なんやかんやで赤龍帝   作:黒鬼

57 / 79


はい、勘違い成分をちょろっと含めたお話です。
今回の視点は魔王さんでいきましょう。
イッセーくん視点でのお話との温度差を楽しんでいただければなぁと思います。

では今回も、ダラっと行くのだ。




『なんやかんやで裏の顔』

 

 

 

 

 

 

 

 

衝撃の一言だ。

予想以上だった、兵藤一誠(赤龍帝)の実力は。

 

 

ライザー・フェニックスは強い。

『王』の彼自身が不死であり、彼を倒さなければレーティングゲームでは勝利できない。

そして彼の眷属達も個々の能力で見れば大したことはないが、

経験と連携で見事な戦術を繰り出す。

公式のゲームでも好成績を叩き出し、期待の新世代として注目を浴びているほどだ。

タイトル奪取もそう遠くはない、そう噂されている。

 

 

そんな彼と彼の眷属達が、たった一人の人間相手に何も出来ていない。

そしてその人間は、自らの武器であり、アドバンテージである神滅具の能力を使っていないのだ。

詰まる所、兵藤一誠は身体能力と戦闘系判断力(バトルセンス)だけであのライザー達を追い詰めている。

 

 

身体能力がこれほどまで高いとは思わなかった。

私も消滅魔力だけに頼らないよう近接戦闘の方も鍛えてはいるが、

本気で目を凝らさないと彼を見失いそうになる。

あまりにも速すぎるのだ。

そして立ち回り方が上手い。

相手の攻撃を利用し、時にはそれを盾に、時にはそれを矛へと変えている。

状況判断が速く、正確である。

彼自身の攻撃の威力はそれほど大したことはない、

神滅具で力を上げるから鍛える必要が無いと思っているのか、

それとも威力を敢えて抑えているのか。

どちらにしろ、あの戦闘能力に倍化が十秒毎に加わるのだ、なんと恐ろしい。

魔力で身体能力を強化しているのだろうか、それとも仙術の類か。

地であの強さなら、彼のポテンシャルはどれほどのものなのか、想像もつかない。

どちらにしろ人間からすれば体が強靭なはずの悪魔達を次々と一撃で倒しているのだ、

なんということか。

 

 

しかし今、圧倒的に有利だった兵藤一誠にライザー達が一矢報いた。

ライザーの不死の特性に油断し、炎を避ける為に上へと逃げたが、

翼の無い人間の彼では空中では避けれない。

そこにライザー陣営の総攻撃が決まった。

ライザーとその妹の不死鳥の業火、女王の爆撃魔法、僧侶の攻撃魔法、

騎士の魔剣による飛ぶ斬撃。

その全てが兵藤一誠へと直撃したのだ。

 

 

「イッセーッ!?」

 

 

隣でリアスが今にも泣き出しそうな声で叫んだ。

胸の前で握り締めた両手が固く力が入り、長いまつ毛がふるふると震えている。

その瞳には涙が溜まっており、冷静とは程遠い様子だ。

それほどまでリアスは兵藤一誠の事を想っているのだろう。

リアスの眷属達も悲痛な表情で目を見開いている。

観戦している者達も、ああ、やはり人間が負けたか、という様な溜息をついている。

 

だが会場内でも冷静に兵藤一誠を見据えていた者達もいる、その数は決して多くないが。

そして彼らは一様に口元を引き攣らせ、脂汗を流している。

 

 

そう、兵藤一誠が放つ濃密で強大な龍の魔力に。

 

 

私より魔力量は多いかもしれない。

扱いは非常に荒々しく、一言で表すならばまさに〝荒業〟、もしくは〝力技〟であろう。

自身の莫大な魔力量を放出するだけで攻撃を強引に捩じ伏せ、無に帰す。

なんと荒々しく、なんと猛々しい、天龍をその身に宿すだけのことはある。

あの量の攻撃さえも、その重濃な魔力障壁の前には無意味だろう。

あれほどの質の魔力をあの出力で瞬時に放出できる、人間の領域を遥かに逸脱している力だ。

故に彼は無傷に違いない。

観覧席にいる私達にまで届いている、

ピリピリとした彼の放つプレッシャーが少しも衰えていない事から察するに、

虎視眈々と反撃の手を考えているに違いない。

 

全弾直撃した事で気が緩んだのだろう、安堵の息を思わず漏らしているライザー達は、

炎と煙の塊が落ちて来るのを黙って眺めている。

 

 

 

 

 

 

そしてついに彼が動いた。

 

 

炎の塊が爆音と共に突然弾け飛び、再び兵藤一誠が姿を現した。

その格好は拳を突き出したモノであり、

不可解に思っているとライザー布陣の女王が突如吹き飛ばされ、

戦闘不能になったではないか。

そして消えていった女王の後の壁が破壊され、大きな音を立てながら崩れ落ちていく。

まさか拳を突き出したことにより衝撃波を飛ばしたとでもいうのか。

衝撃波を発生させるには少なくとも音速を、マッハを超えなければならない。

彼の身体能力にはそれすら可能とするのか、メカニズムが全く理解出来ない。

人間は悪魔と違って肉体強度はそれほど優れていない。

悪魔や天使、堕天使、妖怪、はたまた神などには大きく劣る。

だからこそ人間は発想と神器によって人外である私達と渡り合ってきたのだ。

 

兵藤一誠の魂は純然たる人間の気質である。

輝きと満ち溢れるエネルギー量こそその限りではないが、人外の血が混じっている訳ではない。

なら純血の人間である彼がこれほどの力を有するのはおかしい。

鍛えるにしても限界がある、種族間では身体能力がネックである人間は、

鍛えてもその上限は低い。

鍛えていない人外なら倒せるかもしれないが、

戦闘に主機を置いた人外には到底勝てるはずもない。

ライザー達はレーティング・ゲームを主として活動し、好成績を修めている。

そんな彼らを身体能力のみで圧倒する兵藤一誠とは一体何なのか。

 

 

自身の周囲に未だ揺らめく炎を纏いながら地上へと落ちてくる彼に、

荒ぶる赤き龍の鮮烈なイメージを覚えた。

眠そうだったその眼は爛々と煌めいており、

視線のみで射殺さんが勢いでライザーを一心に見据えている。

恐らく他の事など存在しない、今の彼にあるのは己と敵のみの世界。

まさに目の色が変わった、というべきか。

 

 

そんな彼の豹変具合に、そしていきなり倒された最強の下僕の退場に動揺を隠せないライザー達。

しかしそこは経験を積んできたプロ。

すぐに体制を立て直し、地上へと降り立った彼に迎撃を狙うが……。

 

 

もはや手が付けられなかった。

 

 

先程までの知略的な戦術が嘘の様な――。

ただただ、持てる力の限りを尽くして暴れる、無慈悲で残酷な暴力の塊。

戦法や戦略で立ち回り相手取るなどという次元ではない、単純に圧倒的な力を抑えきれない。

餓えに飢えた肉食獣が草食獣を前にしたかの様な、いや、そんな生易しいモノではないか。

いうなれば、災害だ。

生物の力ではどうにもならない、自然の起こした天災のによる暴力の様だ。

ビリビリと地響きすら起こす絶大で暴力的な圧力(プレッシャー)を際限なく、見境なく周囲に撒き散らし、

四方八方に魔力の波動と打撃の嵐から繰り出される衝撃波の数々によって、

近づくことはおろか、成す術も無く倒される眷属達。

バトルフィールドの維持すら困難になり、周囲の力ある悪魔達はもちろん、

私とグレイフィアもフィールドの維持に参加した。

結界型で生み出したフィールドであるが、

その結界に携わる事によって彼の荒ぶる魔力の波動に直に触れる。

そして理解した、あの子はなんと恐ろしい子だ、と。

魔力による結界の耐久値を超えたなどという可愛いモノではない、

結界により封鎖している空間そのものが彼の力に耐え切れなくなったのだ。

もし結界が破壊されればどうなるか、考えてだけでも嫌になる。

まさに〝力の権化〟に相応しい。

 

 

さらに悪い事に、彼の左手の赤い籠手の埋め込まれている宝玉が定期的に発光し、反応している。

つまり倍化の力を溜めているのだ。

詰まる所、これほどの力すら純粋な膂力だけで引き起こしているということに他ならない。

そしてこれから神滅具によってその恐ろしい力は数倍、いや数十倍にまで跳ね上がる。

悪夢という他ないだろう。

グレイフィアとアイコンタクトを交わし、本気で結界を強化した。

 

 

彼が動きを一時的に止めた頃には、残っているのは不死性を持つライザーとその妹、

そして兵藤一誠だけだ。

ライザーとその妹も衝撃波に巻き込まれ、なんどその体を再生したことか。

ゲームの設定を途中からより厳しくし、

戦闘不能を免れない攻撃が避けられない時点でリタイヤさせる様に書き換えさせた。

だがライザーとその妹は不死鳥、体が吹き飛んでも再生してしまう。

故にその他眷属達には改竄した設定が適応されても、彼らはその限りではない。

つまりリタイヤするにはあの猛攻を受け続けなければならないのだ。

精神的にもう彼らは限界を超えかけているのだろう。

しかし未だに彼は戦闘態勢を解いていない。

ライザーの妹は完全に戦意喪失しており、その場にへたりこんでいる。

無理もない、彼女らの立っているフィールド内部はまるで巨大怪獣でも暴れたかの様な状態だ。

所々空間自体にヒビが生じ、一人の人間が巻き起こしたとは信じられない様な惨状なのである。

年若き乙女には刺激が強過ぎるだろう。

 

会場の観戦者達は怯えている。

得体の知れない巨大な力の塊に、とても制御出来そうもない暴力の権化に。

 

 

『な、何なんだお前は……。 一体何なんだッ!?』

 

 

恐怖の色を隠せずに表情へと映したライザーは、恐れのあまり大声で問う。

その問に兵藤一誠は答えない。

ただ黙って、ライザーを睨みつける。

次第にテクテクとライザーに近づいていき、そして段々と速度を上げて、ついには走って近づく。

兵藤一誠に恐怖しているライザーは足が震えてその場を動けない。

そして最後の抵抗とばかりに特大の炎の塊を創り出し、向かい来る恐怖そのものに向かって放つ。

 

 

『お、俺はライザー・フェニックスだ! フェニックス家三男で将来を有望視された男だぞ!

 その俺をお前は一方的に…ッ! お前は一体なんなんだッ!!!』

 

 

恐怖で折れそうになっている心を大声を出す事によって自ら奮い立たせようとしている。

流石プライドの高い貴族男子だ、誇りの為に命を賭けれる男だろう。

だがしかし、相手が悪過ぎた。

 

極大の豪炎、地獄の業火とまで呼ばれる不死鳥の炎を、

フェニックス家の才児が本気で放った火球。

ソレを避けもせず防ぎもせず弱らせもせず、ライザーに向かってただただ一直線に突き進む。

自ら炎の中に飛び込んで、その身を灼熱に晒しながらも、兵藤一誠は止まらない!

 

 

火球を突き抜け、炎を全身に纏わせ、溜め込んだ籠手に力を解放し、

振りかぶった右手に力を集結させて、ライザーに向かって何かを呟きながら――。

 

 

敵を屠る為にその拳を放った。

 

 

 

 

 

眩い光と耳を劈く爆裂音、そして結界が儚く破壊された甲高い破砕音。

体はその衝撃により大地に従う様に揺れ、会場中から悲鳴が上がる。

 

光が止み、目を開ければ、思わず唖然とした。

兵藤一誠の前方には何も存在しなかったのだ。

何も無いのだ、全て消し去られてしまったのだから。

 

結界も跡形も残らないほど壊され、空間に歪みが生じるほどの衝撃。

彼の前方にはただただ一直線に抉り取られた景色の傷跡だけが見える。

その射線上に残っている物体など存在しない。

 

 

彼の足元には気絶したライザーと怯え震えて立てないライザーの妹。

どうやら直撃は敢えて外した様だ、でなければライザーは今頃……。

彼の放つ圧力の重さに、思わず彼の背後にかの赤き龍の姿を幻視させられたほどだ。

あまりの事に皆動けず、口も開けない。

一撃。

ただ拳を前方に突き出しただけの一撃で、この光景を作り出したのか。

 

 

彼は足元のライザーとその妹を優しく抱えて、コチラへと歩いてくる。

そして誰も座ってない椅子にライザーと妹をそっと座らせ、私の前へと来た。

 

 

「力は十分示したと思うけど?」

 

 

コテンと可愛らしく首を傾げて言ってくる。

ああ、そうか、この子なりの私への抵抗だったということか。

私が優位過ぎるのが気に食わないから、力を見せて私が無理を言えない様にしたかったわけか。

なるほど、なんとも子供らしい。 だがその規模は計り知れなかった。

最初に洗練されたタクティクスで優勢を得て、いきなりその反則的なまでの力を見せつける。

敢えて緩急をつける事により、

こちらに植え付ける恐怖心を煽りたかったというのが狙いだろう。

これは………、無理やり引き分けへと縺れ込まされた、といったところか。

強引な力技だが、強者である彼だからこそ出来る芸当だ。

 

 

私に有利な餌を見せつけ、コチラが乗れば大暴れして力を見せつける。

敢えて私の意向に沿う様に、暴れているのだ。

彼が責められる所は何一つとしてない、彼にも相応のリスクを背負っていたのだから。

それを我ら悪魔は先入観だけで人間である彼を格下だと思い込み、

結果として彼の思惑通りに事を進められた。

詰まる所、あの暴虐の限りは彼なりの警告。

これでは彼を無碍には出来ず、上等な対応をしなければならない。

下手な扱いをすれば、あの力の矛先が私へと向くという事なのだから。

貴族達を言いくるめる為に吐いた嘘が、本物になって帰って来た。

簡潔に言おう、下手に出ながら彼は私を脅していたのだ。

こんな丁寧で入りくんでいて形式ばった脅しを私は見たことも聞いたこともない。

 

いや、まさか全ては彼の作戦か。

私が彼を見くびり、若者だと…、若輩だと見誤っていた事を見抜いての策か。

交渉代理人を引き受けた時から彼の手のひらの上だったというのだろうか。

ライザー達との交渉も、リアスがゲームで負ける事も、

私が兵藤一誠という人材を欲している事も、故に契約に応じる事も、

この契約条件である赤龍帝だと認めさせる闘いの場を私が設ける事も、

全て見越した上でのこの暴れ具合、この力の魅せ方だったのだろうか?

なら彼の狙いはなんだ、彼は何を欲している?

地位か、名誉か、はたまた知名度か、それらを得て何を成そうとしている?

もし今回の件が彼の手のひらの上ならば…………、

 

 

 

殺すか?

 

 

彼はあまりにも危険過ぎる。

彼ほどの力ならどの勢力も欲するし、彼は一人でも十分生き抜けれる。

ならばいつこちらを裏切らないとも限らない。

裏切っても悪魔陣営とのコネが消えるだけで、彼はさほど気にもしないであろう。

そして思慮深さも今見せた通りだ、あの若さであれほどの策略を立て、自身一人でやってのけた。

どう見ても一筋縄ではいかない。

 

先程の彼の力が本気ではなかったにしろ、私なら今の彼を殺せる。

彼は強いが、まだ荒削りである、付け入る隙はある。

神器の力の使い方も使いこなせているとは言えない、

基礎中の基礎である倍化しか使っていない。

確かに火力や身体能力は彼の方が上だが、殺し合いとはそれだけで決まるものではない。

殺しあったとしても十中八九は私一人でなんとか殺せるだろう。

 

 

だが彼はまだ若い、十七歳だ、リアスよりも若いのだ。

まだまだ伸び盛り、成長期真っ只中なのだ、まだ完成形には程遠い今でさえあの力。

もし彼が赤龍帝の力を使いこなし始めたら?

もし彼が禁手へと目覚めたら、覇龍へと目覚めたら?

もし彼が……、未知なる何かを会得したら?

 

そうなれば私の手には負えない。

超越者状態へとなって周囲の事など一切気にせず闘っても勝てないかもしれない。

その力が悪魔たちに向けて振るわれでもしたら、もう誰にも止められない。

ならばまだ芽の若い内に摘み取るのがいいのか。

妹の為にここまでしてくれた彼には申し訳ない事極まりないが、悪魔という種族の為ならば、

一つの命を奪うことを躊躇っていてはいけない。

ましてや妹の為でなく、他の狙いがあるとしたら尚更である。

組織の頂点に位置する魔王、その器には残酷さが必要不可欠なのだ。

どうする……。

 

 

そう内心で葛藤しながら私は密かに魔力を右手に込める。

するとグレイフィアが私の右手を抑えて、目配せする。

 

 

目を向けると、帰って来た者の胸と頭を大泣きしながらポカポカ叩き続ける我が最愛の妹と、

それを黙って受けている、眠たそうな目をして時折あくびを混じらせる少年の姿。

その二人に駆け寄る眷属である四人の少女達。

そして六人に苦笑しながらゆっくり近寄っていく妹の幼馴染である少女。

 

 

この光景を壊すことなど、誰が出来ようか。

思わず温かい笑みを零してしまいそうになる。

力自体は危険でも、扱う者によっては如何様にも変わる。

ここで彼を消すのは過ちに違いない、私は必ず後悔する事になるだろう。

 

 

「君の力は見せてもらった、やはり赤龍帝の力は伊達ではなかったようだね。

 さぁ、約束通り、リアスは君のモノだ、連れて行きなさい」

 

 

彼に近寄りながら私はそう言った。

すると彼は少し固まって、「ああ」となにか納得したような仕草を漏らす。

私の口からその事を聞いて、自身の策が成功したことでも理解したのだろうか?

どちらにせよ妹の想い人だ、良好な関係を築いていきたい。

 

 

「じゃあ、連れて帰るね」

 

 

彼はリアスの手を引き、出口へ向かうが、何を思ったのか引き返す。

そして未だ震えていたライザーの妹に近寄り、顔を覗き込みながら、

「ビックリさせてごめんね?」と謝っていた。

きょとんとした表情でライザーの妹は彼を見るが、彼は「ばいばい」と言って帰っていった。

 

本当に嵐のような子だ。

彼が道を誤りそうなら正してやればいい、それが彼より年上である我らの役目だ。

何も恐れることはない、見守ってやればいいのだ、危ない時にだけ手を添えてやろう。

これは妹や息子以上に手間のかかりそうな子だ。

 

 

しかし彼には昔に妹を救ってくれた恩がある、その上今回の件もある。

それを少しでも返そうじゃないか。

会場の修理に来賓客への謝罪と根回し、フェニックス家への対応とアフターフォロー。

我が実家グレモリー家の庇護、マスコミ関連の抑えに情報統制及び隠蔽改竄工作。

することは山積みだ、魔王業はただでさえ激務だが、やらなければなるまい。

こういう裏処理と権威的圧力を求めて彼は私という後ろ盾を欲したのだから、

その期待に応えようじゃないか。

 

 

そう考えをまとめた私は可愛い妹の笑顔を脳裏に浮かべ、

口角を上げながら会場の中央へと歩き出した。

 

 

 

 

 

 






えー、この作品が初めて推薦されました。
ビックリして読んでみましたところ…………。

この作品ってそんな感じで見られてたの!? 結構原作に沿ってる感じだと思ってたのに…。
主人公って典型的かな?あんまりいなさそうな奴だと思ってたのに…。
後書きと感想欄に関しては………、………仰る通りで。
いやいやいやいや、アレだからね、変態だけ集めてるわけじゃないからね!?
変態さんの感想には爆笑させてもらってるけど、正統派の感想も垂涎レベルで待ってるからね!?
褒められたら嬉しいもん!だってほとんど本編に触れる感想ってあんまりないんだもん!
うん、敷居とか感じず、どんな感想でも待ってますよ?
つうわけでもうちょっと読む気を唆る様な推薦文をお願いしたいとか思ってみたり……。
ていうか特筆するところが感想欄っておかしいだろおい、訳分からんわ。
でもでも、推薦してくださってありがとうございました。

【一言】
対テロリスト部隊なんぞの脆弱な部隊なぞに我々は決して屈することはないぞ?作者さん・・・それに「変態と信者の抗争になりやしないか、ビクビクしています。」だって?そんなものもう水面下では始まっておるわ!!皆、作者さんに看病されるのを夢に見て頑張ってるんだ!!ケガしてまでそんなことをと思うかもしれないがそんなの作者への愛に比べれば屁でもないぜ!!最終的には作者さんを誘拐しながらの戦争になるかもしれないんでこちとら冷や冷やしてんのになぁ~(主に怪我をさせないように注意しながら指示を出すのは疲れるよ?by部隊指揮官 早巳大将 現地より送られてくる電文参照)戦車隊第25特務隊より暗号通信・・・解析結果・・・敵の排除をしつつ目標に接近中これより第2計画【オルティウス計画】の発動条件を満たしたとし突撃します作者さんに栄光あれ!!-------WARNING-------WARNING------WARNING-------
≪臨時ニュース≫
戦闘現場よりお伝えします。只今、変態と信者による大規模な抗争が始まろうとしております。報告によりますとこれより本格的な戦闘に入るため民間人は早急に退避せよとの事です。これより放送を中止し撤退します。
【一言】
ふははははっ、緩い!緩いわぁ!!対テロリスト特務部隊?そんなものマ○リックスのス○スの如く浸蝕して逆にパピヨンマスク装備のピンクタイツ軍団を作り上げ作者様に献上してくれる!我々の溢れんばかりのナニカを受け取ってください!
【一言】
更新お疲れ様です。一誠、格好いいですね、やっぱり。読んでる途中で思わずトイレに駆け込みそうになりましたよ。フゥ......。気を取り直して、飛行機に乗り海を渡りました。そう、作者さんに会う為です。これからムーンウォークで日本一周ぶらり旅に出発したいと思います。俺の私服は基本的に黒いので、黒い何かがムーンウォークしていたら俺だと思って下さい。お気軽にお声をお掛け下さい。あ、作者さんからは声ではなく熱烈なハグを期待していますので。勘違いかぁ。俺がこの小説を見付けたのもそれが理由だったなぁ、勘違いものの小説が読みたくて検索したら、この作品がヒットして、読んでみたけどあんまり勘違いって感じがしなかったんですよねぇ。でも、もうその頃には勘違いなんか関係なしにこの作品(主に後書きと感想欄の変態達が)面白いことに気付き、読むのを止めなかったんですよね。まぁ、今となっては作品の面白さよりも作者さんに対する愛の方が強いんですけどね。作者さんに対する愛だけで後五年は戦える。作者さんからの愛があれば後五百年は戦える!!という訳で作者さんからの愛を受け取る方法を模索しながらさようなら。
【一言】
まず感じたのは「敬意」 求めし物は抱擁 面白い、愛らしい、可愛らしい ああ、何故こうも全てが素晴らしいのか 輝く女神よ、宝石よ どうかその慈悲を持って全ての信者を抱きしめておくれ
貴女に恋をした黒鬼、その抱擁に辿り着くまで那由多の果てまで繰り返してみせん 信者回帰ッ!!

シェルターでも作った方がいいんじゃないかと思い始めた今日この頃、
大学の方でもついに変態が現れ始めました。
感想も変態、リアルも変態、作者の周りは変態ばっか。作者だけはマトモでいたいと思います。
ええ、今回の後書きも変態でしょう? 今更です。

次回は二巻の締めだと思います、それではさようなら。




▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。