なんやかんやで赤龍帝 作:黒鬼
今回はイッセーくんがいきなりピンチ。
うーむ、ダラっと行こうぞ。
ダメだ、足が痺れて動けない。
違う、こんな筈じゃなかったんだ。
教会に行って、大暴れして、アーシアちゃん助けて、スッキリする筈だったのに……。
感覚も麻痺してきやがった。
プルプルと体が震えてきやがる。
痛みもだんだんと感じなくなってきた、そろそろヤバイということか。
なんで、なんで、なんで…………。
なんで俺は――――。
「ダメよ、認められないわ」
なんで俺は部室で正座しているんだろう?
教会に向かっていた筈の俺だったが、道中に落ちている一万円札を発見。
交番に届けておこうと大事に財布へとしまった瞬間、足元が光った。
そして気が付いたら部室でリアスちゃんがご立腹。
ワケが分からない。
まさか巧妙な罠だったのだろうか、なんと悪質な……。
教会に行ってはダメ!っとお説教を受けているわけだが、足が痺れてしょうがない。
怒られる時は正座というのが母の説教によって習慣付いており、未だに姿勢は正座。
まったくもって嫌な慣れである。
なんでも、リアスちゃんの調べた情報によれば、
堕天使達が部下を集めて廃教会で何かしているらしい。
だからただの人間の俺が行くと危ないそうだ。
堕天使って、ヤンデレちゃんのこと?
『ああ、そうだな。 この街に感じる堕天使の気配は複数いるが』
ヤンデレちゃん、友達いたんだね。
突然ヒステリックになったりする難儀な性格だから、ちょっと心配だった。
そうかそうか、ボッチじゃないんだね、これで一安心である。
ドライグみたいにシロとかいう犬をライバルにするより、よっぽど健全だ。
『〝シロ〟ではなく〝白いの〟だ。 まったく、何度言ったら分かってくれるんだこの馬鹿は』
あー、そういうこと言っちゃうんだぁ。
人の傷付く様なこと言っちゃいけませんってことも分かんないのかこの腐れ外道が。
一回死んでこいよ。
『おいおかしいぞ、俺の方がはるかに傷付いてるんだが……』
そうやって自分の事はすぐ棚に上げる。
ドライグの悪い癖だ、お仕置きしてやらねば。
後でハイジャックバックブリーカーからのアッパーエルボーでスマッシュしてやる。
「あなたは悪魔である私達と関わっている分、余計に危険なの。
堕天使達が素直に見逃すとは思えない、だからあなたを教会に行かせる事は出来ないわ」
「いや待って、コレ俺の問題でしょ」
「それに未来の私の眷属が教会に行ってシスターと仲良くなるなんて許せないの」
ダメだ、聞いちゃいないぜリアスちゃん。
何を言ってもダメダメイヤイヤと繰り返す。
しかし、ここで反論しとかないと面倒なことになりそうなのは分かる。
「でも、喧嘩売られたんだよ?」
「そんなもの放っておけばいいじゃない。 命が一番大事よ」
まったくもって正論である。
普通はそうだ、反論の余地も無いね、皆無だ。
だがしかし、それは一般ピープルだ。
それでは俺じゃない、俺の理念に反するのだ。
「喧嘩売られたんだ、買わなきゃ男が廃る。
逃げるくらいなら死んだ方が億倍マシ」
「あなたは人間なのよ!? 何度言ったら分かるの?
勝ち目の無い喧嘩をして何がそんなに楽しいの!?」
リアスちゃんの中では俺はかなりの脆弱者らしい。
ここまでハッキリ言われるとちょっと泣けてくるかもしれない。
現に俺の精神内では『…はぁ…はぁ…、もっとボクちんを叱ってくだちゃい!』と、
豪語する変態が増加中。
この小説、シリアスがあったとしても必ず変態にブッ壊される。
そして人間、悪魔、堕天使。
これらはチームの名前だと思う。
唯一派閥の違う俺が一人で行くのは危険だということだろうか?
おいおいリアスちゃん、喧嘩に危険は付き物ですぜ。
一々そんなモン省みちゃあ、おちおち喧嘩もロクに出来ない。
こうした何かを賭けた緊張感、
こちらは俺一人という危機的状況下だからこそ楽しめるというものだ。
……匙も同じ事言ってた気がするが、まぁいいだろう。
喧嘩なんてモノは何かしらの因縁吹っ掛けて、テメェの渇きを潤す為にする事だ。
ただ暴れるだけの能無しではない。
相手がいて、殴って殴られて、相手を地に伏せて、自分が生きてる事を実感する。
俺からすれば喧嘩とは、そういう高尚なモノである。
たまには負けてもイイだろう、それもまた面白い。
次はこうしてやろうとか、今度はアレ使ってみようとか、考えるだけで楽しい。
だから俺は格上である父によく喧嘩を売る。
殴って殴られて、傷付けて傷付けられて、負けて大の字に倒れて、次は勝つって意気込む。
そういう終わりはたまらなく好きだ。
勝つに越した事は無いが、負けてもただただ悔しいってだけじゃない。
これだから喧嘩は面白い、止められないのだ。
よっこらせっと立ち上がり、ちょっと伸び伸び。
パキパキッと軽快な音が鳴る。
これから結構な運動をするのだ、体はよくほぐしておかなければ。
腕をぐるぐると回し、ついでに首もぐーるぐる。
目が回りそう。
「ちょ、ちょっとイッセー!? まさか本当に行くつもりなの!?」
狼狽した様子で聞いてくるリアスちゃん。
俺が一人で行って、一人でケリを着ければいいだろうに、
何故こんなにも彼女は焦っているのだろうか。
姫島先輩は「あらあら」と苦笑し、金髪ちゃんは「やれやれ」と首を横に振る。
塔城後輩に至ってはガン無視、ちっとも興味は無さげ。
まぁ、心配されるほど弱いつもりはないのであるが。
『確かに、心配は無用なほど相棒は強い。 こと強さに関しては誰よりも信用している』
あらまぁ、随分と嬉しい事をいってくれるじゃあないの、えぇ?
そんな事言ってもさっきの刑罰は軽くしてやらないんだからねっ。
『クソッ! ダメだったかッ!』
このトカゲ、マジで減刑狙っていやがった。
ドライグに増刑を決定した後、時間もないし無理にでも行くと言うと、
私達も行くわ、とみんなで行くことになった。
おいこれ過保護すぎでしょうよ。
「あなたが行こうが行かまいが、私の領地内で好き勝手してくれたんだもの。
どちらにせよ行くつもりだったのよ、人間のあなたは巻き込みたくなかったのだけれど…」
「ごめん、でも
「……もう、やっぱり男の子ね」
苦笑を浮かべ、俺の頭を撫でるリアスちゃん。
姫島先輩や金髪ちゃん、塔城後輩も準備をしている。
ピシッと身なりを整えたリアスちゃん達。
転移魔法で教会の近くまで移動し、二手に分かれる。
リアスちゃんと姫島先輩はお外でゴミ掃除、
俺と金髪ちゃんと塔城後輩は中でアーシアちゃん救出という手筈。
テクテクと歩いて大扉の前に立つ。
両開きのその扉を強めに蹴破った。
さてはて、お祭りの始まりである。
前回の煽りから約一週間、約70もの感想が届きましたが、未だ千を超えず……。
みなさんが感想数の多い順の見方を教えてくださったので見てみました。
話数圧倒的に少ないくせに感想多いね、この小説。
それだけ皆さんに愛されてるのかなぁと思うと、ちょっと心が温かくなってき――
【一言】
今から本音を作者さんにぶつけます、作者さん何で目の前にいないんですか?
貴女の香りに毎日包まれたい私の前に現れてくれ。そうすれば貴女を絶対に離さない。一日中抱き締めていたい。食事も寝る時も絶対に離さない。ずーっと首に顔をうずめて香りを嗅ぎ続けたい。貴女が何処かに行こうとするなら首輪を着けて監禁する。貴女が死ぬ時は私の腕の中でしか死なせてあげない。作者さんアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテルアイシテル、イッショーイッショニイヨ?
コレは愛ではありません、偏愛、もしくは変態です。
もうこれ恐怖しか感じないよ、ガタガタ震えてきちゃうよ作者。
そして新規の読者様数名からの初感想などがチラホラ。
感想はどんどん遠慮なく送っちゃってくださいな、
老若男女変態奇人新規ベテラン問わずお待ちしておりますよ。
【一言】
感想遅くなりました!実は私も友達に教えてるんですよ!この小説。
作者さんが可愛いとか、イッセー君が可愛いとか、ドライグが可愛いとか……。
それで友達に作者さんの性別を教えたら、病院行った方が良いと言われました。
私はそんなの関係ないです!この世に作者さんと私だけ居ればいいのです!ムンッ!
そうだ。私が作者さん以外の人を殺戮すれば……………殺ろうかな?
まあ、次回も頑張ってください!
理性をしっかりと保ってください、その境地に堕ちれば戻ってこられませんよ。
【一言】
立ち上がれ、ということは……ようやく私達の愛を受け入れてくれるんですか!!!!!!!
なら早速お付き合いを前提にこの婚姻届に署名を……
落ち着いて下さい。
まずは落ち着いて金づちで思いっ切り自分の頭を殴りつけましょう。
恐らく世界が煌めいて見える筈です。
そしてリアルで作者に会いたいとおっしゃる変態達も出現。
絶対に作者は正体は明かさんぞ! 本気で貞操の危機になっちゃうよ!
そして最後に……。
【一言】
取り敢えず作者よ、まずは自分の胸を見てからレイナーレを貧乳と言いなさい(-_-)
お前絶対殺してやるからな、絶対許さないからな……!(涙目)
作者、貧乳じゃないもん……。
えー、次回はギャグ皆無、みたいな?
それとヒロインの誰かとのモロ恋愛な甘ったるいお話書きたいんですが、誰がいい?
学校に通ってるヒロインから選んでいただけると助かります。
ではまた次回、さよーなら。