ハイスクールD・D・D(更新停止中)   作:ラグナクス

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あけましておめでとうございます。読んで下さってる皆様、今年もよろしくお願いいたします

というわけで、今回の正月編、前回と同様、原作前の話です
そしてゼットとユーガの出番はありません

ゼ・ユ「!!?」

だって、北欧の年明けなんてわからないし、駒王町に神様が祀られている神社はないからな


正月編

【蒼枒side】

 

蒼「終わった・・・」

 

葉「やっと終わりました」

 

白「もう・・・動けないです」

 

俺と葉月、そして白音は家の広間で倒れこんでいた。12月25日から大晦日である今日までずっとお守り・その他諸々を作っていたためだ。特に青龍である俺と父、葉月、そしての朱雀の力を宿す白音はお守りの核になる札や石を作り出していたためもう限界だった。今家にいるのは倒れている俺たちを除いて茶を持ってきてくれた黒歌だけだ。

 

黒「お疲れ様にゃ」

 

蒼「ありがとう黒歌。父さんはも行ったのか?」

 

黒「そうにゃ。例年通りかなり集まってるにゃ」

 

俺は起き上がり黒歌からお茶を受け取った。今の黒歌はいつもの黒い着物ではなく白い小袖に緋袴を着ている。所謂巫女装束だ。いつも結っている髪も檀紙で束ねられていて、普段は見られない姿だけに一層綺麗に見える。隣では葉月と白音がゆっくりと起き上がり、お茶を受け取っていた。今年も残りわずか。現青龍である父は先に切り上げており、今は本殿の方にいるみたいだ。

 

白「私たちも行かないと」

 

葉「これから忙しくなりますし」

 

確かにこれから最低2日は寝る間もなく忙しくなる。何せ全国から人が集まるからな。それに加え妖怪もやって来るし・・・

 

蒼「確かにな。リクオ達も来るだろうし」

 

年明けてすぐに初詣、帰って朝から宴会するのが例年のぬら組の正月だ。だから会うとしたらすぐにでも本殿に行かなくてはならない

 

蒼「そろそろ俺達も行くぞ。葉月も白音も大丈夫か?」

 

葉「動ける程度には回復してます」

 

白「私も同じく」

 

少しふらついたが大丈夫だろう。葉月たちは先に着替えていたため服装に問題はない。

 

蒼「黒歌」

 

黒「任せるにゃ」

 

俺は黒歌の手に取り、葉月たちが触れると視界が暗転した。本殿に着くとそこには長蛇の列が。いつものことだが多いな

 

 

年が明けた。朝方になっても列はなくならず、むしろ多くなっているようにも見える。だがその中にリクオ達の姿はなかった

 

 

 

 

 

蒼「・・・で、姫始めしてて遅れたと」

 

リ「う、その・・・ごめん」

 

今は正月の17時頃。一日中交代なしで働いていた俺たちは休憩を取ろうと思っていたところにこいつらはやってきやがった。俺の前で茶色い髪の頭を下げているのは三代目総大将、奴良 リクオ。その後ろには幹部である氷麗・青田坊・黒田坊がばつの悪い表情でたたずんでいた。

 

黒田「まあまあ蒼枒殿。そういきり立たづに」

 

青田「そうだぜ。出来ればこのまま子を身ごもって欲しいところだけどな」

 

青田坊の言葉に赤くなって頭から蒸気が出ている氷麗。言葉もかみかみで何言っているかわからないがそんな初々しい反応でどうする。大勢の人の前でいうことではないかもしれないが

 

蒼「・・・はぁ。確かにいつ来るもの自由だけどさ。今まで深夜に来てたんだから1報ぐらい欲しかった」

 

リ「悪かった。来年は気をつけるから許してくれ」

 

一瞬で昼の姿から夜の姿になりやがった。今回の原因は主にこいつだろ

 

 

 

 

その後、リクオ達を見送り俺たちは休憩することになった

 

蒼「はぁ~。流石に眠いな」

 

普段はそれほど眠くなったりしないが年末に休みなしで力を使い続けたため強い眠気が襲ってきた。葉月たちは先に休憩に入るとすぐに仮眠をとったようで、隣の部屋はかなり静かだ。俺もすぐに布団に入り、眠りに着こうとすると隣の布団から俺の布団に黒歌が潜り込んできた

 

黒「蒼枒

 

蒼「黒歌、どうした?ん・・・」

 

唇が触れるだけの軽いキス。顔を離すと黒歌はぴったりと抱き着き、俺は黒歌の体を抱きしめた

 

黒「今年もよろしくね」

 

蒼「ん・・・よろしくな。黒歌」


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