【3人称side】
西の空に薄らと日の光が見え夜が辺りを包み込むる頃、蒼枒と黒歌は
蒼「・・・もう半日経ったか。少し体を動かすか」
黒「ふにゃ~~。疲れたにゃ~」
蒼枒が札を作り出していた枝をしまい立ち上がると、黒歌も腕を上げ身体を伸ばした
蒼「肉体的にはやろうと思えば依頼当日までずっとやってられるが気分はそうはいかないからな」
黒「そうねー。あ、分身がご飯作っているからいつでも食べれるにゃ」
蒼「ありがとな。葉月達が悪魔と戦ってるから少し混ざってみようか」
黒「にゃ~。うん、行こう!」
頭を撫でられご満悦の黒歌は蒼枒の腕を取り自身の腕と絡めるた。2人は倉庫の外に出ると転移陣を出し揃って潜った
【レイヴェルside】
学園を後にし
レ「ハウッ、グ・・・」
白「下の下、は言い過ぎですが弱いですね」
お腹を殴られ吹き飛ばされ、勢いよく木にぶつかり地面へとズレ落ちる私に厳しい評価が下されます。以前兄との戦いをゲーム後に見ましたがあれでも本気ではないそうで、悔しいことですが兄よりも弱い私に白音たちを倒せる力はありません
葉「もう少し手加減してもいいんではないでしょうか?」
レ「いえ、このまま続けてください。幸い私はフェニックスなので耐久力の心配はありませんので」
特に聖なる力を使われてもいないので回復に問題はありません。私の心が折れない限り何度でも戦うことができます
白「死なないので助かります。絶斗先輩とゼノヴィア先輩の時は死んだら迎えに行ってましたからね」
葉「肉体を再生させて、離れた魂を入れて。お兄様と白音が何度も行き来してましたのが懐かしいですね」
白「まだ1か月ぐらいしか経ってませんよ」
私が構えると同時白音も構えます。無手だったた私の両手には渡された鉄扇が開かれた状態で、白音は閉じた状態で握られています
白「私も使えたものではないですが、歴代の朱雀の方々は好んで使っていたそうです。私も血が混ざっているのでわずかながらお教えできます」
葉「現朱雀は本当に戦いで舞うと聞きます。それを目標に頑張りましょう!」
レ「はい、では、行きます」
炎を出しても白音にいいように扱われ、逆に相手の有利になってしまうので熱風を中心に受け止め、流し、反撃することを心がけます
レ「え、がぅ」
心がけてもそれを実行できるようになるのはいつになるでしょうか。高速足払いで体制が崩れたところに鉄扇で地面に叩きつけられました。魔力の扱い中心で近接訓練をあまりやってこなかったつけですわね。足払いの時しゃがんだようですがそれが全く見えませんもの
蒼「・・・修行か?」
葉「お兄様!はい!せめて自衛ぐらいはできるようにと」
蒼「確かにな。盗賊紛いも最近多いし自分の身ぐらいは守ってもらいたいからな」
空中に魔法陣が現れ出てきたのはこの地に住まう龍であり、神でもある青龍とその伴侶。一目見ただけで状況を理解するとは流石この地を納めていますね。それにここ
黒「白音が武器を持つなんて珍しいにゃん」
白「レイヴェルに合いそうなのがこれぐらいなもので。お姉ちゃんの札づくりはどうなんですか?」
黒「小山がいくつもできたにゃ」
白「それはまた多いですね」
黒「でもまだまだ足りないのにゃ」
青龍の伴侶、ssはぐれ悪魔黒歌・・・いえもう悪魔ではないのでしたわね。も白音と話しています。今のうちに少しだけ動きを考えてみましょうか
絶「ん?留学してきたフェニックス家か。なんでこんなところに」
レ「それはこちらのセリフですわ。青龍は悪魔嫌いと聞いていましたのに」
ゼ「色々あってな。私たちはここで毎日修行をしているのさ。まさかこんなすぐ再会するとは思わなかったよ」
この方々はグレモリー眷属のはずですのによく居られますわ。一体どんな手を使ったのでしょう。気にはなりますが今は訓練に集中します
レ「白音、まだお願いします」
白「分かりました」
白音が一歩踏み込んだところで見失ってしまいました。こういう場合上か後ろが定跡、上へ意識を向けながらその場で回転しようと身体を捩じったとき空から声が聞こえました
?「青龍殿ー!助けてくれー!」
反射的に鉄扇を振るい火の玉をいくつも打ち出しますが簡単に避けられてしまいました
?「青龍殿、助けてくれ。朱乃が、あけのがー」
蒼「バラキエルさん。一体どうしたんですか?」
レ「バラキエルですって!!?」
バ「ん?君は悪魔か。何故日本に悪魔が」
蒼「そいつは許可を得てきたから大丈夫だ。で、どうしたんだ」
バ「そうだ!朱乃が赤龍帝と日曜にデートするんだ!」
東雲家・絶・ゼ「それは、ご愁傷さまです」
バ「言うな!だから何かされないか心配で仕方がないんだ」
私以外が一斉に手を合わせ軽く頭を下げると堕天使が叫びました。確かに白音たちからの評価はよくない方ですもの。そんな殿方と娘がデートすると聞いたら親としては心配ですわね。・・・ですが少し気になります。こっそり見に行ってみましょうか