なんやかんやで赤龍帝 作:黒鬼
えー、第三巻の内容に入りました。
もうこっから思いつかねぇや!
まぁ取り敢えずはダラっと行っとけ。
『なんやかんやで思い出話』
「「「「「……………」」」」」
「何なのこの状況?」
兵藤家のリビングにてオカ研女子は全員がアルバムに夢中になっていた。
皆一様に怪訝な表情や苦笑いを浮かべており、感想に困っている様子。
「今日の部活はイッセーの家でする」といきなりリアスちゃんが言い出し、
我らが兵藤家に突撃訪問、俺の部屋にてアルバムを発見。
そして今に至るというわけである。
黒歌は気付いたらいなくなっており、まぁその内帰ってくるだろうと思って好きにさせている。
さて、アルバム内の写真を見ておかしなリアクションの部員達。
よくウチは変わった家庭だと言われるが、
自分達としては何処にでもある一般家庭のつもりだ。
なのでアルバムに収められている写真も極々普通の光景でしかない。
別段特別なこともなく、
ありきたりな日常風景を撮影しているだけの写真を凝視している部員達。
中でもリアスちゃんが恐る恐るといった様子で一枚の写真を俺に見せてくる。
「……イッセー、これは?」
「初めての留置所収監」
普通である。
謂わばお泊り体験という奴である、何処の家庭の子供も一度は体験していることだろう。
警官の乗っているバイク、
白バイではなく原チャリもしくは125ccの小型自動二輪についているキャブレター。
これを市販の小型バイク(シャリーなど)に搭載すれば馬力が上がり、
出せるスピードも驚く程上がるらしいのだ。
なので所望する人は意外と多い、さすが警察用の特注バイクの部品なのである。
派出所に置いてあるバイクを分解し、キャブレターを抜き取り売り捌こうと考えていたが、
分解途中で見つかり、当時小学生だった俺と匙はそのまま御用となってしまった。
やはり防犯機能は年を重ねる毎に優秀になっているらしい。
反省点としては些か計画性がなさ過ぎた事であろう。
今度はもっと上手くやってやろうじゃないか。
『そもそもするんじゃない』というヘタレなトカゲちゃんはこの際無視である。
結局は未成年の馬鹿なイタズラという処分になったのではあるが、
そこの派出所には常連さんであり、
顔と名前を完全に駐在さんの脳みそへインプット済みな俺達は、
反省しなさいと二日ほど留置所にいることになったのである。
さすがの俺も留置所にブチ込まれたのは初めてだったからどんな態勢で寝ようか三秒も迷った。
最近の留置所は自殺防止の為か、トイレなどもガラス張りなので色々と困ってしまう。
しかし昔はそんなこともなく、ただただ埃臭く固ーいベッドで日を過ごしたものである。
若き日の思い出である。
何故か俺の発言にドン引きしている部員達。
リアスちゃんの発言を皮切りに、今度は姫島先輩が俺に写真を見せてくる。
「……兵藤くん、これはなんですか?」
「初めてのヤクザ事務所にカチコミ」
日常である。
公園で塩と砂糖ときな粉を更に細かくして混ぜたものを、
健康継続の秘訣のクスリと称して販売していた所、
「誰の許可得て勝手してやがる」とヤカラをカマしてきた地元ヤクザ。
結果、
当時は今ですら雀の涙であるお小遣いが更に少なかった。
なので小遣い稼ぎをしたいただけなのに、妨害されたうえ喧嘩まで売られたのだ。
可愛いお子ちゃまだった当時の俺はプクーッとフグの様にむくれ、
そこの組全員血祭りに上げてやろうと、なんとも可愛らしい見解にたどり着いた。
スロットに大負けしていた父のストレス発散も兼ねて親子二人でその地元ヤクザの事務所訪問。
俺と父の大暴れの結果、跡形も残らなかった。
誰もが幼い頃、経験したことのある様な事だろう。
今度は部員達は頬を引きつらせていた。
どうしたのだろうか、自身の過去でも思い出して懐かしんでいるのだろうか。
次はいつもより表情に感情がない塔城後輩が写真を差し出す。
「……先輩、この写真は?」
「初めての機動隊三十人との喧嘩」
一般的である。
当時の俺は制服も普通の警官とは違い、
いつも特注のバスで来る機動隊を日雇いかパートの警官だと思い込んでいた。
警官嫌いな俺としては盾やら警棒やら人海戦術やら、
みみっちいやり口しか使わない彼らの事を疎ましく感じ、
近場の派出所を匙達と打ち上げ花火などを打ち込んでみたところ、
「またお前らか」という恒例の言葉と共に応援要請を出してきやがった駐在さん。
なのでこちらも機動隊が来るまで好き勝手した。
家庭裁判所への招待のお呼び出しが掛かってしまったが、そこは母が何かしたらしい。
結局は握り潰された、否、揉み消された。
何らかのコネを持っているか、弱みでも握っているのか。
公には出来ない何かを持っているのは確かだが、母のことだ。
一方通行で言う事を聞かせられるのだろう。
タネが知りたく母に何か聞こうとも、
「あんたもついでに潰そうか?」と言われればお口を全力でチャック。
母=絶対なのである、この方程式は恐らく全世界共通だと思う、特にウチの母は。
結局その後は「くだらないことしてんじゃない」と母になぶり殺しにされかけ、
瀕死ながらもフラフラと自室に戻り、
黒歌からたっぷり三時間ほどのありがたーいお説教を賜った。
そして正座していた足はご臨終しかけた。
俺も父も色々と大事をやらかしてお巡りさんのお世話になることがしばしば。
その度に母が根回しをしてくれ、うやむやにしている。
結局強さだけでなく、色んな事で俺と父は母に頭が上がらないのである。
駐在さんもなんやかんやで俺達を少年院に送ったりせず、
とんでもなく痛ーい拳骨数発でいつも許してくれている。
許すんなら拳骨しないでよとも思ったりするのではあるが、やはり内心では頭が下がる。
周りを見渡していると、木場ちゃんがとあるページを食い入るように見ていた。
そこには小学生時代の俺と、海外へ引っ越していった幼馴染とその家族の姿。
どうしたというのであろうか。
「兵藤くん、これに見覚えは?」
幼馴染の父が持っている古ぼけた西洋剣を指差す木場ちゃん。
あの頭がトチ狂っていたおじさんの持ってた剣って確か………。
「……エクスカリバー?」
「ッ!」
突如木場ちゃんの表情に憎悪が映る。
いきなりどうしたのだろうか、まさかこのおっさんに何処かで会った事があり、
延々とあのクソ長いエクスカリバー武勇伝でも聞かされて、
聖剣嫌悪症にでもなってしまったのだろうか?
うん、ありえそう。
やっぱり木場ちゃんは俺と一緒で苦労人だね。
『いやいや、もっと深い闇を抱えてそうなんだが……』
闇とか言わないの。
いくら俺達が今を生き抜く青少年達といえども、過去まで中二にするんじゃねぇ。
一口サイズに切った後に塩コショウ塗して表面をカリッと焼いちゃうぞコラ。
『ドラゴンのサイコロステーキか……、リアルに想像してしまう自分が嫌になる……』
まずは食べやすい大きさにカットしてやんよぉ。
とか思っていたら木場ちゃんにエクスカリバーについて知っている事を教えろとあーだこーだ。
もうイッセーは大変です。
そのおっさんは家族ごと海外へ引っ越したと言ったら大人しくなった。
なにやらいつもの木場ちゃんじゃないね。
アーシアちゃんと俺以外のオカ研部員はそんな様子の木場ちゃんを見て苦々しい表情。
なにか色々と事情がありそうだ。
俺とアーシアちゃんが事情をさっぱり理解出来ていない事を察した妹メイドさんが、
俺達に近付く。
「イッセー様は教会関係者との交流がお有りで?」
「信者の一家とは昔仲が良かったってだけだけど?」
「なるほど、ところで性剣エクスタシーとは……、イヤラシイ響きですね」
「誰もそんな事言ってねぇ」
説明してくれるんじゃないのかよ。
まぁ暗い過去をいきなり他者から暴露されても困っちゃうけど。
俺ってば悲劇のヒーローでも、暗い過去を背負った主人公でもないし。
謂うなれば平凡な一般ピーポーだもん。
他人の過去なんてテメェで振り切るか忘れるっきゃないでしょ。
だから俺も昨日も父にやられた事は忘れよう。
そして今日こそブッ殺してやる、風呂上がりのアイスの恨みである。
いつでも平常運転なイッセーくんなのであった。
【一言】
更新お疲れ様です。来る予定だったヤンキーはどうなったんですかね。簀巻きにされた一誠をお持ち帰りしたいんですが。寒空の下で冷えた体を暖める為に服を脱ぎ、肌を重ね合う俺と一誠。熱く激しい絡みを繰り広げている所に突如現れる作者さん。その心は一誠に対する嫉妬で一杯なはず。
ですが、安心して下さい。俺は二人同時でも、相手が男だろうと女だろうと愛せる人間です。さぁ、作者さんも一緒に絡み合いましょう。まずは簀巻きにされているであろう一誠を探しに行きたいと思います。では、久しぶりにムーンウォークで街を闊歩しながらさようなら。
安定の変態力を発揮している反面、人間性が著しく揺らぎまくってる現筆頭変態読者。
何と言うべきか……、取り敢えずペンタゴンよ、コイツです。
ヤンキーくんは結局お店に来たのですが、兵藤父が暴れている姿を見て帰りました。
界隈でも有名なあの兵藤父はこの店に来るのか、それは怖いし危ないぞ、そう思った彼は自身の身の安全のためにミナミを諦めたのであった、みたいな?
うん、そんな感じさ。 そこまで書けなくてゴメンね?
【一言】
信者達よここに集え!我らが黒鬼様の復活だ!!歌え!騒げ!そして黒鬼様を奉れ!そして、快復されたばかりの我らが女神に仇なす変態どもを一匹残らず駆逐するのだ!Amen!!!!!!!!!!
【一言】
黒鬼様・・・危ない組織とは私共上層部を含めた組織の人間たちでしょうか?日々貴女を見守っている同士一同を代表してお聞きします。あなたのお風呂に入った後の残り湯を是非ともオークションで売っていただきたい私共の組織の者達及び私達以上の思考を持つ者たちが狂喜を上げて喜ぶでしょう・・・我々はあなたが心配でなりません、更新が滞るだけで今回の後書きに乗せられた幸運者達がいつもより濃い感想をしたためて後書きに載せようとしてくれる筈です。あなたはまだ本当の恐怖を感じていないどこに拠点を構えようとその場所をいち早く察知し乗り込んでくる者たちがいないのだから・・・少しの間あなたへの感想を書いていなかったために文がおかしいですが貴女へ我々組織の人間達の思いをあなたへ送ります・・・・・
えー、風呂のお水をご所望な時点で立派な変態さんです。
一体作者を信仰対象にしている組織はいくつあるのでしょう?
作者気になりましゅっ。(舌足らず気味)
そして今回のベストド変態はコイツ。
【一言】
ミナミ…さん?の顔の造形が分からない。豚のように醜いのか。岩のようにゴツゴツしているのか。はたまたこの世のものとは思えないような顔をしているのか。気になる。気になるけど、見たら多分、吐くだろうなぁ…さて、本編の感想も書いたことだし、活動報告に書かれていた"ナース服"について少し語らせてもらおう。と、言ってもチョロっとしか調べていないので詳しいことはそこらにいる猛者(コスプレの変態またはナース服の変態)に聞いてもらいたい。明治初期にきた時のナース服というのは、足首まである長袖ワンピースにベルトという簡易なものであり、現代のナース服と比べるとエロさが足りない!…失礼。そして、とある日本の首都の大きな東○病院のページによれば明治39年のナース服はロシアの服×コックの服÷2=ナース服+白一色みたいな感じである。×に反応した腐女子または腐男子、素直に手を挙げなさい。先生怒らないから明治43年のナース服は、写真の見た感じでは安っぽいお姫様の衣装で髪型が日本固有の"あれ"である。そして、頭に帽子?と思われる物をのせている。先生の意見としては明治43年はなんとなく初期の服に似ているから基本に戻ったのだと思いたい。男性と女性のおかしな変態根性が発動したなんて思いたくない。失礼。また脱線した。戦時中は教科書を見て覚えている人も多いだろう。簡単にいうと農家のおばちゃんだ。難しく言うと白衣にもんぺだ。昭和12年にこちらはきちんと明治初期に戻ったのだろうか、長袖ワンピースに腰に布?を巻いてくびれを出していた。写真を見たときなんとなくエロかった。と、報告しておこう。そして、昭和26年にみんなが大好きなナース服の付属品、ナース帽が扇型になったのである。が平成12年にナース帽が撤廃され、現在のワンピース型とパンツ型が出来上がったのである。今、パンツと聞いて黒鬼さんのパンツ姿で、もじもじさせた奴、手を挙げなさい。後で先生と一緒に酒を飲みながら語ろうか。長々とナース服を語ったのは、他でもない、黒鬼さんに一番似合うナース服は何か!と言いたいのだ。女性の美しい体型を出すため、極限まで薄くし、かつ下着が透けそうで透けない素材で作り、そして男の夢が膨らむようにエロイ形で作られた服を!(注:エロイ形には作られてないと思われます)黒 鬼 さ ん が 着 る と い う こ と だ !まずはナース服の定番、ワンピース型で考えてみよう。…普通にエロいです。足がエロいです。腕がエロいです。何ですかこれは!標準的な体型でもエロくて、身長が高くてもエロくて、身長が小さかったら愛でたい気持ちになるなんて……黒鬼さんは卑怯です!淫猥です!…次はパンツ型で考えてみよう……隠されるとエロい妄想が湧きあがるなんて…黒鬼さんは淫猥なんだな。とりあえず分かったことは黒鬼さんはワンピース型でもパンツ型でも淫猥ということでした。長々と申し訳ありませんでした。でも!これは全て淫猥な黒鬼さんがいけないんです!ワンピースのナース服で優しく介護してくる黒鬼さんがいけないんです!パンツのナース服で厳しくも優しくしてくれる黒鬼さんが全部いけないんです!変態!淫猥!ぺチャパ…いや、これは違う。胸に関しては私の想像だから違うはず。…チラッそれにしても、絶妙な放置プレイでしたね。後2、3日放置されていたら黒鬼さんなんて知らない!となっていましたが、今日「なんやかんやで赤龍帝」の文字を見たときは心にズキューン!ときて、思わず恍惚な顔になりましたよ。犬的な
長いよっ!そんでもって怖いよッ!
新規の読者も順調に変態化していっている模様。
もうホントに国家でも建国してやろうか。
では長くなりましたが、また次回、さようなら。