本来ならばもっと進むべきなのに今回も全く進展せず。本当に申し訳ない<(_ _)>
【絶斗】
何とか会場の修繕を終えたらしく、元の席に戻る悪魔たち。一部の席は空いており、無事ではなかったようだ。戻っていく悪魔も何かを呟いているのが見えた。ちなみに会長の婚約者の出現にショックを受けた匙の声は俺の風のおかげか近くにいた俺達以外にはあまり聞こえていなかったようだ。
サ「さて、ティアマットの突然の来訪により中断していたが続きといこうか。幸いにも欠席と思っていたグシャラボラス家も来てくれた。折角だ、君の目標を聞かせてほしい」
魔王様がそう告げた。視線が集中する中、ゼファードルさんは天を指さしながら
ゼ「
宣言する姿が様になっている。これ最上級悪魔の姿か。だがこれは部長と被ったな。今のままでは彼らに勝つことはまず無理だろう。部長達と同じ若手にもかかわらず先にレーティングゲームに参加。その力はフェニックスの再生能力を持つライザーを真正面から潰せるほどだ。聖剣などの悪魔特効を持っているというアドバンテージを抜いたら勝てる相手じゃない
「これはこれは。被ってしまったな」
「しかし将来が楽しみではないか。グレモリーは眷属に面白い者が多い。今はまだ未熟だが数年もすれば活躍しているだろう」
「だがシトリー家は何を考えているのやら。下級悪魔や転生悪魔は主に仕えて才能を見出されるのが常。その様な物をつくっては伝統と誇りある旧家の顔を潰すことになる。我らを笑わせるために考えてきくれたのか?」
『ハハハハハハハハ!!』
上段に座る悪魔たちから再び笑い声が響き渡る。どうやら悪魔にとって会長の夢は余程おかしいことらしい。魔王様達は怒っているセラフォルー様を除いて何を考えているのか表情を変えていないが、あちらから聞いておいてこれはないだろう。あの悪魔が言うのが本当ならばを下級悪魔や転生悪魔は旧家、純血悪魔のために仕えることが喜びということになる。蒼枒さんの話を思い出すと悪魔は才能のあるものを無理矢理にでも悪魔にしようとするらしいが・・・ああ、そうか。こんなことばかりしているから蒼枒さんは悪魔を見限って日本への立ち入りを禁止したのか。そしてその判断はこの場を見る限り間違っていなかった
匙「なんで、なんでそんなに会長の!ソーナさまの夢をバカにするんすか!?こんなのおかしいっすよ!叶えられないなんて決まったことじゃないじゃないですか!」
お偉いさんの言葉に匙は黙っていられなかったようだ
「口を慎め、転生悪魔の若者よ。ソーナ殿、下僕の躾がなってませんな」
ソ「・・・申し訳ございません。後で言い聞かせます」
匙「会長!どうしてですか!この人たち、会長の、俺たちの夢を馬鹿にしたんすよ!どうして黙っているんですか!?」
ソ「サジ、お黙りなさい。この場は「いや、黙らなくていい」え・・・」
誰かの声が会長の声を遮った
ゼ「お前のような奴がソーナの眷属にいるとはな。俺も少しは安心できるというものだ」
匙「え?あの」
声を遮った主、ゼファードルさんは匙の前まで来ると頭に手を置いた
ゼ「後は俺に任せろ。お前が相手をするにはまだ力が足りん」
匙の頭を数回撫でると並び立つ部長達のさらに前へと躍り出た
「何故庇いだてする?」
「貴様も旧家の者ならばシトリー家の娘が言ったことが夢物語のことなど知っているだろう?」
ゼ「黙れぇ!」
怒号が、響き渡った
ゼ「そんな頭で何故生きていられるのだ貴様らは」
「若いの。立場を弁えろ」
「そうだ!無礼にもほどがあるぞ!」
ゼ「フッ。権力しか振るうことのできない、自身の地位にしがみつくことしかできない脳無し共が。ソーナの夢も、自身の地位が脅かされるのを恐れてのことだろう?」
「・・・・・・」
怒りで言葉が出ないのか、それとも図星か。どちらにせよゼファードルさんの言葉に悪魔たちは口を閉じていた
ゼ「貴様らが馬鹿にする学校制度。あれは素晴らしいものだ。俺も
テ「確かにな。私も何度か見てきたがあれはいいものだ」
会場の端のほうで静かに佇んでいたティアマットと呼ばれる女性が声を上げた
テ「多くの者に知識や技術を教え、次代へと繋ぐ。教える者の技量や受ける側のやる気などの差もあるだろうが、優れた者も出ることになるだろう」
ゼ「もしそうなれば下級悪魔と上級悪魔との差がなくなってしまう。そうなっては自分の地位も脅かされる。貴様らは権力が無くなれば何もできないからな」
「貴様ぁ。我らが黙っておれば」
ゼ「俺が気に入らないのだろう?何やら周りでこそこそと動き回っているようだが目障りだ。気に入らぬのならば自身の力を直接ぶつけるがいい!俺は逃げも隠れもしないぞ」
サ「そこまでだ。これ以上は見逃せない」
まさに一触即発。いつ戦いが始まってもおかしくない状態だったが、間に割って入って止めたのはサーゼクスさんだった
サ「ゼファードル君。少し落ち着きたまえ。皆さま方も若者の夢を潰さないでいただきたい。どんな夢であれ、それは彼らのこれからの動力源になるのですから」
ゼ「・・・魔王サーゼクス。貴様にも言いたいことはあるが、ここは引いておこう」
そう言い残しゼファードルさんは元の位置へと戻っていく
サ「ティアマット。君の指導のせいかな?」
テ「当然だ。誰であろうとどんな状況であろうと自分を見失わず、貫くことができなければ王になぞなれぬからな」
サーゼクスさんはティアマットさんへと視線を向けたが、返ってきた言葉にため息をついていた
セ「そうだ!ソーナちゃんがレーティングゲームに勝てばいいのよ!ゲームで好成績を残せば叶えられることも多いもん!!」
サ「ふむ、それはいい考えだ」
セラフォルーさんの提案にサーゼクスさんは感心したような表情を浮かべ、俺達に提案してきた
サ「リアス、ソーナ。二人でゲームをしてみないか?」
サーゼクスさんの言葉に部長も会長も顔を見合せ、目をパチクリさせている
サ「もともと、近日中に君達、若手悪魔のゲームをする予定だったのだよ。アザゼルが各勢力のゲームファンを集めてデビュー前の若手の試合を観戦させる名目もあったからね」
部長さんも会長さんもサーゼクスさんの言葉を聞きやる気全開になっている
ソ「公式ではないとはいえ、私にとって初のレーティングゲーム。その相手があなただなんて運命を感じてしまうわね、リアス」
リ「競う以上負けないわ、ソーナ」
冷笑を浮かべる会長とその言葉で更にやる気を出した部長。このまま終わると思いきやゼファードルさんと言い争っていた悪魔がその場に立ち、サーゼクス様に提案した
「私はサイラオーグ殿とゼファードル殿との試合を提案いたします!」
サ「・・・それはなぜかな?」
「サイラオーグ殿は若手最強と言われており、ゼファードル殿は既にレーティングゲームに参加するほどの持ち主。私は純粋に真の若手最強はどちらかを知りたいのです」
あの悪魔!すぐに他人を頼りやがった!ゼファードルさんが言ったこと何一つ聞いちゃいねぇ
サ「ふむ、私としてもそれは興味があるな。わかった受理しよう」
「ありがとうございます」
頭を上げて再び座る。その顔はうまくいったって顔をしていた。それに対しゼファードルさんは後ろから出見えないが苛立っている様だった
サ「対戦の日取りは詳細は後日送信する。それまで各自好きに時間を割り振ってくれてもかまわない」
サーゼクスさんの決定により、俺たちオカルト研究部と生徒会のレーティングゲームの対戦が決まった
ここから下は作品と関係ないので読まなくても問題ありません
近頃猫姉妹が悪魔にならない作品が少し増えてなんだかほっこりしています。昨年も時期はずれてましたが同じような設定の作品がありましたが、消えたり更新されなかったりと楽しみにしていた私としては残念な気持ちになってました。頑張って続いていただけたらなーと思います・・・察している方も多いと思いますが私は悪魔アンチです(完全にってわけではないのでタグは付けれないです)