なんやかんやで赤龍帝   作:黒鬼

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まず謝辞を。
もう一方はまだ続きが思いついてないのでもうしばしお待ちを。
すいません。


そして喜べ、変態な紳士淑女の諸君。
今話、ついにあの、ハイスクールD×Dにおいて圧倒的なヒロイン力を誇るあのキャラが登場。
今回は〝なんやかんや〟史上最大の萌え回となる予感。
他の追随を許さないその絶対的ヒロイン力に精神汚染されないよう、気をしっかり持って、
覚悟を決めて見るべし。

※結構前置き的な文が長いですが、
全部しっかり読んで最初の雰囲気を感じ取っていただけた方が楽しめるかもしれません。
以上、無駄な追記でした、すいません。


んじゃ、ダラっと行っちゃえ。




『なんやかんやで超越者』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神――、とは何なのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一般的には超常の存在、全知全能、世界の創造主などで知られていることだろう。

その神や神格を有するモノ、例えば仏様などを信仰し、崇め奉るのが『宗教』だ。

人は宗教と聞き、まず思いつくものは仏教、キリスト教、神道、イスラム教、

ヒンドゥー教、ゾロアスター教などなど。

他にも宗教は多々あるが、パッとすぐに浮かぶのはこのあたりだと思う。

日本人が信仰しているのは仏教が多いのではないだろうか、

次に神道か、仏教や神道の派生系などもあることだろう。

しかし、それらの次に挙がるものこそキリスト教だろうと思われる。

 

 

仏教とはゴータマ・シッダールタ――後の釈迦如来が『輪廻転生』を繰り返し、

数々の人生の中で苦行に苦行を重ね、

人の極致に至り、ついに悟りを開き、輪廻の輪から解脱する。

そして自らが悟りを開くことによって理解したあの世とこの世の(ことわり)を説き広めていった、

というのが始まりらしい。

キリスト教は、マリア様、後々『聖母』と呼ばれる女性が、

かの有名な大天使ガブリエルから『受胎告知』を受け、

めでたく処女懐妊、神の子イエス・キリストを産んだ。

イエスが三十歳過ぎまで育った頃、彼の真の父、

つまりは聖書に記されし神からのお告げを聞く。

そして彼は布教を開始した。

その後は皆が知るように、信徒にして弟子であったユダに裏切られ、

ゴルゴダの丘にて磔刑に処されたイエス。

執行人ロンギヌスの手により、一旦その命を断つ。

彼の弟子達が嘆き悲しむ中、処刑三日後、神の子であることを顕現する復活を果たした。

この復活により、当時の人々はイエスが神の子である事を真に理解し、崇められたのだ。

 

 

このイエス・キリストの父、聖書に記されし神だが、

僅か七日でこの世界を作ったとされている。

星、空、海、大地、自然、植物、動物、もちろん人類さえも。

 

 

今回はヒト、いや、生物に関してピックアップさせてもらおう。

この世界には多くの生物が存在している。

姿形、習性や特徴も様々、同じ種類の生物だとしても、一つ一つ個性が存在する。

人などがその最たるものであろう。

一人一人が個性、特徴、長所、短所が存在し、何一つとして全く同じものは存在しない。

 

だからこそ人は、自分と違う他人を羨み、或いは見下し、比較する。

自分の何処が劣っているのか、何がいけないのか。

そしてヒトとは、何なのか。

何をもってヒトと成すのか。

ヒトは思考し、日々哲学する。

 

 

 

 

……俺は今、困惑している。

この惨状は何なのか、この物体は何なのか。

目の前に立ち塞がる大きな何か。

 

 

もし、この俺、兵藤一誠が神を信じるならば――。

もし、世界を、全てを創造せし神が本当に存在するならば――。

 

 

 

 

俺は神を――。

 

俺はアンタを絶対――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいにょ」

 

 

俺はアンタを絶対許さない。

 

 

 

 

 

悪魔?とやらに正式になったアーシアちゃん。

契約取りという、前に小猫ちゃんの付き添いで見学に行ったアレだ。

今回はアーシアちゃんの契約取りデビュー。

初めから一人は心細いだろうということで、俺が付き添いに駆り出されたという訳だ。

アーシアちゃんの魔力?に反応して依頼が入り、魔法陣に乗っていざ転移。

学園から三十分程離れたマンションに呼び出される。

 

 

転移が終了し、光が収まる。

そしてゆっくりと目を開けると……。

 

 

視界を覆い尽くすほどの巨体。

一切の無駄を無くし、全てを肉体に捧げた筋肉の塊。

筋骨隆々などという言葉すら陳腐なほどの、鍛え抜かれた覇王の体格。

圧倒的な存在感を放ち、威風堂々と佇む漢。

それだけならいい、いや、良くないけど。

その格好が問題なのだ。

 

 

黒くフリフリのドレスの様な……、言うなれば、ゴスロリ衣装。

唸りを上げるかの如く膨れ上がっている胸筋が服を引き千切らんとするかの様に、

ゴスロリ衣装は悲鳴をあげている。

そして極めつけには頭部。

猫耳を着けているではないか。

コチラに視線がロックオンされ、その瞳からは尋常ならざる凄まじい殺意が。

しかし、瞳の奥は純粋無垢に他ならない。

 

 

手足が震える。

背筋に汗が滲む。

 

 

背筋に巨大な氷の塊でもブチ込まれたかの様な壮絶な感覚。

この身を四方に引き裂かれるかの如く、瞬時に理解する危機。

足元から這い寄る濃密な死の気配。

決して抗うことなど叶わない、絶対的なこの感情の名は――、〝恐怖〟だ。

 

馬鹿な…。 

まるでウチの母の如く、人間の限界を超越した者のみだけが纏う事を許された覇気。

何なんだ、コレは?

 

 

「あ…、あの……、悪魔を…、グレモリーの悪魔……、召喚、しました……?」

 

 

この謎の超常生命体を前に、マニュアル通りに言えた俺を褒めてやりたい。

既にアーシアちゃんは口から泡を吹いて失神しているので俺が言うしかなかった。

 

 

奴は俺の言葉を聞き遂げると、ゆっくりと噛み締めるかの如く眼を閉じる。

そして奴の纏う闘気が凝縮し、この空間自体が震え上がる。

闘気が濃密に充実し、静寂が俺達を包み込んだ瞬間、

カッ!っと奴の眼が大きく見開かれる。

 

ヤバイ、殺られるっ。

俺は咄嗟に身構え、戦闘態勢に移行する。

 

 

「そうだにょ。 お願いがあって悪魔さんを呼んだにょ」

 

 

有り得ない言葉が耳の中を駆け抜けていった。

コレは今何と言った?

〝にょ〟って言ったか?

どうやら極度の動揺で、耳がイカレたらしい。

 

 

どうしたというのだ兵藤一誠、お前らしくもない。

俺はもっと落ち着きのある男だ、何を柄でもない事をしている。

ああそうさ、落ち着くんだ俺、今まで何人の変態達と接してきたと思っている。

コイツが今更何を言おうが、変態一人に動じる俺ではない。

心の準備は出来た……。

 

 

さぁ、来るがいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ミルたんを魔法少女にしてほしいにょ」

 

「勘弁してください」

 

 

助けてください、もう無理です。

処理しきれねぇよ、容量(キャパシティ)オーバーなんてレベルじゃねぇよ。

何なんだよコイツ、とてつもねぇド変態だよ。

神様ー、なんでこんなの創っちゃったの?

なんなの、この世界のバグか何かなの?

 

 

「異世界移動も試したけど、異世界にもミルたんに魔法の力をくれるものはなかったにょ」

 

 

魔法なんていらねぇだろ、己が拳で何でも出来るさアンタなら。

悪魔に願い事って、アンタの風貌の方がもはや悪魔的だよ。

ていうか異世界行けちゃったのかよ。

そんな俺の想いも露知らず、未確認生命体ミルたんは大きく息を吸い込み――。

 

 

「悪魔さんッ!」

 

 

ソニックムーブを繰り出した。

声だけで衝撃波を発生させるって、もはやウチの母の領域だろう。

建物だけでなく、空気、そして大地までミルたんの馬鹿げた声量の怒号で震えだす。

これほど剛という字が似合う漢もそういない。

 

 

「ミルたんにファンタジーなパワーをくださいにょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」

 

「もうバイオレンスとかスプラッターとかホラーなら持ってるのにね」

 

 

これもう一種の怪奇だと思う。

言葉の暴力ならぬ、見た目の暴力? いや、言葉も色々ヤバイけど。

取り敢えず、「無理です」などとほざこうものなら、その強靱な拳で貫かれそうだ。

アーシアちゃんは気絶中、どうせ起こしてもこの化物(ミルたん)を見たらまた気絶するだろう。

まぁ、何はともあれ話をしよう、会話は一応通じそうである。

 

 

「…そ、相談くらいなら乗ります」

 

 

思わず敬語を使っちゃうレベル。

下手な事で機嫌を損ねれば、「ミルたんミラクルプリティパ~ンチ☆」とか言って、

辺り一面が焦土と化すかもしれない、いやこれマジで。

俺の努力や懸念が功を奏したらしく、部屋の奥から何かのDVDを持ってくるミルたん。

そして奴はにんまりと、人間の五、六十人は喰らいそうな笑みを浮かべてこう言った。

 

 

「じゃあ、一緒にこの『魔法少女ミルキースパイラル7オルタナティブ』を見るにょ。

 そこから始まる魔法もあるにょ」

 

 

(訳:コレ一緒に見ないと(物理的に)喰べちゃうぞ♡)という事らしい。

俺もまだ死にたくない、どうやら今日は黒歌と一緒に寝てあげられなさそうだ。

というか家に帰してもらえるのかも怪しい。

人生って難しいね。

 

 

そして俺達の、長い長い夜が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






登場しました、伝説の漢女が。
精神汚染されちゃった人は、
友人か家族に向かって「ミルたんキタァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ(゚∀゚)/」
と全裸で小踊りしながら叫び倒しましょう。
恐らく現実へ戻れる筈です。
周りの方も心優しく病院へと迎えてくれる事でしょう。

さて、前回の黒歌回で皆様からは、「あれは確かに恋ではない、愛だ」
というコメントを多数いただきました。
愛でも色々ありますよね、親愛、恋愛、慈愛、偏愛、狂愛。
最近は兄の作者を見る視線がねっとりとしてきたのは気のせいでしょうね。
うん、考えすぎだ、兄が作者の下着をガン見していたのも目の錯覚だろう。

えー、類友とか朱交わればとかいろいろと作者は言われておりますが、
そんなものは認めない。
ああそうだとも、認めて堪るものか。
時にガッツリ、
時にジワジワと作者を変態に引きずり込もうとする輩が感想板でもリアルでもいますが、
そんなものには屈しない。
ああそうさ、どんな時、どんな状況であろうとも、心は高潔に持つのだ。
今まで何人の変態共を捌いて来たと思っているのだ。
今更どんな変態が来ようとも、この強靭な精神はビクともしな――、


イヤッフウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!
約1ヶ月ぶりに感想かいたじぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!
つうわけでお久しぶりです! 毎回楽しく読ませていただいております
黒歌……それは恋じゃないよ ただの胸焼けだよ
恋というのはね?その人のためにいっぱい奉仕(求愛行為)をして、ご褒美(お仕置き)を貰って快楽を得ることです
ちなみに僕、溜まってます はきださせてください


ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
か、かか、帰って来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
こ、この変態蔓延る感想を紹介していた後書きで最もイカレた感想を書き、
最も出演回数の多かった奴が……!
しかも「溜まってるので吐き出させてください」って…。
……怖い、怖いよぉコレ…。
絶対次回からブッ飛んだ感想来るぞコレ、もう恐怖が一周回って楽しみになってきたよおい。

えー、「後書きが無ければ面白さ半減だ」などという、
嫌味にしかみえない無躾な感想を送ってくる輩もいます。
なら読むな!なんて言ったら大変なことになりそうなのでお口をチャック。
まぁこういうのは嫌です、やめてください、うんお願い。


次回は第二巻の本筋に入ります、お楽しみに。




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