なんやかんやで赤龍帝 作:黒鬼
喜べ、
みんな大好きフリードくんのご登場だぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
なんてテンション上げてみたり。
フリードくんっぽい喋り方に出来てますでしょうか、ちょっぴり心配。
ではでは、ダラっと行きましょっか。
深夜、俺と金髪ちゃんはチャリに乗っていた。
女の子に漕がせるのはどうよ、ってな感じでまた俺がキコキコ頑張っているワケだが。
今日も悪魔のお仕事見学ツアー……。
体験ツアーだっけ? まぁどっちでもいい。
今回行くのは普通の一軒家だそうだ、魔法陣が使えないって不便だね。
目的地である依頼者の家に到着。
すると驚く事に、玄関が開きっぱなしである。 こんな深夜なのに。
俺達がチャリで来るという事は知らない筈なのに開いているのだ。
なんと無用心な、場所を覚えて今度盗みにでも入ってやろうか。
「嫌な予感がする……、気を付けて行こうか」
金髪ちゃん、すんごいシリアスに言い放つ。
先を越されて強盗が入っているのかも?なんてギャグも控えておこう。
そろりそろりと中に侵入。
人気は一切感じられない、と一般人なら思うであろうこの雰囲気。
誰かがいるには間違いない、気配は消しているみたいだが。
照明は灯ってなく、一階の奥の部屋には小さな灯り。
そこに誰かがいるのだろう。
依頼者さんなのかも?
ゆっくりと、それでいてしっかりとした足取りで金髪ちゃんは進み行く。
手にはいつでも剣を出せるように、魔法陣が小さく展開されていた。
明かりが灯っている部屋に近付くごとに、濃い血の臭いが漂って来る。
金髪ちゃんもその事に気付いているらしく、この様な警戒態勢なんだろう。
その部屋はリビングだった。
ソファーやテレビ、テーブルなどが置いてある、ごくごく普通のリビング。
しかし、異常。
そんな普通のリビングの壁には、日常ではお目に掛かれないモノ。
遺体。 死体。 亡骸。
上下逆さまで磔にされている、謂わば逆十字の格好だ。
体中切り刻まれており、内臓が口からデロンとこんにちわ。
すっごい痛そうである。
『痛いの前に死んでるぞ……』
どうやら一人暮らしっぽいし、この惨劇を一人で頑張ったのなら大したモノだ。
ドMの範疇超えてるよコレ。
『いやいや、どう見ても自殺ではないだろう。 一人で磔など出来るか』
お前な、ドライグ。
貴様はちーっとも分かっちゃいない。
死なんぞより恐ろしい我が母君のお仕置きを嬉々として待ち望む変態な先輩だっているんだ。
これぐらい「趣味の一つです」で片付ける猛者がいらっしゃるかもしれないだろ。
今を生きる変態達を侮るなかれ。
「……これは」
「『悪いことする人はお仕置きよ!』って、聖なるお方の言葉を借りたものさ」
金髪ちゃんの言葉に反応した、若い男の声。
振り返ると白髪の外国人が立っていた。
なんなの? 最近は髪を染めたり、脱色するのが流行ってるの?
ついでに言うと、アーシアちゃんと会ってから翻訳魔法とやらは発動しっぱなし。
そしてこの男、格好が珍妙である。
神父服、とでもいうのか、首から十字架をぶら下げ、白を基調とした服である。
「んーんー。 これはこれは、悪魔くんではあーりませんか!」
ニンマリと笑い、俺と金髪ちゃんを見る。
俺は悪魔ではないんだが。
神父くん、何がそんなに嬉しいのか知らないが、頭の悪そうな自己紹介の歌を口ずさむ。
……分かった、コイツ、ヤクでもキメてやがるな。
シャブかモクか、はたまたコナか。
これはかなりの中毒者と見た。
『普通に悪魔嫌いの
あー、悪魔の敵役はエクソシストね。
設定凝り過ぎでしょうよ、ガチ過ぎてボク引いちゃう。
冷めた目で神父くんを見ていると、金髪ちゃんが抑揚のない声で言う。
「この人、君が殺ったのかい?」
「イエスイエス。 俺が殺っちゃいました。
だってー、悪魔を呼び出す常習犯みたいだったしぃ、殺すしかないっしょ」
なるほど、殺ったのはコイツか。
うーん、コイツはなかなかどうして――。
「イイ趣味してるね」
「おんやぁ? なーんで人間くんが悪魔ちゃんと一緒にいるワケ?
ていうかこの作品イイよね、分かっちゃいます?」
「逆十字ってのがポイントだね。 『神への反逆心』的なのをアピールするから?
なんかこう……、ロックだよね」
「ヤッベェわ、理解者現れちゃったわ。 コレ運命の出会いじゃね?
超気が合うじゃん、相性抜群じゃん。 という訳で死ね」
「お前がな」
何か刀身の無い剣の柄らしきモノとチャカを取り出し、突撃してくる神父くん。
もちろん俺は丸腰なので、取り敢えずは手足で応戦。
すると神父くんの持っていた柄から光の刀身が出現。
なんと神父くん、ライ○セーバーを持っていたのであった、わぁお。
ジ○ダイの騎士かお前は。
取り敢えず『欲しい』と思ったので、シバき倒して頂戴しよう。
簡単に行けるかと思いきや、なかなか喧嘩慣れしているらしく厄介な体捌き。
ライ○セーバーの迫り来る光の刃を避けつつ、攻撃に転じよう。
とした時である。 フと、嫌な予感。
その場から大きくに避けて体制を立て直すと、元居た場所に弾痕。
発砲音がしなかったから気付かなかったが、どうやらチャカで撃った様だ。
発砲音さえ聞こえるなら、聞こえた後でも十分余裕を持って避けれるのだが、コレは面倒だ。
「はぁ? 銃声音なんざ発さないこの銃から避けたぁ?
おいおいキミキミ、さてはトーシロじゃねぇなゴミ野郎」
「どうもゴミです、こんにちは」
「ナメてんのか」
バスッと床に穴が空く。
神父くんが撃って、俺が避ける。
その結果、家の中ぐちゃぐちゃである。
家主さんは夢の世界へ旅立ったからいいものを、派手に暴れ過ぎでしょ神父くん。
そういえばさっきは「こんにちは」って言ったが、今はこんばんわの時間帯だった。
うん、すごくどうでもいい。
金髪ちゃんもやっとポケーッとしてたのが治り、喧嘩への参加姿勢を見せる。
ちょいちょい、喧嘩に横槍は禁物だぜ。
と、言おうとした矢先。
「やめてください!」
あらやだアーシアちゃんこんばんわ。
おい何でいるんだよ。
先日遭遇したパツキン碧眼美少女シスター(仮)なのである。
神父くんにシスターちゃん、何これコンビ?
何か知らんが、神父くんが殺っちゃった死体を見てアーシアちゃんが大絶叫。
おいおい、同じパツキンである金髪ちゃんは叫ばなかったぜぃ。
あっ、これがもしや文化の違い? カルチャーショック?
『普通に死体慣れしていないだけだろうに……』
あらそう。
よく父が母に殺られかけてマジで逝っちゃう五秒前状態にされてるから、
我が兵藤家ではグロやらスプラッターは見飽きているのだ。
ふむ、この回は結構ギャグが少ない気がする。
ならばフザケ倒してやろうじゃないか。
「かわいい悲鳴ありがとうございます!
そっか、アーシアちゃんはこの手の死体は初めてですかねぇ。
ならなら、よーく、とくとご覧なさいな。
悪魔くんに魅入られたダメ人間さんはそうやって死んでもらうのですよぉ」
「そうなのですよぉ」
「アリ? 人間くん、キミ誰の味方なワケ?」
「俺は俺の味方なワケ」
「あら、そうなの」
「うん、そうなの」
コイツ、なんか波長が合うね。
掛け合い漫才してるみたいで楽しい。
向こうさんも「あれ? コイツ相方に相応しいんじゃね?」とか呟いている。
結局なんやかんやで俺が悪魔とやらと仲良くよろしくやっているのがアーシアちゃんにバレる。
その事をやっとこさ話し終えた神父くん、俺達に向き直る。
「まぁ、つうワケでコイツらの首をチョンパしないとお仕事完了になんねえの。
だからちょちょいと殺っちゃいましょうねぇ」
喧嘩再開かと思いきや、ここで予想外の展開が。
そう、アーシアちゃんが両手を広げ、まるで俺を庇うかの如く、
俺と神父くんとの間に立ち塞がった。
俺も神父くんも、はたまた金髪ちゃんもビックリ仰天である。
まさかまさか、俺が女の子に庇われる日が来ようとは、世も末である。
「……おいおい、マジですか―。
アーシアたん、キミ、自分が何をしてるのかわかっているのでしょうかぁ?」
「……はい。 フリード神父、お願いです。 この方達を許してください。見逃してください」
ちゃっかり金髪ちゃんも庇われている辺り、相当のお人好しなアーシアちゃん。
神父くん、額に青筋が浮かんでいる。
そのまま血管が破裂すれば、さぞ愉快な事態になるであろう。
アーシアちゃん、そのまま神父くんに説得を試みる。
悪魔にも良い人はいる、という言葉は大いに結構なのではあるが、
イッセーくんは人間さんなのであまり関係ないと思いますです。
神父くんは常習的に人を殺っちゃってるらしく、アーシアたんはそれがもう耐えられない、
主がお許しにならないと訴える。
気の弱そうな子だと思っていたのだが、いやはや中々、イイ啖呵の切り方をするもんだ。
神父くん、激おこプンプン丸になったらしく、チャカを持った方の手を横に凪ぐ。
アーシアたんを殴ろうとしているらしいので、神父くんの手首を蹴っ飛ばす。
「ちょいちょい、女は世の宝だよ?」
「ッテェなおい。 邪魔すんなよ人間くん。
ちょいとおイタの過ぎた悪い子にお仕置きしてやらなきゃでしょうよ」
「バカめ、お仕置きは元来〝お尻ペンペン〟に決まっているだろうに」
「…………フッ、前に進まなければ、新しい時代にはついて行けやせんぜ?」
にやりとニヒルに笑う神父くん。
未来を見据えての、次世代のお仕置きか……、いいだろう、ならば見せてみよ。
俺はそっと離れ、神父くん達を見守る。
「離れちゃダメでしょ!?」
金髪ちゃんが今度は神父くんのお仕置きを防ぐ。
どうやら仲間に入りたかったようである。
結局お仕置きの件もなぁなぁになり、再び喧嘩が再開、かに思われた。
床がキュピーンと光り出し、魔法陣が展開される。
そしてオカルト研究部部員総勢がご登場、狙ってんのかお前ら。
神父くんが目の色を変えて飛び出した。
「ひゃっほう! 悪魔の団体さんに一撃目!」
ライ○セーバーで斬り込む神父くん、そこで俺は
ガキン!と響く金属音。
喧嘩中、他の奴にちょっかい出そうなんざ、随分とナメた真似してくれる。
「ありあり~? 人間くん、キミ剣なんか持ってたっけ?」
「俺、実は手品とか得意なもんで」
「出したの?」
「出せたの」
後ろの方で「あれ!? 僕の剣は!?」とか聞こえるが、気にしない。
何度か剣を交差し、時代劇より高度な殺陣を繰り広げる。
ホントに芸能界でイケそうな気がする、主にイロモノとして。
俺的にはコイツは結構気に入っているので、すぐにはシバかない。
だから今も手加減している。
「うーん、上級悪魔とその眷属で五人、腕利きの人間くん一人ねぇ。
ちょーっと分が悪うござんすねぇ」
そう言って神父くんは後方へと下がって、懐から何かを取り出す。
逃げる気だろうか?
煙幕なら投げる前に何とかすればいいのだが、この距離では少し届かない。
「はい、チャラバ!」
いつの間にかアーシアちゃんを引き連れ、手に持っていたモノを床へ叩きつける。
すると強烈な閃光と破裂音が発生する。
これに乗じて逃げるつもりだろうが、無傷で帰したとあっては兵藤の名が廃る。
思いっきり踏み込んで剣を横に一閃。
距離が離れ、視界も閃光で塞がれているのもあったのか、脇腹を斬り付けるだけに終わり、
まんまと逃げられた。
もちろん斬ったのは神父くんだけであり、アーシアちゃんには傷一つ付けていない。
うん、俺偉い。
俺は別に粘着質でも何でもないので、終わったことはあまり気にしなかったりするのだが、
どうもアーシアちゃんが気にかかって仕方がない。
こんな所でも会ったのだ、余程縁があるということだろう。
そのうちまた会えるかな。
相も変わらず、お気楽のほほーんとした思考回路のイッセーくんなのでした、まる。
本編、今回は長めで頑張ってみた。
そして前回の話に対する感想件数は70超え。
その内三割が変態、残りは励ましや応援。
うーん、変態さんの数が減ったといえば減ったけども、それでも普通の小説よりは多いと思う。
数が減ったから良かったじゃん、と安直に考えている方がいらっしゃれば、
その人は失礼ながら浅慮であると申し上げたい。
数が減れば、質が上がっているのだ。
【一言】
ハァハァ…作者さん…ハァハァ
作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん
作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん
作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん作者さん
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作者さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!
・・・フヒッ
【一言】
はあはあ、早く、早くオーフィスたんと一誠きゅんの絡みを書いてください!早くオーフィスたんが一誠きゅんに調教されてるもしくはされた後の従順な姿がみたいんでしゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!ゆっくり、じっとり、ねっとり調教されたオーフィスたんが売りをしてる姿が見たい!だからお願いしましゅうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!早く!早くぅぅぅっぅぅぅぅぅぅぅぅ!!
【一言】
なん…だと…作者さんは女性だと…最高じゃないかーー!!!!!!!!!!!!しかも学生だと…妄想が膨らむじゃないかー!!!!!!!!!!イッセーきゅんの責めは作者さんが受けで読者が周りで見学してぇー!!!!!!!!そしてフラグの変態四天王は読者だろなぁ
リコーダーprpr体操服クンカクンさ何故作者さんに出会えないんだーーー!!!!!!!!!!!!!!出会えたら一生逃げないように調教して最終的に調教されたいよーー!!!!!!!!!!!!やべぇ興奮しっぱなしだー!!!!!リアスとソーナ?最高じゃないかーー!!!!!!!!
情愛のリアス様に愛されてクールのソーナ様に調教……ゴクリフォーーーーー!!!!!!!!!!!!神が降臨なさったぞーーー!!!!!!!!!!!!アメとムチの最強コンビ気づいたら依存して忠誠誓って逃げられない運命にされてしまいたいよーーー!!!!!!!!!!!!!!生殺与奪はリアス様とソーナ様にゆだねられてこいつ使えないわねと言われたいよぉーーー!!!!!!!!!!!!!!
今回はイッセーきゅんの鬼畜成分が薄い。興奮できなかった。それが辛かった。アーシアは純真無垢なので光源氏計画をして自分色に染めて汚したいよぉーー!!!!!!!!!!!!妄想止まんねぇー!!!!!!!!作者さんに鎮めて欲しいよぉーー!!!!!!!!!!!!最後に一言この作品大好きです!!!!!!!!!!!!!!
えー、圧巻の一言。
山に篭って変態の修行でもしてきたんじゃないかと疑いたくなっちゃう。
【一言】
更新お疲れ様です。どうも今日が誕生日の俺です。
どうでしょう。誕生日プレゼントということで作者さんの愛を捧げてもらえないでしょうか?
俺はスク水プレイと体操服プレイが好きです。ベッドの上で待ってて下さい。体操服(もちろんブルマ)を着て。すぐに行きますよ。スク水を着用して。
無理にとは言いません。ただ、無理だと言うなら代わりにこの作品のイッセーくんをいただきたいと思います。(もちろん性的な意味で。まぁ、言わなくても分かってると思いますが。)
やはり、俺の愛を受け止めてくれるのは作者さんしかいないと思ってます。いつまでも待ちます。
ただ、早く返事がもらえないとおかしくなって奇声をあげてしまいそうです。
次回の更新も楽しみしてます。
キャァァァアアァァァァ!イェェェヤァァァアァァ!フゥゥンモッフゥゥゥウ!
ごめんなさい、絶対に作者は受け止めきれないと思います。
多分自分の喉笛を掻っ切ると思いますですはい。
Twitterで拡散するとおっしゃってくださった方もいました。
こうして変態は着々とTwitterにまで感染していくのでしょうか。
目指すは変態補完計画(哀)。
お兄さんが変態だと嘆いてこられる方、ご安心を。
兄とは大概変態な生き物です。
作者の兄もよく作者の服を握り締めている姿を見かけます。
そして最後に……。
【一言】
ある夏の日の暑い夜
僕はすさまじい夢を見ました
変態の一員であるこの僕ですらその日、鬱々でした
それは、外人のそこそこイケメンの男がいて
俺の目の前で他の男とドッキングし始めました
しかし、この程度では変態である僕は鬱々になりません
問題はここからです
今度は、違う男達が出てきて連結し始めたのです!
連結を止めない男達
なぜこんなことをするのかと恐る恐る尋ねてみた
すると、一人の男性がこう答えた
「ギネス記録に挑戦している」と
その瞬間、僕は目を覚ました
そして自分で「俺、……終わってるな……」と自嘲しました
作者さん……僕を……慰めてください
ご連絡はお近くの病院まで!
急いで脳の精密検査を!
後書き止めろという人もいまして、毎回考えるのも大変なので数話に一回ぐらいじゃダメ?
次回は何書こうかなぁ、アーシアちゃんかなぁ。
ではさようならです。