ハイスクールD・D・D(更新停止中)   作:ラグナクス

27 / 137
今回はレイナーレ編です。

逃げたその後、彼女はどうなるんでしょうか?






後日談その1

【レイナーレside】

 

ミッテルトによって転移された私は一緒に転移したミッテルトを抱きしめていた。

 

レ「ミッテルト!無事でよかった」

 

ミ「レイナーレ様は・・・あまり無事じゃないっすね」

 

ミッテルトを離して自分の身体を見てみる。確かに私の身体はボロボロで着ていたボンテージもいたるところが破れて大きな胸も隠せそうにない。

 

レ「しょうがないじゃない。貴方が死んだと思って、私もあそこで死ぬと思ってたんだから」

 

ミ「とりあえずこれを着たほうがいいっす」

 

レ「これって・・・」

 

ミッテルトから渡されたのは教会の地下に置いてきた陣羽織だった

 

ミ「教会の地下からとってきたっす。まずはレイナーレ様の手当てをするためにここから出るっすよ」

 

レ「待って!ここはどこなの?」

 

ミ「さぁ?あたしにもわからないっす」

 

このときようやく辺りの様子を知った。どうやらどこかの小屋の中らしく、窓が2ヶ所あるだけ。足元には何かの魔法陣が書かれているが他は何も見当たらない。

 

ミ「とりあえず出てみるっすよ!楓さんからもらった札で転移したから変な所じゃないと思うっす」

 

ミッテルトはドアを開けて外に出ていた。

 

レ「ちょっと待ちなさい!楓さんからもらったってどういうこと!?」

 

ミッテルトを追いかけて私も小屋を出た。ドアを抜けた先は周りが木々で生い茂り、目の前にある一本道の先にはいくつかの小さな柱とその上に建つ何かの建物の壁だった。

 

ミ「とりあえずあの壁の建物に行ってみるっすよ」

 

レ「その前にその札について教えなさい!」

 

ミ「あたしも詳しくは知らないっす。楓さんに危なくなったら使えって言われてもらっただけっすから」

 

なんでそういう重要なことを言ってくれなかったの!でも、もし渡されていたことを方臆してもらったとしても、あの時にこの札は使わなかったと思うからこれでよかったのかしら?

 

黒「あんたたち、大丈夫かにゃ!?」

 

10メートル程の一本道を抜けた先に待っていたのは、黒い着物をはだけさせ、猫耳と2本の尻尾を生やしたはぐれ悪魔で指名手配されているはずの黒歌がいた

 

レ「あなたはSSはぐれ悪魔の黒歌!なんでこんなところに!?」

 

黒「悪魔じゃないにゃ!」

 

フシャーー!と猫の威嚇の真似事をしてきた

 

黒「なんでここにいるって金髪の子が持ってる札は私が作ったものよ。札を使った反応があるから見に来ただけにゃ」

 

なるほど。作った本人なら使われたことを知ることも可能か。だけど・・・

 

レ「悪魔に助けられるなんて・・・」

 

ミ「まずいっすよレイナーレ様。悪魔ってことはグレモリーとつながっている可能性が・・・」

 

黒「だから悪魔じゃないにゃ!ちゃんと聞いてた!?」

 

今度はまじめに返してきた。悪魔じゃないってどういうこと?ミッテルトも私と同じく疑問に思ったのかすぐに聞き返した。

 

ミ「悪魔じゃないってどういうことっすか?」

 

黒「私の旦那様がが妖怪に戻してくれたのよん。そもそもここに悪魔は入れないにゃ」

 

堕天した身ではあまり感じることができないが、神聖な空気が感じ辺り一帯に広がっているのがなんとなくだが感じる

 

黒「ここは霊峰青山(せいざん)の麓に位置する青山龍神宮(あおのやまりゅうじんぐう)にゃ!」

 

 

 

 

黒歌に案内され部屋に入る。私たちは椅子に座らされ、黒歌が救急箱とを持ってきた

 

黒「とりあえず傷の手当と着るものね。いつまでもそんな裸同然なのはよくないにゃ」

 

黒歌が薬や包帯を巻き、仙術を用いて治療を行っている。小さな傷はなくなり、骨折している箇所のはれも引いていくのがわかる

 

レ「仙術の効果がここまでなんて・・・」

 

黒「ここは力が満ち溢れているのよ。それに薬もいいものだし欠損とかじゃない限り治せるにゃ」

 

治療を一通り終え手渡された女性用の着物に着替える。袖を通すと大きさはぴったりだった。

 

ミ「レイナーレ様、綺麗です」

 

レ「あ、ありがとう・・・」

 

袖にいくつのも赤や桃色の花をちりばめた白い着物は確かに綺麗だが、まさか自分が言われるとは思わなかった

 

黒「大きさもちょうどよくてよかったにゃん」

 

黒歌はそう言ってお茶を用意したお茶を飲んでいた。いつの間に入れたのか私たちの前にもお茶が用意されていた。

 

黒「蒼枒には会っていくんでしょ?それまで休んでるといいにゃ」

 

私たちも淹れられたお茶を飲むと外の扉が開く音が聞こえた。黒歌を見ると耳がピンと立ってて部屋の扉の前に移動していた

 

黒「噂をすれば影が差すとやらね」

 

足音がだんだんと大きくなりこちらに向かってくるのがわかる。一瞬静かになりドアが開かれると部屋委に入ってきた人物に黒歌が飛びついた

 

黒「蒼枒!」

 

蒼「ただいま黒歌・・・んっ」

 

黒「ん・・・おかえり。今日はどこに行って来たにゃ?」

 

蒼「ちょっと九州の土蜘蛛のところまで・・・」

 

黒歌が青龍に抱き着くとそのまま2人はキスをしお互いを抱きしめていたが、甘い空気が険悪な空気に変わり始めた

 

黒「何やってるにゃ!?よりにもよって土蜘蛛のところに行くなんて!」

 

蒼「この前の戦いからまだ血が冷め切ってないみたいだからな。土蜘蛛が暴れられるよりマシだし、スサノオ師匠のほうがもっとやばいからな」

 

黒「どっちも変わらないにゃ!それで!怪我とかは!?」

 

蒼「治してきたし何ともないよ。まぁ腕と脚一本ずつ吹っ飛ばされたけどな」

 

黒「ほんとに何やってるにゃこのバカぁ!」

 

黒歌が青龍の胸をポカポカとたたき、青龍は何とか機嫌を直そうとしている。ずいぶん仲がいいように見えるが二人の関係は?それに青龍の腕や脚を吹き飛ばす土蜘蛛っていったい・・・

 

楓「お二人とも、お久しぶりです。レイナーレ様、その着物よく似合ってますよ」

 

レ「あ、ありがとうございます。」

 

ミ「お久しぶりっす。お札ありがとうございました。おかげで助かったっす」

 

楓「それは良かったです。お渡して正解でしたね」

 

自分でも顔に熱が集まっているのがわかる。嬉しいけど少し恥ずかしい。私がこんな状態の中ミッテルトは楓さんに余った札を返していた

 

ミ「ところで土蜘蛛って何者っすか?青龍の腕や脚の2本を吹き飛ばすなんて」

 

楓「絶対に遭遇してはならない妖と言われている大妖怪です。空腹時には人・妖怪はおろか神や仏ですら喰らい尽すと言われる程の力を持っています」

 

ミ「そんなものが存在しているんすか!?」

 

青龍でさえ大怪我を負うような存在がいるなんて。その青龍は私たちの向かいに座り、二又の黒猫を膝の上に乗せ、撫でていた

 

レ「あなたたち。何やってるの?」

 

蒼「ひとまず機嫌を治してくれました。ひとまず・・・ですが」

 

ミ「そういえば青龍と黒歌の関係ってどうなんすか?ずいぶんと仲が良かったように見えるっすけど」

 

楓「そういえば言ってませんでしたね。この町に住む者は皆知っているので忘れていました。黒歌様は蒼枒様の奥方になります」

 

レ・ミ「・・・・・・ええええええええええええ!!?」

 

 

 

 

楓さんがお茶を入れなおし、青龍の後ろに立った。私は今までのことと結末を正直に伝えた。一人の少年、一誠を間接的とはいえ悪魔にしてしまったこと。フリードがアーシアを殺したこと。計画が失敗し、死のうとしたところをミッテルトに助けられたこと。

 

蒼「まぁ、残念だったな。こちらとしてはちゃんと約束は守ってくれてたみたいだし、その一誠って子については自分から悪魔になったみたいだからこちらから言うことはとくにありません。・・・おっ、来たな」

 

そう言って青龍は黒歌を抱きかかえながら窓に向かった。彼を追って窓の外を見ると人型の紙が中に浮いていた。彼は窓を開けを手に持つとその紙はペラりと倒れてしまった。

 

蒼「悪いが式神で監視させてもらっていた。簡単に、ですが」

 

レ「それじゃ今までのことは・・・」

 

蒼「流石に全部ってわけじゃないが見てました。で、これからどうしますか?恐らくですが神の子を見張る者(グリゴリ)にはもう戻れないと思いますよ?」

 

え・・・。どういうこと?

 

蒼「アザゼルから聞いた話ですが天詩・悪魔・堕天使の3大勢力はお互いに干渉しないことになっているらしいじゃないですか。あなた方は自称悪魔が管理している土地で問題を起こした。お話から察するにそこ管理者に顔や名前も知られ、さらに目の前で逃げている。悪魔側が堕天使側に何か言っていてもおかしくはないでしょう。もしかしたらあなた方を差し出せと言われている可能性だってあります。そんな中で神の子を見張る者(グリゴリ)に戻っても貴方にいいことはないでしょう。いくら先の戦いで人手不足になっているとしてもあまり力を持っていないあなた方ではかばってもらえる可能性は低いと思いますし」

 

青龍の言う通りだった。でも一体どうすればいいのよ。帰る場所もない。力もない私たちにどうやって生きていけばいいというの

 

楓「もしよかったら私たちのところに来ませんか?」

 

レ「あの、どういうことでしょうか?」

 

楓「青山龍神宮で働きませんか、ということですよ。レイナーレ様たちはちゃんと約束事を守ってくださる信用できる方です。そんな方たちを見殺しにするようなことはできません。仕事をしてくださるなら生活も保障いたします。それにあなたの求めていたものとは違いますが力を伸ばすこともできますよ。現にバラキエルの奥様も自衛のためにいくつかの術を得てますし」

 

蒼「私も反対する理由はないです」

 

青龍も問題ないみたいだ。確かによく考えてみればこのまま神の子を見張る者(グリゴリ)に戻ったら勝手に悪魔の土地で問題を起こしたってことで処刑。よくてはぐれになる可能性もある。なら・・・

 

レ「私をここで働かせてください!」

 

ミ「あたしも!一緒にお願いします」

 

 

 

次の日

 

レ「堕天使のレイナーレと言います」

 

ミ「同じく堕天使のミッテルトです」

 

レ・ミ「これからよろしくお願いします」

 

私たちは巫女として働くことになった




やばい。最後で頭が全く働かなかった。

書き直すかもしれません。申し訳ない


6/16
加筆修正しました

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。