最近神社を擬人化したゲームが批判されてますけど・・・今更かぁ。様々な神様を散々使っておいて神社がダメって・・・建物だからか
【黒歌side】
今日は白音と葉月が通う学校の授業参観日。学校に着くのは時間がかからなたが私たちはそれぞれ身支度に時間をかけていた
蒼「今日は髪を結らないのか?」
黒「うん。蒼枒とお揃いにするにゃ」
今日の蒼枒の髪型は毛先で止めるだけの簡単なもの。まあ、いつも難しい髪型はしていないけれども
蒼「いつ見ても綺麗な髪だな。いや髪だけじゃない。顔も肌も綺麗でいてかわいい」
黒「蒼枒・・・」
蒼枒にそう言ってもらえてうれしいにゃ。それに今は髪を梳いてもらっている。たまにしかやってくれないけど蒼枒にやってもらうのは心地いい
蒼「だから心配だ。こんなに綺麗でかわいい黒歌を他の男が狙われないわけがないからな」
それは私も同じにゃ。こんなにもかっこいい蒼枒を他の女が近づかないわけがない。でも・・・
黒「蒼枒が愛して守ってくれるのは私だけでしょ?」
蒼「当然だろ。俺の、俺だけの愛しい黒歌」
黒「にゃあ」
髪を結い終わると蒼枒へと向き直りその胸の中に飛び込んだ。頭を撫でられとさっき言った言葉もあってとろけそうになる
蒼「大好きだよ。黒歌」
黒「私も。愛してるにゃ」
顔をあげるとどちらかもなく顔を近づける。私は目を閉じ唇に熱が来るのを待った・・・
銀「いつまで準備にかかってるんですか!!」
黒「にゃあ!!?」
蒼「うおっ!!」
銀「
蒼「分かった。こちらもそれほどかからないだろう。すぐ向かうと伝えてくれ」
銀「分かりました」
襖を静かに閉めて出て行った。完全にばれてたにゃ
蒼「・・・行こうか」
黒「そうね。あまり待たせるのも悪いにゃ」
【3人称side】
黒「お待たせしましたにゃ」
碧「いや、まだ時間はあるし大丈夫だ」
蒼枒と黒歌が玄関へと向かうと2人の父と母で碧守とフィーリスが待っていた。碧守は緑の着物を、フィーリスは桃色の着物に身を包み、蒼枒達とは違い長い髪を結い上げていた
フ「早速行きましょうか」
蒼「そうですね。少しの間、家を頼んだぞ。楓、銀杏」
4人を見送る楓と銀杏。彼らは何かあったときのために不在の家を任された
楓・銀杏「「お任せください。行ってらっしゃいませ」」
「「「「いってきます」」」」
黒歌が転移陣を開くと1人、また1人と中に入っていき最後に黒歌が入ると転移陣が消えてなくなった
【白音side】
今日は授業参観日です。内容はクラス混合のバレーボール。私たちは新築された体育館で観客席から多くの保護者に見守られながら行っていました
葉「白音。負けませんよ」
白「こちらこそ」
チーム分けの結果、葉月とはチーム別になってしまいました。そればかりか、まさか葉月のチームと対戦するとは
。1セットマッチで10点先取。延長の場合先に15点目を取ったほうが勝ちとなるこの試合。始めから速攻で行きます
【葉月side】
葉「中々厳しいですね」
現在9対8で白音のチームがリード。この1点を獲られればこちらの負け。ですが
白「ここで、葉月のサーブですか・・・」
白音のチームはバレー部のエースと自身が中心となり強烈なスパイクを武器に点を稼ぎます。対して私たちは私のサーブと相手の動きを予測して何とか食いついている状態。ここで一気に勝負を決めます
【3人称side】
バシッ
止められたことによりスパイクした側にボールが落ちた
白「(くっ、止められましたか)」
ボールが床に落ちたことにより葉月のチームへと点数が入り14対14。このスパイクが決まっていれば勝利だっただけあり白音はブロックした相手を見ていた
白「(まさか止められるとは思いませんでした。葉月のサーブが強烈でそちらに意識を向けていたせいもあり曲者を見逃していました)」
「うう、痛いよ葉月ちゃん」
葉「ちゃんと指を伸ばしきらないと突き指しますよ。診せてください・・・幸い何ともないみたいです」
白音のスパイクを止めたのは葉月のチームにいるバスケ部の女性。彼女はブロックや2アタックを決めてきたりとバスケ部にもかかわらず器用に動き回っていた。しかし、葉月の指示もありチーム全体が動いていたため葉月以外には特に目立つことがなかった。転がっていたボールを渡しゲームが再開された。この1点を取った方が勝利となるためどちらのチームにも気合が入る。特に
白・葉「「(お父様やお母様の見ているこの試合。負けるわけにはいきません!!)」」
白音と葉月の気合の入れ方は周りとは違っていた
「取りました!あげて!」
「決めて!」
「任せな!はぁ!」
サーブを受け、ボールを上げた先にはバレー部のエースが準備をしていた。助走をつけて飛んだジャンプから放たれたスパイクはブロックをすり抜けて葉月のコートに迫った
葉「取りました!」
スパイクが落ちる先へと飛び出しボールを上げた葉月。しかし、上げたボールは高く上がり、相手のコートとは逆方向に飛んで行った
葉「!?フォロー!」
「大丈夫。まだいける!」
「ほいっと!」
バスケ部により2アタックの要領で落とされたボールは白音チームのブロックしようと飛んだ人の手に当たりあさっての方向へと飛んで行ってしまった
白「しまった!(これは届かない)」
「まだあきらめるのは早い!」
白音のチームの1人が落ちてくるボールを足で蹴り上げた
「よくやったサッカー部!決めな白音!!」
ネット際へとあげられたボール。白音は葉月チームを一瞬だけ目を向けブロックの数、葉月の位置を確認し飛び上がり
バシン
スパイクが葉月のチームの床をはねた
「礼して!」
「「「「「ありがとうございました」」」」」
「はい、じゃあ次のチーム入って!」
試合が終わり喜ぶ暇もなくお互いに礼をする。授業時間は決まっているためどちらのチームもコートから出ていくと審判をしていた次のチームとその対戦相手がコートに入った
「やっぱり白音はすごいな。あれだけのスパイクが打てるならすぐにレギュラーになれるぞ」
休憩及び待機中のスペースにつくと白音のチームだったバレー部がそう言いだした
「葉月の指示もすごかったし2人とも是非とも内の部に入ってもらいたいぐらいだ」
「ずるいよー。バスケ部も欲しいな」
「それならうちも!」
白音の身体能力、葉月の的確な指示を実感した両チームか所属している部へと勧誘される東雲姉妹
白「すみません。私はもう他の部に入っていますし家のこともあるので入ることはできません」
葉「私も同じです。嬉しいのですが申し訳ありません」
やんわりと勧誘を断る2人。中にはあきらめきれない人もいたが話題は別の物に移っていた
「おい、あそこ見てみろよ」
「うわっ!あの着物の人すげー綺麗だな!!」
「男の方もイケメンでカッコイイ!」
「みんな若い・・・誰かのお兄さんお姉さんかなぁ」
一部の生徒が騒いでいた。彼らの先には色の違う着物を着た4人の男女の姿があった
「カッコイイ!」
「美人だ。しかもスタイルもいい」
「一体誰の保護者なのかな。白音も葉月も心当たりある?」
チームメンバーから聞かれたことに対し、特に隠す必要もない2人は
葉「あそこにいるのは私たちのお兄様とお義姉様」
白「そしてお義父様とお義母様です」
「「「・・・・・・えええええええええ!!!?」」」
答えた。しかし数瞬置いてから聞いていた人からは驚きの声が上がった