なんやかんやで赤龍帝 作:黒鬼
はいどうも、二週間ぶりです。
リアルの方も立て込んでまして。
テストがあったり、従兄妹が家に来たり、下着が無くなったり、
ストーカーっぽいのがいたり、痴漢されたり、盗撮されそうになったり。
おいちょっと待てコラ。
これよくネタだ言われるけど、ガチだからね?
いやマジで怖いからねアレ。
弁護士がどうとか、古美門連れて来いって言いたかったよ。
はい、そんな作者のどうでもイイ話は置いといて。
ダラっと行こうぜ。
『まぁ、詰まる所、爵位持ちの悪魔が行う、下僕同士を戦わせて競い合うゲームだ』
下僕って、眷属のことでしょ? 何それ、流行ってんの?
悪趣味な事好きだねぇ、中二病患者ってのは。
喧嘩ってのは
『いや、本人も参加するぞ。 色々とバリエーションが豊富でな。
オーソドックスなモノは
なるほど、その王が自分ってな訳ね。
こっち側は王はリアスちゃんという事だよね。
向こうの後ろに控えてる女の子達が眷属なんだろう、十数人はいる。
こっち少なくない?
『まだ眷属を揃えきっていないのさ、だから相棒が欲しかったんだろうよ。
それにレーティングゲームは成人した悪魔しか出来ないはずだ。
これではリアス・グレモリーが不利だ、相棒の予想通りという訳だな』
メンバーもフルに揃ってないし、経験も無いって事?
おいそれ絶望的だろ。
今回は公式ではなく非公式のゲームらしい。
これなら半人前のリアスちゃんでも参加可能だと言う事だ。
俺は意思確認の為にリアスちゃんを見る。
ここはこの申し出を受けるしか打開策は無い。
この絶望的に不利な条件をどう覆そうか……。
いや、完全に覆すのは無理だ、ならせめて可能性は――。
「ええ、分かったわ。 ゲームで決着をつけましょう、ライザー」
コクリと俺を見て頷き、堂々と戦線布告するリアスちゃん。
ソレを聞いてにやりと口角を上げるお兄さん。
さっきから女の胸やら尻やらばっかり見ているのを気付いている俺からすれば、
もういやらしい事思いついた様にしか見えない。
「へー、受けちゃうのか。
俺は構わないが、俺は成熟しているし、公式のゲームも何度かやっている。
今のところ勝ち星の方が多い。 それでもやるのかリアス?」
「それこそが本題ですよお兄さん」
そうだ、ここからが本番だ。
肩慣らしは十分に出来た、ここからどう進める?
交渉が運び易い様に、交渉本題前の正当性提示の話し合いの事しか考えてなかったからね。
そのレーティングゲームとやらでリアスちゃんが優位に立てる条件を考えろ。
どういう系統のハンデをつけるか、どういうハンデが有効に活用できるか。
迅速に、早急に考えろ、口を休めずに話を進めながら考えろ俺。
「…どういう事だ?」
「先程言ったでしょう? この婚約についての言い分はこちらの方が正当性がある。
しかし今更白紙には戻せない、白黒つけるゲームでは不利なモノ。
これでは些か酷過ぎるでしょう」
「……ならどうするというんだ……?」
めちゃくちゃ警戒されてるよ。
まぁさっきあそこまで暴言吐きまくったから、仕方ないっちゃあ仕方ない。
縦ロールちゃんは半眼で俺を見る、白々しいとでも言いたいんだろうか?
世の中言ったもん勝ちですよ。
「単刀直入に言わせてもらいますと、ハンデを頂きたいのですよ」
「ちょっとイッセー!?」
「このままじゃ何も出来なくて負けちゃうよ? その為の交渉でしょうが」
「―ッ!」
確かにコレはプライドが傷付くでしょうよ。
でもでもプライドよりも人生の方が大事だとイッセーくんは思う訳です。
ちなみに俺はプライドなんざ利益の為ならリボンで包装して時価で売ります。
誰か買います? 高いけど。
ちなみにこの、俺とリアスちゃんの会話は打ち合わせをしたモノである。
この
コンセプトとしては俺が好き勝手している、というものである。
貴族がハンデを自ら申し出る、というのは問題がある、ありすぎる。
誇りある貴族、しかも公爵家のご令嬢がハンデを申し出るとは何事か、
グレモリー家はどういった教育をしている、そういう事になる。
それではグレモリー家の名誉に関わる、こうなっては本末転倒なのだ。
被害はなるべく最小限にする為の方法として俺が考えたのがコレだ。
誰かが泥を被らなければ結果が出ない、なら一番大事に発展しない俺が適任だ。
先程の掛け合いを相手方の前で披露することによって、
俺がリアスちゃんの承認無しにハンデを取り付け、
その場でリアスちゃんを無理やり納得させたという印象を抱かせれる。
現にお兄さんは難しそうな顔をして俺とリアスちゃんを見ている。
彼はこういう場に慣れていないだろうから、
こういう味方同士の言い合いですら裏を疑うという事をしないだろう。
本業の人、例えば鋭い目をして俺を見ている縦ロールちゃんなんかは、
俺の言葉を一言一句聞き逃さないように、
一挙動一挙動見逃さないようにして、裏の裏まで読み取ろうとしている。
しかし幸い、リアスちゃんの鬼気迫る演技に、審議が困難そうな縦ロールちゃん。
……リアスちゃん演技だよね? 雰囲気がガチっぽいんだけど。
この案にはリアスちゃんは最後まで納得がいってなかった様子ではあったからね。
でもでも、さっきの雰囲気すら演技ならハリウッド女優になった方がいいと思う、切実に。
容姿もスッゴイ綺麗だし。
「具体的には何をお望みなんですの?」
「欠員補充の為に助っ人の参加及び準備期間として一ヶ月の猶予」
「承認出来ませんわ」
即答かよ。
「いや、してもらわなければオカシイ」
ぶっちゃけ準備期間は三日あれば十分だ。
どうせ経験が無いんだ、どういうものか頭に入れて、
相手がどういう奴かさえ分かれば一日で作戦は立てれる。
その作戦を一日練習復習し、最後の一日はゆっくり気を休めればいい。
一ヶ月と言ったのは、最初に大きく出ておけば当初の予定より好条件で相手を納得させやすい。
少しずつ数字を減らして妥協させればいいのだから。
うん、完全にヤクザがよくやる手口だね。
『〝組長の車にぶつけたんだから一千万は用意してもらうところだが、
ここは八百万で引いてやる〟って奴か』
そうそう、そんな感じ。
「こちらは経験が無い上に人数が少ない、負けてしまうのは目に見えています。
こんなものは出来レースだ、ゲームとは言わない。
ゲームとは公平な勝負事の事を指します、
ならばこれくらいの条件、そちらは飲んで然るべきかと。
それともアレですか?
ハンデを付けたら負けてしまうほどそちらは自信が無いのでしょうか?」
さっきの言い合いでこちらの正当性を示した以上、
向こうはこちらの要求を全面的には拒否出来ない。
そうすれば完全に不当な婚約としてコチラが訴えるのは分かっているのだ。
煽ってみた結果、お兄さんが案の定ブチギレて言い返そうとしたが、
そこは縦ロールちゃんが手で制して、おさめる。
本心を言うと、人数が少なくともそこまでリアスちゃん達が劣っているとは思えない。
そこそこ強力な助っ人が一人いればかなりイイ線行けるだろう。
パッと見て思ったが、向こうの眷属のお嬢ちゃん集団は個々で見れば大した事ない。
両方の眷属内限定で見ると、個人では姫島先輩か金髪ちゃんが最強だろう。
攻め方としては、ポーカーで言うところの〝スローゲーム〟だ。
強い手を持っているが、相手には弱い手だと思わせる戦法である。
「……では、助っ人には誰を?」
「グレモリー家に仕える、リアスさんが信用できる方を」
そう、俺は一般人。
貴族のいざこざは貴族内で納めるのが暗黙の了解だろう。
そこで身内でも何でもない俺がしゃしゃり出ていい訳無いし、
大体そのゲームとやらは悪魔?のするモンでしょ、俺は普通の人間さんなのです。
一般ピーポー万歳。
「そうですね、いくら非公式といえども兵藤一誠様は人間の身であられます。
ゲームへの参加資格は認められていませんので、先程仰った案が妥当かと」
メイドさんもそれなら大丈夫と頷いてくれる。
メイドさんの発言は、俺の条件は許容範囲内だと暗に認めているとも取れる。
仲介役並びに中立の立場での監視という意味合いでの立会いをしている、
メイドさんからのストップがかかっていないという事は、常識の範囲内だと言う事。
こうなれば向こうは俺の提示した条件をある程度は承諾せざるを得ない。
「……助っ人については致し方ありません。 ですが、一ヶ月は長過ぎますわ。
準備期間は三日もあれば十分かと」
「これは酷い、公式でも勝ち星の多い経験者が全くの未経験者に三日で準備を整えろ、
というのは無理があるでしょう。 一ヶ月は長過ぎだとしても二週間は頂きたい所です」
「助っ人にはグレモリー家にまつわる方がいらっしゃるのでしょう?
それはさぞ優秀な方なのでしょう、その方に教わるのでしたらいくら長くとも五日かと」
「譲れませんね。 先程の掛け合い、掘り返してみます?」
「……では、一週間」
「……週刊誌って何処のがメジャーだと思います?」
「………………………………………十日で」
「いいでしょう」
十日もくれちゃったよ、まぁそうさせたけど。
お兄さんの粗探しをして言い負かしたこと、
その内容を事細かに詳細を蒸し返して色んなトコにその事触れ回っちゃうぞ?
暗にこういう脅しを言ってみました。
いやぁ、向こうさんも頭良いから、
俺が有る事無い事をメディアやマスコミに垂れ流すって事を悟ったんだろう。
政治家だって失言やスキャンダルは大問題になる。
だがお兄さんは婚約するといった手前、女性関係のスキャンダルが世間に知れれば致命的。
リアスちゃんの失言問題よりも大事として扱われるだろう。
だって婚約相手は魔王の妹、そんな大物との婚約を蔑ろにする行為だと見倣される。
貴族は世論などには弱いのである。
いやーしかし、縦ロールちゃんは手強かった、確かに交渉は上手でした。
でも抱えた爆弾がデカ過ぎたね、だってお兄さん自分で弱点晒してくれるんだもん。
いくら縦ロールちゃんが優れていようが、コレは巻き返せませんよ。
でもでも
やっぱり金や人脈のある貴族で、
それも人付き合いに特化させて英才教育を施されたガチの本職には勝てない。
縦ロールちゃんはパーティや式典とか他者、他貴族との交流や外交、
取引や交渉とかに出させるその家の顔として育てられているはずなのだ。
子供の多い貴族では、そういう特化させる分野を分けて教育するケースが多いらしい。
見目麗しく、頭の回転が速く、機転が効き、礼儀作法に精通しており、
言葉遣いが自然で丁寧、そして腹黒い。
縦ロールちゃんパーペキじゃんよ。 天職じゃねぇの?
「では、ゲームは十日後、お嬢様方にはグレモリー家からの助っ人が一人。
ライザー様が勝てば即婚約、お嬢様が勝てば婚約破棄、よろしいですね」
両者がこくりと頷く。
そして互いが互いに啖呵を切った。
「ライザー、あなたを消し飛ばしてあげる!」
啖呵というより殺害予告だった。 啖呵どころじゃなかったよオイ。
今日のリアスちゃんはちょっぴり過激。
「いいだろう、そちらが勝てば好きにすればいい。
俺が勝てばリアスは俺と即結婚してもらう」
いいのかよ。
勝ったら結婚、負けたら消滅。
損得計算というか、リスク考えてんのかこのおバカ。
リアスちゃんってば意外と頑固屋さんだから、殺るって言ったら多分ホントに殺るよ?
ていうかさりげなく即婚約が即結婚になってるし。
そしてお兄さん達は来た時と同じで、魔法陣で帰る。
しかし縦ロールちゃんが俺の傍に寄って来て、
「私、個人的にあなたに興味が湧きましたわ」
なんとも不穏な発言。
リアスちゃんの視線が俺の背に突き刺さって痛いです。
でもでも、俺的に今回の交渉は楽しませてもらった。
俺もなんか言わないとダメだろう。
なので俺も言ってやった。
「ソイツは奇遇だね、俺もだ」
取り敢えず合意同意の言葉を言っておけば女関係においてはその場はなんとかなるらしい。
父の言う事も偶には役に立つもんだ。
と思っていたら何故だかアーシアちゃんに頬をつねられる。
緊縛プレイの次はSに目覚めたんだろうか、彼女の向上心は侮れない。
おい何を向上させてんだよ、方向性が間違ってんぞ。
【一言】
作者様ご苦労様です(敬礼
この変態を束ねる圧倒的統率力、あなたは変態の神か!!!
んなワケねぇだろがい。
変態の神なんざになるくらいなら腹を斬ります。
勘弁してくださいな。
はい始まりましたよ、後書き。
もうこれも方向性が定まってないから、何書けばいいのか悩みます。
【一言】
更新お疲れ様です。ヤダッ、一誠が格好いい...これは濡れるわぁ...
レイヴェルが受けで一誠が攻めかと思いきや、気付いたらライザーが受けになっていた。
一誠×ライザー......うん、これはないな。口直しに一誠×ドライグとかどうでしょう。
俺たち変態が生まれたのは作者さんの神器が原因だって言うのか!?
だが、この作者さんへの溢れ出る気持ちは俺の本心のはずだ。
という訳で、一誠×ドライグの後は、俺×作者さんとかどうでしょう?
もちろん、作者さんが望むなら作者さん×俺でも全然構いませんよ?
俺はどちらでもイケルので。では、作者さんとの初めてを想像(妄想)しながらさようなら。
とかね、こんな変態な感想が来たりしてます。
後は原作は甘いとか、変態たるものこうであれとか、展開がおかしいとか。
いやいや、展開は知ったこっちゃねぇっつってんでしょ。
作者バカなんだから、こんな小難しい話書いてたら頭こんがらがるよ。
なら書くなって?
それは言わないお約束♡、みたいな?
さて、さてさてさて。
今回も来ましたよ、ぶっちぎりの奴が。
【一言】
一誠きゅんのカッコいい姿
そのくらい我々を罵って欲しいです もちろん作者さんにも
一週間更新しないと言われたとき
自分はこう叫びました
『一週間!?一週間だと!?俺は生きていけるのか?前回はお仕置きだと思って耐えたが……イヤァァアアアアア!!!!!!!この一誠きゅんと作者さんでキュンキュンしないと生きていけないよぉぉぉおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!』
親にぶっ飛ばされた挙げ句弟に簀巻きにされた
ですが、耐えることができました何故かって?
期末試験だったから
脳を一時的にぱーりぃモードから真面目モードにシフトしたおかげだ
さぁ、ぱーりぃモードに変えるときだ
変態に還るときだ
………圧巻ですよね。
なんかこう、他の方々とは年季が違うっていうか、貫禄があるっていうか…。
で、でもでも、真面目モードにもなれるんだから、半分はマトモってことだよね、そうだよね。
………そ、そうだよね?(泣)
ええ、こんなもんでどうでしょう?
あんまりネタがね、無いのよ最近。
次回は「これホントに〝なんやかんや〟か!?」と思わせるような話を書きます。
ではまたさようなら。