なんやかんやで赤龍帝   作:黒鬼

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どうもです、えーコレで五十話でしょうか。
完結とか考えると気が遠くなりそうですね、作者もう疲れたよパトラッシュ…。

第三者視点でお送りする今話はまさかの主人公がいないという…、大丈夫なのかコレ。
なら誰が活躍すると言うんだ!
この作品内の男前ランキングでも確実に上位に浮上しちゃうんじゃないですかね、
そう、みんなの人気者といえば?

妹メイドさんでしょう。

ではダラっと行きますか。




『なんやかんやで婚姻寸前』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…婚約パーティなのに、これじゃあウェディングドレスだわ」

 

 

ため息混じりにボソリとリアスは呟いた。

紅い髪をアップにして、薄く化粧をしたその姿は実に美しい。

純白のドレスに身を包み、悪魔という種族ながらも、何処か清純な雰囲気である。

ここは控え室、リアスは自身の姿を鏡で見て、複雑な感情を抱いていた。

 

 

『その通りさ』

 

 

部屋の隅から男の声が聞こえた。

床に魔法陣が描かれ、炎が吹き出し、その中から一人の男が現れる。

彼はライザー・フェニックス。

フェニックス家三男であり、先のレーティングゲームでグレモリー眷属に勝利した事で、

リアスとの婚約を確定させた男である。

 

 

「ライザー様、いけません! ここは男子禁制です!」

 

「固いことを言うな、俺は今日の主役なんだぞ? あー、主役は花嫁だよなぁ、失敬失敬」

 

 

室内に待機していたメイドが言うが、ライザーは聞く耳を持たない。

にやにやとした顔つきでリアスに近寄る。

リアスは涙で少し濡れていた目を擦り、腕を組んで頑とした態度で言い放つ。

 

 

「まだ花嫁になったつもりはないわ、何なのこの衣装?」

 

「それでいいんだよ、

 グレモリー家とフェニックス家が繋がるのを冥界によりアピール出来るだろう?

 君だってそれを着る事でより諦めがつく、だろ? ふはははははは!」

 

 

リアスの態度などものともせず、肩に手を回して絡める様な甘い声で言い返す。

すぐにその手を払い除けたいリアスだったが、ここで今更拒絶してみても何もならない。

目を閉じてグッと堪える。

 

 

「安心しろ、本番の結婚式にはそれとは比べ物にならない程の、

 豪華なドレスを用意してやるからな。

 我がフェニクス家伝統の炎の羽を全身にあしらった、冥界一ゴージャスな服をなぁ!」

 

 

満足気な顔で望んでもない事をペラペラと言い、部屋から去っていったライザー。

取り残されたリアスの顔には、ただただ悲壮感だけが現れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、場所は変わって披露宴会場。

数々の名だたる悪魔達が集っている。

それはそうだろう、魔王の妹と貴族内でも有数の力を持つフェニックス家の三男の婚約だ。

これほどのビッグカップルも珍しい。

 

その中で綺麗に輝く金髪を縦にロールさせた可憐な少女は、

周りに人を集め、兄の自慢話をしていた。

 

 

「お兄様ったら、レーティングゲームでお嫁さんを手に入れましたのよ」

 

 

ニッコリと可愛らしい笑みを浮かべて兄想いの妹を演じる。

実はコレも立派な作戦なのである。

こういうパーティでの世間話は噂として広まりやすい。

実際に本件に関わっている自分がこう言う事によって、

よりこの婚約を世間に浸透させようという目論見なのである。

しかし彼女は内心、疑問に感じていた。

〝あの厄介そうな男が、ゲームに負けたからといってそう易々と引き下がるものだろうか〟

そう感じざるを得なかった。

自身が交渉事においてあそこまで叩きのめされたのは初めてだった。

兄の不用心な発言の連発というハンデがあったとしても、素人に負けたのだ。

悔しさと興味が湧き出て仕方がない。

ゲームでリアス様が負ける事も、彼の想定の内だとしたら……。

何かしらの策を講じてくるかも――、否、もう講じているのかもしれない。

 

 

立場が逆で考えるなら、ここまでの局面になってしまえば詰みである。

しかし奇抜な行動をしてきそうな彼なら打開策を見出してくるかもしれない。

そう思えば、楽しみになってくる。

兄のライザーは彼にも招待状を送ったはずだ。

もう自分の役目は終わっている、彼が何かしてきた場合、対処するのは会場の警備の者と兄だ。

それすらくぐり抜ける事が出来るのだろうか。

興味が尽きない。

 

 

そんな思考をしていると、白く豪華な服に身を包んだライザーが会場に炎を纏って現れる。

そして仰々しく両手を広げ、ニヤリとした笑みを浮かべながら、

会場にいる招待客達に挨拶の口上を述べる。

 

 

「冥界に名立たる貴族の皆様! ご参集下さり、フェニックス家を代表して御礼申し上げます。

 本日、皆様にお出で願ったのは、

 この私ライザー・フェニックスと名門グレモリー家の次期当主、

 リアス・グレモリーの婚約という歴史的瞬間を共有したく願ったからです。

 それでは、ご紹介いたします!」

 

 

バッと右手を会場の最奥、自身のいる右側に手を掲げ、大声を上げる。

 

 

「我が(きさき)、リアス・グレモリー!」

 

 

紅く光るグレモリー家の紋章が描かれた魔法陣から、リアスが現れる。

会場の招待客、そして自らが呼び出したライザーでさえも、思わず息を飲んだ。

純白に煌き、ヒラヒラと舞い踊るかの様なドレスを着飾り、

その白さに映える真紅の紅髪が色鮮やかである。

浮かべている物憂げな表情も一種の引き立て要素として相成り、

まさに絶世の、と称するに相応しい美貌である。

 

 

ライザーは思わず笑みを抑えきれなかった。

やっとだ。

やっと望んでいた女が、この手中に収まったのだ。

思わぬ横槍や邪魔が入ったものの、結果としてはこちらの望んだ通り。

今、まさにこの時からこの女は、自分のものだ。

 

 

そんな独占欲に自らの心を満たしている間に、

アルフィニアがリアスの手を引き、ライザーの前へとエスコートする。

 

アルフィニア自身も貴族出身であり、かなりの上層に位置していた家系であった。

そして使用人として幼き頃より姉に教育され、本人の能力の高さも合わさり、

社交の場に通ずる為の礼儀作法に見慣れている貴族連中ですら美しいと思わせる挙動だ。

 

 

そんな彼女を見てライザーは一人思う。

リアスが手に入った今、このメイドも自分のものではないか。

このメイド、あの最強の女王と名高いグレイフィア・ルキフグスの実妹である。

彼女によく似ているこのアルフィニア、やはり抜群の美貌を誇る。

貴族の女性はやはり美容には飽くなき執念を燃やしてはいるが、

やはりそれは元からの素材があってこそだ。

暗い闇夜に輝く月のような美しい銀色の長髪、一切の濁りも無い澄んだ銀の瞳。

人形の様に整った顔立ち、雪の様に真っ白な肌。

身長も高くもなく低くもなく、母性の象徴も豊かである事が服の上からでも伺える。

 

アルフィニアはリアスとその婿の専属のメイドになることが決定している。

詰まる所、自分の直属の使用人ということだ。

貴族が屋敷の使用人に手を出すことなど、なんら珍しい事ではない。

むしろ半数以上の男性貴族に経験があるのではないだろうか。

ならば主人になった俺がこの抜群の美貌を誇るこのメイドをお手つきにしても、何の問題無い。

ライザーは思わず涎が出そうになるのを抑え、妻となるリアスの頬へと手を伸ばした。

 

 

――ぺシッ――

 

 

そんな乾いた音が響く。

ライザーは驚きの余り、固まってしまった。 

それはリアスも同様だった。

 

まさか、一使用人であるアルフィニアが、

これから自らの主人になろうという者の手を叩き落としたのだから。

 

 

「申し訳ございません()()()()()。無闇に我が主へと手を出すのはお止めください」

 

 

それは、明確な拒絶だった。

冷淡に、冷静に、彼女は言ってのけた。

額に青筋を立てながら、ライザーは彼女に言い返す。

 

 

「俺はリアスと結婚するんだぞ、夫が妻に触れて何が悪い。

 それにお前は俺の使用人になるんだ、立場を弁えないと後々痛い目を見るぞ…!」

 

 

正論である。

リアスでさえ正論に聞こえたのだから、ライザーの言う事は間違っていない。

少なくとも、この会場内の状況しか考慮していない者からすればに限るが。

 

 

「その前提条件から間違っていると言っているのです。

 リアスお嬢様の婿様、私の主となる()()()はあなたではありません」

 

 

表情をピクリとも変えずに言う。

ほんのひと握りの者以外は、意味が分からなかった。

グレモリー家次期当主の専属メイドともあろう者が、何を世迷言を。

会場内の共通の認識であった。

しかし、その考えは数秒先で砕け散ることになる。

 

 

「もうじき、その御方が来られるかと。 ……ほら、いらっしゃいました」

 

 

その言葉が言い終わるや否や、会場の天井がぶち破られ、

凄まじい爆音と瓦礫と共に、()()が落下してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 





やってくれますよ彼女は、カッコイイよね。

まぁ、感想では面倒な批判とかもありますが、のんびりとやっていく所存です。
物語の展開としては作者の作品ですので作者の気の向くままに書いていきます。
うだうだ言われても気に入らないのであればこの作品がその人に合っていなかっただけですし、
嫌いだと言うならば読まなければいいのではないでしょうか、その方が手っ取り早いかと。
キャラ設定だとかストーリー展開だとかが気に入らないと文句を言うのでしたら、
自分が満足のいく作品をどうぞお好きに書いてください、理想を他人に押し付けては迷惑です。
なので気に食わなければ一切不干渉というのがありがたいです、その様にお願いします。

とまぁ変な話になりましたが、こういうのははっきり方向性示しとかないと、
後々捻れそうなので後書きで失礼させていただきました。

じゃあいつものノリに戻りましょう。
【一言】
いやー最近感想に記入してませんでしたね、すみません。喚びだした悪魔も天使も作者ちゃんをくれないので冥界と天界をちょっくら塵に変えてたら、感想書けませんでした。作者ちゃんや、駄天使まで滅びる前に俺のところに来ませんか?さてさてチャラ男さんとこに殴りこみですか。頑張ってください。ところで作者ちゃん、いっせーみたいに扉に魔力を込めて入ってみたらハデスさんがいたのでぶちのめしてきたんですが、どうやったら作者ちゃん家の風呂場・・・もとい作者ちゃんの部屋にいけますか?これなかなか行き先が安定しませんよ?

彼は恐らく人類をとうの昔に卒業したのではないだろうか?
冥界行けちゃったの?、天界にも行っちゃったの? そんで滅ぼしたの?
やばいよ、そんな危険人物会いたくねぇよ…、御札とか家に貼ったほうがいいのかなぁ…(泣)

【一言】
そーいや、作者さんは誰にチョコを渡したのかな?(感想欄が変態で溢れないかな~?)にしても御兄様を求める兵が現れたのか!?神よ!貴女はそれでいいのか!?下賎の輩に貴殿の兄を与えるというのか!?変態が身内になることを貴女は善しとするのかッ!?黒鬼様よ!私は許さぬ!信徒は信徒とあるべき!信徒が神になろうなど片腹痛し!貴様らには断罪が必要なのだよ!HENNTAI SHINNSHIの教示を忘れたものに神罰の代行を!HENNTAI!HENNTAI!HENNTAI!SHINNSHI!SHINNSHI!SHINNSHI!さぁ、死合おうか!

ええそうです、この人も極まっちゃってます。もうこの人は宣狂師です、狂祖です。
なんか危ない宗教おっぱじめてます、お巡りさんこっちです。

【一言】
更新お疲れ様です。屈指の変態力、とか言われたけど後書きの他の方々(変態)の感想を見るに俺なんてまだまだだと思うんですがねぇ。まだまだ成長できると思っているんですが、俺の限界はこの程度だと思われているのか、笑止!!まぁ、一誠や作者さんへ向ける愛情の強さはトップクラスだと自負してますけどね?後書きの登場回数がトップクラス...。まさか作者さん、数えてる?それはつまりそれだけ作者さんの意識が俺に向いているということ。これは俺と作者さんが結ばれてゴールインする日も近いな。今は多分二人の思いがすれちがっているんでしょう。焦らないでく下さい。作者さんの気持ちは分かっています。二人でゆっくり歩み寄って行きましょう。作者さんと結ばれればセットで一誠も着いてきますしね。フフフ.....。では作者さんと結ばれる日を妄想しながらさようなら。

近くねぇよ遠いよ地平線より向こうだよ次元超えても届かねぇよていうか作者の貞操的にも届いて欲しくねぇよその前にまだ進化出来ちゃうのかよそれより上を目指しちゃってんのかよ何になりたいんだよ何を目指してんだよ十分手に負えないド変態だよどこに出しても恥ずかしい立派な変態さんだよそれなのに成長の余地残してるとかホントにマジで冗談になってねぇよ冗談でも笑えねぇよもうどうしよう作者の家セコムだけじゃ足りないよねアルソックとか他の警備会社とかも契約したほうがいいよね霊長類最強さんにも来てもらった方がいいよねCMみたいに仮面ラ○ダーとかも来てもらった方がいいよねっていうか結局の所何が言いたいかというとヘルプミー!!!

はい落ち着きましたー。
感想数は落ち着いてきましたが、皆さんは感想欄を見て変態の多さにビックリなさるそうです。
変態全盛期の時はこんなもんじゃありませんでした。
1話に対し60件程の感想が九割変態とかでした、やばいね。

次回は普通に主人公が登場。
どうなるでしょうか、乞うご期待。

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