総文字数25000越え!前編だけでも5000字超えたのに後編も20000超えるとか明らかに前編と後編の割合おかしい
そして数はあるけど中身は伴っていないような・・・
あまり期待せずご覧になってください
お気に入り登録してくださった方が150人を超えました。
皆様ありがとうございます
Dホイールにロセたちを乗せてやってきたのは街はずれの広場。ここなら人への被害もないだろう
ゼ「さて、戦う前に俺の仲間たちを紹介しよう」
ゼファードルがそういうと背後に魔方陣が現れそこから悪魔たちが出てきた。
ゼ「まずは俺だ。名はゼファードル・グシャラボラス。
グレ「グレイオス・ゾルダーク。
キ「キルイース・シェルムーンっす。同じく
カ「カルティナ・ベアトリス。ゼファードル様の
白髪の長身の男に、語尾が特徴的な少女。ゼファードルと一緒にいた忍びの少女
グラ「俺はグラマーク・テンプラス。
エ「私の名はエルファランス・タンザナイト。ゼファードル様の
ウ「僕はウラディール・タンザナイト。
フルプレートに身を包み巨大な盾を持つ大男にティアマットとは違う青い髪の長身の美女、ローブを纏う男が挨拶した
ユ「これで全員か?ロセから聞いた話では
ロ「そう言われてます。ですがここにはその半分もいませんし・・・」
チェスはキングとクィーンが1つずつ。ナイト・ビショップ・ルークが2つずつ。ポーンが8つの駒を使って戦うボードゲームだ。レーティングゲームはチェスを元にしてるからイッセーみたいに1人で駒を何個も使わない限り16人になるはずなんだが・・・
テ「こいつはまだ全部埋まっていないからな。
ゼ「そしてここにいない者たちは皆休みだ。カルティナも休みにしたかったが案内する者がいなくなるからな」
随分優しいな。それに眷属とも部下ともいわず仲間か・・・
ユ「じゃあこちらも・・・ユーガ・キリュウ。デュエリストだ。今まではギルドで働いていたが今はロキのせいで大体ヴァルハラにいる。で、この戦いには参加しないが」
ロ「
ゼ「その犬らしからぬ力を持つものは?」
ユ「フェンリルの子のスコルとハティだ。フェンリルに頼まれて散歩してた」
これでここにいる全員の名前がわかったな。さてと
ユ「早速始めるか!そちらはここにいる全員で来るんだろ?」
ゼ「ああ、そのために呼んだのだからな」
その言葉にゼファードルの眷・・・仲間たちも戦闘態勢に入った
キ「やるっすよー!」
グレ「いつも通りやるだけだ」
カ「ゼファードル様に勝利を」
グラ「おっしゃあ!どんな攻撃も防いでやるぜぇ!」
エ「どんなものだろうとウラディールと共に撃ち倒すのみ」
ウ「ああ。・・・行くぞ!エルファランス」
ユ「あれティアマットは参加しないのか?」
テ「私は見てたいからパスだ」
ユ「そうか。なら少し離れていてくれ。何故ならこのデッキはキングの力!キングの魂のカードが詰まっているからな!!」
俺はデュエルディスクを展開しゼファードル達に向かって構える
『『『デュエル』』』
ゼ「先攻は譲ってやる」
ユ「それはどうも。ドロー!」
初手5枚をドロー!・・・なぁにこれぇ。
《シャッフル・リボーン》
《スカーレッド・カーペット》
《ガード・ブロック》
《バリア・リゾネーター》
《ヘルウェイ・パトロール》
ロキの時といい初期手札悪いなぁ。《シャッフル・リボーン》はともかく《スカーレッド・カーペット》は初手で来てもなぁ。・・・とりあえず《ヘルウェイ・パトロール》伏せるか
ユ「俺はカードを1枚伏せる。そして1枚セットしターンエンド」
グラ「・・・攻撃してこない?」
巨大な盾を構えていたグラマークは俺が何もしなかったため構えを解いた
ゼ「何を考えている・・・慎重に行くぞ」
グレ「なら俺からいこう」
グレイオスは懐から何かを取り出した。
ロ「おもちゃの銃?」
グレ「今はな」
小さなおもちゃだったものが光を放ち銃身の長いスナイパーライフルへと姿を変えた
グレ「これが俺の
スコープをのぞき込み伏せているカードに狙いを定める。引き金が引かれ弾丸がカードを貫くと伏せていた《ヘルウェイ・パトロール》が破壊された
ウ「なら僕も」
カ「はぁ!」
ウラディールが魔法を放ちカルティナが数枚の手裏剣を投げてくる
ユ「どちらかは防がせてもらう!伏せカードオープン《ガード・ブロック》。戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、自分のデッキからカードを1枚ドローする。」
魔法は《ガード・ブロック》で防いだが・・・
ユ「っく」
カルティナの放った手裏剣はディエルディスクで何とか防いだ。
ユーガのライフ:8000→7000
ユ「俺のターン、ドロー!」
先の攻撃で1000ポイントのダメージを受けた。手裏剣でこれだけの威力だ、原作では不明だったが、改変させてしまったゼファードルの仲間たちはかなり鍛えられているみたいだ
手札
《シャッフル・リボーン》
《スカーレッド・カーペット》
《バリア・リゾネーター》
《レッド・ガードナー》
《手札抹殺》
よし、《手札抹殺》を引けた。《シャッフル・リボーン》は使ってもいいけど・・・
ユ「俺は《手札抹殺》を発動。効果により手札をすべて捨てて、同じ枚数ドローする。俺の手札は4枚。よって4枚ドロー!」
引いたカードは
《ジャンク・シンクロン》
《バイス・ドラゴン》
《
《アドバンスドロー》
ユ「俺は《バイス・ドラゴン》を特殊召喚。このカードは相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。この方法で特殊召喚したこのカードの元々の攻撃力・守備力は半分になる」
ゼ「モンスターだと?俺たちの場にそんなものはいないが」
ユ「俺のデュエル相手はプレイヤー兼モンスター扱いとなる。よって《バイス・ドラゴン》の効果が適用される。続けるぞ。俺は《ジャンク・シンクロン》を通常召喚。《ジャンク・シンクロン》が召喚に成功した時、自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。俺は《バリア・リゾネーター》を特殊召喚」
俺の場に紫色のドラゴン、オレンジ色のアーマーを身に着けた機械の戦士、何かの装置を背負った悪魔が現れる。
ユ「俺は手札から《
ユーガのライフ:7000→6000
さらに1000の値札が付けられているFUSIONと書かれたカップラーメンの容器が現れお湯が注がれる。すると容器の中から炎の身体の龍が現れた。何かの装置を背負った悪魔がその手に持つ音叉を鳴らすとその身を緑のリングに姿を変え、炎の龍がその中に入る。光がリングを貫くと中から片手に本を持ち司書のような魔法使いが現れた。
ユ「まだだ、俺は《バイス・ドラゴン》に《ジャンク・シンクロン》をチュ-ニング」
キ「ゼファードル様!まさか」
ゼ「ああ、あの時見せてくれた時とレベルが一緒だ」
《ジャンク・シンクロン》が背中に付いているリコイルスターターを引っ張り、バックパックのエンジンが始動する。体を3つの緑のリングに変化させると《バイス・ドラゴン》がその中に入り、光がリングを貫いた
ユ「王者の咆哮、今天地を揺るがす。唯一無二なる覇者の力をその身に刻むがいい!シンクロ召喚!荒ぶる魂、《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》!」
片方の角は折れ、全身の傷に傷を負っているが右手に籠手をはめた破壊の竜《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》が現れた。《スカーライト》はゼファードル達を威圧するように咆哮が響き渡る
カ「うぅぅぅぅこの威圧感、姿は違うが」
グラ「ああ、これがゼファードル様が憧れたドラゴン」
ゼ「いや違う。確かに似ているが角は折れていなかったし、体に傷もなかった」
ほう。カードを持っていただけあってよく見ているな
ユ「その通りだ!《スカーライト》の傷は《レッド・デーモンズ・ドラゴン》があるデュエルで受けた際にできたもの。カードは別だがフィールド・墓地では《レッド・デーモンズ・ドラゴン》として扱う。続けるぞ。シンクロモンスターのシンクロ召喚に成功した時、《
ドローしたカードは《リビングデッドの呼び声》か
ユ「そしてバトル!行け《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》!アブソリュート・パワー・フレイム!」
『ちぃいいい』
《スカーライト》の篭手から炎が噴き上がり地面に叩き付ける。炎波がゼファードルたちを襲うがプレイヤーでもあるため破壊は出来ない。
ユ「今だ《スカーライト》!忍者のカルティアに攻撃!灼熱のクリムゾン・ヘル・バーニング」
だが破壊は出来なくても動きを止めさせることはできる。スカーライトの口から渦巻く炎が吐き出されカルティナを襲うも他の仲間はアブソリュート・パワー・フレイムの炎波で動くことができない。
ユ「よし、これで1人・・・何だと!?」
炎が晴れると炭になっている上着と丸太があった
カ「はぁはぁはぁ。危なかった」
・・・上半身が鎖の
ゼ「カティ、大丈夫か?」
カ「はぁ、はぁ、すみません。攻撃を避けるのに魔力をほぼ使い切ってしまいました」
ゼ「なら無理はするな。後ろに下がって休んでいろ」
カ「わかりました」
カルティナが下がる直前にゼファードルに向けて光っている何かを投げ渡した。あれは一体?
ユ「俺はリバースカードを1枚伏せてターンエンド」
ゼ「・・・まさか他にも《レッド・デーモン》がいたとはな」
ユ「ああ。レッド・デーモンは全部で3体いる」
進化する前の姿のみで、だがな
ゼ「そうか。それはぜひ見てみたいものだ」
ユ「なら《スカーライト》を倒してみろ」
ゼ「言われなくともそのつもりだ!行くぞ」
『おう(はい)!』
エ「換装!白魔の鎧」
エルファランスが鎧を身に纏う。白一色の重厚な鎧に同じ色の巨大なハルバードを手に持っている
エ「っはああああああああ!」
エルファランスは天高く飛び上がり、その手に持つハルバードを《スカーライト》目がけて振り下ろしてくる
ユ「迎え撃て《スカーライト》!」
ウ「させない!バインドプラント」
ウラディールが呪文を唱えると地面からいくつもの荊が《スカーライト》に絡みつき動きを封じる
グレ「俺達もやるぞ。力を貸せキル!」
キ「はいっす!」
グレイオスが再び銃を変化させる。それは光りながら姿と大きさを変えて・・・
ユ「それって銃かぁ!?」
グレ「俺の
はぁ!?それってありか!?変化させたものはまるで怪獣映画に使用されるミサイルの発射装置みたいだ。
キ「いくっす!」
グレ「発射」
動きを封じられた《スカーライト》がエルファランスによって斬られた後にミサイルが衝突。爆発が襲うとスカーライトが破壊されていた。
ユーガのライフ:6000→5000
くそっ。複数人の攻撃だからそれぞれの攻撃力がわからん。爆風が晴れると引いた腕に炎を纏わせて構えているゼファードルがいた
ゼ「くらえ!アブソリュート・パワーフォース!」
腕が《レッド・デーモンズ・ドラゴン》のようになっており、そこから放たれる巨大な炎の掌底。このままでは《ライブラリアン》が俺を庇ってしまう。破壊されないとは思うが念のためだ
ユ「させるか!リバースカード、《リビングデッドの呼び声》。自分の墓地のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。甦れ、《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》!」
《スカーライト》が翼を広げ咆哮を上げる。そこにゼファードルが放ったアブソリュート・パワーフォースが迫ってきた
ユ「迎え撃て《スカーライト》、アブソリュート・パワー・フレイム」
《スカーライト》が炎が渦巻く熱線を放つ。それはアブソリュート・パワーフォースと衝突する。一瞬均衡するもアブソリュート・パワーフォースを突き破り、威力を下げながらゼファードルに迫った。
ゼ「ふっ・・・この程度で終わってはおもしろくないからな」
・・・ゼファードルはここまで強いのか。いくらゼファードルの攻撃で威力が下がっていたからと言って《スカーライト》の攻撃を片腕で防ぐか。とはいえ《ライブラリアン》は守れた
ユ「俺のターン、ドロー。俺は手札から《アドバンスドロー》を発動。レベル8以上のモンスター1体をリリースして発動できる。俺は《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》をリリースし、デッキからカードを2枚ドローする」
《スカーライト》が光の粒になりフィールドから消えた。だがそのおかげで俺は2枚ドローすることができる
ロ「何故復活させた強力なドラゴンをわざわざ手放したのですか?」
ユ「このままやってもまた破壊される可能性があるし、次につながらないからな」
手札
《コール・リゾネーター》
《レッド・スプリンター》
《クリエイト・リゾネーター》
ユ「俺は墓地の《ヘルウェイ・パトロール》の効果発動。墓地のこのカードを除外して手札から攻撃力2000以下の悪魔族モンスター1体を特殊召喚する。《レッド・スプリンター》を特殊召喚する」
俺のフィールドに炎の
ユ「俺は魔法カード《コール・リゾネーター》を発動。デッキから《リゾネーター》モンスター1体を手札に加える。俺は《チェーン・リゾネーター》を手札に加えそのまま召喚。このモンスターはフィールドにシンクロモンスターが存在し、このカードが召喚に成功した時デッキから《チェーン・リゾネーター》以外の《リゾネーター》モンスター1体を特殊召喚する。俺の場には《
俺の目の前に背後に鎖を浮かべた悪魔と身体が炎でできた悪魔が音叉を持って現れた。
ユ「《レッド・リゾネーター》が特殊召喚に成功した時、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力分だけ自分はLPを回復する。俺は《
ユーガのライフ:5000→7400
ユ「《レッド・スプリンター》に《レッド・リゾネーター》をチューニング!」
《レッド・リゾネーター》が音叉を鳴らすと緑のリングになり、《レッド・スプリンター》がその中で空を駆ける
ユ「天地に轟く王者の魂!今ここにその力の一端を示せ!シンクロ召喚!《レッド・ライジング・ドラゴン》!」
その姿は《レッド・デーモンズ・ドラゴン》そのもの。ただし、その身体のすべてが炎でできていた
ゼ「《レッド・デーモンズ・ドラゴン》・・・」
ユ「残念ながら違う。《レッド・ライジング・ドラゴン》の効果発動。シンクロ召喚に成功した時、自分の墓地の「リゾネーター」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。さらにチェーン(2)して俺は《
ユーガのライフ:7400→9800
ロ「ユーガのライフポイントが9000を上回った!ということはロキ様にも使ったあのカードが」
ユ「残念ながら今手札にはない。だが2枚ドローするカードなら他にいくらでもある!今引いた《マジック・プランター》を発動。俺は場に残っている《リビングデッドの呼び声》を墓地に送り、デッキからカードを2枚ドローする。」
手札
《クリエイト・リゾネーター》
《禁じられた聖杯》
《ダーク・バグ》
フィールド
《チェーン・リゾネーター》
《レッド・リゾネーター》
《レッド・ライジング・ドラゴン》
《
ユ「俺は《レッド・ライジング・ドラゴン》に《レッド・リゾネーター》をチューニング。漆黒の闇を裂き天地を焼き尽くす孤高の絶対なる王者よ!!万物を
炎の《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が2つのリングにはさまれ光にのまれると、肉体を得てもう1つの破壊の竜が現れた
ゼ「これがもう一体の《レッド・デーモン》!」
キ「《レッド・デーモンズ・ドラゴン》にそっくりっすね」
グラ「でもこちらのほうが筋肉質だぜ」
ユ「続けるぞ。《ライブラリアン》の効果で1枚ドロー。そして《琰魔竜 レッド・デーモン》に《チェーン・リゾネーター》をチューニング!深淵の闇より解き放たれし魔王よ!!その憤怒を爆散させよ!!シンクロ召喚!《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》!」
《チェーン・リゾネーター》が緑のリングに姿を変えて《琰魔竜 レッド・デーモン》を包み込む。現れたの体に鎧を、腕に大きな刃をつけた《レッド・デーモン》だった。
エ「進化しただと!?」
ウ「さっきの《レッド・デーモン》でも抑え込むのにかなり力が必要だったのに」
ユ「まだだ!《ライブラリアン》の効果でさらに1枚ドロー。そして手札から《クリエイト・リゾネーター》を特殊召喚する。このモンスターは自分フィールド上にレベル8以上のシンクロモンスターが表側表示で存在する場合、手札から特殊召喚する事ができる。俺の場にはレベル9の《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》がいるため召喚可能。そして《
背中に風車をつけた悪魔が音叉を鳴らす。《ライブラリアン》が3つのリングになった悪魔の中に入る。光が貫き現れたのは始まりの破壊竜、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》
ゼ「おお!《レッド・デーモンズ・ドラゴン》!」
グレ「これがゼファードル様の持っていたカードのドラゴン」
言われてみると確かに琰魔竜のほうが筋肉ついてるな。今はどうでもいいけど
ゼ「わかっているな。このドラゴンに対して防御はするな」
『了解です』
ユ「《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》で攻撃!」
《アビス》がその拳でウラディールに殴りかかる
グラ「おっと!そいつの攻撃は防がせてもらうぜ」
グラマークがみんなを庇うように前に出て盾を構える
ゼ「待て!グラマーク!」
グラ「大丈夫です。1発ぐらいは防いで見せます」
確かに《アビス》には守備表示モンスターに対しては効果を持っていない・・・だが!
ユ「この瞬間を待っていたんだ!」
グラ「何!?」
《アビス》が宙返りをするとそのすぐ後ろから炎を纏った掌底を繰り出し突進している《レッド・デーモンズ・ドラゴン》がいた
ユ「《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の攻撃!アブソリュート・パワーフォース!」
グラ「ぐ、おおおおおらぁぁあああ」
盾を構えて攻撃を受けきる。だが無駄だ!
ユ「防いだな?なら《レッド・デーモンズ・ドラゴン》の効果が発動される。守備表示モンスターをすべて破壊する。デモン・メテオ!」
グラ「な!ぐあああああ」
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が咆哮すると炎の波動が広がる。本来ならば守備表示モンスターを全滅させる効果だがプレイヤーを破壊することはできない。しかし動きを止め、不確定だがダメージを負わせることはできる。衝撃波を受けたゼファードル達はひるみ、最も近くで受けたグラマークが吹き飛ばされた。
ユ「《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》で止めだ!
ウ「させない!」
ウラディールが瞬間移動でグラマークの前に移動し《アビス》の攻撃を防ぐ魔方陣を展開する。
ウ「そんな!?」
キ「こんなのうそっす!」
テ「ほう。最上級悪魔の攻撃を防ぐウラディールの防御陣をたやすく破るとはな」
《アビス》の拳が防御陣を殴るとバラバラに崩れ、2人が吹き飛ばされていった
グラ「くっそおおおおおおお!!」
ウ「ぐぁぁぁああああ」
エ「ウラディール!」
ユ「この瞬間《アビス》の効果が発動。このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、自分の墓地のチューナー1体を対象として発動できる。《チェーン・リゾネーター》を守備表示で特殊召喚」
《アビス》の掌に炎がともるとその中から《チェーン・リゾネーター》が出てきた
ユ「メインフェイズ2に移行。《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》に《チェーン・リゾネーター》をチューニング!泰山鳴動!!山を裂き地の炎と共にその身を曝せ!!シンクロ召喚!《琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》!!」
《チェーン・リゾネーター》が再び緑のリングに姿を変え、《琰魔竜 レッド・デーモン・アビス》がその中を通る。リングを抜けた現れた《レッド・デーモン》は角が伸び体を紫色に変え、鎧をさらに身に纏い、腕の刃もさらに大きさを増していた
エ「ベリアル!?レーティングゲーム1位に君臨する、魔王に匹敵する悪魔の名を冠するドラゴンだと!?」
そういえばベリアルって名前の悪魔だったけ。
ユ「この姿はただの通過点に過ぎない」
キ「一体どれだけ進化するんすか!」
ユ「まだあと1回残している!《ベリアル》の効果発動!自分フィールドのモンスター1体をリリースし、自分の墓地の《レッド・デーモン》モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。俺は《レッド・デーモンズ・ドラゴン》をリリースし、《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》を特殊召喚。カードを2枚伏せてターンエンド」
吹き飛ばされたウラディールとグラマークに駆け寄るゼファードルとエルファランス。さてこれからどう動く
グラ「すみません。防ぐと言っておきながらこのざまで」
ゼ「全く、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》がいるのに迂闊なことをするからだ。まぁ分からないでもないがな。ウラディールもよく守ってくれた」
エ「大丈夫か?ウラディール」
ウ「お役に立てず、すみません」
ゼ「そんなことはない。後は下がって休んでいろ」
再びゼファードルに何かが渡された。
ゼ「ここからは本気で行くぞ!はああああああああ!」
ゼファードルに角と尻尾が生え、翼が大きく広がり、一回り身体が大きくなった。その姿はまるで・・・
ゼ「ブルー・デーモンズ・ドラゴン!」
青い《レッド・デーモンズ・ドラゴン》だった。
グレ「なら俺も本気を出すか」
グレイオスが懐からもう一丁の銃を取り出すと、ミサイルの発射装置が姿を変える。
ロ「巨大な大砲と・・・何ですか?」
ユ「あれはもしかして・・・レールガンか!?」
グレ「その通りだ!」
グレイオスを挟むようにして現れたのは、戦艦に積むような巨大な3連装砲と砲身が長く巨大なレールガン。そして
ロ「何ですか!?その巨大な剣は!!!」
エルファランスがさらしと袴、そして手首に何の文字か読めないが布を巻き付けて《レッド・デーモン》達よりも巨大な剣を上段に構えていた。
ゼ「これが俺たちの本気だ!受けて見ろ!」
受けて見ろって受けたくないな。俺は攻撃される前に《ライブラリアン》で引いたカードを発動させた。
ユ「リバースカードオープン、《スクリーン・オブ・レッド》!この効果により相手モンスターは攻撃宣言できない」
ゼファードル達を取り囲むように5つの破片が突き刺さり、動きを止めた
エ「なっ!?」
キ「動けないっす」
間に合った。攻撃宣言されてからでは発動できないからな
ゼ「このようなもので俺の攻撃を防げると思っているのか!」
このとき俺は嫌な予感がした。このままでは《スクリーン・オブ・レッド》が破壊されてしまう。だからゼファードルに対してもう1枚、伏せたカードを発動させた
ユ「もう1枚のカードも発動させる!《禁じられた聖杯》!この効果はモンスター1体の効果をエンドフェイズまで無効にし、攻撃力を400ポイントアップさせる。俺はゼファードルを選択し、効果を無効にする」
空中に聖杯が現れ、ゼファードルに中身がかけられる。元々は《レッド・デーモンズ・ドラゴン》のデメリットを無効化するために入れたものだ。今回はベリアルのおかげで使うことはなかったが
ゼ「くそっ!何故そのカードを破壊できない」
破片に向かって何かを発動させようと手を出している。やはりゼファードルも何らかの方法で破壊できるようだ。ロキも効果をやわらげたりできるし《レッド・デーモンズ・ドラゴン》には《クリムゾン・ヘル・セキュア》という魔法・罠を破壊する専用魔法カードがある。《聖杯》を発動させておいてよかった
ユ「行くぞ!俺のターン!」
手札
《ダーク・バグ》
《おろかな埋葬》
《エンシェント・リーフ》
手札は前のターンからある《ダーク・バグ》と《ライブラリアン》で引いた《おろかな埋葬》、そしてドローカードの《エンシェント・リーフ》。まずは・・・
ユ「手札から魔法カード発動。《おろかな埋葬》!デッキからモンスター1体を墓地へ送る。俺は《救世竜 セイヴァー・ドラゴン》を墓地に送る。そして《スクリーン・オブ・レッド》の第2の効果発動。フィールドに《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が存在するとき、このカードを破壊し自分の墓地のレベル1のチューナーモンスター1体を特殊召喚する」
ロ「なるほど。だから《スカーライト》を選らんだんですね」
ユ「そうだ。《スカーライト》はフィールド・墓地に存在する限りカード名を、《レッド・デーモンズ・ドラゴン》として扱い、デメリット効果がない。そして《スクリーン・オブ・レッド》の発動条件を満たしている。俺は《スクリーン・オブ・レッド》を破壊し、《おろかな埋葬》で墓地に送った《救世竜 セイヴァー・ドラゴン》を特殊召喚!」
ゼファードル達を抑え込んでいた破片がバラバラに崩れると2体のドラゴンの隣に小さなピンクのドラゴンが現れた
ロ「随分と小さなドラゴンですね」
テ「だが何か不思議な力を感じる」
ロセはいつの間にか寝ているスコルとハティを撫で、ティアマットは参加したそうにうずうずしていた
ユ「さらに《ダーク・バグ》を召喚。このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル3のチューナー1体を効果を無効にして特殊召喚する。《クリエイト・リゾネーター》を特殊召喚。そして《ベリアル》の効果により《クリエイト・リゾネーター》リリースし《レッド・デーモンズ・ドラゴン》を特殊召喚」
《ベリアル》によって悪魔が龍へと姿を変える
ユ「俺は《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》と《ダーク・バグ》に《救世竜 セイヴァー・ドラゴン》をチューニング!」
《スカーライト》と《ダーク・バグ》が並ぶと《セイヴァー・ドラゴン》が飛んでくる。《セイヴァー・ドラゴン》が大きくなり《スカーライト》と《ダーク・バグ》を飲み込むと《セイヴァー・ドラゴン》が光を放った
ユ「研磨されし孤高の光、真の覇者となりて大地を照らす!光輝け!シンクロ召喚!大いなる魂、《セイヴァー・デモン・ドラゴン》!
体は細く長くなり腕が羽に変わり計4つに、その姿は東洋風でどこか《セイヴァー・ドラゴン》を思わせる姿をしていた。
ユ「さらに俺は《エンシェント・リーフ》を発動。自分のライフポイントが9000以上の場合発動可能。2000ポイントのライフ払いデッキから2枚ドローする」
ユーガのライフ:9800→7800
ドローしたカードは《エンシェント・リーフ》と《紅蓮魔竜の壺》だ。どちらも3枚積みしてるとはいえ運がいいな
ユ「《セイヴァー・デモン・ドラゴン》の効果発動!1ターンに1度、エンドフェイズ時まで、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択してその効果を無効にし、そのモンスターの攻撃力分このカードの攻撃力をアップする。俺はゼファードルを選択する。パワー・ゲイン!」
ゼ「ぐおおおお」
『ゼファードル様!』
《セイヴァー・デモン・ドラゴン》の口から光が放たれゼファードルから力を吸収する。攻撃力は・・・6600だと!?ゼファードルのやつ2600も攻撃力があるのか
ユ「バトルだ!《レッド・デーモンズ・ドラゴン》でグレイオスに攻撃!」
2つの巨大な砲から放たれる砲弾を避けながらグレイオスに近づく
グレ「くそ!あたりゃあしねぇ」
ユ「そのほうを破壊しろ!アブソリュート・パワーフォース!」
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》がその炎を纏った掌底で大砲を破壊する。
グレ「がぁあああああああああ!」
グレイオスは直撃は避けたものの、風圧と爆風で大きく吹き飛ばされた
ユ「次だ!《ベリアル》でエルファランスに攻撃!
エ「負けるものか!魔人山断剣!」
《ベリアル》がその拳を振い、エルファランスが巨大な剣を持ちながらも一歩踏み込み《ベリアル》に振り下ろされる。拳と剣がぶつかり衝撃波が広がる。
エ「がぁぁぁああああああ」
剣が砕かれエルファランスは衝撃に耐えきれず吹き飛ばされた
ユ「この瞬間《ベリアル》の効果発動!このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。自分のデッキ及び墓地からレベルが同じチューナーをそれぞれ1体ずつ選んで守備表示で特殊召喚する。俺はデッキと墓地から《レッド・リゾネーター》を特殊召喚」
《ベリアル》が両手の掌に炎をともすと、炎の身体の悪魔が2体飛び出してきた
ユ「《レッド・リゾネーター》が特殊召喚されたことにより再び効果発動。《ベリアル》の攻撃力分、3500ポイント回復する。《レッド・リゾネーター》は2体いるため7000回復する」
ユーガのライフ:9800→16800
ユ「これで最後だ!《セイヴァー・デモン・ドラゴン》でゼファードルに攻撃!アルティメット・パワーフォース!!!」
《セイヴァー・デモン》は炎を纏い、高速で突進する。力を吸収されたゼファードルはその突進を避ける力はない
キ「まだっす!まだ終わらないっす」
これで終わりかと思ったとき、キルイースがゼファードルを庇うように立ちふさがる
ゼ「何をするつもりだキルイース!」
キ「ゼファードル様の代わりにあいつを倒すっす」
そう言って大量の爆弾を《セイヴァー・デモン》の目の前に投げる。その手には何かのスイッチが握られていた
ユ「何をするつもりだ!」
ロ「死ぬつもりですか!?やめてください!」
俺とロセが自爆するのを止めようとするも
キ「いいや!限界だ押すね!」
大量の爆弾が《セイヴァー・デモン》とキルイースを巻き込み、一斉に爆発した。爆風や衝撃などが飛んできたが俺は《レッド・デーモン》に守ってもらい、ロセたちは《ベリアル》に守ってもらった
ユ「・・・まさか《セイヴァー・デモン》が破壊されるとはな」
煙が晴れると《セイヴァー・デモン》の姿がなく、キルイースが体を焦がし倒れていた。ライフに変動はない。効果破壊はされないから純粋な攻撃力で破壊したのだろうか?まぁいい、だがこれでゼファードルの仲間は全員リタイアだ
ユ「俺は《紅蓮魔竜の壺》を発動。自分フィールドに《レッド・デーモンズ・ドラゴン》が存在する場合に発動できる。デッキから2枚ドロー。さらに《エンシェント・リーフ》も発動しライフを払って2枚ドロー」
ユーガのライフ:16800→14800
《紅蓮魔竜の壺》 (アニメ効果)
通常魔法
自分フィールドに「レッド・デーモンズ・ドラゴン」が存在する場合に発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする
引いたカードは《レッド・ウルフ》と《死者蘇生》・《ガード・ブロック》・《貪欲な瓶》か
ユ「そして《レッド・デーモンズ・ドラゴン》に2体の《レッド・リゾネーター》をダブルチューニング!」
《レッド・リゾネーター》達が音叉を鳴らすと今までの緑色の輪ではなく、炎の輪となって《レッド・デーモンズ・ドラゴン》を包み込む
ユ「王者と悪魔、今ここに交わる。荒ぶる魂よ、天地創造の叫びをあげよ」
星が誕生するがの如く炎がはじけとんだ
ユ「シンクロ召喚!出でよ、《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》!」
《レッド・デーモンズ・ドラゴン》がその身に紅蓮の悪魔の力を取り込み、進化した姿で現れる
ロ「なんて禍々しい龍なんでしょう」
テ「だが今までの《レッド・デーモン》にはない圧倒的な力を感じる。これがあいつの切り札か」
ユ「俺は2枚カードを伏せてターンエンド」
俺が《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》を召喚してもゼファードルは何の反応もなかった。そのゼファードルは先ほどの攻撃で横たわっている仲間たちのもとにいた
ゼ「大丈夫か?」
グレ「悪い、体が動かねぇ」
エ「すみません」
キ「・・・・・」
ゼ「はぁ、キルイースはいつも通りか。だが助かった、後は俺にまかせろ」
3人から何かを受け取ったゼファードルは俺に向き合った。
ゼ「・・・この力はまだ未完成なのだがな」
青いオーラが立ち上り、6つの光の玉がゼファードルの周りを高速で回転する。それはまるでシンクロ召喚するリングの様だ
ゼ「行くぞ!魔と龍、今ここに一つとなり、我らが絆の力ここに示す!シンクロ召喚!グシャラボラス・デモン・ドラゴン」
光がリングを貫く。マジか!?シンクロ召喚しちゃうのか!?光の中から現れた姿はゼファードルの面影が見られない完全な《レッド・デーモンズ・ドラゴン》・・・いや青いから《ブルー・デーモンズ・ドラゴン》と言うべきか。体には《アビス》や《ベリアル》のように鎧を腕に刃を着けられていた
ゼ「この姿は不安定でな。短い間でいられない」
テ「それはまだお前が未熟だからだ」
人の姿から蒼穹の巨龍へと姿を変えたティアマットが俺の目の前へと飛んできた
ユ「見てるんじゃなかったのか?」
テ「ここからは私も参加させてもらおう。これほどのドラゴンが目のいるのだ、戦いたくてしょうがない」
あーあ、ティアマット来ちゃったか。だけど・・・
テ「くらえ!蒼龍の豪炎!」
ユ「この瞬間《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》の効果発動!相手モンスターの攻撃宣言時にその攻撃モンスター1体を対象として発動できる。フィールドのこのカードを除外し、その攻撃を無効にする」
残念だがその攻撃は届かない。《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》が燃えるように消えるとティアマットの青い炎が消滅、赤いオーラがティアマットの動きを封じた。
テ「何!?体の自由が利かない・・・」
ゼ「ティアマット!手を出すな」
巨大な剣を出現させ《ベリアル》へと突進してくる
ユ「返り討ちにしろ!
拳と剣がぶつかり合う。互いに避け、相殺し合う。そのたびに衝撃波が広がり大地が震える。
ユ「やるな。まさか姿を変えた結果、ベリアルと渡り合うことができるようになるなんてな」
ゼ「この姿は俺の仲間の力を借りることではじめてなることができる。故に!俺は勝たねばならない!俺が負けるということは、力を残し、さがった仲間たちの期待を裏切ることになるからだ!」
ゼファードルが再び接近し拳と剣が交わるもピキッと金属が割れるような音がした。すると《ベリアル》の拳をバックステップで避けたゼファードルは《ベリアル》に手を向け
ゼ「炎荊呪縛!」
地面から炎でできた荊が《ベリアル》の動きを止めた。それはまるでウラディールのバインドプラントが炎で強化されているみたいだった
ゼ「はぁああああ!」
ユ「腕は封じても首はまだ動けるぞ!薙ぎ払え!」
《ベリアル》がその口から熱線を放つ。ゼファードルは剣を盾に防ぐもついに耐え切れずバキンという音と共に折れてしまった
ゼ「まだ終わっていないぞ!」
熱線の下を潜り込んで来たゼファードルが折れた剣で《ベリアル》を貫くと剣が爆発。《ベリアル》は巻き込まれて破壊された
ゼ「これで止めだ!インヴァイツ・ヘル・インパクト!」
ユ「終わらせない!トラップ発動、《ガード・ブロック》。ダメージを無効にしてカードを1枚ドローする」
ゼファードルが空気を殴りつけると青い巨大な拳が俺に襲い掛かってくる。だが《ガード・ブロック》の効果により拳が目の前で霧散した
ゼ「はぁはぁ。くそっ、これでも届かないのか」
ユ「そう簡単にやられるわけにはいかないからな」
《ベリアル》と戦いかなり消耗したゼファードルに余裕ぶってはいるが、《ガード・ブロック》がなかったらどうなっていたかわからない。攻撃力が表記されていない以上ダメージを受けないことに越したことはないからな。けど《ベリアル》が破壊されてもライフが減らなかったな。《デモン》の時と同じ効果破壊扱いなのか?
ユ「エンドフェイズ、《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》は自身の効果によりフィールドに戻ってくる。・・・フィールドは《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》だけか。まさか《ベリアル》が破壊されるとは思わなかった。」
空中で炎が燃え上がると《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》が姿を現す。正直ティアマットは途中でうずうずしていたから参加してくるだろうな、とは思ったけどゼファードルがここまで強くなっているとは思わなかった。だから・・・
ユ「だから俺も本気で行く!《レッド・デーモン》たちの真の姿、その目に焼き付けるがいい!ドロー!」
手札
《レッド・ウルフ》
《死者蘇生》
《
《コール・リゾネーター》
ユ「よし、俺は再び《コール・リゾネーター》を発動。同じようにデッキから《チェーン・リゾネーター》を手札に加え召喚。《チェーン・リゾネーター》の効果にチェーン2して《レッド・ウルフ》の効果発動。《リゾネーター》モンスターの召喚に成功した時に《レッド・ウルフ》は手札から特殊召喚できる。さらにチェーン3でリバースカード、《貪欲な瓶》を発動」
テ「何をしようというのだ」
ユ「・・・チェーン処理に移る。《貪欲な瓶》の効果で《紅蓮魔竜の壺》・《エンシェント・リーフ》・《紅蓮魔竜の壺》・《
俺のフィールドに炎を纏った名の通りの赤い狼に、鎖を背に浮かべた悪魔、緑と黄色で組み合わさった何かを背に浮かべた悪魔が出現した
ユ「今引いたカードは《エンシェントリーフ》。2000ポイントのライフ払いデッキから2枚ドロー!」
ユーガのライフ:16800→14800
手札
《
《死者蘇生》
《闇の誘惑》
《紅蓮魔竜の壺》
よし、また《紅蓮魔竜の壺》が来た。《レッド・デーモンズ・ドラゴン》がいるだけで《強欲な壺》と同じ効果だからな。《エンシェントリーフ》も《レッド・リゾネーター》のおかげでライフに余裕ができるしどちらも3枚積みしているおかげで手札に来やすい
ユ「《死者蘇生》で《琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》を蘇生!そして《ベリアル》の効果で《レッド・ウルフ》をリリースし、《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》を特殊召喚する」
ゼ「なっ!?ようやく倒したのにすぐに復活!さらに《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》だと!?」
ユ「悪いな。《死者蘇生》は文字通り墓地から特殊召喚・・・蘇生させるカードだ。さらに《ベリアル》で《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》も復活だ。そして《レッド・デーモンズ・ドラゴン》がいる時《紅蓮魔竜の壺》を発動。デッキから2枚ドロー」
ドローしたカードは《ヘルウェイ・パトロール》と《レッド・ノヴァ》か。なら
ユ「さらに《闇の誘惑》を発動しデッキから2枚ドローする。!そして手札の闇属性モンスター《ヘルウェイ・パトロール》を除外する」
ドローカード
《サルベージェント》
《星屑のきらめき》
ユ「俺は《チェーン・リゾネーター》と《シンクローン・リゾネーター》に《琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル》をダブルチューニング!」
2つの悪魔がその身を炎の輪に変え、《ベリアル》を包み激しく回転する。その炎は《スカーレッド》の時とは違い黒く染まっていた
ユ「孤高の絶対破壊神よ!!神域より舞い降り終焉をもたらせ!!シンクロ召喚!《琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ》!!!」
屈強な身体に炎の棘が生えたアーマー、腕の生えた巨大な翼を広げ《琰魔竜 レッド・デーモン》の最終形態、《琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ》が現れた
ユ「まだだ!《シンクローン・リゾネーター》の効果で《チェーン・リゾネーター》を手札に加える。そして《
《カラミティ》の時と同じく炎の輪になる悪魔たち。《スカーライト》が2つ並んだ輪の中に入る
ユ「王者と悪魔、今ここに交わる。赤き竜の魂に触れ、天地創造の雄たけびをあげよ!シンクロ召喚!現れろ!《レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント》!」
輪の中を赤き竜が通るとそのあと追うように地面から炎が柱の如く天へと昇る。地が裂け、炎が噴き上がると、角が再生し、翼を増やした《レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント》が地面から出現した
ユ「そしてこれで最後だ!魔法カード《星屑のきらめき》。自分の墓地からモンスターを除外し、除外したレベルの合計と同じレベルの自分の墓地のドラゴン族のシンクロモンスター1体を特殊召喚する。《レッド・スプリンター》と《レッド・ウルフ》を除外し、《セイヴァー・デモン・ドラゴン》を墓地より特殊召喚する」
そして再び現れる《セイヴァー・デモン・ドラゴン》。これにより俺のフィールドには4体の《レッド・デーモン》の進化した姿が。この光景はまさに圧巻!破壊の力を持つ竜がゼファードルとティアマットの前に並んだ
ゼ「これが・・・《レッド・デーモン》たちの真の姿」
テ「まさかこれほどとは。その身に宿る力。二天竜にも匹敵するぞ」
ロ「すごいです。これほどのドラゴンを従えるなんて」
ユ「感動や驚いているところ悪いがこのターンで終わらせる!」
《セイヴァー・デモン》の口から光が放たれる。その方向は先ほどとは違い・・・
ユ「《セイヴァー・デモン・ドラゴン》の効果発動!対象はティアマットだ!パワー・ゲイン!」
テ「くっ。それがどうした!」
光に飲まれ力を奪われるティアマット。力を奪われたにもかかわらず、咆哮を放ちドラゴンたちを睨み付ける・・・面白い
ユ「行くぞ!《レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント》でティアマットに攻撃!獄炎のクリムゾンヘルタイド」
《レッド・デーモンズ・ドラゴン・タイラント》が炎をその身に纏い口に集まると、口から特大の火炎が放たれた
テ「五大龍王最強の力を甘く見るな!蒼竜王の咆哮!!」
ティアマットが奮い立つと巨大な蒼い炎を吐き出す。それは《タイラント》の放った炎を包みこみ、《タイラント》をも巻き込みんだ
ユ「くそっ。まさか力が元に戻るとは」
プレイヤー扱いだから《セイヴァー・デモン》の効果が十分に発揮されなかったのか?攻撃力は上がっているから0になっているはずだが・・・効果は無効されていないのか?
ユ「後々検証してみればいいか。次だ!《琰魔竜王 レッド・デーモン・カラミティ》でゼファードルに攻撃!
《カラミティ》の拳に炎が集まり、白く光り輝く。《カラミティ》はその拳をゼファードルに殴りかかった。
ゼ「ぐぅ・・・はぁあああ!」
いくら《レッド・デーモン》の姿と言えど《カラミティ》の攻撃は防げまい、と思った俺の予想を裏切りゼファードルは《カラミティ》の拳を受けきった。まさかゼファードルが・・・いやグシャラボラス・デモン・ドラゴンがここまでとは。いや待てよ
ユ「その能力・・・まさか、仲間の能力を使っているのか?」
ゼ「・・・ばれたか。ああ、その通りだ。剣はエルファランスの、爆発はキルイースの、荊はウラディールの、そして今耐えたのはグラマークの能力だ」
なるほど。だから《ベリアル》が破壊さてもダメージがなかったのは効果によって破壊されたからか。そしてこの能力は再使用ができない。または時間がかかるとみていい。でなければ今の《カラミティ》からの攻撃も動きを封じるでも爆破するでもして防ぐことができたはずだ
ユ「そうか、だが残る2体の攻撃も防ぐことができるか?はっきり言ってさっきの2体の比ではないぞ」
攻撃力をみても《タイラント》は3500、《カラミティ》は4000と高い。だが残る2体は別格だ。《カラミティ》と《タイラント》は《レッド・デーモン》が純粋に自身の力で進化した姿だが《スカーレッド・ノヴァ》と《セイヴァー・デモン》は違う。《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》は最強の地縛神《スカーレッド・ノヴァ》の力を取り込み、《セイヴァー・デモン・ドラゴン》はその地縛神と対する赤き竜の化身。それぞれの攻撃力は、《スカーレッド》は墓地にいるチューナー数×500攻撃力をアップする効果により墓地にいるチューナーの数は10のため5000アップし、攻撃力は8500となり、そして《セイヴァー・デモン》はティアマットの攻撃力が加わって攻撃力は8000。先に攻撃した《レッド・デーモン》たちのの倍以上だ。
ユ「これで止めだ!《スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン》と《セイヴァー・デモン・ドラゴン》で攻撃!バーニング・ソウル!アルティメット・パワーフォース!」
《スカーレッド・ノヴァ》が手足を折りたたみ弾丸のような形態に変形させ、《セイヴァー・デモン》も大きく翼を広げる。《スカーレッド・ノヴァ》が旋回し、《セイヴァー・デモン》が自身の背後を爆発させ羽ばたいた。
ゼ「負けはしない!残る力すべてをこいつに込める!」
ゼファードルが4つのレールが付いた巨大なレールガンを作り上げた。
テ「まだだ!アイラ・カルマ・ブラスター!」
ゼファードルが《スカーレッド・ノヴァ》にレールガンを発射し、ティアマットが《セイヴァー・デモン》に向けて紫電を伴う青い熱線を放った。
ユ「その程度の攻撃で《スカーレッド》と《セイヴァー・デモン》を止められるものか!」
ゼファードルが放つ砲撃も、ティアマットが放つ熱線も炎を纏ったドラゴン達がその圧倒的な力で突き破った。
ゼ・テ「ぐ、がぁぁぁぁあああ」
ゼファードルとティアマットを中心に交差する《スカーレッド》と《セイヴァー・デモン》。レールガンは破壊され2人は大きく吹き飛ばされた。ゼファードルは元の姿に、ティアマットも立ち上がることができず気を失った
1時間後
ゼ「・・・ここは?」
お、ようやく起きたか
テ「いつまで寝てるんだ馬鹿弟子が!」
ゼ「ぐぉおおおお」
人型のティアマットが寝起きのゼファードルを殴る。あんたもついさっきまで寝ていただろ!
ゼ「・・・どれぐらいの間俺は気を失っていたんだ?」
ユ「1時間ってところか」
ゼ「そうか・・・」
テ「負けてしまうとは情けない奴だ。帰ったら修行のし直しだな。
ゼ「だが、俺の目指す姿は知ることができた」
ふむ。渡すとしたらこのタイミングだろう
ユ「これを前にやる」
ゼ「なっ!これは」
ロ「いいんですか!?あげてしまっても」
俺が渡したのは《ライブラリアン》を抜いたエクストラデッキ
ゼ「いいのか?」
ゼファードルは困惑気味だ。だが何処か期待してるようにも見える
ユ「ああ。カード自体はいくらでも作れるからな」
実際無限に作れる。カードはデータだし、何もないところからデッキが出てくるからな
ゼ「そうか。ならありがたくもらっておく」
ゼファードルは立ち上がると集まっていた仲間たちに向けて言った
ゼ「お前たち帰るぞ」
『はい!』
魔方陣を展開し1人また1人と中に入っていく。ゼファードルが魔方陣に入る前に俺に向けて拳を突き付けてきた
ゼ「次は負けんぞ」
ユ「いつでも来いとは言えないが暇なときは相手してやる」
俺とゼファードルは拳を交わし合い、帰っていった。だけど・・・
ユ「ごめんな。せっかく買い物の約束をしていたのに」
ロ「いえ、ユーガのかっこいい姿が見れましたから」
そう言ってもロセの表情は少し暗い
ユ「・・・俺たちも帰ろっか」
ロ「そうですね。あら、何か落としましたよ」
Dホイールに乗ろうとまたいだ時に小さな箱がポケットから落ちた。デュエルに集中しててすっかり忘れていた
ユ「ああ、それはロセにあげるために買ったやつだ」
ロ「私に!?開けてもいいですか?」
ユ「どうぞ」
驚きの表情を見せロセが箱を開ける
ロ「綺麗・・・」
箱の中には風をイメージしたシルバーのイヤリングが入っていた。
ユ「・・・雰囲気も何もないし、フェンリルに言われて気付いたけど。ロセ、いやロスヴァイセ、俺と付き合ってください」
俺は頭を下げ、ロセに告白した。顔が熱い、鏡を見なくても顔が赤くなっているのがわかる
ロ「・・・私で、いいんですか?」
ユ「ああ、俺はロセがいい」
気付いてしまったらもうこの気持ちを無視なんかできない
ロ「・・・はい。こちらこそお願いします」
やった!・・・・・・・俺は嬉しさのあまりロセにキスをしていた
ロ「/////」
ユ「あ、ごめん///」
ロ「いえ、突然でしたので。
ユ「ん?何か言ったか?」
あまりに小さかったため何を言った分からなかった
ロ「いえ・・・。あの、これをつけてもいいですか?」
ユ「ああ、もちろん」
鏡を見なくてもつけるなんて器用だなとロセがイヤリングを着ける様子を見ていた
ロ「・・・どうですか?」
ユ「ああ、すごく似合ってる」
耳から下げられるイヤリングが揺れる。思った通りだ、ロセに似合っている
ユ「じゃあ帰ろっか」
俺はロセに手を差し出す。ロセは俺の手を握り
ロ「はい!」
綺麗な笑顔で返してきた。この日、俺はロセと恋人になった
おまけ
フェ「スコル、ハティ、おかえり」
ス・ハ「ガゥ(わん)<ただいま!>」
フェ「何か面白いことでもあったかい?」
ス「ガゥ<ユーガを訪ねて悪魔が来てたよ>
ハ「ワン<勝負を挑んでたけど負けて帰っちゃった>」
フェ「そうか」
ス「ガゥ、ガゥ!<あと、ユーガとロスヴァイセが付き合い始めたよ!>」
ハ「ワゥ、ワンワン<ユーガがイヤリングプレゼントしてた!早速つけてたよ>」
ス・ハ「ガゥ(ワン)<ねー>」
フェ「ほう、ようやく付き合うようになったか」
ス「ガゥガゥ<買い物してる間も僕たち空気だったし>」
ハ「ワンワン<常に隣にいる状態だったし>」
ス・ハ「ガゥ(ワン)<ねー>」
フェ「それは良かった。これでオーディンもからかう相手が一人減ったな」
第3章突入!そして各陣営に動きが
「そろそろ時期が近づいてきたなぁ」
「そうね~。荷物の準備はしとくにゃ」
探し物のため土地を離れるもの
「やっかいなやつがいなくなるらしい」
「ほう。ならその間に仕掛けようではないか」
影で何かをたくらむもの
「なんだかうれしそうね」
「ああ!手紙でしかやり取りできなかったがようやく会えるからな」
盗まれたものを取り返すため異国を訪れるもの
次回 月光校庭のエクスカリバー