なんやかんやで赤龍帝   作:黒鬼

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じゃ、ダラっと行こっか。


『なんやかんやでヒロイン遭遇』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、表向きの部活も終わり、帰路をテクテク歩く俺。

アレ、俺いつの間に部員になったんだっけか?

中学の時のように帰宅部として、

おウチまでの全力ダッシュ最速ラップを叩き出してやろうとか思ってたのに。

なんだか無駄な時間の浪費の仕方を着々と開発していくイッセーくん。

ニートとして輝く日は近い。

 

 

さて、部活、つまりはオカルト研究部の事なのだが……。

表向きはその名の通り、そして夜には再び集まり悪魔稼業とやらに勤しむらしい。

『願いを叶える』というのをキャッチフレーズにしているらしく、

依頼者の色んな要望に応えるべく頑張っているそうな。

ふむ、さしずめ『何でも屋』といったところか。

 

 

『発想が自由過ぎる脳内変換だな』

 

 

いやいや、かなりイイ線行ってるって。

しかしアレだね、あの歳で社会に貢献するってのは偉いね。

願いを叶えれば対価を受け取るというシステム。

なんとも合理的でイイんではないだろうか。

でもでも、利益利潤を得たいのならもっと貪欲にならなくては。

言い方は悪いけど……、こう…、ぼったくり的な?

 

 

『最低だな……。 悪魔は契約が絶対の生き物だ。

 こと契約においてその様なズルはプライドと誇りが許さんだろうさ』

 

 

プライドも誇りも容赦も情けも母の腹ン中に置いて来ちまったイッセーくん。

正直者が馬鹿を見る今の世の中、金と力だけが頼りでっせ旦那。

ドンドンとゲスな思考を巡らす俺、ファンに見放されるのは時間の問題である。

 

 

「――!」

 

 

今現在、俺は帰宅途中。

アホな考えをしながら歩く俺の後ろで誰かの声。

振り向くと誰もいない。

俯くとシスター(仮)が転がっている。

 

 

意味分かんない?

安心しろ、俺も分からん。

顔面からスライディングをカマした勇者、もといシスター(仮)。

修道服を着ているので、モノホンシスターかコスプレイヤーのどちらかだろう。

面白そうなので放っておこうかと思ったが、それはちょっとアレなので……。

 

 

「……大丈夫?」

 

 

紳士っぽく手を差し伸べてみる。

こんな事したの生まれて初めてである。

ヤバイ俺超紳士。 ダメ、濡れちゃう!ってなったらどうしよう。

 

 

『誰がなるかによってとんでもない事になるぞソレ………』

 

 

キモイおっさんが言ってきたら音速を超えてでも逃げねばなるまい。

国家権力と仲良くなっておいた方が身の為、いやいや、貞操の為かもしれない。

 

 

Oh…(あうぅ). Why would cause a fall…(何で転んでしまうんでしょうか…)?   Oh,I`m sorry and thank you…(ああ、すいません、ありがとうございます).」

 

 

………やばい、外人さんだ。

どうしよう、英語っぽいけど……。

 

 

『幼い頃はペラペラだったろう? 何を今更……』

 

 

最近全然使わなかったから……。

コレほんとヤバイよ、イッセーくんピンチ。

取り敢えずは手を引いて立たせる。

すると、風でシスター(仮)の被っていたヴェールが飛んでしまった。

そして素顔が露わに……。

 

 

パツキンである。

碧眼である。

美少女である。

 

 

夕日がその髪に反射し、まるで金糸の様な輝きを放っている。

緑色の瞳はまるでエメラルドの如く、引き込まれそうな綺麗さだった。

俺、詩人になれるかもしれない。

 

 

『最後でブチ壊したな……』

 

 

いやぁ、まさかまさかのボーイミーツガールですよ。

かなりガン見してしまったらしく、オロオロシスター(仮)。

何か話しかけた方がイイよね?

えーと、何かないか何かないか……。

世間話でも何でもいいんだ、コミュニケーションを取らなくては。

えーと………。

 

 

I like apples(私はりんごが好きです).」

 

『オイふざけてやるなよ』

 

 

ごめん、咄嗟に思いついたのこれだけだった。

いきなり近づいてきて、「僕はりんごが好き!」とか言ってくるとか不審者だろコレ。

日本語が喋れないとしても国家権力召喚術式(110番)をこの娘が知っていた場合、

この娘を担保に身内又は関係者から融資を受け取らなければならないではないか。

 

 

『ソレ、聞こえ良く言ってはいるが、誘拐及びに身代金要求だからな?

 何故そんな一瞬でそこまで考えが至れるんだ……』

 

 

アレもコレもソレも、全ては父の教えの賜物である。

さすが我が父、息子もドン引く下劣な教育。

 

 

A…Apples(リ…リンゴですか!?)!? I also like the apples……(私もリンゴは好きですが……).」

 

 

あらら、俺がいきなり脈絡の無い事を口走ったから戸惑っちゃってる。

しかも何か律儀に答えてくれてる。

取り敢えず近くに落ちたヴェールを拾い、手渡しながら話しかける。

今度はちゃんと考えて、単語と文法を思い出しながら……。

 

 

ジェスチャーを踏まえて、なんやかんやで意思疎通に成功した俺。

なんでもこの街の教会に赴任してきたそうで……。

しかし土地感が無いので教会の場所が分からない上に、日本語も分からないので道も聞けない。

かなり困っていたらしい。

 

 

言葉が違うというのは大変な事である。

言葉とは最も簡単な意思疎通の方法である為、人はそれに慣れている。

だが、一度(ひとたび)ソレが無理と分かれば、どうしても疎遠してしまいがちになってしまう。

俺もかなりの年数、外国語を使っていないのでどうにもやり辛い。

歴代赤龍帝達になんとかならないモノかと相談してみた所、『翻訳魔法』なるモノがあるそうだ。

先輩達は魂だけの存在になっているので、俺の魔力?とやらを使ってソレを行使してもらった。

ヤバイ、初めて先輩達が凄いと思ったよ俺。

 

 

なんやかんやで言葉はなんとかなった俺。

もう英語一々調べて書くのは作者が大変なので、ここからは日本語表記で行かせてもらうらしい。

教会なら確か、街の外れに古いモノがあったはず……。

 

 

「教会って…、街外れのアレ?」

 

「あ、はい。 多分そうだと思います」

 

「行き方、分かるの?」

 

「あうぅ……」

 

「ダメじゃん」

 

 

あうあう、と唸りをあげているシスター(仮)。

これは案内してあげた方がイイかもしれない、なんか危ない人に騙されそうだよこの人。

そんな輩に誘拐される前にお兄さんがイイ所(意味深)に連れて行ってやろうじゃないか。

 

 

『おい、思考が危ない方に行っているぞ』

 

 

大丈夫、痛くしないから。

 

 

『完全にアウトだろ!?』

 

 

大丈夫、先っぽだけだから。

 

 

『大丈夫な要素が何一つとして無いぞ!?』

 

 

トカゲが何か一人で騒いでいるが、問題無い。

さっさとこのシスター(仮)を教会へ案内してやろうじゃないか。

聖職者に恩でも売っておけば神さんからのご利益でもあるかもしれないしね。

 

 

教会まで送って行ってやると言うと、それはもう眩しい笑顔でお礼を述べ、

神へと感謝するシスター(仮)。

いい加減(仮)を取っ払いたい所だが、度の過ぎたコスプレイヤーという線も捨てきれない。

この街は変人奇人変態狂人達が生息する人外魔境なのだ。

いつどんな度し難い変態が現れるやもしれないのである、油断は禁物イッセーくん。

 

 

「私はアーシア・アルジェントといいます! アーシアと呼んでください!」

 

「兵藤一誠、みんなはイッセーと呼ぶ」

 

「はい! イッセーさん、必ずまたお会いしましょう!」

 

 

教会へ無事到着し、深々と何度も頭を下げ続けるアーシアちゃん。

今時珍しい純真な子である。

悪い人に騙されそうで少し心配になってしまうような子だ。

テクテクと俺は惜しみなく帰路に戻る。

会って間もない他人だ、別れを惜しむなんて有り得ない。

しかし、こんな広い世界で、彼女にとっては異国の地で俺と出会ったのは、

間違いなく何かの縁だろう。

 

 

困った事があったら助けてあげてもバチは当たらないだろう。

気楽にそう思っていた。

この考えがこれから起こる出来事の火種になるとは知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうもです、作者です。
学校に置いていたスク水がいつの間にやら盗まれていたあの作者です。
おい作者の周り治安悪すぎでしょうよ。どんだけ盗まれればいいのさ作者は。

えー、今日の変態コーナー。
おいなんかヤバそうなコーナー始まっちゃったよ、コレ大丈夫だろうか?
【一 言】
ご主人様(作者)がいると聞いてやってきました
鞭打って踏みにじって下さい\(//∇//)\ ハァハァ…ハウゥゥゥン!!!!

………この犬野郎、と言えばいいんでしょうか……。
作者はあなたの中ではSなの? まぁMではありませんが……。
作者はツンデレと言われ続けている昨今、作者は萌えキャラ扱いか!

いつもコメントを送ってくださる女性読者さんの感想がコレ。
【一 言】
作者さんは振り向いてくれない…………。
この小説を見て作者さんやイッセー君、ドライグにハァハァしてたら姉も一緒になってハァハァしちゃったきゃる~ん☆
その後、姉と一緒にヒートアップして………ポッ/// 
作者さんより姉に貞操を奪われそうで怖い………。
姉の胸を見て敗北感があったのは御愛嬌。 作者さん!頑張ってくださいね?

ああ、ダメだ。 男女関係なく変態化してやがる……!
無差別なの!? 変態になる法則性が分からない。

毎話更新ごとにコメントをいつも送ってくださる方がいまして、
色々と問題が発生した時でも励ましのメッセージを送ってくださる様な読者さんがいます。
その方のコメントが届いた時は「どんな事書いてくれてるんだろう?」と楽しみにして読みます。
そして今回送られてきたのはコレ。
【悪い点】
イッセー君がロリ及び貧乳の良さを知らないこと。もしよければ、私が一から教え込んで差し上げましょう‼
【一 言】
小猫ちゃんとにゃんにゃんしたいぜ私もコスプレの依頼したいおォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫小猫ペロペロ!ネコミミ無口ロリッ娘ペロペロ!はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ小猫マジ可愛い!嫁に来い嫁に来い嫁になれハァハァハァハァかわええかわええかわええぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええ!!!
ふぅ………………
一誠君ロリはいいものですよ。←賢者のような微笑み

………変態だった、その上ロリコンだった。
警察のお世話になる様な事だけはしないでくださいね? 作者心配で心配で……。

そして……、またも奴はやって来た………。
【一 言】
一誠きゅんの懐は万年氷河期なのか…………………ハッ!!
金で一誠きゅんを釣れば簡単にゲット?!
いくらだ!!
いくら出せばいい?!十万か?百万か?!一千万か?!一億か?!
そしてセットってある?!やっぱ単品?!
セットなら 一誠きゅんと作者さんセットで! ドリンクにドライグで!!

だからアンタ止まんねぇな!?
この後書き出演回数、一人だけ飛び抜けてるぞ!?
ドリンクにドライグってどういうこと!? 作者分かんない! 分かんないよぉ…。
この人もう怖いよぅ……。 



…はい、持ち直しました。
えー、メッセージの方ではお叱りを受けました作者。
『イッセーくんじゃねぇ、イッセーきゅんだろうが!』
らしいです。
ダメだ、メッセージ欄まで侵され始めた……!

今回後書き長いね……。
次回は何書こうか?
ではではさようなら。

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