なんやかんやで赤龍帝   作:黒鬼

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あー、うん、まぁ、ダラっといきましょう。



『なんやかんやで修羅場』

 

 

 

 

 

 

 

 

話を聞いていると、あの女の子達が部屋に入ってくる。

紅髪の方はリアスちゃん、黒髪の方はソーナちゃんというらしい。

二人共結構な美少女だろう。

 

 

「ねぇ、遊ぼう?」

 

 

と言われたのだが、俺としては寝たいのである。

が、リアスちゃんはあのダンディなおじさんの娘さんでイケメンなお兄さんの妹、

ソーナちゃんも魔王の妹らしい。

メイドさん含め、おじさんお兄さんには一飯の恩がある。

仕方ない、遊んでやろうじゃないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう思っていた時期が俺にもありました。

 

 

「わたしがイッセーのお嫁さんなの!」

 

「イッセーくんのお嫁さんはわたしよ!」

 

 

おままごとである。

キャットファイトである。

修羅場である。

 

 

大人達はにこやかに此方を眺めて優雅にティータイムを楽しんでいる。

 

 

『コーラー飲みながら見てたら、笑ってしまって鼻から出てきた。 俺の120円返して』

というコメントを見て、同じくコーラを吹き出した作者。

何だこの無駄なシンクロ。

作者と読者の絆が大事なこのご時世、コレは流石にいらないと思う。

俺の麻婆豆腐メンタルもグズグズである。

それでもめげずに頑張るイッセー、お涙頂戴である。

 

 

さて、こちらを見ている大人達には助けてもらいたいのだが、

向こうさんはそんな気は皆無である。

どちらが正妻の座を手にするのかを賭けているほどだ。

 

 

『モテモテじゃないか、相棒』

 

 

羨ましいのか?

このロリコンドラゴンめ。

 

 

『おい、何故俺の方がからかわれている!?』

 

 

お黙りなさい。

俺をからかおうなんざ3不可説不可説転年早いんだよ。

 

 

『凄い数字が出てきたな……』

 

 

およそ10の37澗乗である。

それほどまでにこのペド龍帝ロリコンドラゴンは罪深い事をした。

 

 

『おい馬鹿止めろ、どんどん俺の呼び名が凄惨なものになっているぞ』

 

 

妥当なところである。

 

 

さて、この修羅場をどう切り抜けるか……。

ここで先輩赤龍帝達の意見を聞こうと思う。

 

 

思い付いた者から発表しなさい。

一人目は?

 

 

『とりあえず全裸になりましょう!』

 

 

どうゆう脳ミソをお持ちなのか非常に気になるところである。

もしかしたら脳ミソも入っていないかもしれない。

何をどうしたら『とりあえず』で全裸になるの?

二人目は?

 

 

『じゃあ、全裸にさせましょう!』

 

 

お前後で精神世界に行ってド突いてやるから待ってろ。

一発目のネタに便乗して調子に乗りやがって、おうコラ。

三人目は?

 

 

『「俺、男が好きなんだ」って言おう』

 

 

張り倒すぞテメェ。

俺をどうしたいんだ?

お前、全てが終わるぞ。

この場の空気とか俺の世間体とか俺の人生とか。

 

 

『俺に任せてくれないか?』

 

 

と、一人の男の声が脳内に響く。

 

 

彼の名はビーガス。

歴代の赤龍帝の一人であり、通称〝遠投のビーさん〟で親しまれている。

 

 

球などを遠くに投げるために名付けられた通り名ではない。

自分の人生を遠くに投げちゃった事からついたアダ名である。

 

 

ではビーさん、任せてやろうじゃないか。

頼むぜ。

 

 

『ああ、少し体を借りるぞ』

 

 

そして俺はビーさんと入れ替わりで精神世界に行き、

先程の先輩方(バカ共)にパイルドライバーをして差し上げる。

 

 

そして体の主導権はビーさんへ。

 

 

俺(ビーさん)は言い合い真っ最中の二人の間に入り、そのまま両方抱き寄せる。

二人の耳元を自分の口元に持っていき、優しく囁く。

 

 

「二人共落ち着け。 可愛い君たちが争うのは俺も心苦しい。

 俺はリアスもソーナも大好きだ。 選ぶなど愚案、だから二人共……、俺の女だ」

 

「「/////ッ!」」

 

 

このバカどうやって殺してやろう?

二人共、思わぬプレイボーイ発言にお顔が真っ赤である。

 

 

フと大人達を見てやれば、満ち足りた顔で懐に何かの紙の束をしまうメイドさんと

掌で顔を覆って落ち込んでいるオジさんお兄さんがいた。

 

 

ビーさん(クソ野郎)の意識をコチラに引っ張り出そうとしていると、

少女二人が俺(バカ)の服の袖を掴み、上目遣いでこう言った。

 

 

「「おままごとじゃなくて、大きくなったらホントのお嫁さんにしてくれる?」」

 

「モチロン」

 

 

精神世界で〝覇龍〟は可能だろうか?

 

 

誰の許可を得て即答してやがる。

本当の地獄を見せてやろうじゃないか。

 

 

二人に満面の笑みで抱きつかれながら、俺の精神世界では一人の男の悲鳴が響き渡った。

 

 

そろそろ帰る時間である。

二人は悲しそうな眼で俺を見てくるが、帰って寝たいのだ。

オジさん達には「いつでも来なさい」とにこやかに言われ、

転移用の魔法陣の描かれた紙まで貰った。

 

 

さぁ、我が家に帰ろう。

寝る為に。

 

 

 

 

 

 






あー、グレイフィアの件ですが……。
反対意見の三倍近い票数でヒロイン入りのコメント数が届きました。

確かにNTRはダメだよね、うん。
それは分かるよ、俺も。
ならサーゼクスと結婚していないという設定を作れば?
サーゼクスの嫁はオリキャラで。
などという意見も結構ありました。

なのでそういうモノも考えて、もう一度反対意見の皆様にお聞きしたい。
NTRはダメなら、ハナからグレイフィアをフリーにしたならどうよ?
ってことです。
もちろん賛成意見の方のコメントお待ちしておりますよ?


それと………、だ。
ミリキャスTS計画を考えやがった御方は月に替わってお仕置きです。
ミルたんヒロイン入りと言ったバカは自分の容姿と名前とプロフィールを言いなさい。
この小説内でミルたんの配偶者にしてやる。
誰も画期的なヒロインなんか募集してないもん!
それ画期的じゃなくて絶望的なだけだバカ! 誰の需要もねぇよこのおバカ!
ザトゥージさんヒロイン入りと言った貴様もだ。
他人事だと思ったら大間違いだコンチキショーめ。

よくよく見ればコメント内容えげつねぇぞ!?
異世界からヒロイン獲ってこいとか異世界のイッセーTSヒロイン入りとか……。
異世界ネタ多いなコラ。
ドライグ擬人化&女体化なんて考えたこともねぇよ!
いっぱいコメント送りやがって!
嬉しいぞコンニャローめ!
またのコメントお待ちしておりますじゃい!
ではまた次回!

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