【ゼットside】
レーティングゲームから数日が経った。ライザーの女王に爆発によって気を失っていた俺が意識を問い戻したころにはゲームはすでに終わっていた。結果は俺たちの負け。部長はライザーと結婚するために冥界に帰った・・・はずだったんだが、イッセーとアーシアと一緒に学校に来ていた。いったい何があった!?
ゼ「・・・そういえば部長、今朝イッセーとアーシアと一緒に来てましたが、どうしたんですか?」
リ「それはね、イッセーの家に住んでるからよ」
ゼ「へぇ、そうなんですか。イッセーの家に・・・ってええええええええ」
放課後、部活に出るとイッセー以外が揃っていた。荷物をおろしてから紅茶を飲んでいた部長にイッセーたち一緒に登校してきたかを聞いた。すると部長がイッセーの家に引っ越したという。詳しくと一昨日の夜にライザーが部長との婚約発表会を行った。そこにイッセーが部長を取り返すために突撃し、魔王の提案でイッセーとライザーの一騎打ちを行った。結果はイッセーが勝ち部長はライザーとの婚約を破棄することができた。イッセーはアーシアからもらった聖水をライザーをぶっかけたという。白音ちゃんたちのせいで聖水恐怖症になったライザーはうまく再生できなくなり、そこに聖なる力を倍加によって限界まで施した十字架でライザーを殴り、ライザーを倒した。部長はイッセーが自分のために戦う姿に惚れたらしくイッセーの家に引っ越したということだ・・・ところで覗きとかされてないのか?でも家には親とかいるから、いくらイッセーでも自宅では覗いたりしないか。
そんなことを考えていると後ろでコンコンとノックの音が響いた
リ「どうぞ」
?「失礼します」
部長が返事をするとドアが開く。入って来たのは生徒会長と・・・誰だ?
リ「いらっしゃいソーナ。少し待ってて、イッセーがまだ来てない「すみません!遅れました!」
リ「ちょうど来たみたいね」
ドアを勢いよく開けてイッセーが部室に入ってきた。掃除当番だったのにずいぶん早いな
ゼ「はやいなイッセー。今週は掃除当番だろ?」
イ「ああ、だから急いでやってきた。それよりもなんで生徒会長がここにいるんだ?」
俺もそれは思っていた。今日は部活に参加してほしいって祐斗から言われていたがいつもはいない白音ちゃんたちも参加しているあたり何かあるのだろう。
?「リアス先輩。もしかして俺たちのことを兵藤に話してないんですか?同じ悪魔なのに気づかないほうもおかしいけどさ」
てっきり部長か会長が答えてくれるものだと思っていたが、会長と一緒に入ってきた男が答えた。疑問には答えてないが口ぶりからするに会長達も悪魔なのか?
ソ「サジ、基本的に私たちは『表』の生活以外ではお互いに干渉しない事になっているのだから仕方ないのよ。彼は悪魔になって日が浅いわ。兵藤くんは当然の反応をしているだけ」
付いてきたやつはサジっていうのか。なんか偉そうだな。
祐「イッセー君。この学園の生徒会長、支取蒼那さまの本当の名前はソーナ・シトリー。上級悪魔シトリー家の次期当主だよ」
サ「そして俺は匙 元士郎。2年で会長の
イ「おおっ!俺と同じ
サ「俺としては変態のおまえと同じなんてのが酷くプライド傷つくんだけどな・・・」
イ「なんだと!」
おや、3人組と言われなかったな。元浜も松田も頑張って挽回しているみたいだな。あの二人、最近エロ関係の物を学校に持ってきてなかいからなぁ
サ「おっ、やるか?こう見えて俺は
イッセーとサジの間の空気が不穏になって来たな。ここで喧嘩するなよ、やるなら外でやれ外で。葉月ちゃんがいつの間にか自分たちにだけ結界張ってるし
ソ「サジ!やめなさい」
サ「しかし!」
ソ「ここに来たのは喧嘩するためじゃないでしょう。それにあなたでは兵藤くんに勝てません。彼は
サ「なっ!フェニックスをこいつが!?てっきり木場か姫島先輩がリアス先輩を助けたものだと・・・」
ソ「あと人を見下すような態度は改めなさい。はっきり言います。アーシアさんを除き、今この中で最も弱いのはサジ、あなたです」
サ「嘘ですよね!?兵藤は
・・・随分と人を見下しているな。そして人に指を向けるな
リ「ゼットはイッセーが来るまでの間、1人でライザーの相手をしてたわ。再生されてしまっていたけれどもライザーを何回か倒せるほどの実力を持っているわ。ちなみに彼は人間よ」
サ「嘘ですよね!?悪魔でもないただの人間が上級悪魔を倒すなんて」
ソ「加えてレーティンゲームでフェニックス家の三男を倒したのは彼女たちです。その戦いは圧勝どころか完勝と言えるものでした」
サジがショックを受けていると生徒会長が頭を下げてきた
ソ「兵藤一誠くん、朧月絶斗くん、東雲 葉月さん、東雲 白音。ごめんなさい、うちの眷属はあなたたちより実績はないので、失礼な部分が多いのです。兵藤一誠くん、アーシア・アルジェントさん、よろしければ同じ新人悪魔同士、仲良くしてあげてください」
会長に言われてサジは挨拶をしてきたが、イッセーとは互いに不満そうだった。アーシアさんは嬉しそうに挨拶をしていた。
サ「お前すごいな。人間なのに悪魔と戦えるのか」
ゼ「師匠がすごい人だからな。そう簡単に負けられなかった」
イッセーよりは雰囲気が柔らかかった。ライザーと戦えたことから自分より強いと思ったのかはたまた別の理由なのかはわからない。互いに握手を交わすと白音ちゃんたちのところに行った。結界はすでに解いているみたいだった
サ「2年の匙 元士郎だ。よろしく」
葉「よろしくお願いします。と言いたいところですが残念ながら私たちはあまり部活に出ません」
白「今日も部長が呼んだから来てるだけです。ところで部長、なんで私たちは呼ばれたのですか?」
リ「そういえば言ってなかったわね。これからソーナたちと一緒に使い魔の森に行って使い魔を手に入れわるのよ」
なんでも使い魔を探す為には1ヶ月に1度しか仕事を受けない人に頼むしかないらしい。使い魔の森には転移で行くようで眷属しか連れていけないとのこと。俺たちは帰ってくるまで留守番を頼まれた
ゼ「俺は構いません。ちょうど白音ちゃんたちに聞きたいこともありましたし」
白「私たちはあまり遅くならないうちに帰ります」
リ「そう、わかったわ。それじゃあ皆、早速行きましょうか」
ソ「匙、行きますよ」
朱・祐・イ・ア・サ「了解!」
部長たちは部室から転移した
白「で、聞きたいこととは何ですか?」
ゼ「ゲームの時、なぜ姿を見せなかったか。どうやってライザーに勝ったかを聞きたい。ライザーが聖水恐怖症になるほどだ、気になるだろう?」
白「そうですね。部長たちにも説明しましたが・・・まずは姿を見せなかった理由から話しましょう」
その後白音ちゃんたちから理由を聞いた。前提として2人は部長がだれと結婚しようが関係なかったらしい。自分たちも巻きこまれ、参加しなかった場合、後々面倒になるから参加したとのこと。開始時に姿を消したのは眷属でもない自分たちが戦い勝っても納得いかない奴が出てくる・・・というのは建前で自分たちの負担を軽減するためだったらしい。そのために蒼枒さんに俺たちを鍛えてもらうように頼んだとか。
ゼ「つまり、俺たちは利用されていたというのか?」
葉「そうですね。・・・怒りますか?私たちを」
ゼ「いや、蒼枒さんのおかげで《アミル・ガウル》を使えるようになったんだ。例え利用さていたとしても鍛えてもらったことには変わりない」
このことを聞いたとき俺たちは捨て駒か!と思ったが結果的に鍛えてもらい、《アミル・ガウル》も扱えるようになったため怒るに怒れなかった。
次に俺が気絶している間に何があったか。どうやって2人はライザーに勝ったかだが、葉月ちゃんは女王を、白音ちゃんがライザーの相手をしたという。葉月ちゃんは悪魔の弱点である聖水を雨のように降らし、槍を伴う竜巻、水のドラゴンを突撃させ勝った。
ゼ「聖水の雨とかなかなかひどいな」
葉「そうですか?白音とあまり変わりませんよ」
ゼ「・・・一体何をやったんだ?」
白「とりあえず懐に潜りこんで破山咆哮拳というの放ちました。部長が言うにはイッセー先輩のドラゴンショット並の威力があったそうです」
ゼ「・・・は?」
白「その後、羅生門という技の練習台になってもらいました。あの技、内部破壊系なのであまり練習相手がいないんですよ」
葉月ちゃんはひどい、と思ったがライザーのほうがもっとひどかった。初撃であの威力を受けるのか。・・・いやまて
ゼ「まさかとは思うが、レーティングゲームの時過重符は付けて・・・」
白「?普段通り付けてましたが」
マジかぁ。とんだ舐めプだ。それにほぼため無しで全力の状態でないにもかかわらずあの威力が出せるのか。その後は羅生門完成したのでリザインすることを促すも拒否されたらしく、ライザーを聖水のプールに沈めたらしい。
ゼ「聖水のプールって、悪魔に対してひどいな」
白「遠慮する必要はありませんので。それに、個人的に不愉快でしたから」
それから色々しているうちに時間が過ぎて行った。日も落ちたため白音ちゃんたちも帰ってしまい部室には俺一人だ。
もう少しで7時だな~とぼんやりしていたところ部長たちが帰ってきた
ゼ「おかえりなさい。どうでした?」
リ「アーシアが使い魔を
ゼ「そうですか。あ、葉月ちゃんたちは帰りましたよ」
リ「そう、しょうがないわね」
イ「なあ聞いてくれよゼット!ウンディーネに会ったんだけどさ、おまえウンディーネってどんなのをイメージする?」
ゼ「どんなのって、イメージカラーは青で、水を操る美女とかだろ?」
イ「普通そうだよな!間違っても筋肉モリモリとかじゃないよな!」
ゼ「ちょっと落ち着けよ」
イ「これが落ち着いてられるか!部長に聞いたら雪女も筋肉モリモリっていうじゃねえかよ。そんなのありか~!」
後日白音ちゃんたちに聞いたところ、冥界ではボディビルの大会が開かれるため、各種族から肉体自慢が集まっているらしい。事実、蒼枒さんの友人であるぬらりひょんの奥さんは雪女で可愛らしい美少女だとか
リ「そういえば、ソーナも婚約していたわよね?」
サ「え!会長に婚約者がいたんですか!?」
いきなり部長が会長に尋ねた。
ソ「そうですね。今まで続いているしきたりでもありますから」
サ「リアス先輩みたいに婚約破棄とかしないんですか!?」
何やらサジの奴が必至見見えるな。もしかして会長のことが好きなのか?
ソ「そんな簡単に婚約破棄なんてできませんよ。それにする必要もありませんから」
お、サジの雲行きが怪しくなってきたぞ
ソ「リアスの婚約を受けて私たちの親も結婚を早めようとしました。しかし私も相手もそれに反対しましした。『俺は結婚などに足を止めていれない。ソーナも叶えたい夢があるだろう。今はそれぞれの夢に向かって歩んでいくべきだ。結婚はそれぞれの夢がかなった後でもいいだろう』と」
リ「羨ましいわね。そんな彼が婚約者だなんて」
サ「その・・・婚約者というのは一体、誰なんですか?」
イ「俺も気になります。部長からドラゴンの力を身に宿したと聞きました」
サジ、声が震えてるぞ。だが俺も気になるな。ドラゴンの力を手に入れた悪魔か
ソ「婚約者の名はゼファードル・グラシャラボラス。元72柱のグラシャラボラス家の次男として生まれ五大龍王最強のティアマットを師に持ち、その強さはレーティングゲームにおいて中の上、もしくは上の下にいると言われています。その実力から、周りからは
今回いろいろやっちゃった感がありますが気にしないで行きます