ここに登場するケルベロスは原作と違いコカビエルのペットではありません。
マザーケルベロス
所属:ギリシャ神話
コカビエルの依頼によって参加。本体ではなく分身体なため、全力の3割程度しか持っない
【葉月side】
白「見えました!駒王学園です」
葉「やっと着きました。結構掛かりましたね」
お兄様に連絡を入れてから5分が経ったでしょうか?直接駒王町に転移できなかったため隣町から走ることになりました。まさか転移が封じられていたとは思いませんでした。レイナーレさんの知り合いが近くに住んでいなければ町二つ分を走ることになったことでしょう。
白「結界が張られてますね。破壊しますか?」
葉「いえ、それはやめましょう。せっかく戦闘の余波が周りに出ないようにしているのですから私たちも利用しましょう」
気配から生徒会長とその眷属って所でしょう。学園を取り囲むように配置されてます。今見つかるのは面倒なので気配を消しつつ結界に穴をあけてそこから入ります
葉「戦闘は校庭で起きているようです。回り込むのは面倒なので校舎を飛び越えていきます」
白「了解です」
私たちは地面を蹴り屋上に上がり、見えたのは黒一色の堕天使が何かを何かを投げている姿でした。校庭の方に近づき見下ろすと、光の槍に貫かれているゼット先輩の姿がありました
葉「ゼット先輩が」
白「あれはもう助かりませんね」
左胸を貫かれているので助かる見込みはないでしょう。ここに来たってことは死ぬ覚悟もあると思いますし
葉「先輩のことは後回しです。今は町の術式を何とかしなくては」
白「きっとあの堕天使が原因ですね。町を崩壊させるわけにはいきません」
葉「では私はあの堕天使をやりますので白音は」
白「私はケルベロスをやります。負けることはないと思いますが気をつけてくださいね」
葉「白音こそ」
白音は屋上からケルベロスに向かって飛び降りるました。私は薙刀を取り出し、2体の水竜を呼び出します。ですが同じ形だと芸がないですね。片方はお兄様みたいな龍にしてみましょうか。後はできるだけ近づいて
コ「人間如きが俺の槍を防げると思っていたか。フハハハハハぬおっ!!?」
予想よりも反応が速かったですね。片翼は持っていきたかったのですが3枚しか斬りませんでした
コ「うおっ!くっ!貴様ぁ!何者だ!!」
葉「まだです」
巨大な水の槍は避けられてしまいましたがまだ水の竜と龍が残っています。2体は大量の水を堕天使に向かって交わるように勢いよく吐き出しましたが光の盾を作り出して防ぎました。なので防いでいる背後から斬りかかりますが堕天使はこちらを向きながら右手に出した光の槍で薙刀を受け止めました。左手は2枚の盾を支えながらなかなか器用ですね
コ「なめるな!!!」
力まかせに弾かれましたが、私も翼を出して宙にとどまります。
コ「貴様ぁ!よくも俺の羽を。下等な悪魔風情が!!!」
葉「違いますよ」
悪魔みたいな翼は持ってますがあんな奴らと同じにしないでください。・・・お母様とレイヴェルは違いますけど
祐「葉月ちゃん!なんでここに!?」
木場先輩が翼を広げて私の横に来ました
葉「この町が崩壊するのを防ぐために来ました」
後、誰からかはわかりませんが駒王学園に来てほしいと依頼があったみたいですが誰なんでしょうか?
祐「なら一緒に戦「庇いながら戦うのはきついので下がってください」っ」
私も本気ではないですが相手もまだ全力ではないみたいです。そんな中で力のない先輩たちを庇いながら戦うのは少々無理があります
葉「先輩はあそこに固まっている部長たちを守ってあげてください」
祐「・・・わかった」
木場先輩は言われた通り部長たちのもとに行きました。すると目の前の堕天使が
コ「良かったのか?1人で。悪魔であるお前が俺の光に当たったら致命傷だぞ?」
葉「何言ってるんですか?」
たかが光で効くわけないじゃないですか。もちろん貫かれたりしたら普通にまずいですが、それは何であろうと変わりません
コ「まあいい。貴様は俺の翼を切り裂いてくれたからな。その礼はたっぷりさせてももらわんとな」
てっきり激情すると思いましたが意外と冷静ですね。やはり油断なりません。横目で白音を見ると左腕から血がしたたり落ち、対峙するケルベロスは左の頭が潰れてました。あのケルベロスもただものではないですね
【白音side】
ケ「まさか頭の一つを潰されるなんて思わなかったよ」
白「そちらこそ。もう少しで片腕を持ってかれるところでした」
ズキズキと痛む左腕からは血が流れ落ち、ほとんど動きません。おそらく骨も折れているでしょう。腕の中ほどから変な方向に曲がっています。
イ「白音ちゃん!アーシアに治療をしてもらわないと!」
白「必要ありません」
妖力を集中させ腕を再生させていきます。パキパキと音を立てながら骨が治っていき、傷ひとつない腕に戻りました
朱「傷が・・・治りましたわ」
イ「なんでだ!あれだけボロボロだったのに!?」
白「妖怪を甘く見ないでください」
たかが腕の1本や2本、すぐに再生できます。3代目総大将は半身を失っても再生してましたし妖怪の再生力侮ってもらっては困ります
ケ「やっぱりいいわね、その再生力。悪魔や堕天使じゃ考えられないからね」
白「あなたもすればいいじゃないですか。その程度の力は残っているでしょう?」
ケ「力は3割程度しか持ってきてないし使いきりさ。あんた程の相手に無駄遣いは出来ないからね」
流石はマザーケルベロスですね。挑発には乗ってくれませんか
ケ「あっちにいる青龍の娘の助けに行かなくていいのかい?何やら苦戦しているようだけど」
白「心配ないです」
確かに堕天使相手に攻めきれてないですがそれは学園の被害を考えてのことです。お姉様や
白「あなたを倒してからでも遅くはないです」
ケ「ならやって見なさい。私も報酬分は働かないといけないからね!」
私が構えをとるとマザーケルベロスも姿勢を低くし牙を向けてきました。空から光の槍が落ち、地面に刺さると同時に地面を蹴りました。ケルベロスの振りかざした爪と拳が交わり、弾かれるとすぐに足元に障壁を展開。障壁を足場に噛みついてきたケルベロスを避け、懐に入ると掌底で仰け反らせ、鉄山靠、回し蹴りを放ちケルベロスが大きく仰け反ります
ケ「まだだよ!」
追撃をかけようと踏み込んだところに尻尾の蛇が待ち受け、私を飲み込もうと口を開けて迫ってきます。
白「ッ・・・」
両手で顎を抑え、閉じないように抵抗しますが
ケ「動きが止まってるよ!」
立ち直った本体が動けない私に向かって牙を向けてきました。ならば
ケル「何!?」
私は蛇を本体向けて流し、開けられた口の中に尻尾を放り込み
ケル「ぎゃぅぅぅぅ」
下あごを蹴り上げて顎を無理矢理閉じせます。かまれた尻尾はのたうち回ってますが、尻尾の蛇動かなくなってました。これで振り回す程度しか使えなくなりましたが、まだあの範囲は面倒ですね。何とか引きちぎりたいものです
【三人称side】
時は少し遡る・・・
ゼノ「絶斗・・・絶斗ぉぉーーー!!!」
カランと音を立てアミル・ガウルが地面に落ちると絶斗の身体は崩れ落ちていたゼノヴィアを巻き込む形で倒れた
イ・リ「ゼット!!!」
祐・ア「ゼット君(さん)!」
ゼノ「何故・・・どうして・・・」
ゼノヴィアは何とか上半身を起こした。槍は消えていたが、穴の開いた胸からは大量の血が流れゼノヴィアと地面を赤く染めていた。アーシアが急いでゼットに
ア「駄目です。傷がふさがりません」
リ「そんな・・・」
生きていればどんな重傷でも完治させるが
イ「くっそぉぉぉ!よくもゼットを!!!」
コ「人間如きが俺の槍を防げると思っていたか。フハハハハハぬおっ!!?」
コカビエルが高笑いをする背後から水色の着物を着た少女が薙刀を振い、コアビエルの片翼が3枚切り裂いた。少女の攻撃はそれで終わらず、水の渦巻く大きな槍を2本出現させると、コカビエル目がけて発射させた。
イ「葉月ちゃん!?何故ここに?」
コ「うおっ!くっ!貴様ぁ!何者だ!!」
葉「まだです」
オカ研の全員が葉月の登場に驚く中、葉月の呼び出した2体の水竜から大量の水が吐き出されコカビエルの動きを封じこめる。それを見た朱乃は
朱「リアス!今の内ですわ!」
リ「え?な、何?」
リアスを含めたオカ研のほとんどが悲しむ中、1人だけ冷静に対処を考えていたものがいた。朱乃はゼットを中心に結界を張るとリアスに指示を出した
朱「
リ「だけどまだケルベロスが・・・」
イ「部長!白音ちゃんが!」
どこからか飛び降りてきたであろう白音がマザーケルベロスの背中に蹴りを浴びせると、マザーケルベロスはくの字に曲がり、倒れた、だが、すぐに立ち上がると白音と戦闘を始めた
朱「コカビエルとケルベロスの意識が私たちに向いてない今しかありません!」
リ「わかったわ!ゼノヴィアだったわね。貴方もいいかしら?」
ゼノ「だが・・・」
教会の人間であるゼノヴィアにとって悪魔に転生させるということは反対だ。だが
ゼノ「(絶斗は私が殺したようなものだ・・・)
死んだゼットは自分庇って死んだ。その殺してしまったという罪の意識がゼノヴィアに重くのしかかっていた。だから
ゼノ「・・・頼む。絶斗を生き返らせてくれ」
ゼノヴィアは絶斗を悪魔に転生させることを望んだ
リ「わかったわ。イッセーと祐斗は私たちを守ってちょうだい。場合によっては2人の援護をして」
イ・祐「「わかりました」」
リアスは懐から『
リ「やっぱり駄目ね」
リアスの予想通りゼットは潜在能力値の高い者だった。剣を扱うため『
リ「これもダメなの!?」
身体の中に入って行かなかった。駒価値は『
リ「何故!?なんで転生しないの!?」
駒価値を考えれば10。
ゼノ「おい!絶斗は!絶斗は転生したのか!?」
リ「私では・・・転生させることができない」
ゼノ「なん・・・だと・・・」
悪魔に転生させる、教会を裏切ってまで決断したことが無意味に終わったからだ。ゼットを助ける方法はもうない。ゼノヴィアに絶望に陥ろうとしていたその時
『・・・えるか!返事をしろ!』
ゼノ「・・・何だ?どこから声がするんだ?」
どこからか声が聴こえる。声は男のもののように聞こえたがこの結界の中には男は今いない。いるのは女性だけと3本の剣のみ
ゼノ「・・・まさか・・・アミル・ガウルなのか?」
辺りを見渡すとゼットが心臓を貫かれてからも淡く光り続けているアミル・ガウルがあった
『そうだ!はやくこの剣を絶斗の上に置くんだ!アミル・ガウルは俺が押さえているがあまり持たない。はやくしろ!』
ゼノ「わ、わかった」
言われた通りゼノヴィアはアミル・ガウルを手に取ったゼノヴィアは横たわるゼットの上に置いた
『後はその2つの駒をアミル・ガウルの上に置け!』
ゼノ「分かった。グレモリー!」
リ「何?さっきから誰と話して・・・」
ゼノ「そんなことは後だ!そのルークを剣の上に置いてくれ」
リアスは真剣なゼノヴィアを見てもう一度やってみようと思った。
リ「分かったわ」
リアスは『
イ「すっげぇ!」
宙では2体の水のドラゴンと共に葉月が、地上では白音がコカビエルとマザーケルベロス相手に戦っていた。以前に師事を受けた2人が、自分たちが手も足も出なかった相手と互角以上に渡り合っている姿を見てイッセーはそう呟いた
祐「確かにこれじゃ僕らは足手まといだね」
イ「白音ちゃんたちがこんなに強かったなんて思わなかったぜ。俺なんてギリギリ目で追えるぐらいだしな」
イッセーには今繰り広げられている戦いのすべてが見えているわけではない。体勢が崩れたり、衝撃を受けたりしてスピードが落ちた時のみ見えている。祐斗は見えてはいるがこれには身体の方がついていかないと感じていた。そんな2人は後ろで転生させているリアスたちを時折来る衝撃や流れ弾をから守っていた
イ「危なっ!?祐斗、光剣って折れるものなのか?」
祐「大戦のころから生きている堕天使の幹部の作り出したものだから軟なものじゃないはずだけど・・・」
イッセーたちは前に落ちてきた光剣の先を見て驚く。葉月とコカビエルがいる宙を見ると2体のドラゴンがコカビエルを追いかけて、薙刀と光の槍がぶつかり合っていた。
イ「ぐっ。なんだ?」
突然の衝撃と土煙が襲い掛かった。腕で顔を守り、衝撃の来た方に目を向けると地面に投げ飛ばされているケルベロスと追撃に踵落としをかけている白音の姿があった
朱「ちゃんと防いでください!私の結界はそこまで強いものではありませんわ」
イ「すみません」
一言謝ったイッセーは再び2つの戦いに目を向けた。宙ではいつの間にか水が炎に変わっている龍に締め付けられもがいているコカビエルがいた。
コ「この俺をなめるなぁ!!!」
コアビエルは無理矢理脱出し、葉月に向かって光の槍をいくつも投げつけた。葉月は回避するも槍たちは反転して背後から葉月に迫った
葉「追尾ですか。やっかいですね」
追尾する光の槍を近くに呼び戻した水竜を岩に変え槍を防いでいた。
地上では白音に尻尾の蛇に巻き付かれ、地面に叩き付けられていた
白「この程度!」
白音を中心に8方向に炎の刃が放出されると、絡まっていた尻尾が切り落とされた。
ケ「やってくれるわね」
ケルベロスは自身の死角へ攻撃できる手段を発たれたことに少しの焦りを感じた。残る攻撃方法は爪と頭が2つのみ。それに比べ相手は再生することにより怪我をなかったことにできる
ケ「(これだけ動いていても息の乱れもない。体力もまだ残っているのだろう)」
もう報酬分の働きはしただろうと考えたケルベロスは次で決めるようと決意したその時、空間に陣が現れた
ケ「!?」
コ「馬鹿な!?転移は出来なかったはずだ!」
コカビエルは驚いていた。バルパーが勝手に行った町を崩壊させる術式とは別に転移防止の術式を町に仕込んでいたからだ。これはグレモリー達悪魔が逃げないようにするためと、余計な援軍を呼ばれないようにするためでもあった。だが、コカビエルに作った術式を無視して陣の中から転移して来たのは
蒼「やれやれ。やっと着いたな」
長い青銀の髪をうなじでまとめ、緑色の和服を着た男と
黒「予定になかったことだし仕方ないにゃん」
結い上げられた黒髪を緑に輝く櫛で留め、黒い着物を着た美女だった
UAが50,000を超えました!皆様ありがとうございます
次回からはまた月曜日更新に戻りますので楽しみにしている方、待っていてください(期待にお応えできるかは不明ですが)