なんやかんやで赤龍帝   作:黒鬼

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大学生活が始まり、色々と大変で投稿できませんでした、ゴメンなさい。
いやぁ、早速大学が嫌になっちゃいますね、いろんな人がいるんだもん。
空気読めない人って近くの人にまで被害が来るから怖いよね。

てなわけで今後は更新はゆったりになるかと、ご了承下さい。


『なんやかんやで大暴れ』

 

 

 

 

 

 

 

 

炎の中で俺は右腕を振りかぶった。

 

腰を捻って左手の手のひらを前にかざし、

その左手を引きながら握り締めた右拳を狙いに向けて突き放つ。

いつもの空間を殴って衝撃波を飛ばすアレだ、今回は範囲を少し狭めて威力一点集中型でいく。

炎に包まれてるから視認は出来ないけど、どうやら相手は密集しているらしい。

なら誰かには当たるだろう。

 

放った衝撃波により俺を包んでいる炎が弾け飛び、前方の視界がクリアになった。

そこから見えたのはローブを着たお姉さんがアクションスター並みにブッ飛んで、

消えていく姿である、大当たり。

 

 

さて、これでお兄さんの度肝を抜けただろうか?

俺は炎でよく見えなかったけど、俺が燃え盛ってる間にお兄さんは何してたのかな。

歴代赤龍帝の先輩達は視認できなくとも、大体の様子は分かるでしょ?

自分達の攻撃が全弾直撃した事を確認したお兄さんはどうしてたのだろうか。

油断してたのか、それとも何かしらの準備を整えてたのか。

どちらにしても馬鹿にして下に見て蔑んでた相手に一杯喰わされる気分はどうだろう?

さぁ先輩達よ、俺に教えてくれたまえー、なーんて言ったみたり。

で、実際どうなの?

 

 

『汚い生尻出してお尻ペンペンしてました!(嘘)』

 

『鼻で笑った後、鼻くそほじって食ってました!(大嘘)』

 

『「あのモテない人間、名前は忘れたが大したことなさ過ぎるからビックリして、

  思わず漏らしそうになった。もちろん大の方を」

 って眷属の女共に向かって自慢たらしく言ってました!(超嘘)』

 

『むしろコチラの存在すら忘れてひたすらチ○ポジ直してました!(激嘘)』

 

 

………よし殺そう。 速攻で殺そう。

何を遊んでたんだ俺は、最初に殺すとドライグと共に言っていたじゃないか。

喧嘩売られたからには容赦なく叩き潰して末代まで俺に対して歯向かえない様にしてやらねば。

ああそうさ、こんな事している場合ではなかった、すぐ殺さなきゃ。

さてどうしてくれようか? 彼は確か不死とやらなんだろう?

再生が追いつかないほど殺せばいいのか。

それとも精神破壊をして人間機能的に殺せばいいのか。

または股間を潰して治らないように封印か何かを施して男として殺せばいいのか。

どれも捨てがたいが、お兄さんのことだから三番目が一番効きそう。

 

 

『いっそのことゲイにしてやれ、そして殺せばいい』

 

 

逆にゲイの仕方が分かんねぇよ。

それ俺が襲われそうじゃない? 絶対やだよ。

てゆうか結局殺すんかい。

お前って時々俺より酷い事言うよね、ドライグさんマジぱねぇッス。

 

でもでも、今回の懸念事項は如何に俺が圧倒的に強く有能かを見せつけるというモノだ。

実際に俺はそんな大した人間ではないが、ここでそう見せれねば計画が破綻する。

どうすれば圧倒的に見せれるだろうか?

 

 

『計算など止めて、何も考えずに暴れればいいんじゃないか?』

 

 

いやいや、何も考えないってある意味難しいよ?

人間何かしらの行動を取る時は、何かしらを考えちゃうもんでしょ。

それより、不死とやらのお兄さんを暴れるだけで殺れるの?

 

 

『不死を倒すには精神が壊れるまで倒すか、神クラスの一撃を叩き込むか、

 不死殺しの特性を持つ武器を使うかだ。

 相棒なら一撃の重さは何の問題もない、なら手加減なども止めてただ暴れるだけで十分だろう。

 相棒ほどの力なら、今の所禁手(バランスブレイカー)は必要ないだろうしな』

 

 

うーん、また出たよその単語。

覇龍は先輩達の怨念や思念を開放するというものだから、

ぶっちゃけ頑張れば初期段階でも使えるらしい。

でも禁手とやらは神器を使いこなして、

何かを成したいと思う劇的な心境の変化や決意、覚悟を決めたら到れるらしい。

だから神器自体の能力すらまともに使った事のない俺が出来るのは覇龍だけという事だ。

禁手って……、何その超サ○ヤ人状態、そんなもんなれるか。

 

ていうか何も考えずに相手が精神的にダメージ喰らって、

尚且つ恐怖心抱かせながら結局は物理的にぶっ飛ばす人の精神状態ってどんなだよ。

もうその人かなり危ない人だよ、病院で診察してもらうことオススメなレベルじゃない?

心理的に情緒不安定って、なろうとしてなれるもんじゃないじゃん。

だからそんなの無理なんじゃ――。

 

 

『……「赤龍帝、それが俺の持ってる手札(カード)だよ」…か。

 普段俺達のこと中二病と言っている割には随分と中二病臭い台詞を吐いたじゃないか相棒。

 コレはもう相棒的には黒歴史なんじゃないか?』

 

 

………………。

 

……………………。

 

……………………………全テ塵二ナッテシマエ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気が付いたら辺り一面がゴジラが暴れた後みたいになっていた、解せぬ。

よくよく周りを見渡したらお兄さんと縦ロールちゃんと俺しかいなかった、解せぬ。

そして何故か二人に怯えられててお兄さんは俺に向かって何か叫んでるけど

それどころじゃない、解せぬ。

ついでに言うなら左手の籠手が光りながら『Boost!Boost!』鳴ってて超怖い、なにコレ。

 

 

『Boost!』ってなに、もう止めて超怖い。

おもちゃにしては精巧過ぎるし、なんか左手に溜まってる気がするし。

俺病気なの? それとも中二宣言したから?

突如妄想が現実に干渉して幻覚が見え出しちゃったの?

やばい、今すぐ病院行かなきゃ。

 

 

『ご安心を我らが王よ、それこそが籠手の能力でございます』

 

 

ほほう、能力とな?

 

 

『その籠手の能力は、十秒毎に所有者のあらゆるものを〝倍化〟するというモノ…、つまり!』

 

 

……つまり?

 

 

『性欲を何倍何十倍何百倍にも増幅し、

 セルフでプライスレスな絶倫になれるということに他ならない!』

 

 

死んでしまえ。

あらゆるモノの中で何故性欲をピックアップして例に出しやがった。

もっと別に有用な使い道があるだろうが、あってくれよ。

もう俺は悲しみと今にも溢れ出しそうな涙がBoostされてるよ。

お兄さんがなんか叫びまくってるけど、

歴代赤龍帝のスペシャル(おバカな)カミングアウトのせいで全然頭に入ってこない。

ごめんねお兄さん。

 

 

なんかもう精神的に疲れちゃったよ。

お兄さんも情緒不安定みたいだし、ってこの人は元からか。

最後に強めにブン殴って締めよう。

 

お兄さんに向かってテクテクと歩いていたが、

中二発言思い出したら急激に恥ずかしくなって走り出してしまった。

もう早くおウチ帰りたい。

そして黒歌抱きしめながら寝たい。

 

 

「お、俺はライザー・フェニックスだ! フェニックス家三男で将来を有望視された男だぞ!

 その俺をお前は一方的に…ッ! お前は一体なんなんだッ!!!」

 

 

すっごいデカイ炎の塊をお兄さんが繰り出してきたけど、俺の精神的にはそれどころじゃない。

もう恥ずかしくて顔が熱くなってきた、え、これ炎のせい? 違う違う。

避けるのもめんどくさいから一直線でお兄さんへ向かってダッシュあるのみ。

さぁ殴ろうと思って拳振りかぶったら籠手がいきなり『Explosion!!』って鳴り響いた。

もうヤダ怖い。

でもでも何故だか体中から力が湧き出るようだった。

これ性欲じゃないよね? 違うよね? 違うと言ってください。

 

 

さて、お兄さんはこう言った。

俺はフェニックス家三男で将来を有望視された男だ、と。

その俺を一方的なまでに優位に立ち回るお前は何なんだ、と。

 

最後ぐらいちゃんと答えてやろうじゃないか。

あのねお兄さん、俺だってね?

 

 

「意外と場数踏んでんだよ」

 

 

全力で右拳を突き放った。

 

 

 





……………作者の涙染み付き枕が大盛況。
神龍やーい、この変態共をどうにかしておくれー。
え、無理、神龍のどうにかできるレベルを超えてる?
ヤバすぎだろそれ、怖いよ。

【一言】
読んでておもしろかったです!『なんやかんや』って素晴らしいって思いました!もう『なんやかんや』が世界中に広がればいいのにね!そうなれば感想の(変態)紳士さんたちが『なんやかんや』で黒鬼さんを好きになって『なんやかんや』で信者を結成して『なんやかんや』で交代制いやむしろ全員でストーカーを見張るべきだ!という結論に辿り着いて『なんやかんや』で私が信者に加入して遠くからじっくり着替えシーンを眺めようとしても『なんやかんや』ですまされますよね!なんと素晴らしきことか!!あと作者さんが涙で濡らした枕は現在我々信者共でオークションを開催しており既に90万人の参加者が集まっております!速達の用意をしておいてくださいねすぐに終わりますから!
【一言】
百万単位じゃあ思わず「安いな」って口から出ちゃうんだぜ後でじっくりことこと考えたらもしかして高いのかも? って気がするようになるけどさっ
【一言】
我々の中に作者さんを怖がらせる者がいるとは、すみません同志達への教育が行き届いてなかったことはこの私に責があるでしょう。ですが安心してください!この反省を生かし二度と作者さんを怖がらせることの無いようしっかりとした教育を先日300万を超えた同志達にほどこしてきました。万が一規則を破り作者さんに危害を与えた者には地獄すら生ぬるい厳罰に処します。ふふっ、それにしても作者さんの笑顔のなんと美しいことか、作者さんの寝顔のなんと愛らしいことか、作者さんの声のなんと心地よいことか、さすがはこの世の女神!今の私の世界は作者さんを中心に廻ってると言っても過言では無いでしょう。それでは作者さんを共に崇める同志を増やしながら次の話を待っています。PS.500万までなら出せるので是非その枕を売ってください。ローンでいいなら2000万までいけます
【一言】
更新お疲れ様です。未だ謎エネルギーや中二病で済ませてしまう一誠。可愛いはずなのに、格好いい...。......やだ、濡れる......機動隊に自衛隊、果てにはSWATですか。フフフ、まだ甘い。作者さんへの愛が有頂天に達して天元突破している俺を貴様ら如きで止められると思うなよ。我が必殺のムーンウォークで全て蹴散らしてくれる。待っていて下さい作者さん。すぐに行きますよ。では、作者さんが俺に抱きついてきてくれた時の体の感触を妄想しながらさようなら。P.S.作者さんの枕の為に200万$用意しましたけど、足りますかね。

200………、ドルッ!?
二億円弱ってこと!? どっから用意しやがったテメェら! 枕でこれって……。
待て待て待て待て、これは怖いぞ、アイドルとかじゃ比にならねぇ額が出てきてんぞおい。
お金は手に入っても悪寒が止まらないよね、しゃぶられるか使われるか奉られるかだよね。
どれも嫌に決まってんでしょ!
【一言】
御健勝のようでなによりです。それにしても神具(誤字に非ず)に値段をつけるとは……。その聖遺物は貴女の下から離してはなりませんよ?劣情に駆られた愚か者が何をするか……考えたくもありません。それと悪夢は人に話すと正夢にならないらしいのですが……その話をした瞬間に現実で特定されそうですね。なので、貴女様の身の安全のためその話はくれぐれもしないように。よろしいですね
-追記-それにしても最早黒鬼教がここまで広まっているとは……嬉しい誤算です。さて、作者を護る用意はできているか?必要なのは愛と信仰と己が力だけ。さぁ、存分に作者の敵を根絶やしにしようぞ!

なんか宗教ってゆうより近衛団みたいに思えてきたのは作者の頭がおかしいから?
でももう私物にお値段なんてつけません、反省しました教祖さん。

さて、長くなりましたが次回はイッセーくんが後始末?
更新はいつになるかわかりませんが、お楽しみに。

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