しかし眼に特殊能力がある主人公が多いですが原作の方で何かあったんですかね(´・ω・)?
蒼枒side】
祐「まずは僕から行きます」
グレモリーの騎士が地を蹴り、ジグザグに移動しながら向かってくる。木場といったか?これで高速だからな。速さが自慢の天狗たちに言ったら確実に笑われる
蒼「はぁ」
とりあえず騎士の速さに合わせてみるか。常に正面にいれば斬りやすいだろう
祐「ぴったりついて来る!!?」
驚くことか?合わせるぐらい簡単なことだろ。驚いた騎士が剣を振り下ろしてきたので切り結ぶようにそれに合わせて木刀を振う。3回剣と木刀が触れたところで騎士の作り出した剣が折れた
祐「なっ!?」
蒼「3回打ち合っただけで折れるか。脆すぎるだろう。もっと頑丈に作り直して来い!」
祐「うわっ!」
そう言って優しく蹴り飛ばす。騎士は地面を転がるがすぐに体勢を立て直し新たな剣を出した。・・・確か
ゼ「次は俺だ!」
騎士と入れ替わるように飛び込んできたのは剣の代わりに羽と槍で戦う剣士。ゼットとか言ったか?模擬戦での風を纏った槍はなかなかの威力だったが、地面にさしている剣で戦いたいのであればと今握られている羽の双剣ではなく羽の剣1つで戦わなければならないと思うのだが
ゼ「っく。手数はこちらが多いはずなのに」
蒼「軽すぎる!両手を使え」
ゼ「ぐはっ」
7回切り結んだところで両の手が上がり、スキだらけなので騎士と同様に蹴り飛ばした。
祐「ゼット君!」
またも入れ替わりで騎士が入ってきたがその手に握られてたのは頑丈そうな大きな剣だった。その見た目にどうり重量もあるのだろう、さっきよりも速度が遅い
祐「これで!」
騎士がその大剣を振り下ろすが身体を半分ずらし回避する。振り下ろされた剣は地面にめり込み騎士は動けなくなる
蒼「確かに頑丈そうだがスピードが落ちてるぞ!それとこんなものは」
剣を踏み抜き破壊する
蒼「何の意味もない。動かず防御に徹する状況ならともかく自身の速さを潰すような剣を作るな!」
さてヒントは出してやった。今日中に気づけばいいが・・・
蒼「夕方か・・・そろそろ終わりにするか」
俺の目の前には倒れている騎士とゼットがいる。今まで戦いとは無縁だったゼットはともかく騎士の方は悪魔と戦ってきたはずだが・・・今まで良く生き残れたな
蒼「今日はここまでだ。俺は他を見回って帰る。明日は今日よりもましになってると良いな」
ゼットは途中から羽1本で戦い始めた。騎士もばらつきはあるが最高で10回耐えられるようになった。後は切れ味と剣の種類を増やせば多くの相手と戦うことができるが、そこまで求めた場合、間に合うかと聞かれたら微妙なところだ。次はアーシアと変態をみてみるか。2人に着けた式神にこちらに来るように誘導させる。5分ぐらい経ったところでボロボロになった2人が俺の前に倒れた。
蒼「できれば明日の夜までずっと走ってもらいたかったが、明日は白音の指導が入るからこれまでだ。・・・なににやけた顔をしてるんだ変態が!」
変態が急に元気になり顔をへらへらさせやがった。大方白音と一緒にいられるのが楽しみなのだろうがこんな余裕があるならば夜まで走らせとけばよかった。とりあえず蹴り上げといて後のことは他の奴に任せることにした。残るは朱乃とグレモリーだ。魔力の総量を増やすため術の一部を吸収し自己回復できる的を用意したんだが・・・
蒼「・・・何故こうなった?」
リ「知らないわよ。こうなるようにしたんじゃないの?」
俺の目の前には何故か育った2本の木があった。確かに修復機能は持たせたがそれで成長するとは。予想よりも威力が低かったみたいだ。グレモリーは言葉こそ普通そうだが、体がフラフラと辛そうだ。
蒼「明日は葉月が教えてくれるはずだ。俺よりも術の扱いが得意だから何か得るものはあるだろう。俺はそろそろ帰らせてもらう。」
朱「あら?夕飯はご一緒になりませんの?」
蒼「妻が夕飯を作って待っているからな」
朱「あらあら。それは残念です」
朱乃からしたら朱璃さんのことで何か言いたいことがあったかもしれない。だが悪魔と一緒に飯は食べたくない。
蒼「明日は学校が休みだから妹達も来る。楽しみにしてるんだな」
俺は転移陣を出し、黒歌が待つ家に転移した
蒼「ただいま」
玄関に転移した俺はそのまま下駄を脱いで居間に入った。
黒「蒼枒!大丈夫?何もされてない!?」
蒼「大丈夫だって。何もされてないから」
入った瞬間目の前に瞬間移動してきたエプロン姿の黒歌が現れ抱き着いてきた。
黒「そう、よかったにゃ。・・・おかえり、蒼枒」
蒼「ただいま、黒歌」
ただいまのキスをする。余程心配だったのだろうかなり慌てていた。でもそんな黒歌もかわいい
白「いつまでも何やってるんですか」
黒「にゃ、白音」
蒼「白音ただいま」
白「お帰りです。お姉ちゃん料理の途中なのでは?」
黒「そうだったにゃ!」
黒歌は瞬間移動したのだろう、すぐに消えた。
白「お姉ちゃんはいつもお義兄様にべったりですね」
蒼「うらやましいだろ?」
白「・・・まあ、そうですね」
私もいつか師匠と・・・と小声で言ったのが聞こえた。朱明は今世界中を旅していてなかなか来ないからな。白音の気持ちも大きくなっていくばかりだ
【白音side】
お姉ちゃんとお義兄様はいつ見ても羨ましいです。今は家にいないお義父様とお義母さまもラブラブですし私もいつか師匠と・・・
蒼「ところで葉月はどうした?」
白「お風呂です」
蒼「そうか」
葉月がどこにいるかを聞かれ我にかえります。すぐに答えることができましたがお義兄様には私が師匠を思っていたことがバレてるでしょう。お義兄様は刀は異空間にしまうとソファに座り、テーブルにあった煎餅を一枚口に放り込みました。私もソファに座り今日のことを聞いてみます
白「お義兄様。部長達はどうでした?」
蒼「弱い」
白「知ってます」
そんなことはわかってます。戦闘経験がほとんどない彼らがいくら神器や悪魔だからいって強いわけがありません。
蒼「とりあえず変態とアーシアって子は体力と筋力を鍛えるために走らせて、朱乃とグレモリーは魔力の総量を増やす特訓をさせといた。この4人は明日と明後日で白音と葉月が指導するんだろ?」
白「そうですね。あのイッセー先輩は基本的に殴のが攻撃手段でしょうし、アーシア先輩もせめて自衛の仕方ぐらいは覚えてもらわないと」
指導できる時間が多くとれるのは明日と明後日、そして来週のゲーム前日のみ。学校から帰ってきてから指導してもいいんですが走り疲れて体力がないでしょう。
蒼「騎士とゼットはそれぞれ直すところに気づいたみたいだ。あとできるとしたら騎士の方に緩急をつけるようにアドバイスをすることだが・・・」
あまりに実力が離れている場合通用しないけどな、とお義兄様は言った。確かにその通りです。私もお義兄様相手にやったことがありましたが、タイミングがずれて剣が空振りしているにもかかわらず、そのまま斬りかえしてきた刀が迎撃に間に合うんですから
【ゼットside】
蒼枒さんが帰ったあと、打ち上げられたイッセーをアーシアが治療し、その間にみんなで夕飯を作った。とりあえず簡単に大量に作れるカレーを作ったが・・・
イ「おかわり!」
朱「あらあら。すごい食欲ですわね」
イッセーの食欲がヤバい!俺も祐斗も結構食べてるがイッセーはどこに入ってるんだってぐらい食べてる。厨房に会った寸胴いっぱいに作って3日分はあると思ったが明日でなくなりそうだ
リ「さて、食事の後はお風呂に入りましょ」
イッセーがスプーンを口に入れながら顔を上げた。あの顔だらしない顔は何か考えてるな。それとさっさと食い終われ。
ゼ「部長達は先に入ってください。俺たちは洗い物とかやって休憩してから入ります。あんな量に食べたイッセーが休まないで入ると吐く可能性もありますから」
リ「あらそう。ならお願いね」
朱「殿方のお背中をながしてみたかったのですが残念ですわ」
ア「皆さんお願いしますね」
女性陣が部屋から出て行った。俺と祐斗が食器を下げてるとイッセーが急いで食べ終えて俺に詰め寄ってきた
イ「ゼット!お前!部長たちの生おっぱい見れるチャンスを・・・」
ああ。やっぱりそんな考えだったか
祐「さっきゼット君が言った通りあれだけの量を食べたんだ。休まないと吐ちゃうよ」
ゼ「どうせ一緒に入ろう。なんてことを言おうとしてたんだろう」
ギクッって聞こえた気がする。
ゼ「はあ、お前ここに何しに来てるんだ?遊びに来てるわけじゃないんだぞ。それに前衛で戦う俺たちの中でお前が一番弱いんだ。少しでも体を休ませておけ」
イッセーとアーシアを指導するのは白音ちゃんと聞いた。普通に格闘の指導も行うだろうが模擬戦も行うだろう。その場合アーシアよりもイッセーのほうが多く行われるはずだ。今日の俺達みたいにボロボロになるまでやるのは間違いないだろう。
食器を洗い、ついでに明日の朝飯の準備もしておいたら30分ぐらい経っていた。これぐらい経てば大丈夫と思い俺たちも風呂に入った。俺と祐斗は湯船に浸かっていたがイッセーは女湯の仕切りの壁に引っ付いて唸っていた。覗こうとしてるんだろうが覗けるわけないだろう
祐「蒼枒さんすごかったね」
隣にいる祐斗がそう呟いた
ゼ「そうだな」
祐「速さには自信があったんだけど・・・自信無くすなぁ」
ゼ「俺たちよりも重力がかかっている状態でさらに不安定な一本歯の鉄下駄で祐斗に追いついてなお余裕があるからな」
騎士はスピードに特化した駒と教えてもらったがそのスピードを蒼枒さんは軽々と越えていった。
ゼ「しょうがないって。たぶん蒼枒さんは神様だからな」
祐「え?」
イ「嘘・・・だろ?」
覗こうとしていたイッセーも反応してこちらを向いている
ゼ「ここすごいな。山の中なのに携帯の電波が通じるなんて」
風呂に入る前に少し気になって調べてみた。白音ちゃんたち2人が部に入ったときに調べればよかったんだろうが特に気にしてなかったからな。検索結果は青山龍神宮がヒットした。この神社は古くからあり、青龍を祀っているらしい。となると青龍である葉月ちゃんもそのお兄さんである蒼枒さんも神様であると考えられる
イ「神・・・俺、よく死ななかったな」
祐「僕も、何度蹴られたり斬られたりしたことか」
悪魔だから神聖なものは命にかかわるか。そこら辺は手加減してくれたんだろう、たぶん。イッセーも話に興味を持ったのか湯船に入ってきた
イ「蒼枒さんって青龍だろ。どうやって木を出してるんだ?青龍って水とか風とかのイメージがあるけど」
ゼ「確かにゲームとかの設定で青龍は風や水のイメージがあるが本来は木だぞ。五行思想で青龍は木を司ってるから木を出すのは当たり前だ。そもそも青龍の青はブルーではなく青々とした緑がもとだ」
祐「へえ、よく知ってるね」
イ「知ってるというよりもさっき調べたって言ってたじゃねえか」
ゼ「あ、ばれたか」
風呂から上がった俺は疲れからかすぐに寝てしまったが俺の修行は寝た後も続く。精神世界に入ると前任者が待っていた
前「来たな!始めるか」
ゼ「はい」
前任者はアミル・ガウルを構える。俺も羽の剣を構える。しかしいつもの双剣のように2本ではなく1本だけで構えた
前「(ようやく気付いたか)1本にしたからといって手加減はしないぞ」
ゼ「もちろんです」
たぶん1本で戦うので合っているだろう。今まで羽の双剣で戦ってきたがアミル・ガウルは1本の剣だ。双剣でも戦えるってだけで本来の形を忘れていた
前「よく反応できてるな」
ゼ「今日はもっと速い方と戦ってましたから」
蒼枒さんに比べればまだ剣が見える。この合宿中にアミル・ガウル認められればいいが
そういえばこの小説にドライグが出てないΣ(゚д゚lll)
まあここのイッセーは主人公じゃないししょうがないか