改変させたとはいえ血筋なんかなくとも、自身の力だけでドラゴンに変身するゼファードルってすげぇ
レーティングゲームの制限時間を12時間→3時間に変更しました
【絶斗side】
ゼ「絶斗、起きろ。そろそろ時間だぞ」
絶「・・・ん?あ、ゼノヴィア」
どれぐらい寝ていただろうか?あまり時間はたっていないはずだが。
ゼ「おはよう絶斗。よく寝むれたか?」
絶「相変わらず前任者との戦闘だったよ」
そう言ってゼノヴィアの膝から起き上がり隣に座る。睡眠の度に前任者と戦闘を行っているがこのわずかな間にも出てくるとは思わなかった
絶「ところで、イッセーはなぜ俺をにらんでいるんだ?」
ゼ「さあ?わからないな」
イ「お前がそんな羨ましいことをしているからだろ!!!」
そうか?蒼枒さんと黒歌は縁側で結構しているところ見るけどな
絶「ところで、部長はどちらが勝つと思います?」
壁を壊し登場したゼファードルさんは既にレーティングゲームに出ており、あのライザーを2度も倒している。その対戦相手であるサイラーグさんは若手悪魔最強と言われている。レーティングゲームはまだ参加してないがその評価はかなり高い
リ「そうね・・・確かにゼファードルの力はすごいわ。でもサイラオーグも若手№1と呼ばれている実力を持っているもの。きっと勝てるわ」
うーん、そうか。もしかしたら部長は俺たちが知らない間に調べているかもしれない。身内贔屓でなければいいけど
【3人称side】
ソーナやロスヴァイセから応援をもらったゼファードル達。ロセヴァイセの腕に着けている未知の機械、デュエルディスクにエクシースが突撃を仕掛けた以外は問題が起こらず、3人が出て行ってから今回のレーティングゲームについてのルールが書かれた紙を読んでいた。
グレ「制限時間は3時間か・・・」
ガル「僕たちは魔力も体力も僅かしかないよ。ティアマット様の狙い通りだけど・・・」
条件が書かれた紙をエクシースの持つ機械に通し、サラーシャが薬品を散布。ラフティスが魔力で探知し、カルティナが細工がないか調べた。その上で元傭兵のグレイオスが内容に不備がないかを確認した。腐った悪魔が何か仕組んでいるか分らないためだ
グレ「紙には何もなかったぞ。内容も問題ない。後は放送の説明だけだな」
ゼ「ああ、奴らは何をしてくるかわからん。ただでさえこちらが不利なのだ。何もしてこないならば予定通りにいくぞ」
ゼファードルの言葉に仲間全員がうなずいた
『開始のお時間となりました。なお、このゲームの制限時間は3時間です。それではゲーム開始です』
レーティングゲームの開始時刻となりアナウンスが聞こえると転移が始まった。転移先は街の中。ゼファードル達は大きな倉庫の中、サイラオーグたちはビルの中へと転移させられた
グレ「予定通り用意しておけ!」
エ「分ってるわよ!」
グレイオスはエクシースにそう叫ぶとラフティスを連れて倉庫から飛び出した。そしてエクシースも亜空間から2つのある物を取り出そうとしていた
ラ「10時方向!補正は任せます!」
グレ「ああ!ちょうど道路沿いで良い場所じゃねえか。僅かな魔力、全て持っていけ!」
グレイオスは道路の真ん中に降り立つと、『
ラ「障害が多くありますね。大丈夫ですか」
グレ「俺を誰と思ってやがる。外さねぇよ」
グレイオスがトリガーを引くとレールガンから1発目が発射される。発射された弾はサイラオーグの陣地向けて突き進むが数多の障害に阻まれ途中で失速してしまう
ラ「目標に届いてません!」
グレ「分っている!」
グレイオスが再びトリガーを引く。放った弾は1発目と同じ軌道で飛んでいった。その射線上にあるビルを、車を、家を、あらゆる障害を破壊し突き進み、その数秒後、最後の弾が発射され敵本陣へと到達した。これにより、エファードル達のいる場所から約20km離れるサイラオーグの陣地への1本道を作ったのだった
グ「(チッ、全員無事か)できたぞ!行きやがれ!」
エ「当然よ!」
真っ白な外装に金色の装飾がつけられいる人型のロボットからエクシースが聞こえた。彼女は自作したロボット、『
グ「後は頼んだぜ、相棒」
ゼ「ああ、任せろ。グレイオス、ラフティスは休んでおけ」
ラ「頼みます。ゼファードル様」
コンテナはゼファードル達を乗せたまま勢いよく突き進む。そしてその場に残ったグレイオスは持ち込んでいた超大型のスナイパーライフルを手に持ち
グ「ライフルで狙撃というよりは迫撃砲かなんかだな、こりゃあ」
ラ「しょうがないですよ。距離が遠すぎます」
トリガーを引いた
サ「くっ、手荒い真似をしてくれるな」
サイラオーグは舞う埃を払いながらそういった。誰が開始10秒少しで相手陣地に直接攻撃をしてくると思うか。
サ「全員無事か!?」
ク「はい、無事です」
サイラオーグの『
ミ「あ・・・」
サ「ミスティータ!!」
『バアル家『
倒れるミスティータにサイラオーグが叫びをあげる。グレイオスの放ったたった一発の弾丸がミスティータの頭部を貫き、絶命させた
ラ「流石ですね。頭部に命中です」
グ「ビューティフォーって言えよ」
グレイオスはライフルを下ろし、とラフティスと共に倉庫の壁によりかかった。最短距離の道を作り、相手の駒を1つ潰した彼らは役目は終えたと言わんばかりに座り込んだ
サ「くそっ!よくもミスティータを」
レ「サイラオーグ様!奴らがこちらに突っ込んで来ます!」
サ「何!?」
早くも1名眷属を失い、悲しさと悔しさを滲ませるサイラオーグ。だがそんな暇を与えないとばかりに白い塊とロボットが向かってくるのを『
サ「!!?全員ここを離れr」
サイラオーグがビルから脱出しようと体をひねると目の前をビームが走った
サ「ゼファードルめ、逃がさないつもりか」
壁には貫通した跡の穴が開き、その威力を物語っている。それが連射され迫ってくるのだから狙われている側からたまったものではない
レ「塊が突っ込んできます!」
サ「なんとしてもこの場を離れるぞ!脱出だ」
エ「降りて!コンテナを突撃させる!」
逃げようとするサイラオーグたちをエクシースが手に持つライフルからビームを乱射して足止めをしながら合図を送る。ゼファードル達がコンテナから飛び降りるのを確認するとあるスイッチを押した
エ「キルイース製の爆弾よ。存分にくらいなさい!」
スイッチに反応しコンテナに取り付けられたブースターがさらに火を噴き速度を上げる。ビルから脱出を図ろうとするサイラオーグたちだが無情にもコンテナはビルの中に入りそして・・・
エ「まあこんなものでしょ」
サラ「やり過ぎではないでしょうか・・・?」
大爆発を起こした。その威力でビルは跡形もなく吹き飛び、サラーシャはやり過ぎではないかと心配をしていた
サ「・・・全員、無事か?」
瓦礫の山と化したビルの跡。そこでサイラオーグは無傷でいた。突如スピードを上がり脱出が間に合わないと感じたサイラオーグはとっさに防御を取るように指示を出し、
ベ「はい。ラードラ達が防いでくれました」
サ「そうか。ガンドマとラードラも大丈夫か?」
サイラオーグの『
ガ「我らは大丈夫です。まだ行けます」
キ「へぇ。ならもう一発っす!」
サイラオーグたちは声のする方に視線を向ける。だがそこにあるのは小さな機械のみで他には瓦礫があるだけ。その視線が集中している僅かな間に声の主であるキルイースはサイラオーグ背後から忍びより、抱き着いた
キ「大将はもらうっす!」
サ「何だと!?」
身体が赤く点滅していくキルイース。彼女のことはその場にいる全員が知っていた。ほとんどのレーティングゲームで自爆という名の
キ「いくっすよ!」
ク「サイラオーグ様!」
キルイースの点滅が速くなり、赤一色になる。サイラオーグの『
カ「・・・アサシネイト」
キ「ウルトラダイナマイト!!!」
気配もなく忍び寄るカルティナはクイーシャ背後からその首を斬り飛ばした。クイーシャはなぜ突如として上下逆に見えるか不思議に思ったが、殺されたことに気付くことはなかった。彼女が最後に見たのは爆発に飲まれる愛しい主の姿だった
そしてコンテナの比ではない爆発がサイラオーグを中心に起こった