかはね、性癖がどうのプレイがどうの、作者をどうのこうのするだの。まったくもって小説関係ねぇ…、感想ってなんだっけって考えちゃうよもう、プンプンッ。本物の変態はなぁ、こいつらみたいなのだよ。
【一言】
更新お疲れ様です。作者さんがピンチですね。お義兄さんに同学科の男子、更にはレズビアンな女子と、随分好かれているようですね。全ては作者さんが魅力的すぎるのが原因。困ったものですね、美しすぎるというのも。まぁ、まわりがどんなに頑張ろうと作者さんの想いは俺に向かって一直線のはずですから、頑張るだけ無駄なんですが精々足掻いて下さい、とだけ言っておきます。お義兄さんと男子の抗争ですか。俺としたことがその騒ぎに気付くことが出来なかったとは......!!きっと作者さんが二人を無意識の内に誘惑してしまったんでしょう。俺と出会えた際に誘惑しようと常日頃から考えているからですよ。全く困ったちゃんですね。俺への愛が強いのは分かりますが、少し周りを見て下さい。その結果、他の男に言い寄られる作者さんがいると思うと夜も眠れません。「私の為に争わないで...!」って台詞は俺の為にとっておいて欲しいですねぇ。では下の誤字報告を見て悶える作者さんを妄想しながらさようなら。
【一言】
ここのイッセーや匙って、なんか大人だなぁ……。主にR-18Gな意味で。世間話が生々しすぎますたい……。あ、それとそれと、ライザー自身を売るんじゃなくてな、聖水で濡らしたメスとか、聖剣溶かして作ったメスとかで体かっ捌いて臓器を売りまくりゃガッポガッポやないかなぁ?んで、充分使ったらフェニックス家から身代金せしめるとかどや?若い男の臓器やさかい、エエ値で売れると思うで? で、実家は貴族様やろ? ベストや思うけどなぁ。相手を傷つけない方法ならグラウンド手当たり次第掘り返したり理事長あたりを脅すか賄賂で懐柔するっちゅう手もあるわな。別に相手を懐柔してもエエんやが、人数多くなるとどーしても一枚岩じゃいかなくなる。非効率的っちゅうやつやな。…ここまでアイデア出したんや。兵藤さん、ちょーっとの間だけワシのボディガードやってくれんかのぉ? メーソンつついたら00シリーズとか言うやつらがしつこくワシに付きまとってんのや。このままじゃ安心して眠れんわぁ……。

どうだい、文字だけですら変態が滲み出てるでしょう?だがしかし、彼らの凄いところはこれだけではない。上の方の変態は誤字脱字を指摘してくれるほど読んで尚この変態度合いだし、下の人はこのハーメルンで始めた初期の方から読んでくださってるロリコン変態である。本編ちゃんと読んでくれてると思うと嬉しいし、よく度肝を抜かれるが変態発言も面白い。これぞ真の変態なのではないだろうか。……………なに変態語ってんだ作者は。まぁ他にも優秀な変態はいるわけでして、前回から間は空いたといえど50数件感想が来てました。ありがたい。

お気づきかと思いますが、やっぱり今回前に指摘していたただいた事を参考に書き方を変えてみました。読みづらいなら戻しますが、どうでしょう。

次回は木場ちゃんについてと、後書きは作者の夏の出来事について少し書いてみよう。
今回は本編短くてゴメンネ。ではまた次回、さようなら。

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