ハイスクールD・D・D(更新停止中)   作:ラグナクス

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今回はクリスマス回と言うこともあり少し短いです

皆さんはクリスマスどう過ごしましたか?私は小説の内容を考えたり、1人身クリスマスの曲を聞いたりしてました


クリスマス編 その2

【絶斗side】

 

冬休みに入ってクリスマス当日。俺とゼノヴィアは親戚のところにバイトに来ていた

 

「悪いな絶斗。折角のクリスマスだってのに」

 

絶「気にすることないって。夏休みは全く手伝えなかったしそれに叔父さんには色々世話になってるから」

 

親戚である叔父が経営するレストランは大きくないが小さくもない。普段は店の中がいっぱいいっぱいになるまで客が来ることはないが今日はクリスマスということもあり、ホールも厨房も休む暇なくまわっていた

 

「だが部活に入ってたんだろ?高校生だしみんなでパーティとかあったんじゃないか?」

 

絶「確かに呼ばれてたけど・・・すぐに戻ってこれないからな。家の大掃除とかもあるし」

 

「それもそうか。だがいつの間にあんな美人をゲットにしたんだよ」

 

叔父がニヤニヤしながら肘をぶつけてくる

 

絶「ゲットしただなんて言わないでくれ。・・・再会したのは春の終わり辺りかな。幼い頃出会って手紙だけやり取りしてたんだ」

 

話の中心であるゼノヴィアはホールで料理を配っていた。服装は他のウェイトレス同様サンタ服なのだが、ゼノヴィアだけミニスカサンタだった。スカートの下にスパッツをはているらしく時折スパッツの黒い生地が見えていた

 

「うらやましいなぁ。なぁ絶斗、俺にも紹介してくれよ」

 

コックの1人がいくつかの料理を手にしながら会話に交じってきた。彼はそれをウェイトレスに渡すとからの皿を手に戻ってきた

 

絶「そうはいっても部員の女性はみんな思いの人がいるからなぁ」

 

「はぁ。あそこの女生徒はレベル高いのになぁ」

 

残念そうにしながら調理場に戻っていった。力になれずすみません

 

「ともあれ彼女を大切にしろよ」

 

絶「勿論です。ゼノヴィアを手放したりなんかしません」

 

神様の前で誓ったことだ。破れるわけがない。叔父と話ながらも次々に増える皿を洗っては拭き、置いていく。

そうしていると叔父の後ろから何かの気配が

 

「あんた!何サボってるんだい!」

 

「ゲッ!?見つかった!!」

 

叔父の後ろから怒鳴ったのは叔父の奥さん。遂にサボってるのが見つかったか。俺は手を動かしているから被害はない

 

「料理長のあんたがそんなんでどうするのよ!」

 

「分かった。悪かったって。すぐに戻るから」

 

まったくと言って厨房の奥に戻っていく奥さん。叔父さんは頭をかきながら

 

「お前は俺みたいに尻を敷かれるような関係になるなよ?」

 

絶「はい」

 

まあ理想の夫婦は知っているからな。できるならば俺達も彼らのようになりたい

 

 

 

 

 

 

 

 

最後お客も帰り片付けを手伝ったら本当に閉店までいるはめになっちまった。俺たちは店の外にいるが辺りには雪が降り積ている。寒いなぁ

 

「折角のクリスマスだってのに来てくれて助かった。ありがとな」

 

絶「こちらこそ。お疲れさまでした」

 

ゼ「あの、よかったんですか?今日来た服をもらってしまって・・・」

 

「いいって。どうせ来年は受験とかで来れないだろう?叔父さんからのクリスマスプレゼントとでも思ってくれ」

 

ゼノヴィアが抱える袋には今日来たサンタの服が入っている

 

「2人っきりの時にでもそれ着てやってくれ。絶斗も喜ぶから」

 

絶「叔父さん!」

 

「ハハハハハ。また頼むぞ」

 

そう言っておじさんは鍵を閉めると帰っていった。全く油断ならないな

 

絶「俺たちも帰るか。ゼノヴィアも慣れない仕事で大変だったろう」

 

ゼ「確かにな。だがいい経験になったよ」

 

確かにゼノヴィアはバランスよく運んでいたし動きに無駄もなかった。・・・無駄のある動きができる環境にいるわけじゃないしな

 

 

 

 

 

雪が降る中手を繋ぎながら家に帰ってきた。風呂を上がったころには日付も変わってしまっていた。バイトで終わってしまったクリスマスだったが今日からは大掃除したりと年末年始に向けてすることがある。寝ようかと思い布団に入ろうとするとドアが叩かれた

 

ゼ「絶斗。入るぞ・・・」

 

絶「ゼノヴィアか。どうし・・・た」

 

いつもと違い声が抑え気味だったのが少し不思議に思った。だがそれも当然だろう。ゼノヴィアが着ているのはバイトできていたミニスカサンタ。それよりも上の丈が短くへそや腰回りが丸見えになっている。流石のゼノヴィアも恥ずかしいのか顔を赤くしていた

 

絶「ゼ、ゼノヴィア。一体、どうしたんだ?」

 

ゼ「一日遅れだがクリスマスプレゼントを渡そうと思ってな」

 

そういうとゼノヴィアは俺をベットに押し倒しキスをした。俺の目には目をつぶっているゼノヴィアの顔が映っていた

 

ゼ「わ、私がクリスマスプレゼントだ!受け取ってくれ!!」

 

絶「ゼノヴィア」

 

ゼ「なんだキャア」

 

ゼノヴィアの小さな悲鳴と共に上下が逆転する。つまり俺がゼノヴィアを押し倒している形だ

 

絶「いいのか?」

 

ゼ「ああ。来てくれ。絶斗」

 

ゼノヴィアは俺の首に腕を絡ませ、俺たちは再びキスをした。一日遅れのクリスマスだが俺たちは()なる夜を過ごした

 

 

 

 

 

 

 

【三人称side】

 

 

一方、青山龍神宮(あおのやまりゅうじんぐう)の一室で毎年恒例のお守り・お札・神具などの作成が行われていた。いつもと違うのは現朱雀の弟である朱明が東雲家に混ざってお守りなどの素材を作っていた

 

朱「・・・蒼枒たちは毎年これをやってるのか?」

 

蒼「当然だろう。効力も考えてギリギリまで作れないからな。この1週間は休みがないと思え」

 

朱「マジかよ・・・」

 

黒「しょうがないですにゃ。それでも朱明さんがいるだけあって白音の負担がかなり減ってるにゃ」

 

葉「そうですね。去年までは一日持たずに倒れてましたから」

 

白「師匠のおかげです」

 

朱「いや、話には来ていたがここまで辛いとは思わなかったからなぁ」

 

そう言って朱明は広げている翼から小さな羽根や朱色に光る半透明の石を生み落としていく。それは極々わずかな力のかけら。蒼枒、そして蒼枒の父親である碧守も体から生やした木から小さな木の札を落としてく。それらは一か所に集められ黒歌やフィーリス、そして龍神宮で働くのものたちによってお守りの袋に入れられたり、加工されていた


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